私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】サブとバラはどんな念能力を会得していたのか?考察してみた!

ハンターハンターに登場するキャラクターの中には念能力者であることはわかっているものの、実際にどんな能力を使うかまではわからないキャラクターが存在します。

例えば、ゲンスルーの仲間サブとバラ

彼らは、ゲームプレイには念能力が使えなければならないグリードアイランドに入れていましたし、戦いでもオーラを駆使して戦っていました。

しかし、最後までサブとバラの個々の「発」を見ることはできませんでした。

そこで今回はサブとバラはどんな念能力を会得していたのか?について考えてみたいと思います。

サブとバラとは?

f:id:g913:20170619201915j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 16巻20P/冨樫義博)

グリードアイランド内で「爆発魔(ボマー)」を名乗りながらプレイヤー狩りをしていたゲンスルーの仲間です。ツンツンヘアーがサブ、黒い長髪がバラ。

2人とも「爆発魔(ボマー)」の一員として他のプレイヤーに攻撃をしていたと思われます。

 

負けず嫌いなキルアがサブのオーラの扱い方を当時の自分より上と認めていたり、ベテランのハンターであるビスケがバラを「強いよあんた」と評価していたりしたことからも、2人とも戦いの腕はかなりのものともわれます(サブはキルアの実験台にされ、バラはビスケに一発KOされてしまいましたが)。

しかし、戦いの中で基本的なオーラの攻防力移動など以外の念能力を使っている描写、特に「発」を使っている描写はありませんでした。

 

念能力を使う前にやられた?

ゲンスルー自身は「一握りの火薬(リトルフラワー)」を身につけており(手で触れた部分を爆発させる能力)、個人の「発」を持っていました。

f:id:g913:20170619202046j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 15巻52P/冨樫義博)

もしかしたらサブとバラも個人的な「発」を持っていたのかもしれませんが、キルアにもビスケにも圧倒されていたので、使う間もなく倒されてしまったのかもしれません。

例えば発動までのタメに時間がかかったり、発動条件や制約がかなり厳しくて使えなかったなど考えられます。

 

ただ、後述しますが、爆発魔(ボマー)の3人は複合型の能力「命の音(カウントダウン)」を使いますので、それほど複雑な能力を会得できるほどメモリの容量がないはずです。「命の音(カウントダウン)」は遠隔で数十人の人間でも同時に爆殺できるほど複雑かつ威力の高い能力ですので。

その分ゲンスルーの「一握りの火薬(リトルフラワー)」も、発動条件は触れることくらいで簡単ですし、威力も顔面に食らっても即死はしない程度と比較的低め。

おそらく本命の能力「命の音(カウントダウン)」に多くのメモリを割いているから簡易な能力になっているのだと思われます。

 

ゲンスルーの能力から考えてもサブとバラが発動条件の厳しく複雑な「発」を身につけているとは考えにくいのです。

 

サポート系の能力?

サブとバラはゲンスルーとチームを組んで行動していました。野球で全員がピッチャーをしないように、チームで役割は分担するのが普通です。

ゲンスルーの能力は完全に、敵を攻撃したり脅したりするものでした。とするとサブとバラはゲンスルーや互いをサポートするようなタイプの念能力だった可能性もあります。そのためキルアとビスケとの戦闘では使わなかったと。

ビスケも体術は凄まじいですが、念能力はクッキィちゃんを使ったサポート系の能力です。

関連記事:【ハンターハンター】ビスケの「クッキィちゃん」はブラック企業が欲しがりそうな念能力だよね! - 私の名前はジロギン。

 

サブとバラも体術だけで大抵の相手であれば圧倒できるだけの力があったので、「発」はサポート系の能力にして、戦いはゲンスルーに任せるか、体術で戦うのみにしていたとも考えられますね。

 

それにしても敵グループの幹部であるこの2人に、念能力の使用描写が全くないのも不思議なんですよね。すごく気になるし、せっかくキルア、ビスケと1対1にするのならば念能力を使わせたほうがもっとバトルが盛り上がると思うのですが・・・

と考えると、サブとバラはサポート系の能力を身につけていたというより、やはり次の考えが一番納得できるんですよね。

「命の音(カウントダウン)」にメモリを全て割いた?

先述の通り「命の音(カウントダウン)」は複雑な能力です。

f:id:g913:20170619203125j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 15巻57P/冨樫義博)

  • 「ボマー」という言葉とともに対象者に触れることでその箇所に爆弾がセットされる
  • 「命の音(カウントダウン)」の能力の詳細と解除条件を対象者に伝えることで爆弾が作動。脈拍とともに約1時間ほどで爆発する
  • ゲンスルー、サブ、バラが親指を合わせて「解放(リリース)」と唱えると制限時間の前に爆弾が爆発する。威力は「一握りの火薬(リトルフラワー)」の10倍で、当たりどころによるがほぼ即死

条件さえ満たせれば硬い体表を持つキメラ=アントですら爆死させることができそうです。

これだけの制約を設け、そして3人のメモリを割いて発動する「命の音(カウントダウン)」。おそらく3人のうちの誰か一人だけのメモリでは習得不可能なくらい難しい能力とみられます。

 

この「命の音(カウントダウン)」、アベンガネが考察していましたが、具現化・操作・放出系の複合技です。

f:id:g913:20170619202525j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 15巻62P/冨樫義博)

爆弾を具現化し、時限爆弾として操作、複数人に遠隔で設置する放出、これらの系統が必要です。さらに言うならば、爆発に必要なオーラはゲンスルーが「一握りの火薬(リトルフラワー)」の要領で火薬に変化させているかもしれません。

 

ここで考えるべきは、ゲンスルーが変化系の能力者とされていること(実際は具現化系でした)。確かに「一握りの火薬(リトルフラワー)」はオーラを火薬に変化させてそうですから、信憑性は高いです。

となるとゲンスルーは「命の音(カウントダウン)」発動のために、変化系の苦手な系統である操作、放出も補わなければならなくなります。が、おそらくそれは無理です。苦手系統をこのレベルまで扱えるようになるのは厳しいでしょう。そこでサブとバラが手を貸していると思われます。

 

サブとバラはそれぞれ操作系、あるいは放出系で、どちらにせよ隣り合う系統の念能力者だと思います。

さらに操作系は具現化系とも近く、変化系のゲンスルーは具現化も得意です。

サブとバラは互いに操作、放出の部分を補いつつ、具現化も少しサポート。ゲンスルーは一部爆弾の具現化と爆発そのものを支えるという具合にメモリを割きあっていたのではないでしょうか。

そしてサブとバラが「命の音(カウントダウン)」に割いたメモリの容量はゲンスルー以上で、ほぼ2人で能力発動の大部分を支えていたと。

 

バラのセリフで「ボマーはゲンスルーが本体ならオレ達(サブとバラは)は備品みたいなもの」と言っていましたので、あくまでもサブとバラは「命の音(カウントダウン)」を発動させるための要員で、ゲンスルーの計画をうまく運ぶために力を使っていたのだと思います。

f:id:g913:20170619202808j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 15巻72P/冨樫義博)

サブとバラは「命の音(カウントダウン)」にメモリを割いていた説が濃厚か

サブとバラの念能力は何かと考えると「命の音(カウントダウン)」だったということでしょうね。

「爆弾魔(ボマー)」の3人は、ゴンたちに敗北したのち、お互いを気遣うような描写がありましたので、念能力も含めかなり協力的な間柄だったのだと思われます。

ハンターハンターの敵キャラクターたちは仲間思いなキャラが多いですね。

 

本来念能力を使えるとあらば、間違いなく私利私欲のために使っちゃいそうです。まぁゲンスルーらの目的もお金でしたので私利私欲のためと言えばそうなのですが、もっと個人的に、仲間をも裏切れるような能力を持っていてもおかしくないと思います。

それをしなかったサブとバラは結構いい奴ら・・・なのかな・・・?

f:id:g913:20170619203034j:plain

(引用:HUNTER×HUNTER 16巻17P/冨樫義博)