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【ハンターハンター】カルトはどういう経緯で幻影旅団に入団したのか?考察してみた!

 

幻影旅団は、団員が死亡または何らかの事情で抜けた場合、団員を殺害した者及びう団長であるクロロがどこからともなくスカウトしてきた者が後釜として入団し、13名の組織を維持してきました。

 

ヒソカは団員No.4として入団して(したふりをして)いましたが、ヨークシンシティ編終了とともに完全に旅団を脱退しました。その後任として入団したのが

カルト=ゾルディック

 

ただ、カルトが幻影旅団に入団した経緯は謎に包めれています。

ヒソカ脱退からカルト入団までの期間はクロロがクラピカにかけられた念によって他の団員たちと一切接触できないというイレギュラーな事態に陥っていたんですよね。

しかしカルトはすんなりと入団し、旅団メンバーからも仲間として認められていました。

 

そこで今回は

カルトはどういう経緯で幻影旅団に入団したのか?

について考察してみたいと思います。

 

 

 

 

カルト=ゾルディックとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 17巻114P/冨樫義博)

 

ゾルディック家の五男でキルアの弟にあたります。

男の子か女の子かイマイチ性別が不明なキャラクターです。作中序盤では母のキキョウと一緒にいたり、兄のイルミと暗殺の任務に就いたりと出番こそありましたが、セリフなどはありませんでした。

 

グリードアイランド編で再登場した際にはすでに幻影旅団のメンバーとして認められており、その後もキメラアント討伐を共にこなしていました。

すっかり旅団員として活動している様子です。

 

カルトの念能力は「紙を操る」能力で、操作系だと思われます。

紙吹雪を使って硬い外殻を持つキメラアントをバラバラにしたり、離れた相手の会話を聞いたりとかなり応用性の高い能力とみられます。

 

キルアより若い年齢で念能力を使えるようになっている点を見てもカルトもかなりの潜在能力があるようです(キルアはどの兄弟よりも大切に育てられていたので念についてもしかるべき時までしえてもらえなかっただけの可能性もあります)。

 

しかし、まだまだ発展途上の様子で、フェイタンの本調子ではない戦いを見ても「はるかに格下」と自覚してしまう状態でした。

 

 

カルトが幻影旅団に入った理由

カルトが幻影旅団に入団しようと思った理由はまだ明確ではありません。

しかしキメラんと討伐時に「兄さんを取り戻すため」というセリフがありましたので、「兄さん」を取り戻すことを目的として幻影旅団に入ったものと思われます。

 

カルトにとっての「兄さん」は、イルミ、ミルキ、キルア、アルカの4人がいます。

この中の誰かが、カルトにとって「取り戻したい兄さん」となるでしょう。

 

イルミとミルキはゾルディック家の屋敷に住んでいるようなので「取り戻す」存在には該当しないと思われます。

となると屋敷に幽閉されているアルカかゴンとともに家を出てしまったキルアのどちらかになります。

 

カルトも家を出て力をつけようとしていることからも「キルアをゴンから取り戻そう」としていると考えるのが自然ですかね。

キルアが家を出て行く様子はカルトも見ていましたし。幻影旅団に入ったのは力をつけ、ゴンや抵抗するであろうキルアと戦えるようになるためだと思います

 

カルトは旅団に入っても「(実力的な)No.2くらいにはすぐになれる」と思っていたようですがまだまだ実力不足のようです。

幻影旅団トップクラスの戦闘力がないとキルアは取り戻せないとも考えているのでしょう。

 

 

イルミの推薦?

カルトにとって旅団メンバーとして活動することは、自身の成長を促す面とキルアと出会える可能性がある面とで一石二鳥です。

しかしカルトには直接旅団と接触する方法はなかったはずなので、入りたくても難しかったことでしょう。

 

ただ兄のイルミが団長のクロロとビジネス関係にあるので、兄経由で旅団と接触することは可能ですね。

 

カルトが旅団に入ることを望んだとしてもシ、ルバやキキョウが止めると思います。しかし、イルミはその限りではないかと。現にクロロと関係を持ってますし。

 

まぁイルミといえどみすみす大切な家族を旅団に引き渡すこともないともいますので、どちらかというとクロロからイルミに依頼が入ったと考えるのがいいでしょう。「除念師を探す手伝いをしてほしい」という内容で。

 

イルミとしては自分よりカルトの方が人を探すのが得意だとわかっており、現にカルトはバッチリと除念師であるアベンガネをグリードアイランド内で見つけ出していました。

ですので、イルミがカルトを推薦し、クロロと接触させたと思われます。

 

カルトとしては旅団に入団し、自身の成長を図り、キルアを奪還するチャンスでもあります。そのままクロロと交渉し、旅団入りとなったのではないでしょうか。

 

 

 

カルトをすんなり受け入れた旅団

おそらくイルミが接触可能な旅団員はクロロだけだと思いますので、クロロにカルトを紹介することはできるはず。

しかしヨークシン後のクロロはクラピカによって旅団との接触を禁じられた状態でしたので、クロロからカルトを旅団メンバーに紹介することができません。

 

カルトだけを向かわせて「クロロには入団の許可をもらっている」と言わせたところで「へーそうなんだ」とすんなり受け入れる旅団とは思えません。怪しむはずです。

しかしカルトはすんなりと入団していましたね。

 

思い返すと、カルトはヨークシンシティ編でフランクリンとボノレノフに姿を見られています。

旅団のアジトを抜け出すために、ヒソカは変装したイルミとすり変わりましたが、その際に一緒にアジトにいたフランクリンとボノレノフの注意をそらすため、カルトに囮役をやってもらっていたのです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻18P/冨樫義博)

 

このことからヒソカ脱退の騒動にカルトも関連していることはフランクリンやボノレノフからメンバーに伝わっているはず。

グリードアイランド編でヒソカはクロロから除念師探しを依頼されていたことから、例えばカルトが「クロロの依頼で除念師を探す手伝いをしに来た」と伝えれば、旅団はカルトがヨークシンでヒソカと繋がっていた線から、カルトもヒソカ同様クロロに依頼されたのだとその言葉に信ぴょう性を見出すでしょう(ヨークシンでヒソカがカルトの存在をどの程度、認識していたかは謎)。

 

そして実際にカルトは除念師を見つけたので、一気に旅団の信頼を勝ち得たはずです。クロロの除念後にはカルトについて何らかの紹介があり、正式に入団が決まったのだと思います(クロロとカルトが接触した時点で正式に旅団と認め得てしまうと、クロロは旅団メンバーと接触したこととなりクラピカの念で死んでしまします)。

 

カルトは旅団のアジトに潜入した時に、そのオーラなどから強さを察知し、入団したいと考えていたのかもしれません。

 

 

カルト入団までのストーリーを考えてみた。

これまで書いてきた内容から、カルトが幻影旅団に入団するまでのストーリーを考えてみました。

 

携帯が鳴る音

 

イルミ「もしもし?」

 

クロロ「イルミか?」

 

イルミ「ああ、クロロか。何の用?っていうか、ヨークシンの時の報酬がまだ振り込まれてないんだけど・・・」

 

クロロ「・・・それについては後できちんと払う。で、迷惑ついでにもう一つ頼みがあるんだが」

 

イルミ「何だい?」

 

クロロ「訳あって除念師を探している。ヒソカにも依頼しているんだが、信用のおけない男だからな。イルミにも頼んでおこうと思ったんだ」

 

イルミ「そうなんだ・・・っていうかクロロも結構友達いないよね。そういう依頼するのって俺かヒソカか旅団のメンバーくらいでしょ?」

 

クロロ「まぁ・・・そうだな・・・」

 

イルミ「っていうのは冗談だよ。了解した。じゃあヨークシンの報酬と合わせて今回の紹介料も払ってね。」

 

クロロ「紹介料?」

 

イルミ「俺は殺しは専門だけど人探しは専門じゃない。でも俺の弟なら人を探す能力も持っているから、よっぽど役にたつと思うよ。弟をそっちに向かわせるよ」

 

クロロ「まだ弟がいるのか・・・わかった、お前の紹介なら信頼できる。俺が今いる場所は・・・」

 

イルミ「ああ、いいよ言わなくて。知られたくないだろ?弟に君を探させるから。その方が弟の能力の証明にもなるし」

 

クロロ「そうだな。できれば早急に来てもらいたい」

 

イルミ「伝えておくよ。弟の名前はカルト。じゃ、あとはよろしく〜」

 

 

 

 

ゾルディック家にて

 

 

カルト「父さん」

 

シルバ「どうしたカルト?修行でもしたいのか?」

 

カルト「いや、キルア兄さんが全然帰ってこないから。父さんが何か知ってないかなって思って」

 

シルバ「・・・キルアは必ず帰ってくる。お前は心配せず、自分の腕を磨けばいい」

 

カルト「・・・(本当にそうかな?キルア兄さんが素直に戻ってくるとは思えないけど・・・でも今の僕が何とかできないのも事実だし・・・)」

 

イルミ「カルト、ちょっと話があるんだけど・・・」

 

カルト「?」

 

 

とある廃墟

 

 

クロロ「・・・!」

 

カルト「幻影旅団団長・クロロ=ルシルフル・・・」

 

クロロ「俺の居場所が分かったってことは、イルミの弟、たしか名前は、カルトだったな?どうやってここを知った?」

 

カルト「言えない」

 

クロロ「ならば詮索はしないでおこう。相当高い捜索能力を持っているということには変わりない。これならば期待できるな。早速だが、グリードアイランドというゲームの中に俺の仲間たちがいるから、合流してほしい。」

 

カルト「その前に一つ条件があるんだけど」

 

クロロ「報酬の件だろう?それならしっかり払う」

 

カルト「いや違くて・・・その・・・僕も幻影旅団に入れてもらいたいんだけど・・・」

 

クロロ「旅団に?」

 

カルト「報酬はいらないから旅団に入れてほしい。あなたたち強いんでしょ?僕はすぐにでも力がいるんだ」

 

クロロ「・・・(確かにヨークシンではウボォーギン、パクノダ、ヒソカと3人分の空きが出た。こいつの能力は使い勝手が良さそうだし、ゾルディック家とのつながりがより強くなるのもメリットがある・・・)わかった、入団を認めよう。お前はNo.4を務めてもらう。ただ、今俺はとある事情で団員たちとの接触ができない。お前の正式な入団と紹介はこの仕事が終わってからになるがいいか?(しかも今認めてしまったら、カルトと話しているのも旅団員と接触していることになりなねないしな)」

 

カルト「もちろん、構わない!」

 

クロロ「それでは早速取り掛かってくれ、期待してる」

 

カルト「・・・了解」

 

 

グリードアイランド内

 

 

フィンクス「あーくそ!ヒソカの野郎は何やってやがる!早く除念師を見つけやがれ!」

 

フェイタン「そもそもあの裏切り者がちゃんと約束守るかも怪しいね。ま、その時は死んでもらうだけね」

 

フランクリン「そうかっかするな。今はヒソカが団長と俺たちを繋ぐ頼みの綱だ」

 

フィンクス「そうだな・・・!?誰だ!?」

 

カルト「見つかったか、幻影旅団の団長クロロに依頼されて除念師を探しに来た、名前はカルト」

 

フランクリン「こいつ・・・たしかアジトにいた子供だな。ヒソカが抜け出した時に見かけた」

 

シャルナーク「ということは、ヒソカと繋がっている?団長に依頼されたっていうのは本当?」

 

カルト「・・・本当・・・あと新しくNo.4としても入団した。前任者がいなくなったんでしょ?それで僕が仮にだけどメンバー入りしたんだ。証拠はない。けど、除念師の大まかな居場所はつかんでる」

 

シャルナーク「・・・どうする?」

 

フランクリン「ヒソカより信頼できそうな気もするが、とりあえずこの子供の言うことを信じて除念師を探して貰えばいいだろう。もし嘘なら殺せばいいだけだ。まぁ嘘ついてまで俺たちに接触してくるメリットがこの子供にもねぇだろうしな」

 

その後アベンガネガネが見つかり、カルトは正式に旅団入り決定。キメラアント討伐など旅団としての活動を行う。

 

 

数ヶ月後ゾルディック家

 

 

シルバ「イルミ、最近カルトの姿を見かけないが・・・」

 

イルミ「(あ、やば・・・忘れてた)ほら、俺の仕事を手伝ってもらってるんだよ、最近忙しくてさ、そろそろカルトにも実践をさせたほうがいいだろ?」

 

 

 

 

こんな経緯があってカルトは幻影旅団に入団したのだと思います。

まぁあとは「カルトはどうやってアベンガネを見つけ出せたのか」という疑問もありますね。

アベンガネは全身を布で覆い隠して除念によって生まれた念獣ごと身を包んでましたし。

 

これはカルトにまだ明らかになっていない隠し能力があるか、キメラアント編で披露した、紙を貼り付けた相手の会話を盗聴する能力で見つけ出したのだと思います。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻36P/冨樫義博)

 

周囲の人々から除念師の情報を集めていく中で、アベンガネにたどり着いたと。アベンガネも独り言で

「こら、動くな!くそ・・・ゲンスルーの念を取り除いたはいいが、こんなバカデカくて気持ち悪い念獣になるとはな・・・」

的なことをついこぼしてしまっていたかもしれません。

それを能力で聞き取ったカルトがアベンガネを除念師として特定したと。こんな感じではないでしょうか?

 

カルトとしては幻影旅団で強くなる気満々ですが、今幻影旅団はヒソカによって狙われているんですよね。

 

関連記事:【ハンターハンター】ヒソカは旅団を皆殺しにできるのか?ヒソカが各旅団員に勝つ方法を考えてみた! - 私の名前はジロギン。

 

今もカルトが旅団に在籍しているかどうかわかりませんが、もし在籍していたらヒソカのターゲットになってしまう可能性があります。

追記:2018年7月9日

カルトは幻影旅団に在籍中で、ヒソカの捜索に当たっています。

 

カルトとヒソカはどっちが強いのか・・・ヒソカかな、さすがに。

 

でもカルトもヒソカみたいに、自分の体に刻まれた蜘蛛の刺青は、実は紙を限りなく肌色っぽく塗ったものを肌に貼り付け、その上から刻まれたものに過ぎず、

「僕も旅団に入ったように見せかけただけだよ」

とか言ってベリベリ剥がし出す・・・とかいう展開は・・・ないか。

 

そんなカルトが活躍するのはハンターハンター22巻!

ぶっちゃけ、ハンターハンターのストーリーがいまいち分からなくても、22巻の旅団VSキメラ=アントのシーンだけ読んでも楽しめますよ!