ハンターハンターのカイトは、主人公ゴンの憧れのハンターであり、作中においても非常に重要なキャラクターです。しかし、キメラアント編の序盤で敗戦し、退場することになりました。
念能力はかなり戦闘向きな能力でしたが、作中で見せたのはその力の一部のみ。
かなり強さが気になるキャラクターですよね。
カイトの強さに関しては直接語られることはありませんでしたので、今回は、
カイトの強さについて考察したいと思います!
カイトとは?
主人公・ゴンが初めて出会ったハンターです。
ゴンがハンターを目指すきっかけとなった人物でもあります。
非常に長い髪とすらっとした長身、帽子が印象的な男性です。
自然の生き物や植物について調査しています。
ゴンとはゴンの故郷・クジラ島で初めて出会い、その後グリードアイランド終了後に再会しました。
すぐにキメラアントの被害報告を受け、ゴン・キルアと共にカイトはキメラアントの調査に当たるものの、途中、護衛軍ネフェルピトーとの戦闘になり殺害されてしまいました。
ゴンにとって憧れのハンターであったカイトの死は大きなショックを与えました。
姿かたちを変えてカイトは蘇ったものの、その後どうなったのかは今のところ不明です。
カイトの念能力は「気狂いピエロ(クレイジースロット)」という能力です。
恐らく具現化系能力と思われます。具現化した喋るピエロが出す1~6の数字によって武器が出現します。
武器は自由に出し入れできず、必ず使用しなければ交換できません。何をもって使用したとするのかは分かりませんが、
1回の戦闘で使える武器は1種類と見て良さそうです。
カイト自身はこの能力を気に入っていない模様。キルアから「なぜそんな能力にしたのか」と突っ込まれていましたが、
それでもカイトがクレイジースロットを使い続ける理由がありそうですね。
クレイジースロットによって具現化される武器は3つ明らかになりました(実際は4つのなのですが、1つは正体不明です)。
1.ライフル銃
キメラアントの師団長「ユンジュ」との戦闘時に使用しました。
カイトの身の丈ほどのライフル銃を具現化して攻撃するものです。
原作では戦闘シーンが描かれることなくユンジュは死亡していましたが、新アニメ版では描かれました。結局カイトの圧勝でしたが。
師団長と言えど念が使えなければカイトの敵ではないようです。
2.大鎌
鎌の大きさはカイトの身長を遥かに超えます。
キルアも鎌を見ただけで「ヤバい」と委縮するほどの気配を放っています。
この大鎌でできるのは「死神の円舞曲(サイレントワルツ)」という技のみで、この技を使わなければ鎌は消えません。
しかし、キメラアントの大軍を一撃で死滅させるほどの威力があり、当時のゴンキルアに直撃していたら死んでいたと思われます。カイト的にはこの鎌はハズレのようです。
3.バトン
ピトーに襲われ片腕になったカイトにクレイジースロットが用意した武器です。
片手で扱えるサイズのバトンです。
ピトーとカイトの勝負は描かれなかったので、このバトンの能力は不明ですが、
(発は使えなかったもののとてつもなく硬い)ピトーを傷だらけにし、ピトーが「僕って結構強いかも」と自覚させるような
戦いができていたということを考えると、もしかしたらカイトの言う「アタリ」の武器だったかもしれません。
4.転生能力
ピトーとの戦闘で死亡したカイトは、女の子のキメラアントとして生まれ変わります。
これはカイトの持つ「転生能力」のために起きた現象ではないかとされています。
カイトに念能力を教えたジンが言うに、カイトには「ゼッテー死んでたまるかと思わないと発動しない能力がある」とのことで、
転生能力を示唆しています。
一部では先述のバトンの能力が転生能力なのではないかとも言われています。
「命のバトンをつなぐ=転生能力」みたいなイメージですね。この点については明らかにされていません。
カイトの特徴はこんな感じです。
それでは作中の描写からカイトの強さを考察したいと思います。
ピトーには及ばない、けど・・・
先述の通りカイトはピトーに殺害されましたが、結構いい勝負をしています。
負けたとはいえ、まずピトーに勝てるキャラクターがほぼいないのです。最強のハンターと言われたネテロもピトーの方が強いと言っていましたし、実際に勝てたかどうかは微妙です。
まともにピトーを倒すには、ゴンが全ての才能を投げ打たなければ不可能でした。ちなみにゴンは異常な才能を持つ作中公式の天才です。
カイトはピトーに負けましたが、ピトーとの比較では参考になりません。
念を使えない師団長は余裕で倒せる
こちらも先述の通り、師団長ユンジュはカイトの敵ではありませんでした。
またキメラアントが数十体いても、下級兵なら一掃できてしまいます。
何が使える師団長との戦闘結果がないので憶測になりますが、ピトーと片腕でまともに戦えている時点で、念を使える師団長にも十分勝てそうです。
幻影旅団戦闘員と比較してどうか?
師団長との直接戦闘で勝ったキャラクターとして思い浮かぶのは、フェイタンがいます。
フェイタンは幻影旅団の中でパワーは小柄ながらも5位(ヒソカ含む)、残像が見える移動速度、旅団メンバーが逃げ出す発を持っていて、
師団長の中でも戦闘を得意としていそうなザザンをサシで倒しました。
師団長にも勝てるというところで、フェイタン(旅団の戦闘員)とカイトは同じくらいな気がします。
しかし、旅団メンバーはきちんとした師匠がいたわけではなく、独学と才能だけで念能力を取得しただけのようです。「凝」を怠ったり、攻防力を意識しなかったりと念の基礎がきちんと積み上がっていない描写があります。
一方でカイトは、念能力者の中でも世界で5指に入るほどの技術を持つジンが師匠ですから、念の基礎はばっちり心得ているでしょう。
発の威力などは旅団戦闘員と同じくらいでも、所々の念の使い方などでカイトが上回りそうです。
総合的な戦闘力で見るとカイトの方が旅団戦闘員より上になりそうです。
他に師団長を倒したキャラは・・・いた!
フェイタン以外に念を使える師団長を倒したのは、そう、モラウ!
しかも2体立て続けに倒しました!正直ネテロ会長以上の功績だと思います。
モラウはシングルハンターとして、プロハンターの中でも上位に位置しています。
また、ナックル、シュートという当時のゴンキルアより高い実力の弟子をもつ2人の弟子を育ています。
さらに、キメラアント討伐の精鋭としてネテロ会長に選抜される信頼性と念能力の万能性。
モラウは自分をサポート専門と言っていましたが、戦闘もかなり強いです。
モラウも恐らく独学ではなくプロのハンターの下修行を積んでいて、念の基礎も心得ているはず。カイトと比較するための条件が近そうです!
でもカイトの念は戦闘向け、モラウはサポート系・・・
恐らくカイトはモラウに近い強さだと思います!
けれど先述の通り本来モラウはサポート系。一方でカイトの能力は戦闘に向いた能力であるため、若干カイトの方が戦闘力は上だと思われます。
こうなるとモラウがどのレベルかという話になりますが、
モラウもサシなら十分旅団戦闘員を倒し得るレベルだと思います。
旅団より上の実力となると該当しそうなのは、旅団トップのクロロ、そのクロロと同等のゼノ、過去に旅団員を暗殺したシルバと同じくらいでしょうね。彼らは完全に戦闘に特化していますから、モラウより少し強いと思います。
カイトもこのクラスかと。
ということで私の結論としては、
カイトはモラウより若干強く、
クロロ、ゼノ、シルバと同じくらい
というところです。
正直なところ、クロロ、ゼノ、シルバについてもまだ実力が明らかになっていないのですが、恐らく旅団戦闘員よりは彼らの戦闘力が上だと思うのです。シルバがノブナガに負ける姿は考えられません。僅差かと思いますが、カイトもこの群に入るかと。
まだ生きているクロロ、ゼノ、ジルバについてはまだ隠した能力が山ほどありそうなので、この先めちゃくちゃ強くなりそうではあります。
極端にパワーバランスを崩してほしくないですが、まだ新キャラも出てきそうだしなぁ・・・
カイトは作中でも人気のキャラだと思うので、そんなに格落ちしてほしくないですね。
もしかしたら、カイトも1度死んでますので、死後の念でパワーアップして、クレイジースロットで任意の数字を出せるくらいになっているかもしれませんね。
カイトの活躍が読めるのはハンターハンター19巻!