今朝フジテレビの『ワイドナショー』を見ていたところ、一般視聴者からの質問としてこのような内容を取り上げておりました。
「テレビCMで尾崎豊さんの『15の夜』を一部起用しておりましたが、犯罪助長になるのではないかとBPO(放送倫理・番組向上機構)に寄せられていましたが、どう思いますか?」
というもの。この疑問に対してダウンタウンの松本人志さんや甲斐よしひろさんらが議論してました。
多分このCMのことでしょうね。
GUのCMです。高良健吾さん、山本美月さん、波瑠さん、香椎由宇さんが出演しています。
キックボードに乗りながら尾崎豊さんの曲『15の夜』のサビ部分を歌っています。
『盗んだバイクで走り出す〜♪』
の部分が犯罪助長になるのではないかということだったようですね。
いやぁ、私は尾崎豊さんの曲は大好きで、15の夜も大好きなので、CMで曲が起用された時は「おおっ!センスいいなぁ!」と思ってしまいます。また盗んだバイクと歌っているのにキックボードに乗っているあたりも、時代が変わっても尾崎豊さんの曲を考え方を変えて捉えている点などに結構感動してしまったりします。
でも、「褒められたことを歌っている曲」ではないのは確かです。当時の時代背景からも、「若者たちの行き場のないムシャクシャした気分や葛藤が故にこういうことしちゃうよね?」みたいな、若気の至りみたいなことを歌っているので、賛否分かれるのは当時からだったと思います。
ある意味若者のカリスマ的な存在だった尾崎豊さんの歌う曲に触発されて、当時は歌詞の内容と同じような行動をしてしまう若者もいなかったとは言い切れないでしょうね。
しかし尾崎豊さんの曲が犯罪助長かと言われるとちょっと微妙かなと思います。
特に今の時代は、あくまでも歌詞は歌詞と割り切る人が増えてきていると思いますので、そんなに心配しなくても、あのCMを見て
「バイク盗んで走り出してやるぜ!!暗い夜の帳の中へさぁ〜〜〜!!」
って人はいないのではないかなと思います。
また、尾崎豊さんは今の40〜50代の方々が若かった頃に人気を博したミュージシャンですから、その下の世代にとっての影響力というのは、それほど大きくないのではないかと思います。私のような20代になると尾崎豊さんを知らない人の方が多いかもしれませんね。
こういった点からも犯罪助長にはならないのではないかと思います。
…さすがに40代以上になって「バイク盗むぜぇ〜」と血が騒いでしまう方もいらっしゃらないのではないかと………
ついつい尾崎豊さんの曲というと、『15の夜』や『卒業』など、少々過激な表現を含んだ曲がフォーカスされてしまい、尾崎豊さんの曲が好き=破天荒みたいに思われがちです。
しかし曲によっては、葛藤から繊細な心が崩れ落ちてしまいそうになるような状態を歌ったようなものもありまして、私はむしろこういう曲の方が好きです。
また尾崎豊さん自身、あの歌詞にある過激な行動を行ったものと思われがちですが、そんなことするようなタイプの人ではなかったと言われていますよね。やはり創作的な要素が強かったと思います。
歌詞に影響されてその行動をとるというのも、ファンである証と言えますが、曲は曲であると理解して、ミュージシャンの活動の妨げにならないように支援することもファンだからこそできることだと思います。
影響力のあるものほど危険と背中合わせだと思いますが、きちんと理解を持って接したいところですね。
GUのCMは『15の夜』の他にも『17歳の地図』と『I LOVE YOU』を起用しています。いずれも尾崎豊さんの有名な曲で、多くの方が1度は聞いたことがある曲です。
私も好きな曲なのですが、他にも使って欲しい曲はたくさんあります。
1番好きな曲は『僕は僕であるために』なので、次のシリーズではぜひ起用していただきたいです!サビの部分はとても勇気付けられます!
他には『街の風景』、『傷つけた人々へ』、『街角の風の中』あたりを起用してもらえると私はCMを見ただけで絶好調になります!!
しかしこれらは『15の夜』や『卒業』ほど有名な曲ではないので、多くの人が見るCMにはなかなか使われづらいかも…
あまりにも尾崎豊さんの話をしていると止まらなくなってしまうので、ここまでにしておきましょう!
良くも悪くも、いつの時代も話題になる曲を作るというのはすごいなと改めて実感させられました!!!
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