私の名前はジロギン。

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証明写真の写りが悪いのはあなたのせいじゃあない!

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昨日証明写真を撮りました。
転職活動用の履歴書に貼るのに必要でしたので。
 
それなりに髪型もセットして、スーツでまぁまぁイケメンに見えるように頑張りました。
 
やはり、面接には「顔採用」なるものがあるし、あって当然だというのが私の見解です。
だって同じ能力の人雇うなら、男にとっては可愛い人、女にとってはイケメンの方がいいじゃあないですか?ですので、履歴書の写真も出来る限りイケメンぶって撮るというのが私の信条です。
 
家の鏡ではバッチリ。別にイケメンでもない私もそれなりになったぞ!と満足げに家を出る。
証明写真機の中に入り、鏡を見る。
うん、まだエセイケメンを保てている(自称)。
 
そして撮影!
完璧に近い写真が撮れたと思い見てみると…
 
な…なんじゃこりゃあっっっ!!???
 
なんじゃこの…まるでヘビを擬人化したみたいな男は!?
まさか、これが俺なのか!?俺はイケメンに近くしたはずで、ヘビに近くした覚えはないぞ!
こんなの、もうヘビの神様だよ!蛇神だよ!蛇神!!!
面接受けたら
「君…ヘビに取り憑かれてるようだけど、大丈夫?」
って言われちゃうよ!
 
と思うほど写真の劣悪な出来に愕然としてしまいました…
しかし1回800円もする証明写真…勿体無いのでその蛇神写真を貼ることにしました。仕方がないですね。それが私なのですから。
 
 
 
 
鏡で見た自分と証明写真の自分では全く違う、別人じゃあないか?と思ってしまうことは、多くの人が経験しているかと思います。
 
通説では、
 
鏡に映る自分は、無意識に「自分が1番いい感じに映る角度や表情」をしている自分であるため、よく見える。
証明写真は真顔で無表情をしなければいけないから、ヤバい自分があらわになってしまう。
 
とされています。
この説からすると、証明写真の自分こそ本当の自分の姿のようですよね?
 
いや、私はそんなことはないと思います!
完全に証明写真の自分は捻じ曲げられた自分です!
 
 
 
 
恐らく初めて証明写真機を作った人は、いつも写真を撮る側の人間だったはずです。
仲間内で写真を撮るときも、家族で写真を撮る時も。それくらい写ること以上に撮ることが好きな人でした。
 
彼は数千数万の写真を撮る中で気がつきました。
今まで自分が撮ってきた人たちは、メイクをしたり、表情を変えたり、男は首を痛め、女は虫歯になり…誰も「あるがままの自分」で写真に写ることはありませんでした。
 
カメラを撮る人間にとって大切なのは、ありのままを撮ること。自然や街並み、その人の何気ない仕草…そういうものを写すことこそ至上の喜び。無意識の生活の中で現れるシャッターポイントに出くわし、見逃さないことこそ、真のカメラマンなのだ…彼はそのような考えを持っていた。
 
しかし自分に撮影を依頼してくる人間は、皆「故意的にシャッターポイントを作り出した」写真を撮らせようとする。
彼はそんなシャッターポイントを作られなくても、本当にシャッターを切るべきポイントは見逃さない、一流のカメラマンである自負があったのに、それを踏みにじられた気分でした。
 
しかも、
 
「故意的にシャッターポイントを作り出した割にそのクオリティ?基本写真は元が良くないといくら誤魔化してもダメだからね!」
 
という考えも持っており、よく写ろうとする人間を見下していました。
元が良い人…すなわちイケメンと可愛い子はいつでも良い写真が撮れる。
なのに誤魔化しやがって…良いのか?ある程度誤魔化すことは出来ても、その写真を見てお前に会った人は、美味しいお店知っていると言われてついて行ったらチェーン店だった時くらい絶望するが良いのか!?
という考えに彼は支配されていきました。
 
やがて彼は、良い写真を撮るというカメラマンの本義を忘れてしまい、ありのままの姿はおろか、今までよく写ろうとしてきた人々を蔑み、歪ませ、絶望の園に招待するような写真を撮る機械、すなわち証明写真機を開発してしまい、全国に配置され、彼の情念に従って、今でも誰かのひどい写真を撮り続けているのでしたとさ。
 
 
 
 
このような過去があり、証明写真機で撮る写真はその写った人を明らかに劣化させて撮影する機械となってしまったのです。
 
私たちの写りが悪いのではなく、私たちを激しく劣化加工した写真を撮っている私はそのように考えます。
 
まぁ、そんなに心配しなくても大丈夫です。
自分の顔は、普段自分じゃあ見えませんから。
知らぬが仏です。
 
 
 
 
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