何かと謎の多いジョジョ4部。
回収されないまま放置された伏線?のようなものも様々です。
そのひとつに、支倉未起隆(はぜくらみきたか)というキャラクターの存在があります。
4部後半に出てくるキャラクターで、ある特殊な能力を使うのですが、その正体がイマイチ語られることなく終了します。何か重要なことを握っていそうでいなかったキャラクターです。
今回はこの支倉未起隆が何者なのかを考察したいと思います。
支倉未起隆とは?
仗助と億安が出会った学ラン姿の男性。
長い髪をオールバックにしているのが特徴。
見た目は派手ですが、言葉遣いが丁寧で、冷静沈着な印象を受けます。仗助たちとは友達のような関係になりますが、実際どれくらい仲が良かったのかなどは語られることなく4部は終了してしまいます。
本名は、「ヌ・ミキタカゾ・ンシ」というそうで、自称宇宙人です。自称なので本当なのかはわかりません。年齢は216歳、職業は宇宙船のパイロット、趣味は動物を飼うことのようです。出身の星はマゼラン星雲というところにあるのだとか。苦手なものは救急車などのサイレン。サイレンを聞くと全身にボツボツが出来てしまいます。
支倉未起隆という名前は、地球の学校に通うためにつけた偽名で、地球人のお母さんもいますが、それは未起隆が洗脳した関係のない女性とのこと。これも本当かどうかはわかりません。
しかし、未起隆は、自分を靴やサイコロ、双眼鏡などあらゆるものに変身させることができます。最初はスタンド能力かと仗助からは思われていましたが、スタンドは現れず、しかもスタンドは見えておらず、何故この能力を使えたのかは謎のままです。
未起隆の正体は諸説ありますが、私は「本当に宇宙人」という説を推したいと思います。
未起隆は宇宙人説を頑張って証明する。
未起隆は最初気絶しており、仗助と億安に発見された時、ミステリーサーケルの中心にいました。ミステリーサーケルは未起隆の能力ともスタンド能力とも関係ないものです。
未起隆曰く、地球の外に自身の宇宙船を停めてあるとのことで、もしかしたらその宇宙船が未起隆を迎えに来たのかもしれません。
しかし未起隆は気絶していたので乗れなかった。ゆえに未起隆は宇宙人!
いやまだ根拠薄弱!
未起隆の能力についても触れておきましょう。
未起隆は、仗助たちと出会う前に、吉良の親父から石の矢で首の部分を傷つけられています。石の矢はスタンド使いになれる可能性のあるものに向かって飛んでいき、刺さるとスタンド能力が発現するのですが、未起隆はかすっただけでした。その後未起隆は気絶したようです。
ここから考えると、未起隆の能力は、矢がかすったことによって中途半端にスタンド能力が目覚めてしまった…という見方ができなくもありません。
しかし!未起隆は気絶したのち、仗助たちと会うまで起きていません。それなのに仗助たちと出会ってすぐに自分の能力を使いこなせています。これは未起隆の能力が石の矢によって目覚めたのではなく、もっと前から身につけていた能力である可能性が高いということです!
案外石の矢に貫かれたスタンド使いはすぐにスタンドを使いこなせるようになっていますが、自分ですらその能力に気がついていないケースが多いです。未起隆は完全に自分の能力を熟知していましたので、これは宇宙人である証拠になるでしょう!
仗助は未起隆の能力を使ってサイコロに化けさせ、岸辺露伴先生にイカサマの博打を持ちかけてお金を巻き上げようとしますが、正直露伴先生の「ヘブンズドアー」を使って未起隆の素性を調べて欲しかったですね。
もし本当に宇宙人なら、露伴先生の好奇心が刺激されて、仗助に多額の紹介料を払ったかもしれないのに…
あと未起隆の能力があれば、最後の吉良吉影との戦いも色々楽に戦えたでしょうね。
未起隆が仗助に化けてかく乱したり、承太郎のふりをして吉良を動揺させたりとか…
あのバトルは承太郎も露伴先生も康一くんも絡めないので、仗助がピンチになっちゃった感が強いです。総力戦なら吉良は圧倒的に劣勢でした。
未起隆は謎が多すぎます。
結局終盤にかけてほとんど出番なくなりますし…せめて本当にヘブンズドアーで素性だけは明かして欲しかった。宇宙人じゃなくてもいいから明かして欲しかった…おっといけない!未起隆=宇宙人派の私がそんなことを言ってはいけませんね。多分今後荒木先生は未起隆の正体を…描いてくれないだろうなぁ…