私の名前はジロギン。

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人間離れしたパワーを持つ巴御前!【楽しく歴史を学ぼう】

 

確か中学生の時のことです。国語の古典の時間に木曽義仲(きそよしなか)という平安時代の武将の話を読みました。今日その内容をふと思い出しました。
木曽義仲の仲間に「巴御前(ともえごぜん)」という女性の武人が登場します。この巴御前、その強さがえげつないのです。当時衝撃を受けました。その時の感情が蘇ってきました突然に。
ですので、今回はこの「巴御前」さんのとんでもない強さ、そしてパワーについて紹介したいなと思います。ある程度私が脚色している部分がありますが、楽しく歴史上の偉人伝説を学んでください!

 

 

 


巴御前はどんな人?

 

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平安時代末期に活躍した武人です。女性です。本来女性は戦争には参加しませんが、巴御前はバリバリ戦争に参加し、敵騎を討ち取り、ドンドン名を上げていったとされています。薙刀と弓を武器にしていたようですね。
木曽義仲が幼少期から巴御前は義仲のスパーリング相手をしていました。そんな中で武術の稽古を行っていった結果、とんでもない戦闘力を身につけたというアニメさながらの猛者です。
何と言ってもそのパワーが人間のそれとは思えません。後述しますが、巴御前は最強のパワーファイターでした。


巴御前の強さは「一人当千の兵者」と称されました。つまり「1人で兵士1000人分の強さがある」ってことです。確か、ワンピースでは、一般的な海兵の戦闘力を「道力10」としており、暗殺集団CP9最強のロブ・ルッチが「道力4000」でした。4000ってことは兵士400人分ですよね…待て待て巴御前さんよ!ルッチより強いなんておかしいよ!!

 

 

 

 


宇治川の戦いで敗戦後、巴御前の伝説が生まれた!なんと敵将の首を…


巴御前の伝説は宇治川の戦いの敗戦直後にて生まれました。『平家物語』の『木曽最期』という章に描かれています。
宇治川の戦いに敗れた木曽義仲勢は、逃げます。しかし敵軍に追い詰められ7騎、5騎と味方がドンドンやられて減ってしまいます。
義仲は巴御前に
「お前は女だから、どこへ行っても生きていく方法はある!だから逃げろ!」
と言います。が、巴御前は
「嫌や!嫌や嫌や!」
と聞きません。義仲は
「いや、『嫌や!』じゃなくてね、ピンチだから。今ピンチだから逃げてよ早く!」
と何度も言い聞かせます。
巴御前の方が折れますが、
「じゃあ最後にひとつあんたの役に立ってから逃げるよ」
と言い残し、義仲と別行動をとります。


逃げる巴御前のもとに、敵将御田(恩田)八郎師重が現れます。御田もパワーファイターで、その馬鹿力に定評があります。馬で逃げる巴御前と馬で追いかける御田八郎師重、2人の馬がぶつかり合いながら並走しますが、その時なんと巴御前が、


「うおぉぉぉぉらぁぁぁぁあ!」


と言ったのか言っていないのかはわかりませんが、

 

その圧倒的なパワーで御田の首を素手でねじ切り、首を投げ捨てました!


ええぇぇ!!首を素手でねじ切った!?
刃物でも首なんてそう簡単には切れないのに!?なんてパワー!ゴリラなんてもんじゃない!おそらく軽トラックならば片腕で押せるくらいの、それくらいのパワーは少なくともあったのではないかと思います。
逃げるはずが結局敵将を倒しちゃってるんですよね、巴御前さん。一説によると、義仲勢が残り7騎になった時、馬で両側から敵兵に挟み込まれは巴御前は、敵兵の首を両脇に抱え込み、そのまま腕を締めてねじ切ってしまったそうです!首切るの好きだな!そして攻撃方法がえげつない!確実に即死する首を狙うなんて、戦闘のプロフェッショナル過ぎる!!
あと、脇で首をねじ切ったら、返り血で脇が血だらけになるけど、不快じゃなかったのかは気になりますね。汗でも不快になるのに。

 


巴御前は敵兵の首をねじ切るだけねじ切ったのち、装備を捨てて行方不明になったとされています。どこかで引っ越し業者としてひっそり暮らしていたのかもしれません。
木曽義仲はというと、敵兵に追い詰められ、「お前らに殺されるくらいなら自分で死ぬわ!」と、刀を口にくわえ、そのまま頭から馬を飛び降り、地面に刀がぶつかった衝撃で刀が頭を貫くという前衛的かつダイナミックな最期を迎えます。巴御前の活躍は義仲には届かなかったわけですね。

 

 

 

 

 

巴御前は実在したの?


ここまで人間離れしたパワーを持った巴御前のような人間がいたのか?と疑問に思います。巴御前については謎が多く、突如平家物語の中で現れるので、出生などもわかっておりません。つまり架空の武人である可能性もあるのです。平安時代は今から1000年以上前ですから、確かな文献も残っていないのです。ある種物語を盛り上げるために作られたキャラクターだったのかもしれません。
ただ、女性が戦場で成果を上げるという事例はあったらしく、巴御前ほどでなくても戦場に臨む女兵士もいたそうです。
巴御前なんて、「刃牙」の世界でも通用しそうな戦闘力ですもんね。本当にこんな人がいたら、敵兵もビビっておしっこ漏らすでしょう。

 


たまに歴史上の人物ってこういう本当かどうかわからない話があって、しかもそれがありえないほどぶっ飛んでいて、面白かったりします。巴御前もそのひとつかもしれません。巴御前を描いたマンガなんてあったら面白いかも(歴史マンガみたいなのはあるかもしれませんが)。「歴史上の人物強さランキング」があれば、巴御前は上位に名を連ねるでしょう。それくらいのパワーファイターでした。

 

 


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