ハンターハンターの主人公・ゴン、その親友・キルアはたくさんの修行を積んで、どんどん強くなっていきます。
作中で描かれる以前にもゴンは自然環境の中での生活や3年間の修行、キルアは生まれた時から暗殺者の訓練を受け、基礎戦闘能力を培いました。
その時点からストーリーが始まるわけですが、作中でも天空闘技場ではウィングさんの下で念の基礎を、ビスケの下で応用を学びました。
作中でのゴン、キルアはメキメキ実力を上げていきます。明確な修行描写があるキメラ=アント編終了までで、ストーリースタートか1年経っていない設定です。
ゴンとキルアは、念も知らない初心者ハンターから1年とちょっとで、並のハンターでは手も足も出ないようなキメラ=アントたちを倒せるほどのレベルにまで成長しているのです。
それもそのはず。ウィングさん曰く、ゴンとキルアの才能は1000万人に1人くらいしか持ち合わせないような代物で、超天才なのです。
さらに言えば、ゴン、キルアの仲間であるクラピカは、ゴン、キルアと同じくらいのタイミングで念を学び始めたにもかかわらず、先に発を完成させ、A級賞金首・幻影旅団のウボォーギンを真っ向勝負で倒し、パクノダを殺害、団長クロロの念を封じ込め、旅団全体を翻弄するといったありえないほどの成長を見せています。
主人公格のキャラクターたちがこれほどまでに急成長する天才ですので、ハンターハンターは「天才たちが活躍する物語なのかな?」と思いがちですが、そんな事はないのです!
「間違いなくこの人は努力で実力をつけたのだ!」という人がいます。
それはハンター協会元会長・アイザック=ネテロ氏です。
ネテロは作中最強とも言える強さを誇っており、登場時はすでに全盛期を過ぎていましたが、それでも蟻の王・メルエムと互角に戦いました。
そんなネテロは、強さの理由が描かれた数少ないキャラクターです。結構有名なシーンですが、現実的に見ても、ネテロの修行は強くなるはずなのです。
ネテロが46歳だった時の冬。
ネテロは武闘家としての自分の力に限界を感じ非常に悩んでいたようです。
才能の限界というところからも、この当時のネテロは全盛期以前だったことがうかがえます。
捉え方によっては、なかなか芽の出ない武闘家だったかもしれません。
そんな中でネテロは、これまで自分を育ててくれた「武道」に対する感謝を込め、
感謝の正拳突き1万回
を行います。せめて何か武道に対してお返しができないかと思い、始めました。
感謝の正拳突き1万回とは
気を整え
↓
拝み
↓
祈り
↓
構えて
↓
突く
この動作を1日1万回行うという修行です。
1万回終わったら倒れるように眠り、起きたらまた繰り返すという生活をしておりました。ご飯とかう◯ことかどうしていたんでしょうかね?
結果ネテロは音速を超える正拳突きを身につけ、遅咲きながらも才能が開花したのでした。
これを少し現実的に見てみましょう。
「10000時間の法則」というものをご存知でしょうか?
以前当ブログでも紹介したことがありますが、「どんな分野でも10000時間以上の練習時間を費やせば一流になれる」という法則です。
スポーツや音楽などの第一線で活躍する人々は、10000時間以上の練習を経てその実力を培っていることから、この法則が唱えられるようになったとかなんとか。
実はネテロの修行も、この10000時間の法則に当てはまるのです!!
1回正拳突きを終えるまでの全行程を、ネテロは最初5〜6秒ほどかけ、1万回突き終えるまでに1日18時間を費やしていました。
18時間毎日の正拳突きを繰り返していたところ、2年を過ぎた頃、ネテロは1万回突き終えてもまだ日が沈んでいないことに気がつきます。正拳突きのスピードが上がっていることに気がつくのです。
すなわち2年間毎日18時間を正拳突きに費やしたとすると、
18時間×365日×2年間=13140時間!!!
はい来ました!!10000時間超えました!!
実際は1年半くらいの時点で超えているんですけど、大体10000時間くらいで効果が出始めているということです。
多分この2年間終えた時点で、ネテロは常人とは比較にならないほど高速の突きを身につけせていたと思います。
山籠りをして比較対象が誰もいなかったため、気がつくのが遅れましたが、もう一流かそれ以上の実力がついていたのでしょう。
さらにネテロは50歳を過ぎるまで正拳突きを繰り返しました。正拳突きを始めた当初のネテロは46歳。そして2年後、48歳の時点で10000時間を超えました。
さらに50歳を過ぎるまでということは、少なくとも2年間は続けていることとなりますから、倍の時間練習したということです。
しかし、感謝の正拳突きはネテロの突きのスピードがどんどん上がりだし、最終的には18時間かかっていたのが1時間ほどで終えるスピードになっていたので、費やした時間もどんどん少なくなっていったとは思います。
もうある程度のところでカンストして、練習しても無意味くらいの域まで達していたことでしょうね。
ネテロは私たちの世界の一流スポーツ選手たちのように、10000時間以上のトレーニングを積んだ結果、最強のハンターとなりました。
もちろん46歳になるまでの積み重ねもありましたが、さらに10000時間の正拳突きで才能が開花したのです。
46歳まで才能が開花しなかったのいうのはとても辛いものがありますが、ネテロは遅咲きだったようです。
正拳突きだけ極めただけで、他は極めたとは言えないとも考えられますが、音速を超えるスピードで正拳突きを何発も繰り出せたとしたらそれだけで世界最強の武闘家になれそうですよね。
実際のところ、ゴンとキルアにしても10000時間以上トレーニングは積んでいると思います。
2人とも生まれた環境がまさに修行そのものでしたので、12歳までに生活の中で修行を積めていたはず。だとしたら10000時間はゆうに超えているでしょう。
努力を努力と思わない時期からのトレーニングあっての、彼らの才能なのかもしれません。
ネテロのように毎日18時間何かに費やせる環境を作るのは、私たち大人にとってはなかなか難しいと思います。仕事とかありますからね。
でも、毎日2〜3時間費やせば、10年後には相当な一流になっているはずです。…10年か…すごいな…
でも10000時間の法則はかなり極端といいますか、本当にトップを目指すための理論です。10000時間費やせば本当にその業界屈指のレベルにまで到達できるでしょうね。
10000時間を目指す中で、その途中である程度の効果が見込めたり、目標に到達できるかもしれません。
10000時間を目指すと辛いものがありますが、1000時間なら出来そうだな、500時間なら出来そうだなと小さい目標を掲げていくといいかもしれませんね。
私も毎日やっていることといえば、ブログを書くことですかね。
感謝のブログ書き1万字
とは言えませんが、休日はなるべく1万字、平日は5000〜6000字くらいの文量で書いています。
…何に感謝してるんだ?私は?
単純に文字数多くかけばいいわけではありませんし、私の記事はくだらない記事が多いので、もっと質を考慮するべきなのですが、
大体私は「狙って書く」と外れるので、当たるまで書き続けるスタイルの方が良いかなと思ってます。
ネテロが行っていたのも正拳突きのみです。
正拳突きは基本の型で、本当の戦闘の時に正しい正拳突きの姿勢で打てるかといったら、そんなことはありません。
しかし最強になれたネテロ。愚直に自分の信じる道を突き進めば、どんな形であろうと、間違いなく効果は出ると思います。
それは自分の思い描いたものと違うかもしれません。ネテロだって最初は最強になるためではなく「感謝」の意を込めて正拳突きをしていた結果、最強になれたわけですから。
私も愚直に、自分の思ったブログを書き続けていこうと思います。10000時間超えた時に何かあるかもしれません。
もしかしたらブロガー以外の道を歩むことになっているかも…
皆さんもネテロのようにとは言いませんが、毎日続けることを持ってみるのも良いかと思います。
何でも良いですよ。同じもの食べ続けるとかも良いですよね!何か道が開けるかも!
ネテロの修行シーンが読めるのはハンターハンター25巻!
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