私の名前はジロギン。

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会社をテーマにした厨二病小説 第3話「会社の人間関係」

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私の名前はジロギン。

 

前回は、私にとってどストライクな毒舌の先輩、佐藤サトミさんに迫る魔の手を回避することに成功した!。

www.g913-jiro.com

 

私の働くダークネス株式会社にも毎年たくさんの新入社員が入社してくる。

入社後は3ヶ月の社員研修(ビジネスマナー研修や、Office240の能力開発)を行い、実務に移る。

 

もちろん初めての仕事に戸惑う新人がほとんどなのだが、中にはすぐに頭角を表す者もいて・・・

 

 

〜男子トイレ〜

個室の中で便座に座るジロギン

 

(はぁ・・・やはりトイレは最高だぜ。誰にも見られず居眠りしたり、お弁当を食べたりできる自分だけの仮宿・・・いや、会社という地獄に存在する唯一の楽園といったところか)

トイレに入ってくる2人の男性社員

お前マジスゲェよな!城山(しろやま)!まだうちら研修終わって2ヶ月だってのに、もう営業成績上位入りしちまってよぉ!

まぁな。入社した時は、先輩たちってみんな優秀に見えたけど、勘違いだったな。もちろん優秀な人もいるけどさ、そんなの先輩たち全体の2割くらいじゃね?

(この声は・・・城山ジュン。23歳独身。今年度入社してきた新卒で、私と同じ営業部所属。一流大学卒でかなりプライドは高そうだが、営業力は高く、前月は営業成績7位に入った実力のあるルーキーだ)

毎月のように下位争いしてるポンコツどもには完全に勝ってるな。情けねぇよ、ああいう人たちってさ・・・

(悪口言ってやがるのか・・・ロクでもない奴だ!)

そうですよねぇ?トイレの個室に入っている、前月ビリから3番目だったジロギンさん?

(なにぃぃぃっ!?
なぜわかった?個室は扉を閉めているのに?監視カメラでもあるのか!?)

「なぜわかった?監視カメラでもあるのか?」なんて思ってますよね?フン!バカな人だ、監視カメラを仕掛けるなら、女子トイレに仕掛けますよ(まぁやらなけどね)

 

この僕、城山のOffice240の能力は

『微かな雷(エレクトロン)』

人や物は微弱な電磁波を発していると言われている。

僕はこの電磁波を感じ取る能力を常人の数十倍〜数百倍に高めることができる。

この能力があれば、見えない場所でもどこに誰がいるのか、どこに何があるかを感じ取れ、わずかな感情の変化まで読み取ることができるのだ!

 

トイレの壁越しに誰がいるかなんて手に取るようにわかるんですよ。まるでお母さんが子供の気持ちがわかるかのようにね

じゃあ・・・私が大をしているのか小をしているのかもわかるってことか?

・・・個室入ってるんだから十中八九「大」でしょ?能力なしでもわかること。
そういうところが、ポンコツだって言ってるんですよ

(くっ・・・クソォ〜、大だけに)

今日の午後、新入社員が考えた新規事業のプレゼン大会があるのはご存知ですよね?その時に僕の革命的なプレゼンをお見せしますよ。あんたは、客席で眺めているといいさ。
まるで買えもしないショーケース内のトランペットを欲しがるスラム街の子供のようにな

トイレを後にする城山

ちくしょう!なんだあの新人!?偉そうに!革命的なプレゼンだぁ?そういう目立ったことやる奴は失敗するし、先輩たちに目をつけられるのがオチだ!

 

 

 

〜昼休みの社内〜

 

先輩、今年入社した城山くんって、先輩の目から見てもすごいですか?

城山?ああ、すごいよ!近年稀に見る新人だな!先月も営業成績は新人としては異例の順位だったし!でも特にすごいのはプレゼン能力かな

そうなんすか?本人もなんかプレゼンに自信ありそうな感じでしたけど

新人研修にはプレゼンの研修もあって、その時の映像を人事に見せてもらったけど、城山だけずば抜けてたよ。
午後の新規事業発表会も、城山に期待が集まっているみたいだ。発表順も大トリだからな

ふんっ!あんな生意気な調子乗り野郎に魅力的なプレゼンができるとは思えませんけどね!

確かに生意気だな・・・でも、ああいう城山みたいなやつが、意外とオレたち先輩社員にとっても、大切なことを教えてくれる後輩になるもんなんだよ

(どいつもこいつも・・・何言ってんだか)

 

〜午後1時〜

社内で一番大きな会議室に集まる営業社員たち。その数は50名以上。その中には社長もいる。

新入社員は50名の前でプロジェクターを使いながら、各自が考えたビジネスプランを1人ずつ発表していく。

次々に発表が終わり、最後の城山の番が回ってきた

(さてさて来ました期待の新人城山くん。無様にミスれ!無様に!)

それでは私の考えた企画を発表させていただきます!
私が考えたのは、24時間営業の小売店です!

(・・・へ?)

(それってつまり・・・)

(コンビニってことだよな・・・?うちBtoBだぞ?)

これだけでは、僕のプレゼンはただのコンビニのビジネスモデルを発表するだけになってしまいます。
そこで僕はこのプレゼン、「目を閉じたまま」発表いたします!!

(何っ!?あいつまさか・・・)

(ある程度の規模の会社が、新人の発表したプランを採用するわけがない。このプレゼン大会の趣旨は、「自分のプランをいかに魅力的に見せるか」というプレゼン力を見るものであるはずだ。
新人の考えたプランはベテラン社員からしたら穴だらけだ。もちろんプランが全く評価されないわけではないが、今後営業として働く上で必要なプレゼンの力、営業の力が最大の評価対象だと僕は考える。
「伝える方法」を他の人間と変えるだけでも、商材の魅了は何倍にも高まる。「目をつむってのプレゼン」は僕の能力を生かした最大級に異端なプレゼン方法になるはずだ!)

(城山くんのOffice能力があれば、どこに何があるか目視しなてもわかる。プランのシンプルさやうちの会社での実現できなさを考えると、彼は持ち前のプレゼン力にOfficeを合わせて今後の自分の成長性や営業手法の幅広さをアピールするつもりだ!)

目を閉じてプレゼンをする城山

Office能力によって、まるで目を開けたままプレゼンしているのと変わらないプレゼンをしていく

(ただの物珍しさではあると思うが・・・見入っている社員も多いな。これは確かに革命的なプレゼンだ・・・)

(驚いているな?ジロギン、そしてその他のポンコツ社員どもよ!これが僕、城山ジュンの 「可能性」だ!お前たちと僕とでは「質」が違うのだ!)
〜であるからして・・・!?

プロジェクターを操作するリモコンを落としてしまった城山

(落とした・・・でも彼の能力なら目をつむっていてもどこにあるかわかるんでしょ?)

(ま・・・まさか・・・そんな・・・)

プレゼンを止めてしまう城山

(あれ?どうした?何かあったのか?早く拾えばいいのに?
・・・!もしかして!?)

 

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(スマホをいじっている人が多すぎる・・・)

(そうか、城山くんのプレゼンは一番最後。数時間に及ぶ発表に集中力を切らした社員たちがスマホをいじり始めている。それも大多数・・・スマホが発する電磁波で能力が乱れ、落ちたリモコンの場所がわからないのか!)

(ぼ、僕のプレゼンは内容ではなく発表力勝負・・・目を開けてしまったら、僕の発表は何の魅力も無くなってしまう・・・くそが!たった数時間も集中していられないポンコツ社員どもが!僕の足を引っ張りやがって!)

(ぷぷぷ〜っ!ザマァないね!ほら見ろ、調子乗ってるからそういうことになるんだよ!)

(ど、どうすれば・・・)

(・・・なんて言いたいところだけど、私がいて良かったな。仮にも私は君の先輩だ、先輩は後輩の手助けをする。当然だろ?)

 

ジロギンのOffice240能力発動!

『空気(クリア)』

気配を絶ち、他人に行動を感知されにくくする能力!

本気を出せば、私を視認することすら不可能!

この能力でリモコンを拾って城山くんに渡せば、誰にも悟られないぜ!

 

気配を消して席を立ち、城山に接近するジロギン

落ちたリモコンを拾い上げ城山に渡した

 

(!?何かが近づいてくる!?この電磁波は・・・ジロギ・・・)

頑張れよ

城山はプレゼンを再開し、最後までやりきることができた

 

 

 

〜その夜のオフィス〜

 

さぁて、早く帰ってYouTube見るぜ〜

あの・・・ジロギンさん、今日は、ありがとうございました。リモコン拾ってくれたの、ジロギンさんですよね?

何のことかな?それより今日のプレゼン、でかい口叩いてた割にイマイチだったな。自分の能力に酔いすぎだ。
でも着眼点はよかった。頑張れよ。

・・・はい!ありがとうございます!し、失礼いたします!

帰宅する城山

まだまだ青いな・・・

仲直りできたか?

先輩・・・いや、まだ認めてませんよ!私がいなかったら、城山くんのプレゼンは大崩壊だったわけですから!

そうだな。でもそれが会社なんだ。会社では所属する社員同士が助け合って物事を達成していくんだよ。特に先輩と後輩という関係では顕著だな。
ジロギン、お前は他人に認知されない能力を開発し、人との接触を絶とうとしている。でも城山が困った時は助けてくれただろ?
お前も会社における人間関係を体では理解してるってことを、素直に認めてくれると嬉しんだけどな・・・

・・・それが面倒だから、私は「空気(クリア)」を編み出したんですよ。
それじゃ、お先に失礼します!

お疲れ様!
(オレたち先輩が後輩から教わる事も多い。今度はジロギン、お前が城山に助けられるかもしれないぞ?)