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【夢物語】全裸 in the デパート

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何故私はここにいるのだろう。


薄暗い室内で私はベッドの上に横たわっている。
私がいる室内というのはだいぶ広い。
明らかに家などの広さではない。
暗順応で目が暗闇になれてきた。
ベッドの周りには机や椅子、少し離れた場所ではタンスのようなものなどが大量に見えた。


恐らくここはデパートの中だ。
家具売り場といったところだろう。
何故私がここにいるのか分からないが、
閉店後、または開店前のデパートの売り物のベッドで寝ていたようだ。
すぐにここからでなければならないと私は思い、ベッドから立ち上がった。


しかし問題点がすぐに浮き彫りになった。
私は服を着ていない。
辺りを見てもどこにもない。


とにかくまず服を着なければ、デパートの外に出たところで露出狂として逮捕されてしまう。
しかし私の服は見当たらない。どうすればいいのかと私は考えた。

 

解決策は一つしかなかった。
ここがデパートであるのならば、十中八九どこかの階に紳士服売り場があるはずだ。
そこに売られている紳士服を身につけるしかない。
着てもそのまま買い取ってしまえばいいわけだし…あ、ダメだ。服もなければ財布もない。私は全裸なのだ。文字通り丸腰、いや丸出しだ。ということは盗むしかないか…

 


このままデパートを出るにせよ、服を盗むにせよ、私は犯罪者になるわけだ。
つまり露出狂と窃盗犯、どっちがいいか…その2択を迫られている。
仮に私が逮捕されたとしたら、テレビなどで報道さえれることだろう。その時露出狂として報道されるのと窃盗犯として報道されるの、どっちがいいか?…間違いなく後者だろう。
露出狂は恥ずかしすぎる。
もし夕方のニュースで私が露出狂として報道されて中学の時の同級生が
「あいつはやると思ってましたよぉ~」とか証言していたらどうだ?
恥ずかしすぎるし、なんかそういう目で見られてたのかと思うことに腹も立つ。
だったら窃盗犯の方がいい。盗賊っぽくて、かっこよさがある。褒められたことではないが。


私は決心し、紳士服売り場に向かうことにした。まさにおしゃれ泥棒といったところだ。

 

 

 

 

 

案内図によると私が今いる家具売り場はデパートの6階。
紳士服売り場は3階。階段を下る必要がある。
でもただ階段を下るというのも面白くない。
どうせ捕まるのなら、「動かないエスカレーター」に一度でいいから乗ってみたい。
微妙になかなか経験出来ないことだろう。


…ってことで下ってみたけども、動かなければエスカレーターはただの階段だった。何も面白くない、動いていなければエスカレーターは面白くない。
例えると、せっかく買ってきたフクロウが夜行性だと知らず、昼は全く動かないことに愕然とする子供のような、そんな気分になった。

 

 

 

 

 


3階にたどり着いた。
あとは私に合ったサイズの服を探すだけだ。
…やっぱりどうせ捕まるなら、普段絶対着ないような服を盗みたい。そして着てみたい。
そうだ、真っ白のタキシードなんていいんじゃないか。買ってきたばかりのブリーフくらい純白のタキシードを一度来てみたいと思っていた。
そして私は純白のタキシードを探した。しかしなかなか見当たらない。
20分ほど探した時だった。フロアの照明が一斉に点灯した。

 

「それでさぁ、その客、めちゃくちゃキレて帰っちゃってさぁ~」


「マジ?でもそのほうが良くね?厄介なやつ相手にするよりも」


男女の声が遠くから聞こえる。
恐らく従業員だ。始業時間になってしまったようだ。
私は朝まで眠っていたのだと理解した。
いま見つかれば完全に全裸の変態が紳士服売り場にいるというおかしな状況になる。まさに私は変態という名の紳士だ。


さらに困ったことに、突如明かりがついたものだから、私は身を隠したが、
ここはネクタイと靴下が売っているコーナーだ。
まずいぞ、ネクタイと靴下では隠せない。大切なところを隠せない。
むしろ全裸にネクタイって、全裸より変態ではないだろうか。

 

声が近づいてくる。絶対にばれる。
私は観念して、両手を股間にあてながら彼らの前に飛び出した。ものっすごい謝れば見逃してくれるかもしれない。僅かな望みにかけることにした。


「すみません!なぜかは分かりませんが、昨夜デパート内に取り残されてしまったようです!
裸ですが、裸であること以外何も悪いことはしていません!
いや裸の何が悪いのでしょうか!?ということで見逃してください!」


私は大声で謝った。
そこに通りかかった店員と思しき男2人女2人のグループは私には目もくれず、私をすり抜けていった。
簡単に言ったが、すり抜けたっていうのはおかしいことだ…
まるでミストカーテンのように彼らは私をすり抜けていった。
これは…おそらく私は死んでいるのかもしれない…霊になってしまったんだ。

 

 

死んだという事実はとても悲しく恐いことだが、全裸でも問題はないということでもある!
誰にも見えないんだから、堂々と外に出ても大丈夫じゃないか!
なんだ、すごい心配したのに。大丈夫だ!
命は大丈夫じゃないけどメンタル的にはもう大丈夫だ!
たぶん私は全裸で死んだのだろう、全裸で死んだら全裸の幽霊になるんだ!
これは論文を書いてオカルト学会に発表したい気分だ!

 

 

 


とにかくもう現状を打破できたと確信した私はデパートの外に出た。思い切ってスキップしながら外に出た。

 

「きゃぁぁぁぁ!変態ぃぃぃぃ!!」


女性の悲鳴が聞こえた。
周りにいる人たちも私に目を向けている。

 

私は幽霊ではなかったようだ。周りの人からキチンと見えている。見られてはいけないものを見られている。
私は幽霊ではなかったが、あのデパートですれ違った彼らは、私をすり抜けた…
いや私が彼らをすり抜けたのだ…
死んでもなお、彼らは仕事をしているのだろう。私は全てを悟った。


私は大量の冷や汗をかいた。それは幽霊とすれ違ったからなのか、これから警察に捕まり露出狂として報道されるからなのかは分からなかった。

 

 

 

 


この物語は私が見た夢を基に考えたフィクションです!!!

 

 

 

 

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