私の名前はジロギン。

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大学院は就職に有利?不利?そもそも就職支援学校じゃないよね?

 

私の名前はジロギン。
私は一昨年4年生大学を卒業して、今の会社に就職したが、友人の中には就職をせずに大学院に進んだ者もいる。
私含め周囲の人間はほとんどが文系の学部出身であり、その者たちも文系の大学院に進んだ。

 


私は大学院に進学する気はなかったためよくわからないが、大学院に進んだ友人曰く、大学院とはとても忙しい場所らしい。
夏休みや冬休み、それに春休みがあるのに忙しいとはどういうことなのかよくわからないが忙しいらしい。

 


大学院に進学する人の目的や事情は様々ではあるが、多くの人が研究者を目指して大学院に進学するそうだ。卒業後は「ポスドク」という扱いになる。これは研究者の見習いのアシスタントの卵みたいな、まだまだ研究者と呼ばれるには程遠い存在らしい。もちろん無給である。


研究者になるのに資格は必要ないだろう。
しかし功績・実績のない研究者は研究者と呼べるだろうか?いや呼べない。
それはただの「趣味に人生を費やしている人」でしかない。
大学院では多くの人々が研究者を目指し勉強するが、その多くが道半ばで挫折するか、芽が出ないまま終わってしまうそうだ。

 

 

 

大学院に進んだ友人の中にはもう連絡をしても返事がこない者もいる。いったい何があったのか?生きているのか死んでいるのかすらわからない。LINEの既読すらつかない。
恐らく良い状態ではないのだろうなとは思う。特に文系の大学院ともなると理系以上に厳しいと聞く。それは課題が多いとか、研究内容が複雑とかではなく、その後のキャリアとして文系の研究内容が生かせないということにある。


文系の学部の多くは「既にこの世にある理屈などを教科書から学ぶ」ことがほとんどだが、研究とは、「教科書に書いてないこと、これまでになかったことを発見すること」だと思う。文献を読むだけでは研究ではない上。文系の学問における発見っていうのはそうそうない出来ない気がする。
もちろん文理問わず過去のことを踏まえて、未来のことを創造するというのは簡単にできることではないだろうと私は思う。

 

 


大学院に行っても挫折したら就職すればいいのではないか?
そう思うかもしれない。少し関連する出来事があったので、それについても話そうと思う。
先日大学の後輩(私と大学院に進んだ友人と同じサークルの)から


「でも大学院って就活に有利になるんじゃないですか?それだけ頑張ってきた人って評価されそうで」


と言われた。
そういう考え方をする企業もあるかもしれないが、私はむしろ逆だと思う。


大学院は就職支援学校ではない。むしろ就職を蹴って自分の得意な学問の研究をしようという、ある意味人生を賭けた人たちの行く場所だ。就活に有利になるどころか、自らの首を絞めるようなところであるように感じてしまう。第一、課題などがあって、卒業まで就活どころではないとも聞く。
そんな中でも同い年の人は2年前に就職しているわけで、就職しても間違いなく遅れをとってしまう。若いうちの2年は相当な差が出る。大学院に行くことが就活に有利だとは思えない。

 

 


そもそも進学した本人が、大学院に行って「あ、俺研究で忙しいから」なんて友達の誘いを、研究者に片足突っ込んだ気分で断り続けてきたのに、結局大学院を卒業して研究者の道は諦めて、一般企業に勤めることになったなんてことは恥ずかしくて出来ないんじゃないかと思う。


もし自分が大学院に進んでも挫折してしまったとしたら、生きていくために就職しなければなりませんが、それまでの知人に会わせる顔がないなと感じてしまうだろう。

 


大学院に進学するのに「就職に有利になるから」なんて理由を考えてしまう時点で、私は院での勉強も就職も上手くいかないと思う。大学院はそういう場所ではない。研究者というのはそんな半端な覚悟で慣れるものでもない。研究者として認められた人間は、色んなものを投げ打った末に今の位置にいると私は思う。
友人たちが大学院に進んで、そこから大学の教授などの研究者になるというのはとても狭き門なのに、授業で教授の目の前で寝たりしていたり、授業の感想を書く紙に授業批判を書いたりしたことを今になって猛省する私なのである。

 

 

あと大学院の学費とその期間のお金を出してくれて、その後も大学の教授なりなんなりになるまでの生活を支えてくれる強力なパトロンが必要だ。まず金がないと何も始まらない。

 

理系についてはよくわからないが、文系の大学院に行くという人は、私の周りの人々の現状から感じた私の偏見混じりの考え方ではあるけれども、今後の自分のキャリアをよく考えて進学を決めた方が良いと思う。
正直、好きなものの研究は、働きながらでも十分できる。本当にやる気さえあれば。

 

 


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