私の名前はジロギン。
貧乏性な私は何事においても「最低限」をクリアしてれば良しとしてしまう性質がある。
ご飯もお腹いっぱいになれば良し、服も着られれば良し、お酒も酔えれば良し。
生活ができるレベルに達しているのであれば余計にお金をかけることはないと考えている。
原因は私がそこそこ貧乏な家庭で育ったためだろう。私が幼い頃から両親も共働きで、なかなかオモチャやゲームなどを買ってもらえない家庭で育った。楽しいことや面白いことをするためには、家にあるものなどを最大限に駆使するしかなかった。お金をかけるという発想は当時ほとんどなかった。
今もその感じが残っていて、出来る限り今持っているものだけで何事も解決しようとしてしまう。
知人たちからは、「そんな生活を送っていて何が楽しいのか?」と言われることもあるが、お金をかけて自分の楽しみとか満足感を満たすというのは、短絡的で私は好きではない。
お金は「本当に自分ができないことを解決するため」に使うようにしたいと思っている。人に何かを頼んだり、これがないと無理だって物を買ったり。
安価で済むのならお金をかけることなく、知恵と工夫で乗り切っている…こう言うとカッコいい…
ただ、やはりお金をかけたものを持っている人を見ると「うわぁ…金持ちそうだなぁ…」とか、「相当儲かってるんだろうなぁ…」とか感じてしまうのは確かである。
私の勤める会社は大きくない会社で、もちろん給料だって安い。だから、「見るからに高いスーツ」などを着ている人は社内には少ない。
まぁこれは仕方がないことで、身分相応といった感じだ。
社内の人と接することは多いので、自分も安物のスーツで十分だろうとつい考えてしまう。私は西友で買ったスーツをずっと着ている。
しかし仕事で社外に出て、大きな会社に出向くと、その会社内を歩いている人たちの着ているスーツは明らかに私が着ているスーツより高い。ファッションに疎い私にでもわかる。もうね、スーツが
「俺、お高級なスーツだけど、君のスーツおいくら?」
と語りかけてきそうな感じがするのだ。
生地の質とか、作りとかが私が着たことのないスーツなのだ。
これはもはや、ソシャゲの課金ユーザーと無課金ユーザーくらいの差がある。私のような無課金ユーザーが知らない装備を大手企業の課金ユーザーたちはつけているのだ。
大手企業で働く人々は、私とは給料の額が違う。もしかしたら0が1個分くらい違うかもしれない。スーツで収入まで推し量れるわけだ。まるで中世ヨーロッパの身分社会のように、江戸時代のカーストのように、未だに着衣などから貧富の差が見えてしまうのだ。これは人間が滅びるまでなくならないだろう。
サラリーマンの「自分のコーディネートの仕方」として、あえて高いスーツを着たり時計をつけたりするのだそうだ。特に社外の人と交流の多い営業の人は。
理由は先述の通り、高い物を身につけることで取引先の人に
「こいつの勤める会社は、一営業社員でも高いスーツや時計が買えるくらい給料貰えてるのか…かなり儲かってるってことだな。ってことはよぉ〜、この会社と取引すれば…かなりの額の取引になって、会社からの俺の評価も急上昇!給料も急上昇するんじゃあないか〜?」
と思ってもらうことで契約を取りやすくするためだとか。
まぁ確かに私もこういう価値基準で取引に望んでしまうことがないわけではない。やはりお金が絡むと心が揺れる。
多少お金をはたいても、高いスーツや時計をつける。ひとつの魅せ方だとは思うが、私はあまりに見栄を張りすぎるのも良くないと思う。
例えば私のような安月給サラリーマンが頑張って何十万円もするスーツや時計を身につけても、相手には絶対に着こなせていないことがバレる。「無理してます」感が伝わってしまう。
特に来社してもらったら一発でバレる。
「こんな小さい会社の社員がこんなにいいスーツ着れるほど、給料をもらっているわけがない。はは〜ん、わかったぞ。こいつ、どこぞのビジネス本か何かに書いてある『無理してでも高いスーツや時計を身につけよう』みたいな文章を鵜呑みにしてやがる、愚直な若手社員だなぁ〜!そうだろっ!?」
と取引相手に思われてしまい逆効果になりそうだ。
さらに最悪なことに。
取引先の人
「ジロギンさん!随分高そうなスーツ着てらっしゃいますねぇ…だいぶ儲かってるんじゃあないですか?」
ジロギン
「いえいえ…そんなことないですよ(ヤバイ…スーツに食いつかれた…)」
取引先の人
「うそばっかり!じゃあ今度いいお店で飲みましょうよ!カシスオレンジが1杯4000円するお店なんですけど、ジロギンさんの給料なら、泥酔するまで飲んでも余裕で払えますよねぇ〜?」
ジロギン
「はは…どうかなぁ〜?あっ、私実はお酒飲めないんですよぉ〜。1デシリットルでもアルコールが入るとほら…奇声あげるくらい酔っちゃうんで…(まずい…そんな高い店行けないよ〜、なんとか断らないと…)」
となりかねない。
色々表面だけ取り繕っても必ずボロが出る。
身分相応というものが絶対にある。背伸びしすぎるとそれはそれで問題が起きる。
考え方次第だとは思うが、私はその時の収入に応じた生活をしたいなと思う。それ以上高望みはしない。
しかし、私の目標は自分の力で、フリーで生活できるくらいの収入を得ること。もし仮に今以上にお金を稼げるようになったとしても、あまりに高いものばかり買うのは非常にリスキーだと思う。フリーになったら自分が風邪を引くだけで収入が下がってしまうわけだし、そんな時に貯金がほぼ無いなんで状況になったら不安で押しつぶされそうになるだろう。
結局どんな生活水準になろうとも最低限度の代物たちで最低限度の生活を送ることになりそうな私。生活は今と変わらなそう。
三つ子の魂百までというわけだが、不安定な生活に臨もうとしているのなら、この気質が役に立ってくるかもしれないな。
と自分に言い聞かせることで自分を正当化する毎日。
また今日も高いスーツ着た人に会うんだろうなぁ…ガクブル…

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