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【ハンターハンター】ゼノの暗殺の方針とキルア、イルミの暗殺の方針が異なるのはなぜか?

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暗殺一家・ゾルディック家。人を殺すことを生業とし、同業者たちからも恐れられる超一流の殺し屋家族です。皆、異常なほどの冷静さでターゲットを確実に暗殺します。

家族全員が暗殺術を心得、暗殺を仕事としているということは共通しているのですが(キルアは足を洗っています)、その手段はだいぶ異なります。ゾルディック家は親やそのまた親から暗殺に対する方針も教わっていると思うのですが、二極化しています。

初期のキルアやイルミは、ターゲットとは無関係な人間もバンバン殺しまくっていました。一方で祖父にあたるゼノは、自分の技で無関係のコムギに致命傷を負わせてしまった際にめちゃくちゃ凹んでいました。方針にだいぶ差がありますね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 26巻161P/冨樫義博)

このことからゼノはキルアやイルミの暗殺指導に携わってないと考えられます。が、この場合さらに問題点として、ゼノはシルバに暗殺指導をしてきたはずなのに、シルバの息子たちはゼノの方針を受け継いでいないということが発生してしまいます。

なぜこのような「暗殺方針のねじれ」が生まれてしまっているのか?

考察してみました。

 

 

 

シルバなりの反抗

キルアはイルミの発言から、シルバとイルミに暗殺の教育をされてきたことが明らかになっています。やはり親や兄から暗殺のいろはを教えられるみたいです。となると、イルミの上の兄はいないので、イルミに暗殺の指導を施していたのはシルバと考えるのが自然です。

そのシルバも親に教わってきているはずですので、ゼノの教育を少なからず受けているはず(シルバが長男とも限らないので、他に兄がいて、シルバを教えていた可能性もあります)。しかし、そんなシルバの教育を受けてきたであろうイルミは、ゼノとは真逆で、無関係の人間を「針人間」として操作し、廃人状態にして利用するような暗殺手法を取っています。関係ない人間も殺しまくりです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻161P/冨樫義博)

ということは・・・ゼノとイルミの間に挟まっているシルバによってゼノの方針が捻じ曲げられ、イルミに教えられていた可能性が高いです。

これはおそらく「シルバなりのゼノへの反抗」ではないでしょうか。実はシルバはゼノのやり方に賛同しておらず、「無関係の人間でも何でも巻き込みまくっていいからターゲットを始末を優先すべき」という考え方だったのかもしれません。それを息子たちに教え込んだと。

そういえばシルバは、キメラアント編でヂートゥを圧殺してましたが、ゼノとシルバがネテロから頼まれたのは護衛軍と王の分断だけで(何ならシルバはゼノに付き添っただけだった可能性もあり)、師団長の始末は任務外でした(王と護衛軍の分断が済んだゼノが早々に帰宅しようとしていたため)。でもシルバはターゲットではないヂートゥを殺していましたね。よく考えると、ゼノとシルバの考え方も微妙に違っている気がしないでもないです(ゼノはシルバがヂートゥを殺したのは黙認してましたが。無関係な人間を殺めたくないゼノでしたが、ヂートゥは人間ではないのでOKだったのでしょう)。

 

 

キキョウの教育

ゾルディック家の暗殺教育には、キルアたちの母であるキキョウも携わっていたようでした。キルアの暗殺者としての在り方にかなり口出ししていたあたりもその証拠と言えそうです。シルバが仕事でいない時はキキョウが子供達の修行をつけていたのかもしれません。

先ほどはシルバがゼノと異なる暗殺の考え方を子供達に教え込んだ可能性を示唆しました。が、シルバは少なからずゼノの教育を受けているので、やはり快楽殺人的に無関係の人間を殺したりはしないと思います。

ただ、キキョウはわかりません。キキョウは自分を刺したキルアに対して「立派になった」と感じるなど、だいぶ一般的な価値観とはずれた考え方をしていましたので・・・

キキョウの教育は、「他人のことなんか気にせず、邪魔ならば殺せ!」的な方針なのかもしれません。執事のツボネの話では、イルミはキキョウに似ているそうなので、これが殺しに対する考え方のことを指していたと考えれば、イルミはキキョウに似た考え方をしており、そのイルミがキルアを指導したことでキルアもその考え方を受け継いでしまったのかもしれません。

キルアの頭にはずっとイルミの念の針が刺さっていましたので、より強くイルミの思考に影響されることになったのでしょう。キルアはもともとゼノの考え方に近い子供で、何ならゼノ以上に無駄な殺しをしたくないと考える子だったのかもしれません。

針なんか使わずに育っていれば、キルアもこんなことしない子になったかもしれないのに・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 2巻118P/冨樫義博)

 

 

親の見てないところでやっている

実はゼノもシルバもキキョウも、孫子たちには「無関係な人間を巻き込んでまで仕事を達成しても一人前とは言えない」というような教育をしてきたかもしれません。しかし子供達は若い盛りの時代を生きています。そんな中で、並大抵の人間ならば何人でも命を取れるほどの力を持ってみてください。余計なことに使ってしまってもおかしくはない気がします。残酷ですけどね。

でも祖父や親たちの教育方針がある以上、親たちの前で無関係な殺生をすればひどく怒られるでしょうし、厳しい罰を受けることになるかもしれません。たぶんむち打ちの刑でしょうね。

だから子供達は、ゼノやシルバの前では仕事でしか人を殺さない風を装い、親たちの監視がなくなった時に殺しをしていたのかもしれません。まるで子供が親の目を盗んでアダルティな本を読みあさるかのように・・・思春期は誰もが通る道です。

キルアたちはそんな時期なのかもしれません。現に作中ではシルバやゼノの前で余計な殺しはしてませんからね。

 

 

 

作中に答えはないので、これは個人的な意見になりますが、私は最後の

キルアやイルミはゼノ、シルバらの目を盗んで殺しをしていた

だけなのではないかなと思います。ゾルディック家全体の方針としては「余計な殺生はしない」としていますが、キルアらはそれを密かに破ってしまっていると。

ゾルディック家の面々は、全員が暗殺者ということを除けば実はごく普通の(超お金持ちな)家族なんですよね。お父さんお母さんが子供達に教育を施したり、おじいちゃんが孫を甘やかしたり、兄弟同士で仲が良かったり、時には喧嘩したりと、暗殺絡みがなければごく普通の家庭です。

ゾルディック家の行動原理は実はごく普通なものと考えると、そこらの子供と同じように「親に隠れて悪さをする」という行動をキルアたちが取っていたと考えるのが一番しっくりくる気がします。

キルアたちの暗殺に対する考え方がゼノと異なるのは、ゼノが指導に携わっていなかったり、シルバやキキョウの教え方といいよりは子供達が自然に迎えた思春期によるものだと思います。キルアはすっかり考えを改めてますし。

ただ、この思春期をこじらせすぎてしまった結果がイルミでしょう。もういい大人だというのに、無関係な人間巻き込みまくりですし、無関係な人間を巻き込む能力にしちゃってますし。イルミはさしずめ「中二病を患いすぎてしまったお兄ちゃん」みたいな感じでしょうかね。私もそんな感じです。イルミと同年代ですが、毎日ハンターハンターの記事を書く中二病です。