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【テニスの王子様】作中最初の咬ませ犬キャラ「柿ノ木中・九鬼貴一」を紹介する!

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今回はテニスの王子様に登場した「咬ませ犬キャラ」について紹介していこうと思います。テニスの王子様のみならず、運動系部活動をテーマとした漫画は、トーナメント戦という特徴を生かして、主人公チームの次に戦う相手が「前年度優勝チームを倒した」みたいな形で力を示すことができるので、咬ませ犬キャラがたくさん登場します。

今回紹介するのは、おそらく作中で最初の咬ませ犬キャラと言っても過言ではないこの男、

柿ノ木中・九鬼貴一くん

です。九鬼くんも咬ませ犬としてかなりいい働きをしてくれています。

 

 

 

柿ノ木中・九鬼貴一とは?

f:id:g913:20170818183034j:plain(引用:テニスの王子様 3巻180P/許斐剛)

名前は「くき きいち」と読みます。柿ノ木中テニス部のキャプテンを務めていた男の子です(一応14〜15歳くらい)。主人公の越前リョーマが入部した青学と同じ地区大会に出場しているのが柿ノ木中でした。

地区大会では優勝校、準優勝校の2校が都大会に出場できるのですが、例年青学と柿ノ木中が優勝、準優勝を決めており、この2校に匹敵する学校はありませんでした。

九鬼もかなりビッグマウスで、青学と優勝争いをする気満々でしたが、同じ地区の不動峰中が、九州2強の一角・橘桔平が転入してきたことによりレベルが格段に上がり、九鬼は準決勝で不動峰中2年・伊武に完敗しました。

九鬼の咬ませ犬としての活躍を見ていきましょう。

 

 

全国大会優勝校の立海大付属中と練習試合を重ねる

咬ませ犬キャラの特徴としては「前評判の高さ」があります。九鬼率いる柿ノ木中は、全国大会3連覇を狙う立海付属中と練習試合を重ね、妥当青学を掲げていました。

f:id:g913:20170818183254j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

立海大は部長・幸村や副部長・真田を始め要する全国の選手でもずば抜けて強い選手が揃う最強の中学校です。地区予選前には立海大の2年生・切原赤也が登場していますが、その実力の片鱗だけでも相当高い技術を兼ね備えていることが示唆されていました。そんな立海大と練習試合を重ねてきた柿ノ木中は、昨年以上に強化されていると思われました。

この実績というか経験は、柿ノ木中の強さを匂わせるには十分な前評判になったと思います。青学についで、地区ではナンバー2の強さの学校であることも相まって、読者にとって柿ノ木中の評価を十分押し上げたと思います。

 

 

自信=敗北フラグ

九鬼はかなりの自信家のようでして、自分が負かした相手に向かって

「お前は決して弱くない、俺が強かっただけの話だ!」

f:id:g913:20170818183501j:plain(引用:テニスの王子様 3巻174P/許斐剛)

と言い放つのが常になっているようです。これは地区でも九鬼の決め台詞として有名になっているようでした。中二病ですね。当時九鬼は中学3年です。

こういう風にモブキャラに対してオラついているキャラもまた、咬ませ犬ルートを歩んでいると言えます。これだけ自信があるキャラだと、読者的にも(たぶん作者の許斐先生的にも)主人公たちと戦う以前にコロっと負けてくれた方がスッキリすると思います。そのため、妙に自信満々なキャラは咬ませ犬ルートまっしぐらとなってしまうのです。九鬼もまさにその典型でした。

ただ、この九鬼のセリフ、「お前は決して弱くない」と、相手の実力を認めてくれているのは九鬼の良いところが出ていますよね。まぁ「ある程度強いお前を倒した俺最強!」っていう皮肉かもしれませんが、受け取り方によっては相手選手を傷つけないdisり方だと思います。

 

 

試合シーン無し

伊武と九鬼の試合は描れることがなく、試合終了時点のみ描かれました。まぁぼろ負けしたのでしょう。こういう風に負けたシーンのみだけで戦っているシーンが描かれないのも、咬ませ犬キャラの特徴ですね。こうすることで、主人公のライバルの強さが際立ち、かつ戦闘シーンがないので、「どんな戦い方をしたり技を使ったりするのだろう」と読者をワクワクさせることができます。九鬼も見事に咬ませ犬としての役割を果たしてくれたのです。

ただ、伊武と九鬼の力の差について疑問点もあるんですよね。九鬼は立海大と練習試合を重ねていましたし、手塚や不二など当時からすでに関東、全国でも渡り合える実力者にケンカを売るなど、テニスの腕前としてはそこそこ強かったと思います。

f:id:g913:20170818183749j:plain(引用:テニスの王子様 3巻175P/許斐剛)

一方で伊武はまだ2年生で試合に出始めてまだ1年も経っていません。経験は少ないはずです。伊武は青学顧問の竜崎先生が「不二クラスの才能を持っている」と評するほどでしたがまだ発展途上でした。伊武の得意技もキックサーブを除くと、相手の腕を麻痺させる「スポット」だけで、しかも「スポット」が完成したのは決勝のリョーマ戦でしたので、九鬼戦の時はまだ未完成だっと思われます。九鬼がぼろ負けするとはあまり考えられない気がするのです。

 

 

 

九鬼が伊武に負けた理由

伊武のポテンシャルの高さもあったとは思います。すでに都大会では上位に食い込めるだけの実力はありましたので。ただ、九鬼が伊武に負けた要因には「立海大と練習試合をしてしまったこと」が影響していたと思います。

立海大は全国大会優勝を当然とするような超強豪校です。一方で柿ノ木中は都大会レベル、行けて関東大会くらいの学校です。そんな学校に立海大が練習試合で公式戦のレギュラーメンバーを送り込むとは考えにくいです。切原は柿ノ木中に練習試合に行っていましたので、おそらく2年生以下の2軍、3軍メンバーを練習試合に向かわせていた可能性があります。

切原は間違いなく本気でやらないので(しかも大遅刻してました)、柿ノ木中にしても練習にならないでしょうし、2軍3軍以下の選手にそれほど強い選手もおらず、柿ノ木としても、ネームバリューのある学校と試合しただけで、練習にはなっていなかったかのではないでしょうか。

立海と練習試合を重ねたと聞くと相当強く感じるものですが、実は立海(の3軍メンバー)と練習試合を重ねていたので、九鬼も大して強くなっていなかったのかもしれません。

 

 

残念なこと

ここまでの九鬼の活躍は不動峰中の強さを表現するためにはほぼ100点とも言えます。しかし、残念だったのは、伊武に負けた後、負け惜しみのような言葉を言ってしまったことです。

f:id:g913:20170818184126j:plain(引用:テニスの王子様 3巻181P/許斐剛)

初登場時点から手塚の剣幕に気圧されていたり、モブキャラ相手にイキっていたりと小物臭のしていた九鬼でしたが、最後の最後に負け惜しみを言うことで完全に小物となってしまいました。

九鬼が伊武に「まさかこんなに強くなっていたとはな・・・完敗だぜ、次頑張れよ」的なことを言っていたら、もっと九鬼は存在感を増し、人気になっていたと思います。咬ませ犬キャラは見せ場が少ないので、少ないシーンで印象付けなかればなりません。終始大物感をキープすることで「負けたのになんでこんなに潔いんだこいつは?」という良い意味での異常さが読者の印象に残ると思います。

最後が残念でしたが、九鬼の咬ませ犬っぷりもなかなか良かったと思います。まぁ新テニスの王子様で改めて出てくることはないでしょうけど・・・