
私は営業の仕事をしているので、会社やビルにお邪魔することにはソコソコ慣れていると思っておりました。
けど、そんな考えは完全に慢心、慢心中の慢心なんだなと思ってしまいました。
今日の面接は19:30〜
思えば、日中他社へ赴くことはあっても、定時以降に赴いたのは初めてでした。
人の出入りが無くなったビルっていうのは、例えると普段は大勢の人で溢れているが、朝方になるとゴミや野良犬、そして危険な人間達で溢れる繁華街のような気味悪さを感じますよね。
そのビルは入口がガラス張りでしたが、すりガラスになっていて中は見えないタイプのビルでした。
そうなると入るのがちょっと怖い!
扉を開けたら警報音が鳴り響き、警備員がたくさんやってくる。
私は
「ちっ…1対1なら確実に勝てるが、1…2…3…4…13人相手じゃあ分が悪い!ここは…逃げるぜ!」
とカバンの中から煙玉を取り出して爆破、煙幕を張り逃走を図る。
逃走経路はすでに頭の中に入っている。
余裕すぎる、これが平和ボケした日本か。
ここから完全に逃走するのに2秒もかからない。そして警備員が煙によって出ている咳が止まり、私を探し始めるまでに約10秒かかる。
ということは、約8秒ほど逃走までに余裕がある。
そこで私は
「哀れなる警備員よ!今日は相手が悪かったなぁ!このジロギンが相手じゃあ、捕まえられなくても無理はない!落胆することはないが上司には怒られるぜ!サヨナラ〜」
と言い残して、ビルを脱出。
私は立ち並ぶビルの裏通りに逃げ込むが、騒ぎを見た近隣住民がすでに警察に通報、街にはパトカーが縦横無尽にサイレンを鳴らし、多くの警察が無線で回っている私の情報を頼りに、私を探している。
私は完全に逃げ切るためにあえてとある警察官の背後に回り、首を手刀で打ち気絶させ、無線で流れる情報を聴く。
「逃走中の男は20代前半、黒いスーツ姿で赤いネクタイ!身長は170〜175cm瘦せ型、髪は長め!」
その情報を聞いた私はネクタイをしまい、近くの理髪店に入る。
そして美容師さんに
「すみません、俳優の瑛太みたいな髪型にしてください。」
と頼む。美容師さんは
と困っている。確かに瑛太さんは見るたび見るたび髪型が変わる。そして毎回凄まじい毛量だなと思う。
私は売れ始めた頃の瑛太さんの髪型を頼み、警察の間で出回っている情報とは全く異なる姿に変貌した。まさかこの短時間に髪を切っているとは思うまい。
私の帰り道には検問が出来ていた。
私は警察官にあえて近づき、
「あの…何かあったんですか?」
と尋ねる。警察官は
「いやぁ、とあるビルで侵入事件が起こりましてね。その犯人を探しているんです。お兄さんは…犯人の特徴に近いけど、ネクタイしてないし、髪型が瑛太さんっぽいから違うな。通っていいですよ!」
と何も知らず私を通す。
「そうだったんですか。大変ですね。ご苦労様です。」
私はほくそ笑みながら、検問を通過した。
翌朝、ニュースでは私の情報が流れている。
でも、何の心配もない。スーツを着て、赤いネクタイを締めたところで、私の髪型は今では瑛太さんなのだから…
というような事態にならないかと心配になってしまいます。
夜のビルに入ることは、こういう懸念があるため、とても緊張しますよね。
…まぁもちろんそんなことはなかったんですけど。
ただ面接はとても緊張しましたよ!
久しぶりに感じた緊張感でした!
いかに自分が緊張感を感じずに生きてるのか実感させられました。
ブログで妄想ストーリーを書いているリーマンに緊張感なんてあるわけないか。
面接の結果はわかりませんが、今日はいつもよりひとつ経験したことが多かった日になりました。毎日こういう新しい経験があるとブログを書くのも楽なんですけどね、そうもいかないから厳しいです。
最近は妄想ストーリーばかり書いてるからなぁ。もう少しためになることとか書きたいなぁ。でもそんなことはちょっとネットで調べれば出てくることに最近気がついた私は、私にしか書けない妄想ストーリーを書き続けるのでした。気持ち悪くてすみません…
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