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もし「時を巻き戻せる能力」を持っていたらどうする?

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日常生活の中で、ミスをしたり嫌なことがあったりすると、「あぁ、時間を巻き戻せたらな」と思ってしまうことって多々ありますよね。

特に「人生におけるターニングポイント」的なイベントが上手くいかなかった時はこういうことを思うのではないでしょうか?

それは…

受験

です!基本的に1年に1回だけの勝負になる受験では、時間を巻き戻せる能力を持っていたら、

一回受験して、すべての教科の問題を把握して、答えを確認し、その日の朝まで時を巻き戻してもう一度受ければ間違いなく合格出来る…

そんな妄想をしてしまいがちです。
が…果たしてそう上手くいくのでしょうか?



今回は「時を巻き戻せる能力を持った受験生がどうなるか?」を想像してみようと思います。

時を巻き戻せる能力の特徴は

・発動するとその日の朝6:00の起床時間まで時が巻き戻る。それ以前にも以後にも戻れない。

・自分は時を巻き戻す前の記憶を持ったまま朝に戻れる。他人は記憶を保持することができない。

・1度発動すると、発動した時間から24時間以上経たなければ再度発動できない(つまり同じ日を繰り返せるのは1回だけ)。

・時間を巻き戻したとしても、その日に起こる出来事は変化しない(あえて違う行動をとることで、故意的に出来事を変化させることは可能)。

という感じです。
これらを踏まえて考えてみたいと思います。






時を巻き戻す能力を持った受験生
名前は川野一郎(18)。

今日は第一希望の大学の受験日。高得点を取らなければ合格はありえない。
もちろん、1度テストを受け、その日のうちに復習をし、時を時を巻き戻せば、合格は間違いなく出来る。その能力を持っているのだから、使わないわけがない。



AM6:00 都内某所にある一郎の家
部屋に鳴り響く携帯電話のアラーム音
一郎は枕元の携帯電話を手に取り、アラームを止める。

一郎「朝だ…本当は年に1度しかない受験の日。多くの受験生が慌てふためいて緊張してろくに眠れないであろう日だろうけど、僕は8時間もぐっすり寝た。何も心配はないからね。今日はテストを「受けるだけ」の日。合格するのは「もう1度やってくる今日」だから、何も緊張しない。」


一郎は朝ごはんにパン3枚と味噌汁を食べた。
なぜ和洋折衷なのか。それは特に理由はなく、母が用意した朝ごはんの組み合わせに過ぎない。ある意味センスがあると言える。

一郎「母も僕が「時を巻き戻す能力」を持っていることは知らない。この能力で母の窮地を救ったこともある。
僕が小学生の頃、母が財布を忘れて買い物をしてしまい、1度帰ってきて、また買い物に行くという、サザエさんのような2度手間になってしまったことがあった。
その時僕が時を巻き戻し、財布を忘れないように指摘してあげたのだ…
うん、今思うと、そんなに窮地でもないな。」


一郎は受験時間に間に合うように家を後にした。



AM7:40 駅のホーム
通勤時間帯で歩きにくいホーム
ホームに着いた一郎は、ホームの1番隅の空いている列に並ぼうとした。
乗車位置は1人の女子高生がいる。一郎はその女子高生の隣に立っていた。
おそらく田舎から出てきて、一郎と同じく今日が受験日の女子高生。
女子高生は必死に英語の単語集を読んでいた。
あっという間に一郎の後ろに人の列ができた。



一郎「可愛い子だな。多分田舎から出てきたんだろう。そんな気がする。そしてこの子も受験生だろう。そんな気もする。もし僕と同じ大学を受験するのなら、時を巻き戻した同じ時間に声をかけて、答えを教えてあげようかな…」

女子高生「えっ!?…」

突然女子高生がホームから線路に放り出された。
何者かが女子高生を突き飛ばし、逃走するのが一郎には見えた。

ホームには電車がやって来ていた。
線路に頭を打ち、血を流し、動けなくなる女子高生。
一郎の脳裏には走馬灯のように一瞬にして思考が駆け巡った。

一郎「これ…事件だよな…事件だよな!!!
誰かがこの子を押したんだ!間違いなくこの子の後ろに立っていた男…だったと思う。
どうすればいいんだ?男を追うべきか…いや目撃者は多いし、ここは階段から遠いホームの端だから、男は誰かに捕まるだろう…

この子を助けるのが先決か!だけど自慢ではないが僕は運動とか力仕事は大の苦手…
以前高校の体育の準備で跳び箱を運ぼうとした時、一段ずつしか運べず先生に怒られたことがあるほど非力だ…

そんな僕ではこの子をホームに上げられないだろうし、他の人に手伝ってもらっても、意識を失って動けない人って凄く重たく感じると聞く…多分電車が来るまでには間に合わない…

と…時を巻き戻すしかこの子は助からない…
でも使うべきか?見知らぬこの子のために?
この子の命がかかってるけど、僕にとっても人生を賭けた日なんだぞ!
どうする僕…クソ!…クソ!!」

電車がホームを通過した。
と思ったが…




AM6:00 一郎の家
部屋に鳴り響く携帯電話のアラーム音
一郎は枕元の携帯電話を手に取り、アラームを止める。

一郎「使ってしまった…結局、目の前の情に走ってしまった…これで明日のAM7:30頃まで能力は使えない、もし明日のAM7:30に能力を使ったところで、明日のAM6:00、つまり1時間半しか時間は戻せない…既に試験が終わった翌日だ。
自力で受験をしなきゃならないのか…あー、全然勉強してないよー、絶対落ちたー。」

一郎はパン3枚と味噌汁を食べて家を後にした。

一郎「まぁ…僕はもう受からないだろうな。受からないなら…せめて…」




AM7:30 駅のホーム
ホームの雑踏の中、ホームの端へ向かう一郎。
同じ乗車位置に彼女はいた。
やはり英単語の暗記をしている。

一郎は女子高背の横に立ち、目をかく動作をし、女子高生に話しかけた。

一郎「あっ!すみません、ちょっとコンタクト落としちゃったみたいで…探してもらえますか?」

女子高生「えっ!…あっはい、いいですよ。」

しゃがみ込み、コンタクトを探す一郎と女子高生。その後ろに、おそらく女子高生を押したと思われる男がやってくる。
一郎は心の中でほくそ笑んだ。

一郎「クク…しゃがみ込んだ人を押すのは一苦労だろう…足腰をしっかりと地面に据えられてちゃ、いくら女性とはいえど動かせまい。
それに彼女が身をかがんでる状態なら、よりこの男が押したのが目立つ…ククク…彼女を押してみろよ…押せるもんならな!」

その時、電車がやって来た。
ホームに電車が止まった。
案の定、男は女子高生を押せなかった。


一郎「あっ!僕今日コンタクトしてなかった!今日っていうか、僕視力左右1.5だから普段からコンタクトしてないや!すみません勘違いしてました!」

女子高生「そうだったんですか!なんだ安心しました!」

電車に乗り込む一郎と女子高生
あの男は電車に乗ることなく去っていった。

一郎「ご迷惑おかけしました。ところで…もしかして今日受験ですか?」

女子高生「ええ、そうですけど…」

一郎「やっぱり!僕もなんですよ!もしかして電車の方向的に…〇〇大ですか?」

女子高生「そうです!〇〇大」

一郎「僕もです!良ければちょっと勉強教えてくれませんか?僕全然勉強してなくて!」

女子高生「今からですか!?ヤバイですよ!あなた何考えてるんですか!?」



電車はいつも通り安全に出発した。





もし時間を巻き戻せる能力を持っていたとしても、大体こんな感じでうまくいかないんじゃあないかなと思います。

時間を巻き戻すって、相当チートじみた能力ですから、発動するには多分厳しい条件があるでしょう。もしかしたら今回想像した以上の条件があるかもしれません。非常に使い勝手の悪い能力であることには違いないでしょうね。

しかも人生何が起こるかわかりませんから、目的以外のことで能力を使ってしまって、結局うまくいかないなんてことが日常茶飯事だと思います。
少なくとも私はそんな感じになりそうです。



ドラえもんのタイムマシンばりに時を行き来できる方法が確立されない限り、私たちは自分に与えられた戻ることのない時間の中で人生に立ち向かっていかなければならないんだろうなと思います。





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