私の名前はジロギン。

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一人暮らしを決断させた出来事


私の名前はジロギン。


私は今年で24歳になったが、24歳にもなって実家暮らしている自分に嫌気がさして、一人暮らしすることを決めた。
引っ越したのは1ヶ月ちょっと前で、独り立ちすることを決めたのは今年の夏前のことであった。

 


一人暮らしを始めるパターンとして多いのが、大学に進学したときや就職が決まった時だろう。
大学進学時だとしたら年齢は18歳とか19歳とかが平均的で、就職が決まった時だとしたら22、23歳くらいになる。
どちらにせよ私より早くに一人暮らしを始めていることには変わりない。
私より若い時から家事をしたり、光熱費を払ったり、人によっては家賃まで払ったりしているわけだ。

 

私は遅れ過ぎていた。独り立ちのタイミングとして私は遅れ過ぎていたと感じる。
もう24歳なんておっさんに片足突っ込んでいる。そんな半おっさんの状態で実家暮らしの自分に嫌気がさした。
正直言うと、もっと深い理由があるのだが、それはこの後話そうと思う。

 

 

 

実際に一人暮らしを始めて見たら、お金の面ではかなり苦しくなったが、非常に充実している。
自分の生活スタイルを邪魔されることが全くない。
家事も問題なくこなせている。私は体が悪い…と言っても腰痛と高血圧がひどいくらいなもので、1Kの部屋で行われる家事なんてちょちょいのちょいだ。
実家にいたときから家事のほとんどをやっていたというのも大きいが、作業としては大したことはない。出来ないわけがない。

 

 


何故私が24歳にしての実家暮らしに嫌気がさしたのか、その理由には、
家族との関係というのもあるのだが、先述の通り、もう1つ深い理由がある。

 

数か月前、今年の4月頃のこと。
すでに一人暮らしをしている友人の女の子に、


「もし24歳の男を飲み会に誘ったとしてよぉ~、『今日はお母さんがカレー作ってくれてるから帰るね!』とか言って
断ってきたらどう思う?どう感じる?」


と聞いてみたところ、


「その人の事情によるけど、とりあえず虫酸が走るよね。」

 

という答えを頂いた。
私はショックを受けた。やはりもう実家暮らしはダメなのだと。心に焼夷手榴弾が投げ込まれたようだった。
『お母さんがカレー作ってくれてるから帰るね!』という言葉を、18歳くらいの男が言っているのは、まだ許されるだろう。
何がダメかっていうと24歳という年齢がダメなのだ。もうそんな甘ったれたこと言っちゃアウトな年齢なのだ。


友人の子はちょっと気を遣って「その人の事情による」と言ってくれたものの、
私の場合、既にある程度の収入や貯金があり、妻子がいるわけでもなく、重い病気などを患っているわけでもない。
この「事情による」に私の事情は当てはまらない。というより私には「独り立ちできない事情がない」のだ。

 

 

 


各ご家庭の考え方によるだろうが、我が家は「早く自立しろ」という考え方の家庭だ。
私が一人暮らしするといった時に両親は非情に喜んでいた。
両親は互いに18歳で自立していた為、私には早く自立してほしかったようだ。

 

 

確かに実家暮らしを続けるメリットは大きい。
家賃を払わなくていいとか、家事をしなくていいとか。色々ある。
でも、本当は家賃を払わなくていいわけでも、家事をしなくてもいいわけでもない。
誰かがやってくれているのだ。そう、お父さんとお母さんが代わりにやってくれているのだ。


私はこの事実がたまらなく恥ずかしかった。
まだ私が幼稚園児で母親に歯を磨いてもらっていた時、すでに自分ひとりで歯を磨いている同年代の子もいるという事実を知った時と同じくらいの恥ずかしさを感じた。
24歳になって親に家賃を払ってもらったり、家事をしてもらっているのは、
24歳の男がお母さんに歯を磨いてもらっているようなもの…これは確かに
「事情によるけど、とりあえず虫酸が走る」光景そのものじゃあないか!

 

 

 

これが、私が一人暮らしをしようと思った深い理由である。
今の生活圏内から実家はそう遠くはないので、「一人暮らしする意味ないじゃん」と言われることもあるが、そういう問題ではない。私はいつまでも親に歯を磨かれていたくないのだ。
親が磨こうが自分が磨こうが、歯を磨いたという事実には変わりない。
親が家賃を払おうが家事をしようが、生活できることには変わりない。
しかし恥ずかしさは大いに違う!自分と同じくらいの年齢の人々が一人暮らしを始めているというのに、
たくましく生きようとしているというのに、自分は何をしているのかと!そんな自分に嫌気がさした!

 

 

実家暮らしをしていた時より確かに自由にお金を使えなくなった。
でもそれ以上に、今しっかり自分の足で立って生きていられている気分だ。
この充足感は、お金以上の価値がある。
…といいながら、ブロガーとしてお金を稼ぎたいと思っている私。

 

 

 

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