私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】カストロと陰獣が戦ったらどちらが強いのか?

ハンターハンターのキャラクターたちの中には、「強いんだか弱いんだかわからない絶妙な強さ」のキャラクターも多数います。

キャラクターの強さ考察をするにあたり、「最強は誰か」という考察をするのも楽しいのですが、「中途半端な強さのキャラ同士が戦ったらどっちが強いのか?」という考察をするのも楽しいです。

 

今回はそんな絶妙な強さを持つキャラ同士のドリームマッチについて考えてみます。内容は・・・

カストロと陰獣はどちらが強いのか?

です!

ヒソカの強さを示し、念能力の奥深さを読者に知らしめるために犠牲となったカストロと、ウボォーギンの桁外れのパワーを示すために犠牲になった陰獣たち(戦闘シーンのあった蚯蚓、蛭、病犬、豪猪)。

双方とも幻影旅団メンバーの咬ませ犬になりましたが、果たしてどちらが強のでしょうか?

カストロとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 6巻148P/冨樫義博)

天空闘技場200階クラスにいた闘士です。作中屈指のイケメンでもあります。

過去にヒソカと闘技場で戦うも敗北。その後はヒソカに勝つことだけを考えて独学で念を習得。持ち前の体術「虎咬拳」と念能力を併用することで再戦したヒソカを翻弄し、両腕をちぎるなど勝負を優位に運びました。

 

念能力は「分身(ダブル)」で、自分と全く同一の分身を具現化する能力です。分身の死角から攻撃をしたり、2対1で襲いかかったりなどかなり戦闘を有利に運べる能力です。

しかし、ヒソカには「イメージが具現化した分身は本体に比べて服の汚れなどがなくキレイだから見分けがつく」「人間一人を具現化する能力は燃費が悪く、発動すると他に何もできなくなってしまう、つまりメモリの無駄遣い」という弱点を看破され、そのままカストロは敗北、そして死亡する結果となりました。

関連記事:【ハンターハンター】カストロの強さはどれくらい?「分身(ダブル)」の念能力はかなり強い! - 私の名前はジロギン。

 

 

陰獣とは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻36P/冨樫義博)

マフィアンコミュニティーのトップである「十老頭」お抱えの10人の念能力者からなる武闘派集団です。

全員戦闘にはかなり自信があるようで、幻影旅団相手でも臆することなく戦っていました。

皆、生き物の名前を持っているようですが、パッとしない生き物の名前ばかりです。

 

戦闘シーンが描かれたのは陰獣のうち、蚯蚓(地中に敵を引きずり込み、また自身の力を上げていく能力)、蛭(体内に飼っている蛭を自在に操る能力)、病犬(牙を強化する能力)、豪猪(体毛を柔らかくしたり硬くしたりする能力)の4名。梟は念能力「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」の使用描写こそありましたが戦闘シーンはなかったので、実力は不明です。

関連記事:【ハンターハンター】陰獣は弱い?いやいや結構強いと思える5つの理由! - 私の名前はジロギン。

 

ウボォーギンと戦いになりましたが、4対1だったにもかかわらず殺され、残りの陰獣も旅団メンバーによって全滅させられました。

今回は蚯蚓、蛭、病犬、豪猪がカストロと戦った場合を想定してどちらが強いのかを考えたいと思います。

カストロvs蚯蚓

まずはカストロと蚯蚓の一戦を考えてみたいと思います。

蚯蚓の能力は敵を地中に引きずり込む能力です。幻影旅団一のパワーを誇るウボォーギンでも抜け出せなかったので、かなり強力な能力だと思われます。

カストロも地中に引きずり込まれればひとたまりもないでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻44P/冨樫義博)

しかしカストロの能力「分身(ダブル)」は自分と全く同じ人間を一人生み出す能力ですから、戦闘力もカストロレベルはあるはず。

例えば自分、またはダブルを囮にして、一方が引きずり込まれている間に他方が援護し、地中の中の蚯蚓を掘り出して攻撃するなんてことができそうです。

またカストロの虎咬拳はヒソカの腕を簡単に引きちぎったり、大木をも圧し折るほどの体術ですので、地面を掘ることぐらい余裕でしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 6巻186P/冨樫義博)

蚯蚓はウボォーギンの「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」に対して避けることなく真っ向から食らってしまったことから考えても、地中にいるときは地上の様子をうまく察知できないようです。ですので、地上から蚯蚓を攻撃すれば不意打ちができ、その一発が虎咬拳だとしたら蚯蚓は致命傷を負うか死ぬと思います。

ということでカストロvs蚯蚓は、カストロが勝つと考えます!

カストロvs蛭

この勝負は完全にカストロ有利っていうか、カストロが負けるはずがないですね。

蛭が操るのは本物の蛭で、さすがに真っ向勝負で人を殺せるだけの力はないです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻52P/冨樫義博)

ウボォーギンとの戦いでも、蛭は病犬の牙に仕込んだ神経毒が効いてから本格的に動きを見せました。明らかに他のメンバーと比べても戦闘には不向きだと思われます。蛭自身武器なども持っていなそうなので、カストロ一人でも負けないでしょうし、ダブルを使えばほぼリンチ状態になりそうです。

 

カストロは念能力を使えないときでもヒソカが認めるほどの戦闘力は持っていましたから、一人で戦ってもかなり強いのです。

よってカストロVS蛭の戦いは、カストロの勝ち!これは間違いないでしょう!

・・・陰獣って武闘派集団って名目でしたが、蛭は明らかに拷問要因でしたね。戦うのは得意じゃなさそうです。体型的にも。

カストロVS病犬

病犬はかなり強いですよ。陰獣4人の中で1番強いのではないかと思います。

素早いフットワークと、強化した牙での攻撃は脅威です。戦車も一発でオシャカにするスーパーバズーカを食らっても生きているウボォーギンの体を噛みちぎるほどの力ですからね。

さらに牙には神経毒が仕込まれていて、少しでも傷をつけられたら動けなくなってしまいます。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻49P/冨樫義博)

カストロも接近戦は望むところで、虎咬拳も一発食らえば致命傷になりかねない威力を誇りますが、病犬の動きを捉えるのは至難の技かと思います。

ダブルを使えば片方を囮にもう片方が攻撃をすることもできますが、病犬の神経毒は一瞬で体の自由を奪います。

ウボォーギンの巨体だからこそ毒が回るまで少し時間がかかりましたが、カストロ本体が食らえば一瞬で動けなくなるしょう。お互いに一撃食らえば勝負が決するイーブンな状況です。

 

この勝負は・・・微妙!本当に微妙!ドローかな、引き分けかな。ほとんど同じくらいの力な気がします。でも2対1に持ち込める分、若干カストロの方が有利ですかね。

関連記事:【ハンターハンター】陰獣・病犬の強さや魅力を紹介する! - 私の名前はジロギン。

カストロVS豪猪

ウボォーギンとの戦いを見る限りでは、豪猪の「体毛を操る能力」には高い攻撃力はなさそうなんですよね。

鋼のように硬くもできるみたいですが、所詮は毛ですから、細すぎて致命傷になりにくい気がします。

まぁウボォーギン戦での豪猪の役割は撹乱することのようでしたから、積極的に攻撃には映らなかっただけかもしれません。

数万本の毛を硬くして敵を串刺しにすることくらいはできそうです。

また毛を柔らかくすればウボォーギンのパンチも防げるので、どちらかというとサポート・防御要因なのでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻48P/冨樫義博)

カストロの虎咬拳は「殴る」というより「引きちぎる」感じでした。

豪猪の硬くなった体毛をもちぎれるかはわかりませんが、柔らかい毛ならば余裕で切ったりむしったりできそうです。

けれど、さすがに全身の毛を硬くされたらカストロ的にも攻撃できない・・・と思いましたが、ダブルに攻撃させれば本体にダメージはないので、ダブルに特攻させて虎咬拳で体毛ごと皮膚をえぐり、本体がその部分に追撃を与えれば、豪猪は一方的に追い込まれるでしょう。

 

よってカストロVS豪猪の戦いはカストロの勝ちとします。

カストロVS陰獣4人

ここまで3勝1分のカストロさん。

では作中のウボォーギンのように蚯蚓、蛭。病犬。豪猪の4人が同時に襲いかかってきたらどうでしょうか・・・?これはさすがにカストロが負けますね。ええ。

 

カストロがダブルを具現化したところで4対2ですから、数的にはやはり不利です。

さらい蚯蚓と豪猪が撹乱、足止めし、病犬が分身とカストロ本体を攻撃、分身が消え、本体に神経毒が回ったら蛭が拷問したり、そのまま4人で攻撃をしたりすることで倒す。

ウボォーギンがやられた陰獣4人による連携をカストロが破るのは難しいですね。

虎咬拳はどちらかというとサシでの勝負に向いた技です。ウボォーギンもカストロ同様体術主体で戦うキャラクターでしたが、一発の威力、何より攻撃範囲がカストロとは桁違いに広いので、1人で4人を相手にすることも余裕でした。声だけで人を殺せますからねウボォーは。

 

陰獣たちが4人でかかればカストロに勝つことはできるでしょう。・・・まぁ念能力者4人もいればかなり強いのは間違いないですよ。

サシならカストロ、集団戦なら陰獣

カストロと陰獣が戦った場合、どちらが強いかを決めるとなると、

サシで戦ったらカストロの方が強い。

集団戦なら陰獣の方が強い。

って感じですかね。

 

カストロの戦い方は完全に天空闘技場向けの、1対1での戦いを想定したスタイルでした。

虎咬拳はもちろんのこと、「分身(ダブル)」を編み出したのも、サシでの戦いになる天空闘技場で2対1に持ち込めるのは有利だと考えたからだと思います。

そう、カストロはサシと言いながら、能力を使えば常に2対1なんですよね。単純に戦力が2倍ですから、勝てる可能性も高まります。

まぁ、「分身(ダブル)」はカストロには燃費が悪すぎる能力なので、それが弱点になる場合もありますが・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 6巻191P/冨樫義博)

一方で陰獣は、武闘派集団と言いながらも蛭や豪猪のようなサポート的な能力を持つメンバーがいることからも、集団戦を得意としていると思います。

ウボォーギンとの戦い方を見ても、かなり連携が取れていて、一朝一夕で身につけたものとは思えませんでした。

普段から陰獣たち同士でチームを組んで戦うことを想定し、戦闘訓練を積んでいるのかもしれません。

武闘「派」集団ですから、完全に戦いに特化した能力者だけで成り立っているわけではないということでしょう。

各メンバーの能力を生かしてチームとして強さを発揮していると思われます。

 

カストロにしても陰獣にしても、私としては両方とも大好きなキャラクターなのです。

読者が盛り上がるために負けを選ぶ彼らのようなキャラクターたちに当ブログはスポットを当てていきたいと思います。

 

 

6月26日にハンターハンター34巻発売&連載再開決定!公式サイトにて発表あり!

 

おはようございます。

いやはや、昨日から今日へと日付が変わる前後くらいにですかね、ついに、ついに、

2017年6月26日にハンターハンター34巻の発売と週間少年ジャンプ30号にて連載再開決定!

と公式発表がありました!

www.shonenjump.com

「少年ジャンプ公式サイト」にて発表になりました!もちろん集英社が公式に運営しているサイトでの発表ですので、これはもう間違い無いですね!ハンターハンター34巻の発売と連載再開が決定です!

 

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34巻発売と連載再開については様々な噂が流れておりましたが、ついに公式発表がありましたねぇ。ええ。待ってましたよ!毎日のようにハンターハンターの記事を書いて待ってましたよぉぉぉ!

本当にこの日を待ちわびてハンターハンターの記事を書いてきた感じもありましたし、当ブログをお読みいただいている方からも「ハンターハンターの34巻と連載再開が待ち遠しいですね」というご意見も多くいただいておりました。本当に多くの人たちが待ちわびていたと思います。やりましたね!みなさん!・・・って待っていただけですが。

 

嬉しいですねー!34巻の発売はAmazonや楽天のサイトでも予約が開始されていたので発売はほぼ確実だろうなという感じがしていましたが、34巻の続きをジャンプで読むこともできるとは・・・このコンボは最高ですね!6月26日は両方買わないとなぁ、うん。

 

 

基本的にハンターハンターが連載されていないとジャンプを買わない私。約1年ぶりにジャンプを買おうと思います。

また34巻に収録されているであろうクロロVSヒソカに関しても当ブログでは出来る限り考察記事を書くことを控えていたので、単行本が発売されたら本格的に読み込んで様々な考察をしたいなと考えています。

 

 

 

前回の休載から大体1年くらいが立ってますので、冨樫先生もある程度の話数は書き溜めているのではないかと思います。また10話くらいですかね?いや、もちろん長く続けていただけるのであればたくさん描いていただけるとありがたいのですが、前回は腰痛にて連載をストップせざるを得ない状況だったそうですので、無理はしないでいただきたいです。冨樫先生が描かなければ、いくら私が考察記事を書いたところでハンターハンターの正史にはなりませんからね。お身体を大切に出来る限り続きを描いていただきたいですね。

 

とはいえ発売まで1ヶ月切りましたので、今後も情報が続々入ってくると思われます。

当ブログでも出来る限り情報を追いかけまして、ブログに書いていこうと思います!

注目ですね、ジャンプにも・・・当ブログにも!

 

ちなみに現在web漫画サイト「少年ジャンプ+」では、今回の連載再開を記念してハンターハンター40話分が無料で読めるようですね!

shonenjumpplus.com

40話分と言いますと、全てを読むことはできませんが1つの章、おそらく最初のハンター試験編くらいならば読みきれる話数ではないかと思います。

34巻発売&連載再開に向けて、それまでのお話を忘れてしまったという方は33巻に収録されていた暗黒大陸に乗り込む前あたりのお話を読んでおくのもいいかもしれませんね!

 

当ブログでもハンターハンターの考察記事を始めたのがちょうど1年くらい前で、前回のハンターハンター連載が終わった頃からでした。自分自身が休載中のハンターハンターを楽しむという意味でもブログを書いてきた節があります。ひとまず6月をもって改めて新しいハンターハンターのストーリーを読めるということで、ファンの一人として素直に嬉しく思います。

 

6月は激アツですよ!激アツ!今から待ち遠しいです!!

 

  

【ハンターハンター】キルア=ゾルディックに関する記事まとめ!

 

毎日のようにハンターハンターに関する記事を更新している当ブログですが、記事がかなりたまってきたので、ここらで一つ、今までの考察記事をまとめた記事を作っておこうと思います。

今回は

キルア=ゾルディックに関する記事まとめ

を作りました!これまでに当ブログで書いてきたキルアに関する記事はこの記事からリンクできるようにしておきますので、活用してください!

他のゾルディック家の記事に関してもまた別途まとめ記事を作りたいと思います。キルアは主人公格のキャラクターなので記事が多くなってしまいました。なので独立してまとめました!

 

 

 

キルアのカッコいい暗殺術をまとめてみた!

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キルアが作中で見せた念能力以外の技についてフォーカスしてみました。キルアが幼い頃から積んできた厳しい暗殺の訓練の結果体得した技の数々です。どれも魅力的で強力な技ばかりですが、同時にキルアの冷たい過去がうかがえる技でもあります。

 

 

ゴンとキルアは功績からしてシングルハンターになってもおかしくないはず!

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ゴンにも関係してきますが、キルアの作中での活躍は他のハンターと比べても目を見はるものがあります。その実績からしてもツェズゲラやブシドラと同等のシングルハンターになっていてもいいのではないかと思うのです。いやツェズゲラとブシドラでなれるならキルアはもっと上でもいいかも・・・?

 

 

キルアの手刀とクロロの手刀はどちらが威力が上なのか?

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ハンターハンターの手刀といえば、クロロがネオンに向けて放った「恐ろしく早い手刀」が有名ですが、実はキルアも「手刀のキルア」なんて呼ばれるくらい手刀を使っていた描写があるのです。そんな2人の手刀はどちらが強いのか比べてみました!

 

 

キルアの顔写真にも懸賞金がかかっているのか?考察してみた!

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ゾルディック家の面々にはその顔写真にすら1億ジェニーの賞金がかかっているとされています。ゼノやシルバなど長年にわたって暗殺の仕事をしてきた家族ならばかかっていても当然ですが、まだ幼いキルアの顔写真にも懸賞金はかかっているのでしょうか?考えてみました!

 

 

キルアなら護衛軍のプフに勝てたんじゃない?

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念能力者同士の戦闘では能力の相性が非常に大切です。相性次第では単純な戦闘力の差を埋めることもでき、勝てない相手に勝つこともありえます。作中で強大な力を誇ったキメラアントの王直属護衛軍ですが、そのうちのプフなら相性的にキルアが勝てる可能性が高いのではないかと思い、書いた記事です。

 

 

キルアのハンター試験合格の裏にあるネテロとゾルディック家の癒着

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グリードアイランド編でキルアがハンター試験を再受験した時にあまりにもあっさり受かってしまったこと、そして試験の責任者でもあるハンター協会会長のネテロがゾルディック家と古くから親交があったことから、キルアの合格はネテロとゾルディック家の癒着を暗に示していたのではないかと考えました。

 

 

 

「ハンターハンター」のキルアと「NARUTO」のサスケの共通点が多いのでまとめてみた!

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「戦闘を得意とする一族の出身」「兄にコンプレックスを持っている」「電気の能力を使う」などキルアとサスケには共通点が多いなと思ったので、まとめてみました!

 

 

キルアはなぜ念能力の存在を知らなかったのか?考察してみた!

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シルバ、ゼノ、イルミなど、ゾルディック家には念能力を使える家族が多数いますが、キルアはウィングに教わるまで念能力の存在すら知りませんでした。挙げ句の果てに弟のカルトまでも自分より低い年齢で念能力を学んでいる始末・・・このような環境にありながらなぜキルアは念能力について知らなかったのか、またゼノやシルバもなぜ念能力を教えようとしなかったのかについて考察しました!

 

 

キルアの爪はシンプルな能力だけどかっこいい!

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キルアがハンター試験の時に見せた「自分の体を操作して生み出した爪」に関する記事です。そんなに凝った能力ではないものの、個人的にこのキルアの爪が登場するシーンは好きな場面が多いので記事にしてみました!

 

 

 

ということでキルアに関してこれまでに書いてきた記事をまとめました!

私にとってキルアは好きなキャラクターの一人であると同時に、正直なことを言いますと私を中二病の道に引き込んだ中二病の師匠として尊敬している部分もあり、記事も多めになってしまいました。

特にキルアの暗殺術についてまとめた記事は、かなり熱が入ってしまいました。この暗殺術こそキルアの中二病が炸裂しているシーンだと思うからです。「肢曲」(歩きに緩急をつけることでキルアが何人にも分身して見える歩行術)は本気で練習しましたからねぇ、ちょうど中学二年生の時だったと思いますよ。まぁもちろんできませんでしたけど。

 

私の中二病の師匠、いや始祖であるキルアに関する記事は今後もどんどん書いていく予定です。また記事が増えましたらこのまとめ記事に追加して更新していきます!・・・って言っておいて他のまとめ記事も更新を怠ってるんだよなぁ・・・

www.g913-jiro.com

なるべく更新していきます。

更新することを忘れないようにきちんと入れておかないとな・・・

オレの脳ん中にさ!

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(引用:HUNTER×HUNTER 21巻129P/冨樫義博)

 

 

 

【ハンターハンター】ボノレノフの蜘蛛の刺青は体のどこに彫られているのか?まさか・・・

ハンターハンターに登場する幻影旅団のメンバーの体のどこかには「団員ナンバーの入った12本足の蜘蛛の刺青」が彫られています・・・っていう記事を昨日書きましたね。

「幻影旅団の蜘蛛の刺青を彫っているのは旅団員の一人のマチではないか?」という考察記事です。

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裏切り者で、入団したフリをしていたヒソカですら(偽物でしたが)蜘蛛の刺青を背中に入れていました。

ということは正式な団員である他のメンバーは必ず体のどこかに蜘蛛の刺青が入っているはず。

 

しかし、刺青が入っている場所が明らかになっていないメンバーは多いです。そもそも多くのメンバーが普段服で隠れる部分(背中や腰など)に刺青を入れているようなので、場所は正確につかめません。

ただ、ある団員は特定の部位以外裸になっていたシーンがあるのです。

それが誰かというと・・・ボノレノフです。

 

ボノレノフはキメラ=アントとの戦いで、とある部位以外着衣をすべて脱ぎ捨てていました。しかし蜘蛛の刺青らしきものは見当たりませんでした。

ということで今回はボノレノフの蜘蛛の刺青は体のどこに彫られているのか?について考察してみたいと思います。

この場所によってはですね、大ごとになるかもしれないのです。

ボノレノフ=ンドンゴとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻27P/冨樫義博)

ボノレノフは幻影旅団のメンバー。

包帯ぐるぐる巻きと両手につけたボクシンググローブが特徴的です。

 

あまり口数は多くなさそうですが、旅団メンバーともうまく付き合っているようすでした。

創設期から所属しているメンバーではなく、途中で入団したメンバーだと思われます。

 

自身の生まれである「ギュドンドンド族」の性質である「体に開けた穴から奏でる音」をオーラで戦闘力に変えて敵を攻撃する「戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)」によって自身を武装したり、音を放出したりして戦います。

関連記事:【ハンターハンター】幻影旅団のボノレノフはなぜボクシンググローブをつけているのか? - 私の名前はジロギン。

パンツ以外脱いでいたボノレノフ

ハンターハンター22巻にて、ボノレノフとキメラ=アント兵隊長との戦いが見れます。

その際にボノレノフは自身の戦闘スタイルの都合上、身にまとっていた包帯、手につけたボクシンググローブ、ブーツを全て外していました。

ですので、パンツ一丁(ボクシング用のパンツですが)になっていました。

 

しかし、あらわになった肌のどこにも蜘蛛の刺青らしきものはなかったのです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻27P/冨樫義博)

先ほどのコマの正面からのボノレノフさん。

上半身の黒い点は全て音を出すために開けられた穴です。

この角度から見た限りでは蜘蛛の刺青らしきものは見当たりません。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻32P/冨樫義博)

左の手の平に空いているのも全て穴ですね。蜘蛛の刺青はないです。

っていうかこんなに穴空いているのか、しかも手は神経が多く通っていている部分・・・痛々しいなボノレノフさん・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻56P/冨樫義博)

続いて右の手の甲。こちらにも刺青はないですね。

手の平まで見えないのは残念ですが、手も戦いに用いるため両手とも刺青をするようなスペースはない気がします。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻55P/冨樫義博)

足や後頭部、肩にもなさそうですね。美肌です。

ボノレノフさんは女子をも羨む美肌の持ち主です・・・ってそうじゃなくて、ここら辺にも蜘蛛の刺青はなさそうです!

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻58P/冨樫義博)

少し見えにくいですが背中です。背中はヒソカやウボォーギンなど刺青を入れているメンバーがいましたが、ボノレノフの場合は、おそらくお腹から繋がって空いていると思われる穴が空いているのみです。背中にも刺青はなさそうです。

 

ってことはですよ、残されたのはパンツの下のみ・・・オイオイオイ!待ってくれ!もしかしたらボノレノフさん、やばいぞ!これはやばい気配がしてきたぞ!

 

 

マチが彫っているとしたら・・・

もしもですよ、もしもボノレノフさんの蜘蛛の刺青がその・・・言い表しにくいのですが・・・「ボノレノフさんのボノレノフさん」あたりに彫られていたとするとですね・・・12本足の蜘蛛が13本足になってしまうんじゃないかと思うんですよね。

これでは旅団の証とは言えません。ダメですね。13本ではダメです。いろんな意味でダメです。

 

しかも昨日私がした考察では、「旅団の蜘蛛の刺青を彫っているのはマチ」という結論に至りました。

ということはもちろんボノレノフの刺青を彫ったのもマチな訳で・・・

ってダメダメダメ!

これ以上は言及できないよ!

なんてこった・・・僕たちのアイドル「マチちゃん」がそんな・・・好きな女性芸能人の熱愛が発覚した時のような、そんなショックを感じてしまいます。

 

でも、ボノレノフとマチが仲良くしているシーンもあるんですよね。14巻、旅団メンバーのシャルナーク、シズク、コルトピがグリードアイランドに乗り込もうと計画しているシーンです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 14巻13P/冨樫義博)

見えにくいですが、シズクとコルトピの奥でボノレノフとマチが話しています。

フランクリンも会話に参加している可能性がありますが、本らしきものを読んでいるので微妙です。

 

何やら仲よさげなボノレノフとマチ・・・そしてもしボノレノフのボノレノフにマチが刺青を彫っていたとすると・・・この2人・・・もしかしてお付き合いをしているのか・・・?だからそういうことをしても平気だったのか・・・?

いや!断じて認めん!認めんぞ私は!

ボノレノフの刺青の場所

ほら!でもよく見てください、ボノレノフが戦っているコマを!

まだ見えていない部分があります!

パンツで隠れて見えていない部分は、何もあの部分だけではないのです!そう

太もも

も見えていません!

 

ボノレノフのパンツはボクシング用のパンツですのでだいぶ大きいです!

なので太ももまで隠れています!太ももに蜘蛛の刺青が入っている可能性もあるのです!

 

っていうかそうでしょう!そうであってほしい!

ボノレノフの太ももには戦いに使う穴が空いていなくて、刺青を入れるのにも最適なスペースだった!

そう考えることができる、っていうかそういうことにしておきましょう!

 

全国、いや全世界のマチファンの夢を、こんなところで私が崩しちゃあかん!

そう、きっとそう!ボノレノフの刺青は太ももに入っているとしましょう!それならマチも刺青を入れやすいですよね!

 

太ももだったらパンツを脱ぐ必要もないですからね。まくりあげれば済みますから。そうです、ボノレノフの太ももに蜘蛛の刺青があります。断言しちゃいます。

 

一方、「ボノレノフの体には刺青が入っていない」という可能性は低いと思います。

カルトを除けば旅団メンバー的に新入りに当たるヒソカとシズクにも蜘蛛の刺青が入っていたので、それ以前に入団したとされるボノレノフにも刺青が入っているとみて間違いないとでしょう。

しかし今回、22巻でキメラアントと戦ったときにはボノレノフの体のどこにも刺青が見当たらなかったので、もしやと思い考察してみました。

 

フゥー、危なかったですね。昨日の考察でマチが旅団の蜘蛛の刺青を彫っているという結果に結びついてしまったことから、ボノレノフにあらぬ疑いをかけ、ハンターハンター読者様のマチに対するイメージまでもを壊してしまうところでした。間一髪でした。

 

もしボノレノフがブーメランパンツでも履いて戦っていたとしたら、もうやばかったですよ。庇いきれませんでした。

ボノレノフがボクシング用のパンツを履いてくれていたことで、なんと言いますか、均衡が保たれましたね。

これで変な感情を持つことなく、純粋な気持ちでハンターハンターを読めますね。ありがとう、ボノレノフ・・・のパンツ。

 

 

【ハンターハンター】幻影旅団の蜘蛛の刺青を彫っているのはマチなのか?

幻影旅団メンバーは、体のどこかに団員の証である「団員ナンバーが入った12本足の蜘蛛の刺青」が彫られています。

 

例えばシズクはお腹側の腰のあたり、ウボォーギンは背中側の腰のあたり、ヒソカ背中に大きく彫られていました(ヒソカの刺青は「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」の上から彫られたフェイクでしたが)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻46P/冨樫義博)

各団員綺麗に刺青が彫られていますが、刺青は素人が彫れるほど簡単なものではないでしょう。誰か知識や技術のある者が彫っているはずなのです。

 

一般的な刺青の彫り方という面からから考えるとおそらく団員であるマチが彫っているのではないか?と思うのですが幾つか引っかかる点もあるのです・・・

 

今回はマチが幻影旅団員の刺青を彫っているのかどうか、私なりに考えを書いていこうと思います。

マチ=コマチネとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻9P/冨樫義博)

幻影旅団メンバーの一人です。ピンク色の髪(旧アニメ版では青でした)と大きな目が特徴の女性です。

流星街出身の幻影旅団創設期から所属しているメンバーでもあります。

団員たちに対してキツイ口調で接したり、塩対応をすることも多々ありましたがまたそれがいいと言いますか、実は仲間思いな一面もあるちょいとツンデレっぽい性格をしています。

 

能力はオーラを「念糸」という糸に変える変化系能力です。

この糸は木綿糸程度の強度にすれば地球一周分くらいまで長く伸ばせ、1mくらいの長さにすれば1トンくらいのものを吊り上げるほどの強度になります。

マチはこの糸で敵を縛り上げたり絞殺したりします。

またマチは念糸を自前の針を使って切断した体の部位をつなぎ合わせるなど医療面にも応用しています。

刺青の彫り方

まずは刺青の彫り方について見てみましょう。wikipedia先生曰く・・・

入れ墨(いれずみ)とは、針・刃物・骨片などで皮膚に傷をつけ、その傷に墨汁・朱・酸化鉄などの色素を入れ着色し、文様・文字・絵柄などを描く手法、および、その手法を使って描かれたものである。

引用元:入れ墨 - Wikipedia

針などで肌に傷をつけて、その傷の部分にインクを入れることで肌に色をつけていくという感じですね。細かい傷をつけることで微妙な色の変化なども合わせるというわけです。痛そうですね・・・

 

蜘蛛の刺青を彫る際に針を使うのであればやはりマチの出番でしょうね。マチはヒソカの腕を直す際に超高速の裁縫スピードを見せました。

針さばきに関して旅団でマチの右に出る者はいないでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻11P/冨樫義博)

またマチは同時に医療面の知識もあるということですので、刺青を彫ったことで団員の体に何らかの影響が出たとしてもある程度は対応できそうです。安心ですね。

幻影旅団の医療を担っているとみられるマチだからこそ、刺青を彫る役も任せられそうです。

www.g913-jiro.com

 

マチはヒソカの肌の違和感に気がつかなかった?

先述の通りヒソカの刺青に関しては、ヒソカが「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」で布の上に肌の質感を再現し、背中に貼り付けたものの上から彫られたものでした。

そのためヒソカの本当の皮膚には刺青が彫られず、シールタトゥーのようになっていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻54P/冨樫義博)

「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」は作中で一度も看破されたことがないほど精密に質感を再現でき、ヒソカは平面上に1000以上の質感を再現できます。

もちろん肌も本物さながらの質感を再現できます。が、作中の描写で、マチはヒソカの「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」の存在を知っており、肌の質感を再現できる ということのみは知っていたんですよね。

 

もしマチが蜘蛛の刺青を彫っているとしたら、ヒソカの背中に彫る際に、違和感を感じるといいますか、本当の皮膚でない可能性に気がつきそうです。

「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」がオーラでできたものであれば「凝」(目にオーラを集め隠された念能力などを見破る)を使えば見破れます。

もし刺青を彫った時に「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」について知らなくても、後々能力を知ったことでヒソカの背中を「凝」で見れば偽物の肌であることがわかりそうです。

 

マチが「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」の能力を知っていることで、マチが蜘蛛の刺青を彫っているという説に少し矛盾が出てきてしまうなと私は思いました。

マチが「凝」でヒソカの背中を見る必要性

ビスケ曰く「凝」を使うことは基礎中の基礎で、ゴンとキルアは怪しいと思ったらすぐに「凝」を使うことを徹底されていました。

そうすることで相手の能力を看破できるからです。むしろ「凝」を使わなければ一方的に相手の術中にはめられてしまうこともあります。

 

ただ「凝」を使うにもオーラの消費を伴うので常時「凝」を使い続けるわけにもいきません。

だからビスケも「怪しいと思ったら」という前提条件をつけたのだと思われます。

逆に言うと「怪しいと思わなければ『凝』を使わない」場合もあるということです。

 

例えば、幻影旅団のウボォーギンはクラピカとの戦いで「凝」を使わなかったために、クラピカが「隠」で見えなくした「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」を見きれず捕まりました。

これはクラピカが「念でできた鎖を具現化し続けることで本物の鎖だと思わせ、『凝』を使わせないようにする」という作戦がうまくいった結果です。クラピカは「凝」対策として相手に「特殊な能力を持つ念の鎖だと怪しまれない」ための作戦を練っていたのでした。

 

また旅団メンバーは皆独学で念を習得しているようです。なので「凝」を使うよう徹底されているわけではなかったようですから、怪しまなければまず「凝」を使うことはなかったでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻169P/冨樫義博)

確かにマチは「凝」を使えばヒソカの背中に貼られた「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」を見抜けたかもしれません。

しかし、マチとしてはヒソカの背中を「凝」で見る必要性なんてないですよね。蜘蛛の刺青は旅団にとって仲間の証みたいなもので、まぁ最悪なくても困りはしないものです。

 

ヒソカの背中に「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」が貼ってあることがわかっても「なんか背中にニキビとかできてて気にしてるのかな?」くらいなもので、特にマチにとって不利益もないです。

なので怪しむこともなかったでしょうし、「凝」を使ってみることもなかったでしょう。

これなら、マチが蜘蛛の刺青を彫っている説がまかり通りそうです。

針といえば・・・イルミもいる!

マチの他に針を使うキャラといえば、キルアの兄・イルミゾルディックがいますね。

針で他人を操作したり、殺害したり、自分の顔を変化させて変装したりなどかなり幅広い針を扱う技術を持っています。

 

幻影旅団の団長であるクロロはイルミともつながりがありますので、もしかしたら蜘蛛の刺青はマチではなくイルミに頼んで彫ってもらっている可能性もあります(多分有料でしょうけど)。

 

・・・が、イルミとクロロが出会ったのは旅団結成から長い時間が経ってからのようですし、あくまでも暗殺の依頼をしていたわけでしょうから、そんな何でも屋みたいな使い方はしていなかったと思います。

しかもクロロの指示であればマチはタダで彫ってくれるでしょうからね。イルミに頼んだら超高額の請求をされてしまいそうです。

関連記事:【ハンターハンター】イルミとクロロはいつ、どんなきっかけで知り合ったのか? - 私の名前はジロギン。

マチが彫っている可能性は高い

ということで、幻影旅団の蜘蛛の刺青はマチが彫っているという認識でいいのではないかなと思います。

マチの針さばきからしても相当早く、かつ正確に彫ってくれそうですからね。

 

私の中ではマチが蜘蛛の刺青を彫っている説は、「ヒソカの「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」の能力をマチが知っていたのにその上から刺青を彫ったのはおかしいのではないか?」という考えからイマイチ腑に落ちない部分がありました。

が、「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」って作中では一度も看破されてませんし、先述の通りマチが「凝」を使ってヒソカの背中を見る理由もないので、多分気付かれないんですよね。

「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」の能力をなめていました。

 

それにウボォーギンもクラピカに指摘されるまで「凝」を使いませんでしたし、マチとシズクもクロロから「『凝』を怠るな」と言われて初めて使っていたシーンがありましたね。

幻影旅団メンバーには「凝」を使うという習慣があまりない様子でした。

自分たちの命を狙う敵と対峙している時ですら「凝」を使わないのですから、一応仲間になろうというヒソカに対して「凝」を使うことなんてないですよね。

だからやっぱり蜘蛛の刺青はマチが彫っているっていう考えでいい気がします。

 

またこういう可能性もあります。もしかしたら刺青を彫る際にヒソカがマチに

「僕痛いの嫌なんだ。だから背中に『薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」っていう能力で肌の質感を再現するからその上に刺青を彫ってくるかな?♥」

という風に頼んだ。そこでマチはヒソカの「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」が肌の質感を再現できるということのみを知ることになったと・・・

これだと全てが繋がるなぁ・・・でもヒソカさんが刺青の痛みにすらビビってしまう小物だと、大好きなマチに思われたくはないだろうしなぁ・・・

 

【ハンターハンター】キルアなら護衛軍のプフに勝てたんじゃない?

ハンターハンター作中で強大な力を誇り、読者に「こいつらに勝てるキャラはいないんじゃないか?」と十分に思わせるほど強かった王直属護衛軍のキメラ=アント3体、ネフェルピトー、モントゥトゥユピー、シャウアプフ。

そもそもキメラ=アント自体が人間と混ざり、念能力を習得したことで並みのハンターでは返り討ちにされてしまうほどの強さを誇っていましたが、護衛軍3匹に関しては、生まれながらに作中最強クラスの念能力と身体能力を保有しておりました。絶望的な強さでしたね。

 

現に作中で直接護衛軍を倒したのはゴン(しかも瀕死の重傷を負うことと、念能力が二度と使えなくなることを引き換えに自らを成長させた『ゴンさん』になることで)だけでした。ゴンのような一部例外を除けば護衛軍に勝てるキャラはいない・・・

と思ったのですが、よく考えるとそうでもないみたいです。

ハンターハンターのバトルは「能力の相性」こそが勝負を決める重要な要素ですからね。その相性的に考えると・・・

キルアなら護衛軍のプフに勝てたのではないか?

と思うのです。

今回はその理由を考えていこうと思います。

シャウアプフとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻37P/冨樫義博)

プフは王直属護衛軍の1匹です。見た目は人間の成人男性のようですが(しかもスタイルが良くてイケメン)、その正体は頭には触覚と背中には蝶々のような羽が生えたキメラ=アント。

 

メルエムを全ての種族の王にするべく画策しますが、極度な心配性が故に裏目に出てしまうこともしばしば。プフの行動は全てメルエムのためを思っての行動であり、キメラアントの誰よりもメルエムを気にかけていたことには間違いないです。

 

能力は「鱗粉乃愛泉(スピリチュアルメッセージ)」で、対象者の感情を読み取ったり、鱗粉を使って大勢の人間を操作することなどができます。

また自身の体を細胞レベルにまで分解することで打撃攻撃を無効化したり、分身を作ったり、狭い場所を通り抜けたり、細胞の構造を変えることで別人になりすましたりすることも可能です。戦闘というよりも補助的な能力が目立ちましたが、肉弾戦に乗り出すこともありました。

 

さらに「念能力を開発する」能力なども持っているようで、師団長ヂートゥはこの能力で「紋露戦苦(モンローウォーク)」という能力を開発してもらっていました(能力の詳細は不明)。

関連記事:【ハンターハンター】ヂートゥの「紋露戦苦(モンローウォーク)とはどんな念能力だったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

プフは最終的にネテロが使った「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の毒によって死亡。直接の戦闘で倒されることはありませんでしたが、キルアと対峙した時は押され気味でした。

キルアと相性の悪いプフ

先述の通り、プフは自らの体を細胞レベルにまでバラバラにすることで攻撃をかわすことができます。

細胞は目に見えませんので、そんなにも小さくバラバラになられてしまうと打撃系の能力はまず当たりません。

このことから、最初にプフと対峙したモラウからは、「プフは無敵」という印象を抱かれていました。

モラウの攻撃方法は基本的に巨大キセルによる打撃がメインのようですから、プフを倒すことは困難でした(本当はプフの本体はどんなに体をバラバラにしてもハチ程度の大きさを保たねばならず、そのサイズになったプフにほぼ戦闘力は皆無なのでこの制約と本体に気がつければ倒すことはできました)。

 

しかし、キルアの能力である電撃は、打撃とは異なり一瞬で電気が全身を走り抜けます。そして電撃は細胞を焼き、死滅させてしまいます。

プフがバラバラになるより早く電気はプフの体を駆け抜け、細胞を焼き焦がしてしまうので、キルアの攻撃を無力化することはできません。

現に作中ではプフの分身がキルアの電撃によって細胞を焼かれダメージを負っていました。

能力の相性として、プフにとってキルアは天敵と言えるでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻57P/冨樫義博)

 

 

キルアのスピードに追いつけないプフ

プフと戦っていた時のキルアは、すでに「神速(カンムル)」を完成させており、作中でもトップクラスのスピードを身につけていました。

関連記事:【ハンターハンター】最速キャラクターランキング!一番速く動けるのはまさかの・・・ - 私の名前はジロギン。

 

相手の動きに反応してキルアの体が動く「疾風迅雷」は、ユピーですら一方的に殴られてしまうほどのスピードを誇り、プフが作り出した分身では完全に追いつけていませんでした。

 

またハチくらいのサイズになって出現した時も(本体ではありません)、キルアの「神速(カンムル)」と電撃を兼ね合わせた攻撃で一瞬で消滅させられていたことから、プフの本体が見つかった場合、一瞬でキルアにやられる可能性があるということです。

キルアなら細胞レベルに分裂したプフの中で一体だけハチくらいの大きさをしていたらそれが本体だと感づきそうですしね。

 

実際にプフ自身もキルアのスピードを目の当たりにして「全力でも捉える事は困難」と認めていますので、スピード面では完全にキルアの勝ちでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻49P/冨樫義博)

プフ本体の実力

ここまでのことを考えれば「プフよりキルアの方が強い」と言っても良さそうなのですが、まだそう言いきれない部分があるのです。

キルアが戦ったプフはいずれも分身にすぎません。プフ曰く、分身の強さは本体とは比較にならないほど弱いとのこと。

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(引用:HUNTER×HUNTER 27巻112P/冨樫義博)

あくまでも分身は遠隔で操作して戦わせているだけに過ぎないので、実際に自分が戦うよりも弱いという理論です。

分かりやすく言うのは難しいですが、「ラジコンのロボットに戦わせるより自分で戦う方が強い」といった感じでしょうかね。

ラジコンでは動きに制限があったりタイムラグがあったりするので、自分の体を動かすのより不便なのは当然です。そんな感覚に近いと思います。

 

プフ本体とキルアが戦っていないので、キルアの方が強いとは言い切れません。プフの力は、そのオーラに触れただけで熟練のハンターであろうノヴが精神崩壊しかけるほどでしたから、かなり高いとは思います。

 

ただ、プフ自身がキルアを全力でも捕まえることは困難と感じてしまっていること、ユピーでもキルアの「神速(カンムル)」についていけなかったこと、プフの攻撃手段は接近戦しかなく、それはキルアも望むところで電撃をより食らわせやすくなることからも、プフ本体であってもキルアにスピードで翻弄されて電気を流され細胞が死滅してしまう状況が思い浮かんでしまいます。

キルアが強すぎる

たとえプフが相手でなかったとしても、すでにキルアが異常な強さになってるんですよね。

人間の体は水分も構成要素に含まれていますので、電気を通してしまいます。しかも、グリードアイランド時点でのキルアの電撃の威力はスタンガン程度で、相手をひるませることくらいしかできませんでしたが、プフと戦ったときには細胞を焼き焦がして消滅させるレベルにまで上がっていました。

これはもう人間が食らえば即死レベルの攻撃力と言っても過言ではないでしょう。オーラを使えば多少は防げるのかもしれませんが・・・それでも強すぎますね。

 

さらにキルアは「神速(カンムル)」で作中最高クラスのスピードも手にしました。「神速(カンムル)」のスピードに対応できるキャラはかなり限られます。

メルエム、ネテロ、ゴンさん・・・くらいですかね?ピトーではギリギリ無理かもしれません。

即死級の電撃を反応できないスピードで打ち込んでくるのがキルアです・・・どうなってるんだよ・・・多分ゴンさんになっていない普通のゴンより明らかに強いですよね。全然対等じゃないですよね。

 

しかもキルアは兄のイルミが「強いやつとは戦うな」と意識に呼びかけてくる針も頭から抜いてますから、強い相手であっても果敢に挑めます。

多分旅団メンバーの大半よりキルアの方が強いんじゃないですかね?

もうヨークシンの時みたくビビることもないでしょう。でもノブナガとかがキルアに何の反応もできずやられるのはなんかちょっと嫌だな・・・ノブナガでは負けそうですがせめてキルアを負傷させるくらいには健闘して欲しいです。

 

キメラ=アント編でのキルアは、改めてビスケと修行をしたり、イルミの針を抜いたり、師団長を除くキメラアントと数多く戦闘をしたりと実力も経験値も大幅に上げています。

ゴンのゴンさん化を除けば、キメラ=アント編で一番成長したのはキルアでしょう。

 

キルアの成長率と能力の相性から考えても、王直属護衛軍の中で戦闘タイプではないと思われるプフにならば勝てるレベルにまでなっていると私は思います。

相性っていうのは大きいですね。だいぶ差を縮めていると思います。

 

キメラ=アント編は暗黒大陸を除けば、なんと言いますか、人間世界にとってイレギュラーな事件で、過去かつてないほど強い生命体が続々と登場しちゃったんですよね。

そんなイレギュラーな存在の、さらに上級である護衛軍にも勝てるレベルにまで達してしまったキルアは、人間世界の相手ではもうどうしようもないほどの強者になってしまっていると思われます。超高速で致死レベルの電気を流してくるとか、どんな殺人兵器なんでしょうかね・・・

 

なんなら、キルアは弟(妹?)のアルカ(正確には「ナニカ」とキルアが呼んでいるアルカに宿った存在で、暗黒大陸に存在する『欲望の共依存 ガス生命体アイ』)に「命令」すればリスクなしでどんな願いでも叶えてもらえます。

そのお願いの内容に限度はないようですので、例えば「キメラ=アントを絶滅させろ」と命じればメルエムも護衛軍も全て倒せたんですよね。もっといえば人類ですら滅せる可能性があるという脅威の存在です。キルアはいろんな意味で強すぎますね・・・

 

 

【ハンターハンター】クロロはどうやって団長の手刀を見逃さなかった人の存在や力量に気がついたのか?

私がハンターハンターで最も好きなシーンといいますと、実は、幻影旅団団長のクロロと、その団長がマフィアボスの娘・ネオンを気絶させるために放った手刀を見逃さなかった、団長の手刀を見逃さなかった人とのやり取りのシーンです。

2人の戦闘が描かれたわけではなかったというのにクロロの強さがわかる名シーン?ですね。

 

ただ今考えると、このシーンに少しだけ疑問があります。ほんの些細なものですが。

団長の手刀を見逃さなかった人は、ビル内に設置された監視カメラに映ったクロロの手刀スピードを見たことでクロロの力量を推測し、戦いに挑みました。

団長の手刀を見逃さなかった人はクロロのことをカメラ越しに確認していましたが、クロロは一方的に手刀を見逃されなかっただけで、団長の手刀を見逃さなかった人の存在を確認してはいません。

でもクロロと団長の手刀を見逃さなかったが対峙したシーンでクロロは、「サシでやろう」とまるで待ち構えていたかのようなセリフを言っていましたよね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻60P/冨樫義博)

そこで疑問が湧いてきました。それは、

クロロはどうやって団長の手刀を見逃さなかった人の存在に気が付いたのか?

ということです。

 

クロロは直接面識のない団長の手刀を見逃さなかった人の強さや、自分を狙っているということにどうやって気がついたのでしょうか?

今回はそのことについて考えてみようと思います。

 関連記事:【ハンターハンター】キルアの手刀とクロロの手刀はどちらが威力が上なのか? - 私の名前はジロギン。

団長の手刀を見逃さなかった人とは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻54P/冨樫義博)

ベレー帽姿で、少し人をナメているかのような口調や態度が目立った殺し屋です。

マフィアが、オークションの品を狙う幻影旅団を抹殺するために雇った殺し屋たちの一人として、任務に参加していました。

クラピカの見立てでは「シルバやゼノになんとか対抗できる」くらいの実力はあるそうで、つまるところ強いのか弱いのかよくわかりません。

 

監視カメラに映ったクロロの恐ろしく早い手刀を見逃さず、その一瞬でクロロの強さを判断したほどの洞察力を持っています。

団長の手刀を見逃さなかった人はクロロと一戦交えようと追跡しましたが、クロロが盗んだ念能力の一つ「密室遊魚(インドアフィッシュ)」によって殺害されてしまいました。

 

団長の手刀を見逃さなかった人の名前は作中で明らかにされなかったので、世間では便宜的に「団長の手刀を見逃さなかった人」と呼ばれています。

「円」で感じ取った?

ゼノはビル内に潜んでいるクロロの居場所を探知するために「円」を使いました。

「円」は触れた相手のオーラから力量を測ることもできる(キメラ=アント編でピトーの「円」がゼノの「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」に触れた瞬間互いに力量を察知していました)ようです。

クロロもゼノ同様「円」を使ってビル内にいる暗殺者たちの力量を測っていた可能性があります。

その中で団長の手刀を見逃さなかった人の存在や力量も感じ取ったのではないかと。

 

幻影旅団は独学で念を学んだものと思われますが、クロロと同じく流星街出身で旅団メンバーであるノブナガも「円」を使えていたので、クロロが「円」を使てもおかしくはないです。

 

ただ問題点が2つあります。

1つはクロロの「円」の広さです。クロロが侵入したセメタリービルは高さ100mくらいありました。100mを無作為に探れるほど広い「円」を出せるのは、作中ではゼノとピトーくらい。「円」は能力者の強さに関わらず得手不得手があるようで、半径50mくらいを探れるレベルであれば達人クラスのようです(ノブナガ談)。

クロロの「円」ではビル全体を探れなかった可能性があります。

 

もう1つは、先述のピトーとゼノの例からすると「円」を使うと相手がオーラをまとっていたり、念を使っていた場合お互いに力が割れてしまうという点です。

もしクロロが広域に「円」を使っていたら、ビル内にいたゼノ、シルバにその存在や力がバレていた可能性があります。かなりリスクがありますよね。

 

ただ、ゼノは「円」を使う前に「敵(クロロ)も(自分と)似たような実力」と語っていたので、クロロのオーラや「円」に触れるなどしてクロロの実力を知っていたことも考えられます・・・ってここら辺はすごく微妙で、シルバは過去に旅団メンバーやクロロと交戦しているようですのでその実力を知っているはずですから、ゼノに強さを伝えることはできましたし、ゼノとシルバはクロロが殺害した暗殺者のしたいから強さを測っていた描写もありましたので、いろんな方法でゼノはクロロの力を知ることができたんですよね。

 

それでもクロロとしてはビル内で暗殺者を殺して回るにあたり目立つ真似はしたくなかったでしょうから、自分の力や位置も察知される可能性のある「円」は使わなかった可能性が高い気がします。

特定していなかった?

団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロがあえて仕掛けた「血の道標」をたどってクロロにたどり着きました(あえて血を床に垂らし、すぐに拭き取ることでわずかに血の匂いを残すことで、それを感じ取れる殺人中毒者をおびき出す、その血が垂らされた道こそが「血の道標」です)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻58P/冨樫義博)

クロロがこの血の道標を仕掛けた理由としては、団長の手刀を見逃さなかった人を誘導し、「密室遊魚(インドアフィッシュ)」が使える空間で戦おうとしたことも考えられます。が、特に団長の手刀を見逃さなかった人をおびき出すためでなく、不特定の人物をおびき出す罠だった可能性もあります。

 

団長の手刀を見逃さなかった人曰く、血の道標は殺人中毒者にしかわからないそうです。

クロロは「その血の道標をたどれる人物=それだけ血に飢えた、血の匂いを嗅ぎ慣れた強者」と考え、強いやつと戦うための手段として血の道標を仕掛けたとも考えられます。そこに偶然、団長の手刀を見逃さなかった人が引っかかったと。

罠は特定の相手に限らず、不特定の相手にも仕掛けますよね。

 

また血の道標を作るために使ったとされるモブ殺し屋の能力が「密室遊魚(インドアフィッシュ)」で、その能力がどれくらい強い奴にまで通用するのか図るために、できる限り強いやつと戦いたかったという可能性もありますね。

とりあえずテストする相手が欲しかったと。

殺気丸出しだった?

ハンター試験中のヒソカは、キルアが遠目からでも「人を殺したがっている」と判断できるくらい殺気丸出しでした。

この時のヒソカのように作中に登城する殺人中毒者系のキャラはかなりの自信家で、殺気を抑えたりはしない傾向があります。

 

団長の手刀を見逃さなかった人も、言動から見るに完全にヒソカタイプの自信家殺人中毒者のようでした。

だからクロロを追跡中も殺気を丸出しにしていた可能性があります。

それにクロロが気がつき、

「あー、なんかついてきてるやついるなぁ。殺気丸出しじゃん。でもそこそこ強そうだし(あとうざいし)、戦っておくか」

的な感じでおびき出し、始末したと。

団長の手刀を見逃さなかった人としてもクロロの「サシでやろう」という発言に対してすんなり受け入れていたことからも、むしろクロロに自分の存在を気づいてもらい、真っ向から戦う機会を狙っていたと思われますので、殺気を隠す必要もなかったとも言えるんですよね。

クロロのウォームアップ要員

クロロは殺し屋たちを始末する中で、間違いなく殺す前に「今回マフィアに雇われた殺し屋の人数」や「殺し屋のメンツ」について拷問することで聞き出しているはずです。

 

クロロと団長の手刀を見逃さなかった人が戦った部屋にあった殺し屋の死体は椅子に座らされ、足に針(ボールペンみたいなやつ)が何本も刺さっていました。

クロロに拷問されたのでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻59P/冨樫義博)

殺し屋たちを拷問することで、クロロはゾルディック家が任務に参加していることは把握していたと思われます(ゼノとシルバを待ち構えてましたからね)。

普段本気で戦うことがまずない旅団メンバーは、フェイタンしかりでだいぶ体がなまっているようです。クロロも万全ではない状態でゾルディック家と戦うのは不安が残ったと思います。

ならば、ある程度強いやつと真っ向から戦って、ウォームアップをする必要が出てきますね。

 

そこでクロロは血の道標を仕掛け、あえて引っかかってくるくらいレベルの強さのある殺し屋と戦おうと思い、団長の手刀を見逃さなかった人をおびき出したのではないでしょうか。

団長の手刀を見逃さなかった人の強さについては、ゼノとシルバを目の前にしての態度などでクラピカ以外の殺し屋たちもある程度分かっていたでしょうから、クロロも拷問して、

ゾルディック家>>>>>>>>>団長の手刀を見逃さなかった人とその隣にいた刺青の人>>>>その他の殺し屋たち

くらいの、だいたいの強さランキングを作れたと思います。

関連記事:【ハンターハンター】団長の手刀を見逃さなかった人の隣にいた刺青の人の強さはどれくらい? - 私の名前はジロギン。

 

あまりに弱い殺し屋ではウォームアップにもならないでしょうから、ゾルディック家との中間に当たる団長の手刀を見逃さなかった人と戦おうと考えていたのではないでしょうか?

 

クロロはゾルディック家との一戦を前に、どのみちある程度強い奴と戦っておきたかったので、おびき出す罠を仕掛けたと。

この場合団長の手刀を見逃さなかった人を特定していたかどうかはわかりません。ひとまず強い奴が引っかかればよしとしていた可能性もあります。

クロロの罠に偶然かかったのが団長の手刀を見逃さなかった人だった

今回の私の疑問の肝はクロロが団長の手刀を見逃さなかった人を特定しておびき出したのか?という点にあると思います。

他の殺し屋を拷問して強さを知った上でおびき出したのか、それともとりあえず強いやつをおびき出したかっただけなのか・・・

 

私個人としては、クロロは団長の手刀を見逃さなかった人を特定しておびき出したわけではない気がします。

団長の手刀を見逃さなかった人は強いとはいえクロロにとってはまず負けることがない相手には変わりないですから、クロロがそこまで戦うことにこだわっていたとも思えないんですよね。

やはり本命はゼノとシルバにあり、他の殺し屋との一戦は遊びや肩慣らし程度に過ぎなかったと思います。

 

ですので今回の疑問の答えとしては

クロロは団長の手刀を見逃さなかった人の存在に気づいていたわけではなく、誰でもいいから「そこそこに強い相手」と戦ってゾルディック家との戦いに備えようとしていた

のだと思うのです。

団長の手刀を見逃さなかった人と戦ったのはクロロにとっては偶然であり、団長の手刀を見逃さなかった人にとっては必然でありという、見方によって若干理解の仕方が変わってくると思います。

 

それでも団長の手刀を見逃さなかった人はそこそこの強さをしていて、クロロにサシでの勝負を望ませたり、念能力を使わせたりと他の殺し屋たちに比べると非常に健闘したと思います。

なんといっても、団長の手刀を見逃さなかった人はさも強そうな雰囲気を醸し出しながらも、戦闘描写もなくあっさり殺されることで、クロロの強さを演出するという咬ませ犬として一番大事なの仕事をしたことこそ最も評価されるべきことでしょう。

団長の手刀を見逃さなかった人以上の咬ませ犬を、僕はまだ知らない。

 

【ジョジョ】吉良吉影はキラークイーンで仕事中のクレーマーも爆破してそう

 

今日は散々な日でした・・・私は営業職として働いているのですが、今日はお客さんから電話で大きなクレームをもらってしまいました。いや、「もらってしまった」という言い方は正しくないですね、正直なところこちらのミスだったらただ謝るしかないのですが、相手に100%過失がある状況だったにもかかわらず逆切れのような形で怒鳴られました。

普段私は感情的になることはまずないのですが、今日ばかりは「怒ってたみたいだけど大丈夫?」と周りの方から言われてしまいました。さすがに私も道理に合っていないことに対しては頭にきてしまいます。働いていると理不尽にクレームを受けることもがありますよね。

 

私がジョジョの中で、最も好きなキャラクターの一人である吉良吉影も普段はサラリーマンとして働きながら、裏で綺麗な手をした女性を殺害していました。吉良はスタンド能力「キラークイーン」を持っており、簡単に、しかも痕跡を残さずに人を爆殺することができます。サラリーマンである吉良がこんな能力を持っていたらですね・・・

間違いなく仕事中のクレーマーも爆破している

と思うのです。今回はそう考えた理由や、ちょっとゆがんでいるかもしれませんが、私の吉良に対する憧れを書いていこうと思います。

 

 

 

吉良吉影とは?

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(引用:ジョジョの奇妙な冒険 29巻 集英社文庫106P/荒木飛呂彦)

ジョジョ4部ダイヤモンドは砕けないに登場する敵キャラクターです。サラリーマンとして働く裏で生まれ持った殺人衝動と趣向から「手の綺麗な女性を爆殺し、その手だけを持ち歩く」という奇行を見せていました。主人公・東方仗助たちにとって倒すべき杜王町の平和を脅かす最後の敵が吉良でした。

吉良のスタンド能力「キラークイーン」は触れたものを爆弾に変える能力(第1の爆弾)を基本に、熱を感知してターゲットを爆破させる自動追尾爆弾「シアーハートアタック」(第2の爆弾)、吉良の正体を知ったものを爆破し、時を1時間巻き戻すという一連の流れを繰り返すことで吉良を知るものをこの世から葬り去る「バイツァ・ダスト」(第3の爆弾)などを使い殺人を行っていました。

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キラークイーンが爆殺した人間は跡形もなく消すことができる(手だけを残すなど部分的な爆破も可能)ので、吉良は証拠を残すことなく十数年にわたり殺人を続けてきました。

 

 

クレームが多そうな職場

吉良は「カメユーデパート」というデパートに勤めていました。作中時点での職種は不明でしたが、吉良の同僚によれば「使いっ走りばかり任されている」とのことで、おそらく事務職である可能性が高そうです。

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あっ!すみません、語弊がありますね。事務職=使いっ走りというわけではないですよ!そういう雑務をこなしてくれる事務職の方がいるからこそ営業などの仕事が回るわけでして・・・(例外もあります。例えば今私が勤めている・・・おっとなんでもないです!)事務職として働く方に大変不快な思いをさせてしまったこと、お詫び申し上げます。吉良を語る上で仕方がないことなのです・・・

吉良は33歳で大卒で就職していることから約10年くらいはサラリーマンをしていました(転職経験なし)。同じ会社で10年も働けばそこそこの地位につけているでしょうから、直接お客さんと接する機会は少ないかもしれません、(多分)事務職ですし。ただ勤務先がデパートという性質上、若手の頃は現場を知るために客先に立たされていた可能性があります。

サービス業でしかもたくさんの人がやってくるデパートですからね・・・もちろんクレーマーも相当いたはずです。毎日のように文句を言われるような生活でしょう。

「ちょっとこのクッキー全部割れてたんだけどどうなってんのよ!」

みたいな(あくまでも私のイメージです)。となれば吉良も頭にくる日があってもおかしくはないはずです。

 

 

ムカついた相手は爆破している

吉良が「キラークイーン」を使えるようになったのは杉本鈴美を殺害した後だそうなので(吉良にとって初犯である鈴美以外の被害者は全て行方不明扱いとなっていますが、これは吉良がキラークイーンで証拠が残らないように爆破したためです)、10代後半頃〜20代前半にはすでに能力を発現していたと思われます。就職した時点ではすでに「キラークイーン」は使えていたはずです。つまり吉良が気に食わない人間は新卒の時からすでに痕跡なく消し去ることはできたということです。こんな新卒嫌ですね。

作中で吉良は仗助たちなど吉良の正体を暴こうとしているものはもちろんのこと、電車内で吉良に突っかかってきた不良っぽいカップルや、

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(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫253P/荒木飛呂彦)

吉良に喧嘩を売ってきた「梨央ちゃんのストーカー」みたいな男など、

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(引用:ジョジョの奇妙な冒険 29巻 集英社文庫109P/荒木飛呂彦)

吉良が確実にムカついたであろう人物に関しても爆破しています。吉良が殺害するのは何も手の綺麗な女性だけではないのです。大なり小なり自分にとって邪魔だと感じる人間も爆殺します。

この吉良の性格からしても、絶対に仕事中の吉良に突っかかってきたクレーマーも爆破していると私は思うのです。

 

 

 

もちろん堂々とはやらない

吉良が最も恐れていることは「自分の犯行がばれること」、そしてその結果「安心という自分の精神的な安らぎがなくなること」です。いくら腹の立つクレーマーがいて、スタンドはスタンド使い以外には見えず、証拠もなくその場から消えたかのように相手を爆破できるとしても、突如として吉良の目の前から吉良に文句を言っているクレーマーが消えたとしたら同僚たちは不審がります(吉良が不良カップルを爆破した際、スタンド使いでない早人視点では突然消えたように見え、不自然に感じていました)。レジ打ちしている最中に爆破するのは身バレするリスクが高いです。

そのため、吉良がもしクレーマーを爆破しようとしたら堂々とはやらず、影でこっそり爆破していたと思います。例えば

「クレームを言ってきた相手をデパートの外まで尾行し路地裏で爆破」

したり、

「クレーマーが買ったバナナを爆弾に変えて、クレーマーが家でバナナに物触れた瞬間に爆破」

したりとか、そういう方法でクレーマーに対して報復してそうです。

不良カップルを爆破する際も、駅から彼らの家まで尾行してまで爆殺してましたから、これくらいなら余裕でやるでしょう。吉良の執念は蛇以上かもしれませんね。

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(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫255P/荒木飛呂彦)

 

 

もしキラークイーンが使えたら・・・

私が吉良に対して憧れるようになったと言いますか、吉良を好きになった大きな原因としては、やはり「就職したこと」があるともいます。仕事中に理不尽に怒られたり、ひどくプレッシャーやストレスを感じたりするような経験が増えたのです。正直かなり歪んでいる考え方とは思いますが、そういう時になると

このプレッシャーやストレスの原因になる相手を消し去ってしまいたい!

という考えが頭をよぎってしまうのです。こういった状況に陥るのがだいたい「クレーム対応中」、しかも今日のような「ほぼいいがかりに近いクレーム」を受けている時です。自分が悪ければ誠心誠意謝ります。でもこちらに非がないのに文句を言われても対応仕切れませんし、そのクレームというか、逆ギレを受けている間は何も作業できませんので、正直「相手を消し去る」というのが一番の解決方法だと思ってしまうのです(我ながらサイコパスだな・・・)。

そんな時に思い出すのが吉良吉影、彼なのです。吉良のようにキラークイーが使えれば、この厄介なクレーマーの住所を割り出して帰り道などを追跡し、すれ違いざまに爆破してやるのに・・・

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(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫256,257P/荒木飛呂彦)

ってことを考えてしまいます。

・・・本当はダメですよね。よくないことです。こういうこと考えるのは。「お客様は神様だ」って精神で、どんなクレームに対してでもこうべを垂れられなければ仕事人にはなれませんよね。でも私も人間ですから、譲れない部分はあるのです。どうしても引き下がれない時はあるのです。

 

 

 

もちろん私はキラークイーンを使えません。スタンド使いではないです。ですのでこうしてブログで愚痴混じりの記事をちまちまと書くことで精神を安定させることしかできません。

でも今日みたいなクレームを受けた時に頭の中で「もし自分が吉良で、キラークイーンを使えたらなぁ・・・」なんていう妄想をするだけでもだいぶ救われるような気がします。嫌なことを頭の中でぶっ飛ばす事で、少しは楽になる気がするのです。もちろん妄想にとどめなければなりませんけどね!実行するのは絶対にダメです!

 

吉良は職場の同僚ともほとんどコミュニケーションをとっておらず、両親もしに、友達もほとんどいない状況。唯一心を開ける相手は殺害した女性の手くらいでした。誰にも何も感情を吐露出来ないに等しい環境下で、クレーマーからの激しいクレーム祭りを受けたとしたらそりゃね、爆破したくもなっちゃいますよね。

吉良は生まれながらに殺人をする運命を背負ったどうしようもない悪人なのですが、同時にかなり人気のあるキャラクターでもあるんですよね。アンチヒーローってやつですか。おそらくこの社会には私同様吉良に憧れる人も正直多い気がします。吉良の良さがわかったら、いい意味でも悪い意味でも大人になったってことですかね。

 

 

 

【ハンターハンター】シュートとメレオロンが組めばユピーを無力化できたんじゃない?

 

最近キメラアント編を読み返しているので、キメラアント編に登場するキャラクターにフォーカスした記事ばかり書いているような気がします。が、今回の内容についてはかなり気になってしまったので気にせず書きます。

 

メルエムと護衛軍が占拠した東ゴルトー共和国の宮殿に侵入したゴンたち討伐隊。最初に待ち受けていたユピーと戦ったのはナックル、シュート、メレオロンの3人でした。3人の役割はユピーの足止め(できれば無力化)であり、ナックルがメレオロンの「神の共犯者(パーフェクトプラン)」でユピーに姿を悟られないようにしながら「天上不知唯我独損(ハコワレ)」をユピーに打ち込むことで、ユピーを念が使えない「絶」の状態にしようとしていたのです。そのための囮と時間稼ぎの役を負ったのがシュートでした。

ただですね、この3名での組み合わせでユピーを無力化しようとするのであれば・・・

ナックルではなくシュートとメレオロンが組んだ方が良かったんじゃない?

と思ってしまうのです。

その理由を書いていきたいと思います。

 

 

 

シュートとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻197P/冨樫義博)

本名:シュート=マクマホン。左腕がなく、3つの浮遊する手を念で操っている男性です。28歳でUMA(未確認生物)ハンターをしています。ナックル同様モラウの弟子にあたり、キメラアント討伐にも参加しました。チャンスに弱い性格をしており、少々気弱な部分もありますが、基本的には冷静沈着で、熱くなりやすいナックルと対極のような性格をしています。

念能力は「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」。一定のダメージを相手に与えると、そのものの一部、または全身をカゴの中に閉じ込められるという能力です。キルアの左眼や、ユピーの体に出現した複眼を奪い取っていました(奪ったことによるダメージは相手にはないようです)。人形となったカイトの死体は全身を捕獲していました。

この「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」を使ったほうがユピーを無力化できたのではないかと思うのです。

 

 

ユピーとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 25巻109P/冨樫義博)

本名:モントゥトゥユピー。キメラアントの一匹で、王であるメルエムを守るために生まれた特別強い力を持つ「王直属護衛軍」に位置するキメラアントです。粗暴な性格と物事を深く考えない点が目立ちますが、その攻撃力、破壊力は兵器と言っても過言ではない力を持っていました。

ナックルやシュート、モラウたちとの戦闘を通して一時は人間に対して敬意を払うような場面も見られましたが、ネテロによって瀕死状態まで追い込まれた王を目の当たりにしたことで、改めて人間を敵と見据えていました。

怒りと共にオーラを一気に放出することで巨大な爆発を起こしたり、また怒りを溜め込むことで自身の体をより戦闘向けに変化させたりと、パワー溢れる能力をいくつも兼ね備えていました。

 

 

ユピーを「絶」にしたところで・・・

ナックルはその戦闘経験から「ハコワレ」発動とともに、大体どれくらいのオーラを貸し与えれば相手が「絶」になるかを数値として推測することができます。しかしユピーのオーラはナックルがこれまで相手にしてきたどの念能力者のオーラ量をはるかに凌いでおり、「絶」にするまで非常に長い時間を要しました(しかも結局できませんでした)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 25巻132P/冨樫義博)

さらに言うと、ユピーは人間とキメラアントとが融合して生まれた存在ではなく、魔獣とキメラアントとが混成した存在で、他のキメラアントとは若干異なる成り立ちをしています。そのため、オーラを使っていない純粋な身体能力から繰り出される攻撃でも怪物じみた威力がありました。巨大な階段を素手で一発で破壊したり、シュートをものの数十秒で戦闘不能にしたりなど、正直ユピーを「絶」にしたところで無力化しきれなかったと思うのです。

 

 

「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」は効いた

シュートは隠れているナックルとメレオロンの位置をユピーに感づかれないために、さらに「ハコワレ」の時間を稼ぐためにユピーと真っ向から戦いました。そのさなかで発動したとみられる「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」の能力でユピーの体に出現した複眼の一部を奪い取ることに成功していました。ユピーに対して「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」は効いていたのです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 26巻15P/冨樫義博)

しかもシュートがユピーと戦っていた時間はそこそこ長く感じますが、実際は数十秒程度。その短い時間の中でも能力を当てられたのであれば、メレオロンがシュートを見えない状態にし、安全なところからシュートがユピーを攻撃しまくれば体の大部分を奪って無力化することができたように思えます。

 

 

 

ユピー相手でも逃げられるナックル

もちろんユピーは一筋縄ではいかない戦闘力を持っていますから、囮なくして攻撃が通るほど甘くはないでしょう。メレオロンの能力で感知できなくなっているとはいえ、ユピーが得意とする範囲攻撃をされればシュートもメレオロンも巻き込まれてしまう恐れがあります。となると囮が必要なわけですが、作中ではナックルがユピーを挑発して見事逃げ果せてましたよね。ナックルはその逃げ足にも自信を持っており、最高速度を維持して走る持久力はチーターを凌ぐという恐ろしい能力を持っています(走る速度がチーター並みというわけではありません)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 26巻129P/冨樫義博)

ナックル一人でもユピーから逃げ切れるのであれば、囮役として最適だったのはシュート以上にナックルの方だったと思います。囮役をこなすのにナックルの能力は十分すぎるのです。

 

 

作戦変更

これまでの情報から、ユピーを足止めする役をナックル、シュート、メレオロンが行う場合、このような作戦に変更した方がいいなと私は思いました。

 

シュートはメレオロンの「神の共犯者(パーフェクトプラン)」の能力で身を隠す

ナックルがユピーを挑発し、全ての攻撃をかわしながら逃げる

シュートは隠れながらユピーを攻撃し「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」の能力で体の一部を次々と奪っていく

ユピーの全身、あるいは行動不能になるくらい体を奪うことで無力化。その間もナックルは挑発しながら逃げ続ける

 

これならばシュートもナックルもほぼ無傷の状態でユピーの無力化ができたのではないでしょうか?

っていうかシュートとメレオロンが組んで死角から敵の体を奪い続ければ、細胞レベルまで体を細くして行動できるプフ以外のキメラアントならどんな奴でも無力化できたと思います。このコンボ強くないですか?

 

 

なぜシュートとメレオロンを組ませなかったのか?

ナックルはキメラアントに対して「一方的に駆除するようなやり方は気に入らない」というような感情を抱いていました。きちんと納得した上でキメラアントを駆除したかったのでしょう。そのことを考慮すると、念能力を封じて敵の戦意を奪った上で「対話」をし、駆除するべきかどうかを決めたかったというナックルの意向もあり、ユピーは「絶」にするという方向で作戦が練られた事も考えられますね。

関連記事:【ハンターハンター】ナックルの強さはどれくらいか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

作中でも最終的にナックルは怪我をしたモラウを救うためにユピーと交渉してましたし。シュートの「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」で捕獲してしまうと対話ができない可能性もありそうですから、その上で「ハコワレ」を活用する方向になったのではないでしょうか。安全に「ハコワレ」を使い続けるにはメレオロンのサポートが必要ですので、ナックルとメレオロンが組むことになったと。

 

また「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」と「神の共犯者(パーフェクトプラン)」が併用できなかったという事も考えられますね。

「シュートの浮いている手はシュート自身から独立して動いているためメレオロンがシュートに触れていても浮いている手には触れていることにならず、隠すことができなかった」

とか、

「メレオロンがシュートに触れていても捕獲した相手の体には触れていることにはならないため、『触れているのに隠せない部分がある』という矛盾から「神の共犯者(パーフェクトプラン)」が発動しなかった」

とか、そういう理由で併用できなかったため、シュートとメレオロン組まなかった可能性も考えられます。

 

 

 

 

ただ、宮殿突入以降の作中テーマの一つには「誤算」があるんですよね。討伐隊の考えていた通りに作戦が運べなかったという誤算や、キメラアントと人間が混ざったことによって生まれたメルエムと護衛軍たちとの認識の差による誤算、それによって討伐隊メンバーたちの感情が揺れ動いたことによる誤算など、思った通りに進まないことそれ自体がフォーカスされていたと思います。

また今回私の考えたシュートとメレオロンが組むという作戦は「ユピーが「絶」になったとしても無力化できないくらい強い」とわかっていたからこそ考えられる作戦であり、ユピーの強さやオーラ量を目の当たりにしていなかった討伐隊としては「ナックルの「ハコワレ」で「絶」にすればユピーを抑え込むことはできるだろう」と踏んでいたと思います。知らなければ100%うまくいく合理的な作戦は思いつきませんよね。そういう意味でもシュートとメレオロンが組むということはなかったのではないでしょうか。

 

キメラアント編の楽しみは、人間とキメラアントの間にある微妙な差によって生まれる大きな誤算こそにあると思います。ちょっと何言ってるかわからないかもしれませんが、「世の中そんな簡単にゃいかねぇんだぜ!」ってことが伝わればいいです。

 

 

 

 

【ハンターハンター】パームは強化系なのになぜ強化系とは思えない「発」を習得していたのか?

ハンターハンターに登場する念能力は、強化系、変化系、具現化系、特質系、操作系、放出系の6系統に分類されます。

念能力者はそれぞれ「得意系統」を持っており、その系統は生まれながらに決まっています。100%の威力・精度で扱えるようになるのは基本的に生まれ持った得意系統に属する能力のみ(クラピカのような特例もありますが)で、その他の系統に関しては得意系統と比べると低い精度でしか使えず、念のエネルギーともなるオーラ容量を無駄遣いしてしまう可能性があります。

 

特に、念を独学で習得した者(カストロなど)は自身の得意系統以外の能力を覚えてしまう場合が多いようです。

しかしキメラ=アント編に登場したパームは、師匠と思われるノヴがいましたが、自身の得意系統は「強化系」なのに「水晶で対象者を探す」という強化系とは思えない能力を取得していました。これはちょっと不思議ですよね。

 

そこで今回は、パームは強化系なのになぜ強化系とは思えない「発」を習得していたのか?について考えていきたいと思います!

パーム=シベリアとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 21巻144P/冨樫義博)

本名:パーム=シベリア。

黒髪の長い女性で(作中でイメチェンしまくりましたが)、初登場時は暗い雰囲気を漂わせ、好きになったゴンなどを追い回すようなストーカー気質な面が見受けられました。

しかし実際のところパームは頼れる味方で、キメラ=アント討伐に関しても身を挺して貢献してくれたゴンにとっての大切な仲間の一人です。

ただ恋心がヒートアップしがちな部分があるだけなのです。

 

パームはノヴの弟子にあたり、ノヴのことも大好きなようですが、同じくらい尊敬もしていました。

 

作中でパームはキメラアントに改造されてしまいましたが、以前は「自分の血と水晶を媒介に対象者を見つける」という念能力を使い、遠く離れたキルアとゴンや、ビスケを探し当てることもできました。

 

パームの得意な念系統は強化系なのですが、この水晶を使った能力は強化系とは思えないのです。

ということは、師匠であるノヴはパームに得意系統以外の能力を開発させてしまったということでしょうか?

さすがにプロハンターとして、師匠として、それはまずいのではないかと思うのですが・・・

 

 

パームは強化系

一応前提として説明しておきます。パームが強化系だと判明するのは、ゴンとキルアが初めてパームと出会った時です。

パームとお茶をしながら話していましたが、パームの持っていたグラスに入ったコーヒーが突如として溢れ出しました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻14P/冨樫義博)

これはパームが感情の高ぶりとともに、水見式の修行と同様「発」を行ってしまったためです。

水がグラスから溢れ出るのは強化系の性質でしたね。

このことからもパームは強化系を得意系統としていることが明らかになりました。

視力の強化?

もしパームの、水晶と血を使った探索能力が「視力を強化して遠くを見ている」のだとしたら、確かに強化系に属する能力と言えなくもないですね。

出血を伴うことと水晶を併用しなければならないことを制約として、視力を強化し、遠くにいる対象者を見つけ出せる的な。

 

ただ作中に登場する強化系念能力者たちを見ると、強化系能力で強化していたのは明らかに「身体能力」と言えるものであり、例えば腕力、回復力、成長速度など、体に関することがほぼ全てでした。

パームの能力は身体能力を強化した云々のものではないですよね。どちらかというと超常現象と言いますか・・・特質系っぽい感じがします。他の系統にも当てはまりそうにないですし・・・

 

また、キメラ=アントになったパームとキルアが戦った際、キルアはパームに備わった新たなる念能力である「暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)」による攻撃を食らい「能力がツボにはまるとこんなに変わるのか」と考えていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 28巻68P/冨樫義博)

これは「暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)」がパームの強化系に合致した能力(髪の成長速度と硬さを強化し身を守る)であったためです。

キルアの心理描写から、これまでのパームの水晶を使った遠隔監視能力は強化系ではなかった(故にキルアは得意系統と合致した能力の威力に驚いた)と考えられます。

パームに先天的に備わっていた能力?

念能力者の中には、ゴンやキルアのように修行の中で能力を身につけた者もいれば、先天的に念能力を身につけている者もいます。作中だと占いの能力を持っていた「ネオン」が該当しますね。

もしかしたらパームも、水晶の能力については生まれながらに持っていた能力の可能性があります。

 

また、特質系の能力は先天的、あるいは生まれてから育ってきた環境によって発現する場合も多いようです。

パームは強化系ではありますが、生まれながらに特質系の能力として水晶と血を使った能力を持っていたとも考えられます。

血を使うっていうのも、先天的な能力っぽそうですよね。パームのDNAが関係しているのかも。

 

ただ強化系と特質系は真逆の位置関係にある系統ですので、強化系の能力者が特質系能力を扱えるのかどうかは微妙なところです。

作中でも明らかになってませんね。

しかしまだ否定されてもいないので、パームが強化系にもかかわらず特質系が使える可能性というのも十分ありえます。

ノヴの発言

ここまでの私の見解だと

「パームは得意系統以外の能力を使ってるメモリの無駄遣い!師匠であるノヴは何を教えているんだ!」

と思えてしまいますよね。

これではノヴよりも、強制的に念能力を付与することができるプフの方が師匠として上?みたいなことになってしまいます。

 

基本的に「発」は自分の得意系統にした方が威力や精度も上がり、燃費もいいです。

しかし、ノヴのとある発言を見ると、ノヴはパームにセオリー通りの念を教えるつもりはなかったのではないかと思えます。

 

その発言とは「私だけの為に使え」。

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(引用:HUNTER×HUNTER 21巻144P/冨樫義博)

すなわちパームの水晶と血を使った能力は「ノヴの要求がないとき以外使うな」ということですね。

ノヴの発言の意図として、もしかしたらパームの能力には使用回数制限などがあるのかもしれませんが、私は「パームの能力はノヴの能力にとってありがたい能力だから」だと思うのです。

ノヴの能力にとってありがたい能力

ノヴの能力は「四次元マンション(ハイドアンドシーク)」で、念空間にマンションを作り出し、ノヴが作った扉から出入りできるというものです。

超便利な能力でどこにでも秘密基地のように拠点を作り出せます。

 

しかしこの能力の難点として「外の様子が確認できない」ということがあると私は思うのです。

ノヴ自身外の様子を確認するときはマンションの外に出て確認していました。

マンション内にいれば安全ですが、外に出た瞬間を敵に狙われたり、どこに隠れているかバレれて待ち伏せされたりすれば危険が高まります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 23巻174P/冨樫義博)

そこでパームの能力を使えばどうでしょう。マンションの中にいても、パームの能力があれば外にいる人物の様子を遠隔で探れます。

いちいちノヴが外に出て確認する必要も無くなるわけです。

このコンボのために、ノヴはパームに水晶の能力を使わせていたのではないでしょうか?

 

むしろパームの得意系統である強化系の能力を覚えさせてしまうと、それこそメモリの無駄遣いで、水晶による探索能力に支障が出てしまう可能性があります。

加えてパームの能力が先天的なものだったとすると、ノヴはパームに特別な能力を教えることなく、そのまま自分の補助として協力してもらっていたという感じになりますね。

パームはあくまでノヴの補佐役(助手)だった

パームが強化系能力者で、しかもかなり好戦的な性格をしているので、まさに「暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ)」のようなバリバリ強化系の能力を覚えて前線で戦わせれば、キルアでも手も足も出ないほどの力を発揮していたでしょう。戦力としては非常に心強いです。

 

しかしパームはノヴの弟子、というより助手に近い形で協力していて、ノヴの能力のサポートをする形で自身の能力を使っていたのでしょうね。

これだとなんだか「ノヴの都合のいい女」みたいな感じがしてちょっと嫌な気がしますが、ノヴのパームの活用方法は正しい判断であると私は思います。

 

ノヴの「四次元マンション(ハイドアンドシーク)」はキメラ=アント編のように数名の仲間たちが一緒に入って作戦会議をしたりする拠点にもなる能力です。

ノヴは能力の性質上、そういった複数名で行う任務につくことも多いと思います。

そうなると、「四次元マンション(ハイドアンドシーク)」で隠れている場所が敵などにバレた場合、中で隠れている仲間たちも危険にさらされてしまう可能性があります。

そのような状況を回避するためにも、マンションの中から身を隠した状態で外の様子や敵の位置などを確認できるパームの能力は非常に使い勝手がいいということでしょう。

ノヴだけの利益のためではなく、一緒に任務を遂行する仲間たちを守るためにもパームの能力は重要だったということですね。だとしたらノヴの判断は優れたものですよね。

 

そして付け加えるならば、パームは女性ですから、ノヴとしても前線で接近戦を行わせるような危険な真似はさせたくなかったのではないかとも思います。紳士的ですね。

パームがノヴに惚れていたのは、そういうところがあるからだったのかもしれません。

 

・・・ノヴはだいぶツルッツルになってしまいましたが、パームにはそれでもノヴを愛して欲しいです・・・いやでもパームもキメラ=アントになっちゃいましたか・・・ってなんか暗い終わり方になっちゃったな。

 

【ハンターハンター】パクノダの「記憶弾(メモリーボム)」は幻影旅団メンバーに秘密にする必要があったのか?

 

ハンターハンターに登場する幻影旅団は、各メンバーが「奥の手」とも言える能力を保有し、その能力については互いに詳細を明かさず、秘密にしている場合が多く見られます。創設メンバー同士ですら知らない能力があります(団長のクロロは団員たちの把握している模様)。

旅団メンバーであるパクノダも他のメンバーには真の能力を秘密にしていました。一部明かしてはいましたが、能力の全容を把握していたのはクロロのみだったようです。しかし、パクノダの能力を考えると、

旅団メンバーに秘密にする必要があったのかな?

と疑問に思えてきてしまうのです。

 

 

 

パクノダとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻126P/冨樫義博)

幻影旅団のメンバーです。ショートヘアに背の高いスーツ姿の女性です。流星街出身で旅団の創設メンバーの一人でもあります。ヨークシンシティ編にて、クラピカにさらわれたクロロを取り戻すべく交渉を行いました。しかしパクノダは、クラピカがパクノダに対してクロロの解放と引き換えにかけた「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」によるルールを破り、死亡してしまいます。

団員たちが知っているパクノダの念能力は「触れた人物の記憶や思考を読み取る」能力です。この能力により捉えた相手を尋問や拷問などをせずとも情報を読み取ることができました(フェイタンが拷問するケースもあるようですが)。旅団的にもパクノダの能力はかなり重宝していたようで、パクノダの能力を頼りにする描写が複数ありました。

また、パクノダはクロロ以外のメンバーに明かしていなかった能力として、具現化した銃に弾を込め、対象者を撃つとその人物にパクノダが読み取った記憶を共有出来る「記憶弾(メモリーボム)」という能力も保有していました。この「記憶弾(メモリーボム)」については旅団メンバーに明かしておいても問題はなかった、いや明かしておくべきだった能力だと私は思うのです。

 

 

要するに

「記憶弾(メモリーボム)」の能力は要するに「他人と記憶を共有する」とか「他人に記憶を移行する」というものです。そもそもパクノダの他人の記憶を読み取る能力のおまけみたいな感じがします。「記憶弾(メモリーボム)」の能力そのものに攻撃性だったり、危険性があるわけではありません。隠す必要があるかというと特にないように思えます。

正直、「記憶弾(メモリーボム)」がなかったとしてもパクノダが自分の口で

「こうこうこういうことがあってかくかくしかじかで・・・」

という風に説明しても、他の人に伝わることは伝わるんですよね。まぁパクノダの説明力次第という面もありますが、パクノダ的に説明が面倒なくらい記憶内容が長かったり複雑だったりした時に「記憶弾(メモリーボム)」を使うみたいです。そして「記憶弾(メモリーボム)」を使えば、パクノダが読み取った記憶をそのまま(読み取られた人物が見た情景などもそのまま)共有できるので、より鮮明に伝えることができます。が、やはりパクノダにとって重要なのは「触れた相手の記憶を読み取る」能力の方である気がします。こっちこそ隠しておいた方が効果を発揮できそうです。触れば記憶を読み取れるとか脅威です。恐ろしいです。

 

 

むしろ話しておくべき?

「記憶弾(メモリーボム)」はその使用方法が相手に誤解を生んでしまいかねないものです。何せ記憶を共有するために相手を銃で撃たなければなりませんので。作中では、スクワラの記憶を読み取り、ノブナガとコルトピに共有する場面がありました。この時ノブナガもコルトピも「記憶弾(メモリーボム)」については知らなかったようですが、「5年10年の付き合いじゃない(から攻撃しようとしているわけじゃないこともわかる)」と弾を受けることを拒否しませんでした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻127P/冨樫義博)

しかしクラピカとの交渉後、パクノダの記憶を旅団メンバーに共有する際には、フィンクスから「能力で操作されて攻撃を仕掛けようとしているのではないか?」と誤解されてしまいました(ノブナガの一言でフィンクスも弾を受けました)。

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(引用:HUNTER×HUNTER 13巻62P/冨樫義博)

「記憶弾(メモリーボム)」はむしろメンバーに話しておかないと状況によっては弾を受けることを拒否されてしまう場合があるということです。その場合は先述の通りパクノダが口で説明すればいいのですが、「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」で心臓を縛られていた状況では、口で説明しようにも能力が発動し、すべてを話す前にパクノダが死んでしまったでしょう。そういう特殊な状況下のためにも団員たちに共有しておくべき能力だったと思います。

 

 

 

能力設定がうますぎる

少々メタ的な話になりますが、パクノダの「記憶弾(メモリーボム)」の設定はさすがは冨樫先生!と思ってしまうようなうますぎる設定なんですよね。

先述の通り、「記憶弾(メモリーボム)」は他人を撃つという行為から、攻撃を仕掛けようとしているのではないか?と誤解されてしまうこともあります。さらにパクノダはこの能力を仲間たちにも明かしていなかったのですから、なおさらです。しかしパクノダはクラピカとの交渉後「クラピカについて情報を明かした場合死ぬ」というルールを定められてしまいました。おそらくクラピカとのやり取りの冒頭部分を話した時点で能力が発動し、パクノダは死亡してしまうでしょうから、団員たちにすべてを伝えきれなかったでしょう。となれば瞬時に情報を伝えられる「記憶弾(メモリーボム)」を使わざるをえません。ただ、フィンクスやフェイタンなどパクノダに対して疑念を抱いていた団員に対して「記憶弾(メモリーボム)」を使うのは拒否されることもあり得る・・・

すべてを語らないながらも絶妙な信頼関係で成り立っている幻影旅団の関係をうまく表しているのが「記憶弾(メモリーボム)」の能力設定だと思います。信頼の度合いが「記憶弾(メモリーボム)」による団員たちのリアクションで測れるんですよね。パクノダも旅団メンバーですから、奥の手である能力はもっと強力なものでも良さそうでしたが、パクノダの死をもって全ての状況とパクノダの気持ちを団員たちに伝え、崩壊しかけた信頼関係を復活させるというヨークシンシティ編ラストシーンの感動を生むには「記憶弾(メモリーボム)」の能力がなければならないと思います。泣けるんですよこのシーンが。

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ラストシーンから逆算してパクノダの能力を設定した冨樫先生・・・すごいなと思います。まぁ私はハンターハンター大好きな冨樫先生信者ですので、賛否あるかとは思いますが感心してしまいます。最初はまさかパクノダがこんなに重要なキャラになるとは思わなかったです。

能力の性質として「記憶弾(メモリーボム)」は団員に説明しておくべきだったとは思いますが、ストーリー的には団員に秘密にしておくことで旅団の信頼関係を演出するためにも秘密の能力であるべきだったということでしょうね。

 

 

 

【ハンターハンター】ウボォーギンとフェイタンはどちらが強いのか?

 

ハンターハンターに登場する幻影旅団は、その強さや危険度から熟練のハンターでも手が出せないとされる盗賊集団です。ただ、実際に強さが判明している旅団メンバーはかなり少ないんですよね。キチンとした戦闘描写がないキャラや、手を抜いて戦っていたキャラもいます。

そんな旅団メンバーの中ではっきりとした戦闘描写があったのがウボォーギンとフェイタンです。ウボォーギンは陰獣とクラピカとの戦い、フェイタンはキメラアント師団長のザザンとの戦いが描かれました。

そこで今回は旅団メンバーの強さを図るべく、作中描写の限りで

ウボォーギンとフェイタンはどちらが強いのか?

について考えていこうと思います。

 

 

 

ウボォーギンとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻102P/冨樫義博)

幻影旅団メンバーの一人です。熊のように巨大な肉体と好戦的な性格でもって、自ら前線に立ち敵と戦う戦闘員でもありました。旅団全員からこと戦闘に関しては信頼が厚く、「(戦闘向きな念系統とされる)強化系を極めた」や「ウボォーギンが真っ向勝負で負けるわけがない」と評価されていました。

ウボォーギンの得意な念系統は強化系で、もともと持っている強靭な肉体をオーラで強化することで、バズーカにすら耐えるほどの防御力を誇りました。また、拳にオーラを集めて殴る「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」はシンプルな能力ながらも地面に深さ十数メートルはあろうかというクレーターを残す威力で、攻防ともに人間離れした能力を誇っています。

 

 

フェイタンとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻52P/冨樫義博)

ウボォーギンと同じく幻影旅団の一人です。小柄に口元まで隠れた装束が特徴的な男性です。冷淡な性格で合理的な判断をする場面が多く、捕獲した相手を拷問して情報を吐かせるのはもっぱらフェイタンの役目のようです。

目にも留まらぬスピードと傘に仕込んだ剣を用いて戦うのが基本的な戦闘スタイルのようです。ダメージを食らって頭にくると念能力を発動します。「許されざる者(ペインパッカー)」はフェイタンが受けたダメージの分だけ威力を増した攻撃を相手に仕掛ける能力です。ザザンに対しては「太陽に灼かれて(ライジングサン)」で小さな太陽を出現させ、超高熱で焼き殺しました。

 

それではウボォーギンとフェイタンどちらが強いのか比較していこうと思います。

 

 

硬すぎるウボォーギン

先述の通り、ウボォーギンの硬さは異常です。通常の弾丸では全くダメージにならず、ライフルですら「いてー」くらいなもので、まるでデコピンをされた程度。戦車を一発でオシャカにするスーパーバズーカでも体が少々焼けこげる程度で全く致命傷になっていませんでした。通常武器ではまずダメージになりません。何を食べればそんな体になれるのでしょうかね。

一方でフェイタンの攻撃は基本的に剣での攻撃です。しかしウボォーギン同様硬い皮膚を持つザザンには、剣先にオーラを集めた「硬」を使ってもダメージを与えることはできませんでした。ウボォーギンとザザンの硬さの差やフェイタンの念の技術が影響してくるかと思いますが、ウボォーギンの強度的にもフェイタンの剣が通るかというと無理ではないかと思います。ウボォーギンは陰獣の蚯蚓のパンチや病犬の牙で怪我をしていましたが、いずれもほぼダメージとは言えないレベルでした。フェイタンの念技術は陰獣より上だとは思いますが、ウボォーギンが硬すぎてフェイタンの剣での攻撃はろくに効かないと思います。フェイタンが念を使わないうちはかなりウボォーギンが有利ですね。

 

 

フェイタンは「ビッグバンインパクト」を防げるはず

ウボォーギンの「超破壊拳(ビッグバンインパンクト)」が直撃した陰獣の蚯蚓は半身が消滅するほどのダメージを受けていました。ウボォーギンは「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」に核ミサイルレベルの威力を持たせようとしているので、人間一人始末するのは容易い威力です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻46P/冨樫義博)

しかし「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」をオーラの攻防力移動で防ぐことはできます。クラピカは自分の腕にオーラを集中させ、ウボォーギンが全力で放った「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を複雑骨折程度のダメージに抑えていました。蚯蚓はほぼ不意打ちのような状態で食らったので死亡してしまいましたが、ウボォーギンが攻撃までのタメの時間を使えば防御体制を取ることはできるでしょう。フェイタンの素早さがあればなおさら余裕そうですね。フェイタンならばクラピカのように「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を食らっても致命傷にならないまでもある程度の怪我で済ませられるはずです。

しかしそうなるとフェイタンが俄然有利になります。

 

 

 

フェイタンの念能力発動!

フェイタンの念能力「許されざる者(ペインパッカー)」は先述の通りフェタンが受けたダメージが大きいほど相手に与えるダメージも大きくなります。ザザン戦でフェイタンは放出系の念弾と腕を骨折させられましたが、それくらいのダメージで余裕でザザンを焼き殺す威力の攻撃を発動していました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻94P/冨樫義博)

フェイタンがウボォーギンの全力「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を防げたとしてもノーダメージで済ませることは難しいでしょう。しかし即死さえしなければフェイタンは念能力で一発逆転できてしまいます。防げてさえしまえば、ダメージが残るほど強い攻撃を受けた方がフェイタンにとっては好都合ですね。しかも「太陽に灼かれて(ライジングサン)を発動させればウボォーギンの硬さはお構いなしの熱攻撃を与えることができますので、フェイタンの勝ちが濃厚になりそうですね。

っていうかほとんどザザンVSフェイタンのような展開になると思います。

 

 

ウボォーギンが勝つには?

ウボォーギンとフェイタンが戦ったらおそらくフェイタンが勝ちそうです。しかしこれではウボォーギンの見せ場がないので、ウボォーギンがフェイタンに勝つための方法も考えてみたいと思います。

やはり一番有効なのは「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を直撃させることですかね。クラピカに対して行った「砂煙で死角を作り攻撃を仕掛ける」というのは一つの方法だと思います。ただ念を覚えて半年ほどのクラピカでも防げてしまったので、フェイタンにも通用するかというと難しそうです。

もう一つ方法があります。それは・・・「耳元で大声で叫ぶ」ですね。豪猪を殺害した方法です。ウボォーギンの声は大きすぎて人を殺すほどの威力があります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻55P/冨樫義博)

ある程度離れた距離だと旅団メンバーは耳を塞げてしまうそうなので、至近距離で大声を出すしかないでしょう。しかし音はオーラで防げませんので、フェイタンも死にはしなくても鼓膜が破れてスキが生まれ、ウボォーギンが攻撃を加えるチャンスになりそうです。

死角から攻撃するか、声で攻撃をする・・・特に声の攻撃はめちゃくちゃ強いですよね。クラピカもこれで倒せたんじゃないですかね?

 

 

 

ということで私の出した結論としては、ウボォーギンとフェイタンは

フェイタンの方が強い

でした。

もちろん念能力者同時の戦いには能力や戦い方の相性があります。即死させられなければ数倍の威力になって返ってくるフェイタンの能力は、素手で戦うというスタイルを基本とするウボォーギン的には相性の悪い相手と言えます。「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」って実は作中で敵を即死させられてはいないんですよね。蚯蚓は直撃しましたが即死はしませんでした。フェイタンの力からしても即死はないかと。もちろん直撃すればフェイタンが念能力を発動することができないくらいのダメージにはなりそうですが、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」の数倍の威力の攻撃が返ってくると考えるとかなりリスキーですよね。っていうか即死させなければ逆に自分がやられる可能性があるフェイタン怖すぎ!

 

しかもザザン戦のフェイタンは体が鈍っていて本調子じゃなかったんですよね。「太陽に灼かれて(ライジングサン)」の熱も弱めと言っていました。ウボォーギンも作中すべての戦いで全力で戦っていたわけではないをは思いますが、キメラアント師団長を倒してもまだ余力があるフェイタンの強さを考えるとウボォーギンより強そうな感じは否めません。素早さからしてもウボォーギンがフェイタンを捉えるのは難しそうです。

 

ただフェイタンはウボォーギンに対して「簡単にやられるタマではない」と評価して今したので、その強さは認めているようです。確かにフェイタンは自分がダメージを食らわない限りウボォーギンにダメージを与えることはかなり厳しそうですので、勝てたとしてもかなり負傷しそうですから、2人の戦闘力に大きな差があるかというと、そういうわけではないとも思います。

 

 

 

【ハンターハンター】ネテロはほぼ一人でキメラ=アントを殲滅するつもりだったのか?

 

先日ハンターハンターのキメラアント編を読んでいたのですが、一つ感じたことがありました。それは、

 

ネテロはほぼ一人でキメラアントを殲滅するつもりだったのではないか?

 

ということです。

キメラアントは人間や動物、時には魔獣なども食していたようで、並みのハンターでは敵わないほど強力なキメラアントが爆発的に増えていきました。

 

そんなキメラアントを一人で殲滅するのは、いくらかつて最強の念能力者と言われたネテロであっても無茶だと思うのです。

しかし作中のキメラアント編の状況を読むと、ネテロは一人でキメラアントを殲滅する気だったのではないかと思えてしまいます。

この点について、考察しました。

 

 

 

ネテロとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻42P/冨樫義博)

 

本名:アイザック=ネテロ。

ハンター協会の元会長であり全盛期は最強の念能力者と称されていました。

 

ネテロはハンター達に様々な無茶振りに近い要求を公私問わずしてたようで、陰でいろいろ言われることもありました。(ネテロは悪口もなぜかずべて把握済み)

しかし、高い実力を持ちながら、心に余裕のあるネテロを愛しているハンター達はたくさんいたようです。

ネテロはキメラ=アントの王・メルエムとの戦闘にて惜しまれつつも死亡しました。

 

ハンター協会の会長でしたが、年齢や家族構成などは不明な点が多い様子。

特に息子の「ビヨンド=ネテロ」については、ネテロを支え続けてきたトップハンター「十二支ん」たちも存在を知りませんでした。

 

ネテロの念能力は「百式観音」

具現化した巨大な観音がネテロの動作に合わせて駆動し、標的を攻撃します。

ネテロが数年間毎日、祈りを織り交ぜた「感謝の正拳突き一万回」の修行を積むことで体得した能力です。

 

その攻撃スピードは、メルエムですら完全に見切るのに長時間を必要とし、百式観音の奥の手である「零の手」は、硬い表皮を持つメルエムの全身に傷を負わせました。

人間がくらったのでは一たまりもない威力でしょう。

 

関連記事:【ハンターハンター】ネテロの修行は10000時間の法則に当てはまる?計算してみた! - 私の名前はジロギン。

 

それでは考察していきます。

まずは、私がなぜ、「ネテロは自分一人でキメラ=アントを殲滅するつもりだったのか」について説明します。

 

討伐隊メンバーはサポートタイプばかり

キメラ=アントにやられ女王の餌になると、キメラ=アントを生み出すエネルギーになってしまいます。

さらに念を使えるプロハンターが餌食となればより強いキメラアントが生まれてしまうことになりかねません。

 

これを危惧し、ネテロはキメラ=アント討伐を少数精鋭で行う予定でした。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 19巻189P/冨樫義博)

 

ネテロが協力を要請したのはモラウとノヴ、そしてモラウの弟子であるナックル、シュート(ナックルとシュートはゴン、キルアと勝負の上、勝った2名が任務に参加するという条件でした)、そしてノヴの弟子であるパーム(正確にはパームはノヴについてきた感じ)でした。

結局ゴンとキルアも参戦することになりましたが、ゴン、キルアを除くメンバーは皆、念能力がサポート系能力なのです

 

モラウ→「紫煙拳(ディープパープル)」で煙を適材適所に応用する。また自らサポートタイプであり戦闘向きではないと公言(でも強い)。

 

関連記事:【ハンターハンター】モラウの本気の強さは護衛軍に匹敵するのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

ノヴ→「四次元マンション(ハイドアンドシーク)」はほぼ侵入不可能の拠点を作り出す能力で」後方支援向き。

 

ナックル→「天上不知唯我独損(ハコワレ)」は敵を「絶」状態にして念を使用できない状態にする。

 

関連記事:【ハンターハンター】ナックルの強さはどれくらいか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

シュート→「暗い宿(ホテル・ラフレシア)」はダメージを与えるというより敵を捕獲する能力。

 

パーム→キメラアントになってからは攻撃向きの能力を持ちますが、もともとは標的の居場所を水晶で探し当てる能力。

 

 このように、軒並みサポートタイプです。ネテロ以外は前線に立つ能力を持ってはいませんね。

 

シュートはユピーと真っ向から戦う役割を負っていたので若干戦闘向きとも言えますが、やはりをの本質はサポートタイプだと思うのです(チャンスに弱い性格でしたし)。

 

このことからしてもネテロは仲間にある程度のサポートだけさせて、戦うのは自分だけにしようとしてた気がします。

まぁ最強の念能力者とされたネテロが戦えば、他の使い手では足手まといになってしまいそうですので、納得もできますが。

 

 

事実途中までネテロ一人で戦っていた

ゴンたちの修行中、ネテロ、モラウ、ノヴの3名は一足先にキメラ=

アントとの戦いを開始していました。

 

その方法は、キメラ=アントの巣周辺をモラウが煙で覆い、視界を奪ってからノヴの[

四次元マンション(ハイドアンドシーク)」にキメラアントを送り込み、マンション内で待ち構えていたネテロが始末するというもの。

 

モラウとノヴについては安全なところから念を使うのみ。モラウが「こんなに楽でいいのか?」という思ってしまうほど順調でした。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻100P/冨樫義博)

 

ネテロは自分のウォームアップも兼ねて戦っていたようです。

下級のキメラ=アントではネテロ相手に手も足も出ませんので、ネテロの鈍ってしまった戦闘技術を取り戻すにはちょうどいい練習台だったわけですね。凄まじい数のキメラアントを倒していました。

 

しかし、いやもちろんというべきでしょうか、そう簡単にいかないのは漫画の世界でも現実世界でも同じなのです。

 

 

 

ネテロ一人での殲滅は不可能だった

下級のキメラ=アントが何体いたところでネテロに勝つことは不可能でした(キルアですらサクサク倒すレベルでしたので)。

 

しかしメルエム、そして護衛軍に関してはネテロですら勝てるかどうかわからないレベルの強さでしたよね。

ネテロはピトーを見て「あいつわしより強くねー?」と言うほどでしたし。

 

関連記事:【ハンターハンター】ネテロとピトーはどっちが強かったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

 

作中の通り、ネテロはメルエムと戦っても、貧者の薔薇(ミニチュアローズ)による自爆を試みなければ勝つことはできませんでした(しかもメルエムは生まれてからそんなに念能力者を食べて強くなることなく軍儀ばかりしていた状態)。

 

加えてピトー、プフ、ユピーの3匹がメルエムを守るためにネテロを始末しようとしてくるとなると、ネテロは自分より強いかもしれないキメラアントを4匹同時に相手取らなければならなくなる可能性がありました。

 

ネテロは自分より強いと思われるメルエムと、武闘家として1対1での戦闘を望みましたが、「自分がメルエムを率先して倒すことで護衛軍およびキメラアント全体の指揮系統を乱れさせる」ことも目的にあったと思います。

 

そのためには護衛軍は非常に邪魔な存在なので、ネテロはモラウたちに「護衛軍とメルエムの分断」という役割も与えました。

さらにはゾルディック家のゼノ、シルバの協力まで仰いでましたから、一人での殲滅はやめたのだと思います(シルバは分断には加勢しませんでしたが)。

 

関連記事:【ハンターハンター】キメラアント編のシルバは何をしにやってきたのか? - 私の名前はジロギン。

 

 

連れて行けるメンバーは限られていた

キメラ=アント編の裏では、ハンター協会副会長(当時は名前は明らかになっていませんでしたが)パリストンの邪魔が入り、ネテロや討伐隊が希望したハンターではなく、全く別の協専ハンター(協会が斡旋する仕事のみを受ける、ハンター業界では自分で仕事を取りに行かないことからも評判の良くないハンターたち)ばかりが送りこまれていました。

連れて行けるメンバーは限られていたのです。

 

パリストン的にはネテロの邪魔をして楽しんでいたのかもしれませんが、世界的レベルの事件に発展しているというのに、この茶々入れはシャレにならないなという気がします。

実際、ネテロは死んじゃいましたし、ノヴはハゲちゃいましたし。

 

ネテロは少数精鋭で任務を遂行するつもりだったとはいえ、ベストメンバーを大勢連れてこれたのかというと、そういうわけではなかったと思われます。

十二支んなどもいたはずですが話は通ってなかったみたいですし(チードルはネテロが「自分でキメラアントを狩りたかったから」と考えていたようで、それもそうなのですが、パリストンが情報が回らないように操作していたということもあると思います)。

 

より強力で便利な能力を持つハンターを連れていければネテロが死なずに済んだかというと分かりませんが、よりスムーズに討伐を勧められたと思われます。

 

 

 

まとめ

ということで

ネテロは途中まで自分一人でキメラアントを殲滅するつもりだったが、護衛軍やメルエムの強さを目の当たりにし諦めた

のだと思います。

 

もともとキメラ=アントはその名の通り蟻サイズの生き物です。暗黒大陸からやってきた女王がすでに人間サイズくらいの大きさがあり異常でしたが、ハンターたちの認識としてはキメラ=アントと聞くと思い浮かべるのは小さな生き物なのです。

 

異常事態ではありましたが、一応キメラ=アント編って蟻の駆除なんですよね。

そこにどれだけの人員を割けるかというとどのみち少数になるのではないかなと思います。

ですのでネテロは自分が参加することで、早急かつ少ない労力で始末しようと思ったのでしょう。

 

さすがにネテロといえど護衛軍を相手にした上でさらにメルエムと戦うというのは無理でしたね。

他のハンターたちの協力が必要ですが、正直人と仕事をするのは難しいです。

 

自分一人でできたらすごく楽なのですが、自分だけでできることには限界があります。

ですから容量オーバーにならないためにも同僚や部下に仕事を振らなければならない・・・

でもそうすると伝達不足によるミスが増えたり、認識の違いによって作業が遅れたりなどさらにややこしい事態になりかねません。

 

ネテロも、「部下がキメラ=アントに食べられてより脅威が増すくらいならきついかもしれないけど自分が前線で戦って全て倒しちゃったほうがいい」と考えていた部分もあったと思います。

漫画の中でも「人と仕事をする」というのは大変みたいですね。

 

当時のネテロの心情を考えると、部下を抱えて仕事をしている方はとても共感できるような気がします。

ただ戦いだけでなく、そう言った細かい部分でのキャラクターの心理描写も読み取れるのがキメラ=アント編の面白さでもあります。

 

 

 

【ジョジョ7部】バレンタイン大統領VSDio&ホット・パンツの熱く燃えるバトルを紹介する!

 

今回はジョジョシリースの中でも私が一番好きな7部スティールボールラン・・・の中でも最も好きなシーンについて記事を書こうと思います。

考察記事というよりは、

こんなに燃えるシーンなんだぜ!

ってことを紹介していこうと思います。

 

そのシーンというのがですね、

スティールボール・ラン19巻の

バレンタイン大統領VSDio&ホット・パンツ

の一戦です。

 

 

この3人の戦いが燃えるのです!個人的にはスティールボール・ランの中で一番萌える戦いかもしれないなと思っているほどです。

・・・ジョニィVS大統領も燃えますが、個人的にはDioとホットパンツの活躍に目がいってしまうのです。この一戦について、是非紹介させてください。

 

 

 

バレンタイン大統領とは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻78P/荒木飛呂彦)

本名はファニー・バレンタイン。アメリカ合衆国の大統領であり聖者の遺体の回収を目指しスティールボール・ランレースを利用した張本人でもあります。作中序盤はかなりのメタボ体型でしたが、気がついたらスタイリッシュになっていました。

大統領のスタンド能力は「D4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheep)」というもので、日本語の意味としては「いともたやすく行われるえげつない行為」という意味です。大統領自身が「何か」と「何か」との間に挟まることで別次元にある平行世界を行き来することができます。また自分以外の人間を挟むことでその人間を平行世界に移動させることもできます。平行世界の人物同士が接触すると体がバラバラになり消滅してしまいます。

 

 

Dioとは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻138P/荒木飛呂彦)

本名はディエゴ・ブランドー。相性はDio(ディオ)でジョースター家と長きにわたり争ってきたディオ・ブランドーと同じ呼ばれ方をしていますが、厳密に言うと別人です。7部では天才ジョッキーという設定でした。主人公のジョニィやジャイロにとってレースを戦うライバルでもあり、遺体を奪い合う敵でもありました。

スタンド能力は「スケアリー・モンスターズ」で、自分が触れた生物を恐竜に変えて使役したり、また自分自身の体を恐竜に変化させることで驚異的な身体能力や異常に発達した五感などを手に入れることができます。

 

 

ホット・パンツとは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻35P/荒木飛呂彦)

スティールボール・ランレースに参加していた女性の騎手です。幼い頃自らが助かるために犠牲にしてしまった弟への贖罪の意味も込めてレースに参加し、聖者の遺体を手に入れようとしていました。主人公のジョニィやジャイロにとってホット・パンツはレースの上では敵ですが、ピンチの時に助けてくれる味方に近い存在でした。

スタンド能力(か不明なのですが)は「肉スプレー」で、スプレーから人肉を噴射し敵の動きを止めたり、変装したりできます。またスプレーから放たれた肉がつながっている部分であれば自分の体の部位も自由に移動可能です。傷の治療も行えるという万能な能力です。

関連記事:【ジョジョSBR】ホット・パンツの「肉スプレー」はスタンド能力なのか? - 私の名前はジロギン。

 

 

戦いの始まり

遺体を全て揃えた大統領は汽車で逃走を図ります。Dioとホット・パンツは手を組み、そうはさせまいと大統領を馬で追いかけます。

大統領が平行世界から連れてきたDioとホット・パンツをかいくぐり、なんとか汽車に手折りつくことができました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻84P/荒木飛呂彦)

ここからバレンタイン大統領とDio&ホットパンツの一戦は激化していきます。

列車という狭い場所は「何かと何かとの間に挟まれば別次元に逃げられる」という能力を持つ大統領にとっては非常に有利な場なのです。それに対してDioとホットパンツは策を練り、大統領を追い込むのでした!

 

 

各々の目的

Dioにもホットパンツにも遺体を手に入れたい目的と強い信念がありました。

Dioはすべての人間の頂点に立つために遺体を欲しました。スタンド能力を発現させることもある遺体のパワーが手に入れば自分が頂点として人類の上に君臨することができると踏んでいたのです。いつの時代もどの世界でもDioと呼ばれるものは野心家のようです。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻116P/荒木飛呂彦)

ホットパンツは先述の通り、弟に対して自分が犯してしまった罪を清めるべく遺体を欲しました。ホットパンツは修道士でもあったので、非常に信心深いのです。自らの罪悪感から逃れるため、そして善に尽くすために遺体を欲しました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻115P/荒木飛呂彦)

大統領はDioと近い目的です。やはり遺体の力が欲しかったという感じです。各々が遺体に対する強い目的を持って戦いに臨みました。

Dioとホットパンツは本当の目的は違えど、「大統領に遺体を渡さない」という意味では目的は近かったのです。

 

 

 

追い詰められる大統領

Dioはスケアリーモンンスターズの能力で、体を一瞬で切り裂く爪を出現させ大統領の体を切り裂きまくりました。「えぐり出す」そして、「肉を切り裂き臓器を順番に床に並べてやる」というなかなかクレイジーな宣言をしていました(まぁできなかったんですけど)。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻123P/荒木飛呂彦)

この時Dioは、自分の体ともので大統領の体を挟むような攻撃をしないようにしていました(拳と拳で挟んだり叩きつけたりなど)。この結果大統領は怪我をしても別次元に逃れることができません。別次元にいる自分と交代すれば大統領とほぼ同じ自分を連れてくることで大統領が戦闘で死ぬことはなくなるのです。

しかしDioの攻撃を利用して別次元に逃れられない大統領は自ら自分を何かと何かで挟むしかありません。しかしそれをさせまいとホットパンツがDioを援護。ドアやカーテンに挟まろうとした大統領を肉スプレーの力で挟みこめないようにしていました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻125P/荒木飛呂彦)

序盤は完全にDioとホットパンツの流れでした。が、ここから大統領は形成を逆してきます。

 

 

3人の大統領

大統領のD4Cは、何と「こぼれた水と床の間に大統領が挟まることでも別次元に行ける」ようで、花瓶に入った水が床に溢れる前に大統領にかかることで水と床に挟まれたことになり別次元に逃げました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻134P/荒木飛呂彦)

これはDioとホットパンツにとっては大誤算。逃せば無傷の状態の別次元の大統領がやってきてしまうので、これまで与えたダメージが無意味になります。

しかし大統領はそんなDioたちをさらに上回る行動に出ます。何と別次元から3人の大統領を連れてきたのです。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻143−144P/荒木飛呂彦)

戦況は2対1から2対3と不利になってしまったDioとホットパンツ。しかしDioはホットパンツに「このためにお前を連れてきた」と言い放ちます。まるでこの不利な状況を待ち望んでいたかのようでした。

 

 

 

4人目の大統領?

ホットパンツの肉スプレーの能力の一つに、「肉を吹きかけた相手を別の人物に変装させることができる能力」があります。ホットパンツはこの能力でDioを大統領に変装させたのです。4人目の大統領が出現しました。3人の大統領は見た目こそ同じものの意識を共有しているわけではないので別人に等しいです。なので、自分とそっくりに変装してしまったDioを見抜けませんでした。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻151−152P/荒木飛呂彦)

この大統領の隙をつき、Dioは別次元の大統領2名の首を切り裂き即死させ(大統領は生かしておくと別次元に逃げてしまうので、即死させなければどれだけダメージを与えても無意味です)、最後の1人を追い詰めることに成功しました。

 

 

人間世界の悲惨の線だ!

窓から電車の外に飛び出した大統領。そしてそれをおかけて飛び出すDio。大統領は割れた窓ガラスの破片と地面との間に挟まることで別次元に逃れようとしましたが、今更そんなことをDioがさせるはずがありません。そしてDioは大統領の首を切り裂きこう言い放つのです。

「切り裂いた首のその傷は!俺がいた人間世界の悲惨の線だ・・・」

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻164P/荒木飛呂彦)

うん・・・どういう意味なのでしょうか?ユリウス・カエサルの「賽は投げられた」という有名な言葉の一部っぽい感じがしますが、よく意味はわかりません。

でもDioはこういう意味わからないセリフが多いです。そしてさらに大統領の体を今度は縦方向に切り裂き、

「そしてこれが!それを超える線!この俺が手に入れる世界への線だ!」

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻166P/荒木飛呂彦)

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻167P/荒木飛呂彦)

と言い放ちました。正直これもよく意味がわかりません。

おそらく「このDioが紆余曲折あって大統領を倒し遺体を手に入れ、世界を支配してやるぜ!」って感じの意味だと思います。このセリフを正しく解釈するのは難しいです。

でもですね、私はこのセリフ超好きです。超中二病!一度は言ってみたいですね。

 

 

しかし・・・

こうして大統領を追い込んだDioとホットパンツでしたが敗北してしまいます。えっ!?ここからどうやって敗北するの?って感じかもしれませんがそれは実際に漫画を買って読んでください・・・

なんていうことは言いません。Dioは大統領を仕留めきれず、大統領は最後の力を振り絞って汽車の車輪と線路の間に滑り込みます。その時にDioもろとも車輪の下に引きずり込んだのですが、大統領はD4Cの力で別次元に逃げたものの、Dioは車輪と線路の間に挟まれ胴体が切断。そのまま死亡しました(のちに別次元のDioがやってきますが)。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻173P/荒木飛呂彦)

ホットパンツにつきましては・・・遺体の力が発現し、周りにあるものが遺体を中心に吸い寄せられる中で、割れた列車の窓枠がホットパンツの体に刺さり、そのまま死亡しました。ホットパンツはあっけなく死んでしまいます。

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(引用:STEEL BALL RUN 20巻50P/荒木飛呂彦)

バレンタイン大統領VSDio&ホットパンツの戦いは大統領に軍配があがったのでした。

 

 

 

 

Dioは大統領を倒すために様々な策を練ったのですが、運は大統領の見方をしたようで、最終的に戦局をひっくりされてしまいました。遺体の力が発現しなかったとしてもホットパンツだけで大統領を倒すことは難しかったでしょう。結局大統領を倒すことなく2人の野望はついえたのでした。Dioに関しては後に別次元からやってきますが、主人公ジョニィらに野望の邪魔をされ、もちろんDioにとってのハッピーエンドにはなりませんでした。

 

まぁDioもホットパンツも主人公格のキャラではないので、倒されてしまうのは目に見えていたことなんですけどね。だいたいラスボス級のキャラの強さを読者に示す時ってラスボスキャラに圧勝させるものなのですが、この戦いはかなり大統領押されているんですよね。大統領のスタンド能力はどちらかというと攻撃向きではなかったので、Dioなどの攻撃に特化したスタンド能力相手だと厳しいのかなと思いました。

 

今回の記事、半ば何のこと書いているのかわからなかったかもしれませんが、

ジョジョの戦いってこんな感じなんですよ。

とりあえずよくわからないけど何かが行われていて、いろんな屁理屈みたいなもので勝ち負けが決まるのがジョジョの戦闘です。あまり深く考えてはいけないのです。少年漫画だけdに少年らしく「何かわからないけどすげーことが行われている!」と思いながら見るのが一番だと思います。

またジョジョ7部はこれまでのジョジョシリーズと一線を画して、登場人物や時代背景などが全く異なるので、7部から読み始めても楽しめると思いますよ!

7部ファンが増えてくれるといいです!それではこの辺で!

 

 

 

【ハンターハンター】ナックルの強さはどれくらいか?考察してみた!

キメラアント編から登場した討伐隊メンバーであるナックルですが、実は作中描写の限りではキメラアントを直接倒してはいないんですよね。

ナックルの能力が完全にサポート系の能力なので仕方ないのですが、戦闘描写はゴンとの戦闘くらいで、あとは時間稼ぎを目的に敵から逃げたり撹乱したりすることが多かったです。

 

そうなると気になってくるのはナックルはどれくらいの強さなのか?ということ。

今回はナックルの強さについて考察してみようと思います。

ナックル=バインとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻58P/冨樫義博)

本名:ナックル=バイン。モラウの弟子にあたるハンターです。

リーゼントヘアーに学ランといった一昔前のヤンキーを彷彿とさせる見た目をしています。

しかしその見た目とは裏腹で、動物を守るためにビーストハンターをしている心優しい性格の持ち主でもあります。

 

キメラ=アント討伐隊のメンバーとして任務に参加しましたが、人間が一方的にキメラアントを始末するというやり方が嫌いだったらしく、きちんと自分が納得した上で討伐するべきかを決めるために参加したという他のメンバーとは少し異なるスタンスでした。

ナックルの総物への愛情はキメラアントに対しても向けられていたのです(そのためか、ナックルは直接キメラアントの命を奪う描写はありませんでした)。

 

念能力は「天上不知唯我独損(ハコワレ)」。

ナックルが相手を攻撃した瞬間にオーラを相手に貸し与えます。このオーラはナックルが具現化した「ポットクリン」と呼ばれる計算機の役割をする念獣によって数値化され、10秒に1割の割合で増えていきます。

ナックルが貸し与えたオーラ量の数値が、相手の本来のオーラ量を超えた場合ポットクリンは「トリタテン」に変化し、相手は30日間の間「絶」状態になりオーラを出すことすらできなくなります。

相手はナックルを攻撃することで、借りたオーラを返済することができます。

 

 

ナックルの攻撃方法は念の基礎

先述の通りナックルの「ハコワレ」は攻撃というよりは相手を「絶」にし、実質的な戦闘不能状態に陥れるための能力です。戦闘のサポート能力ですね。むしろ「ハコワレ」によってオーラが貸し与えられている最中、相手は使えるオーラが増えます(その分「絶」になるまでの時間も早まりますが)。

「ハコワレ」では相手に致命傷を与えることはできません。

 

となるとナックルの攻撃方法は、念の基礎と体術になります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻120P/冨樫義博)

「凝」や「硬」を使ってオーラを集中させた拳で殴るなどが基本です。

ナックルの体術はグリードアイランドクリア後のゴンをも圧倒するほどレベルが高かったので、それだけでも十分強いといえるでしょう。

相手を「ハコワレ」でオーラの使えない「絶」に出来ればほぼ勝てると思われます。

しかし、戦闘用の念能力を持っている相手だと、場合によっては「絶」にするまでの間、非常に不利な戦いを強いられるかもしれません。

オーラの扱いは上手い

ゴンとの修行中、ゴンの拙いオーラの攻防力移動を見抜き、的確に攻撃していました。

ナックル自身もそれだけ高いレベルでオーラを扱うことができるということだと思います。

戦闘が体術と基本的な念の技術のみということなので、一見降りそうですが基本を極めて、それだけで十分戦っていけるだけの戦闘技術に昇華させていることでしょう。

 

オーラの扱いでいえば、シングルハンターのモラウに師事していることもあり、技術は高そうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 20巻127P/冨樫義博)

キメラ=アントには攻撃が通らなそう

キメラ=アントたちは皆異常なほど硬い体表を持っています。その硬さは兵隊長(どちらかというと下っ端のキメラアント)のラモットですら、ゴンのジャンケングーをオーラが使えない状態で直撃したにもかかわらず耐え抜くほどです。

フィンクスのオーラを込めたパンチも兵隊長には効いてませんでしたし、師団長のザザン相手になるとフェイタンの剣先にオーラを集めた「硬」ですら全く歯が立ちませんでした。

 

その防御力から肉弾戦においてほぼダメージが通らないキメラ=アントが相手となると、ナックルの体術による攻撃も通らなかった可能性が高いです。

より硬い体表を持つ上級のキメラアントになるとなおさらでしょう。ナックルがキメラ=アントを倒さなかった理由の一つもこれでしょうね。

 

キメラ=アントに攻撃は効かないまでも、念の技術は非常に高い・・・という面で、ナックルの強さは幻影旅団のメンバーたちと近そうな気がしてきました。

幻影旅団メンバーたちの実力には幅がある

ナックルの強さが幻影旅団メンバーに近そうとは言っても、旅団で全力での戦闘描写があったのは、クロロ、ウボォーギン、フェイタン(本調子ではない)くらいなんですよね。

他のメンバーは戦ってすらいなかったり、手を抜いていたりました。

きちんとした参考になりそうなのがこの3人となりますが、クロロはゼノ、シルバ相手に同等に戦い、ヒソカを完封したほどの実力。ウボォーギンはキメラ=アント並みの硬さを持ち、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)を使えば深さ十数メートルはあろうクレーターを残します。フェイタンも本調子ではないのに師団長でも屈指の強さを誇るザザンを単独で撃破しました。

関連記事:【ハンターハンター】キメラアント師団長たちの強さランキング! - 私の名前はジロギン。

 

この3人についてはおそらく旅団でも上位の実力者でしょう。彼らと基本的に体術のみでの戦闘になるナックルが同じくらいかというとまず違う気がします。

 

そしてキメラアント戦での苦戦具合からみても、シャルナークやシズクといった旅団の非戦闘員たちがナックルを倒せるかというとまた微妙。

ナックルも相当高い実力、そしてハンターとしてくぐり抜けてきた修羅場の経験がありますから、やすやすとやられません。

ちょうど幻影旅団の実力上位陣と非戦闘員の間くらいがナックルの実力だと私は思います。

 

幻影旅団メンバーでナックルと実力が近しいキャラを選ぶのも難しいですね。他にしっくりきそうなキャラはいないかな?

ナックルに近い強さのキャラ、いた!

ナックルとゴンとの修行を思い出してみましょう。

グリードアイランドクリアからそれほど時間をおかずしてゴンはナックルとほぼ実践と呼ぶべき修行をしていました。

最初はナックルが手を抜いていてもゴンは敵いませんでしたが、改めてビスケと修行を積むことで全力のナックルともやや渡り合えるくらいになりました。

 

当時のゴンではまず敵わず、修行をすることでようやく渡り合えるよになるくらいの実力、それがナックルの強さだとしたら・・・

いたよ!同じような強さのキャラが!ゴンが修行と、そして策略を練ることで勝利したキャラが!

ゲンスルー!!君だ!

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻12P/冨樫義博)

ゴンはナックルに対して策を練って挑むということはしていませんでしたが、戦い以外の時間はビスケと修行し、実力を少しづつ高めていました。

この成長分をゴンたちがゲンスルーに対して実力差を補うために練った策の分とイコールとするのであれば、ナックルの強さはゲンスルーと同じくらいというのがしっくりきそうです。

 

ゲンスルーもゴンの稚拙なオーラの攻防力移動をはっきり見抜き、体術だけで圧倒できるレベルでした。

ゴンはゲンスルーの能力をあらかじめ知っており、策を練っていましたので勝てましたが、実力だけで見ればまず殺されていました。

ゴンはグリードアイランドクリアから若干実践経験や修行を積み、クリア直後から成長したとは思いますので、実力的にはゲンスルーと策略なしでもそこそこ渡り合えるくらいになっていたと考えると、ナックルの強さはゲンスルーくらいと考えるのがちょうど良い感じです。

 

ゲンスルーも旅団メンバーの上位陣には敵わないまでも、非戦闘員には負けないくらいの実力はありそうなので、この観点でもしっくりきますね。

ナックルはゲンスルーくらいの強さ?

私の出した結論は、ナックルの強さはゲンスルーと同じくらい!ということになりました。もちろん賛否あると思いますが。

 

ナックルの強さがゲンスルーとほぼ同じだとしたら、ナックルとの実戦の中で作戦を練らなければ死んでいたゴンが、修行のみでどれくらいゲンスルー相当の力を持つ相手と戦えるようになったのかが読者的にもわかりやすいですよね。

あえて敵を強くせず前回と同じくらいの強さにすることで主人公の強さや成長を読者に伝えている気がします。このことからも私としてはナックルの強さ=ゲンスルーの強さということで一番しっくりきます。

 

ちなみにゲンスルーの強さを知るにはハンターハンター18巻をお読みいただけるとわかりやすいです。

 

 

ゲンスルーはゴンが全く歯が立たない体術と、オーラの扱い、さらに「一握りの火薬(リトルフラワー)」による爆発を駆使して戦う強敵です。おそらく旅団に近い実力はあったとも思います。

 

ゲンスルーは完全に殺人のために念を鍛えていましたが、ナックルは動物の捕獲などを目的としており、戦闘経験5000を誇っているそうですが、念を人殺しや人を傷つけるために使うことはし無さそうです。

にもかかわらずゲンスルーと同じくらいの力があったと考えると、相当強いですよね!

 

キメラ=アント編では逃げる描写が多く、戦闘での活躍に恵まれたとは言えないナックルでしたが、それはナックルが弱いからではなく、心やさしき動物思いのハンターだったからなのです。

関連記事:【ハンターハンター】ナックルのキメラ=アント編での行動は会社だったらクビレベル!? - 私の名前はジロギン。