以前もご紹介したかと思います。
今回は私がハンターハンターで最も愛しているキャラクター
団長の手刀を見逃さなかった人
に関する記事です。
彼の何を好きかというと、この団長の手刀を見逃さなかった人は、初登場した際の強キャラ感を醸しながら、「こいつは間違いなく殺されるだろう」という読者の期待を裏切ることなくクロロの咬ませ犬になるという仕事を成し遂げた、なのにも関わらず名前のないモブキャラクターという素晴らしいキャラクターなのです。
大胆かつ謙虚!理想的な人間だと思います。
自らを「殺人中毒者」と称する団長の手刀を見逃さなかった人ですが、彼の言動は
「敵に対するリスペクトの気持ち」
が前面に見られ、私たちも見習わなければならないと感じました。
そこで今回は、
団長の手刀を見逃さなかった人に学ぶ、敵をリスペクトする心
について書こうと思います。
団長の手刀を見逃さなかった人とは?
ピンとこない方もいらっしゃるかと思いますので、まず彼のことについて紹介しましょう。
ヨークシンシティで行われるオークションに出品予定の品が幻影旅団という盗賊団に盗まれるという情報が入りました。
手強い幻影旅団を始末するために雇われた腕利きの殺し屋たち。その中に団長の手刀を見逃さなかった人はいました。
クラピカ曰く、「伝説の殺し屋ゾルディック家に何とか対抗できそう」なほどの実力者で、当時のゴン、キルアより実力は上だった可能性があります。
団長の手刀を見逃さなかった人は、ノストラードファミリーの娘・ネオンから占いの念能力を気絶させて奪おうとした幻影旅団団長・クロロの手刀を見逃さないほどの眼力を見せ、強キャラ感を醸し出しました。このシーンから彼は「団長の手刀を見逃さなかった人」と呼ばれるようになりました。
この時の手刀を見逃さなかった人のセリフ
「恐ろしく速い手刀…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね!」
は、ハンターハンターの名言の一つとして語り継がれていたりいなかったり。これもリスペクトしてる言葉ですね!
とりあえず団長の手刀を見逃さなかった人は幻影旅団を仕留めるために雇われた殺し屋の一人という認識で良いです。
団長の手刀を見逃さなかった人は「敵」と定めたクロロに対するリスペクトや賞賛の気持ちがとにかく強いです。
そのリスペクト、賞賛の気持ちが表れた彼の言葉を紹介していきます。ここからが肝心!
「本気で打てばあの娘の首くらいわけなく落とすだろう…」
クロロの手刀を「恐ろしく速い」と評した後に続くセリフです。
見きれないほど速いスピードのクロロの手刀を「本気ではない」と評価し、さらに「女の人の首くらいならわけなく落とせる」という最高の評価をしています。
例えばナイフを使ったとしても、細い女性の首とはいえ、一発で切り落とすことは不可能です。
日本刀ならば出来るかもしれません。
刀…すなわち手刀の域を出て、もはや刀に近い鋭さと威力を持っているという評価は、手刀を評価するのにこの上ないものだと思います!
団長の手刀を見逃さなかった人のクロロに対するリスペクトが見受けられます。
「とんでもねぇ上玉だ…血が騒ぐぜ…」
クロロの手刀を見て、団長の手刀を見逃さなかった人がクロロに対する評価を固めました!
上玉です!上玉!
普通の玉ではなく上です!上カルビみたいなものです!普通の人ではなかなか手が出しにくいです!
「殺してぇ〜なぁ〜あいつのことをさっ!」
などという快楽殺人者キャラにあらがちな言葉を使わず、敵を上玉と評するあたり、自分の感情を優先せず、あくまで相手を立てているようなセリフから、団長の手刀を見逃さなかった人のリスペクトが感じられますね。
また血が騒ぐけれど、その場で暴れることなくこの後クロロをつけ狙う団長の手刀を見逃さなかった人ですが、これもリスペクトを感じます!
もし血が騒ぐのを止められず、その場で暴れてしまえば騒ぎになり、クロロも戦う気が失せてしまうでしょう。
クロロも戦闘狂ですから、この時ばかりは強いやつを求めていました。そういったクロロの感情を優先し、1対1で戦う空間を提供することこそがリスペクトだと私は感じ、この情景からも手刀を見逃さなかった人のリスペクトを強く感じました。
「匂う…匂うぞ…血の道標…わざと垂らしそして拭く…同類にのみわかる程度に香るように…」
クロロの仕掛けた誘導するトラップにわざとかかる団長の手刀を見逃さなかった人。
これは、せっかく血を垂らし、そして拭くということをして自分を誘い込む罠をクロロがしてくれたというのは、すなわち「パーティ会場への招待状をくれた」ということに等しいのです。
この血の道標を無視して別ルートからクロロに襲い掛かるというのは、例えると「御出席、御欠席の御と御欠席を消さずにパーティに出席する旨を返信する」というくらい失礼な行為なのです。
せっかく相手が用意してくれたものには、ルールに従って乗ってあげる、これも団長の手刀を見逃さなかった人のリスペクトです。
「おい!あんた…なぜだ!?なぜ俺は…まだ生きてるんだぁ〜!?」
このセリフは団長の手刀を見逃さなかった人が死ぬ直前に放ったセリフです。
「密室遊魚(インドアフィッシュ)」というクロロの能力で「念魚が消えるまで死ぬことはできない」状態にされ、拷問されたと思われる団長の手刀を見逃さなかった人。
この死に際のセリフからはリスペクトの気持ちは感じられそうにありません。
しかし、団長の手刀を見逃さなかった人の気持ちになって考えてみてください!
普通自分を拷問し、嬲り殺そうとしている相手がいたらどうするでしょう?
私なら「罵倒」すると思います。
多くの方がこのような行動をとるのではないでしょうか?いや取るはずです。
しかし団長の手刀を見逃さなかった人の言葉をみてください!一切罵倒の言葉はありません!
死力を尽くして戦った相手に負け、捕まった自分が悪い。そういった武士道に近い潔さがあるからこそ罵倒の言葉は出てこないのでしょう。
結局団長の手刀を見逃さなかった人は死んでしまいますが、彼は最後まで敵に対するリスペクトを忘れませんでした。
みなさんにも「敵」や、そこまではいかないけど「ライバル」みたいな人はいますでしょうか?
私は…いないと言いたいところでしょうが、実はいます!いっぱいいます!
そんな自分にとっての「敵」とみなさんはどのように接しているでしょう。
直接会うときは仲良くしていても陰口を言ったり、目立たないところで嫌がらせをしたり。
逆にされているということもあるかもしれません。
どちらの立場にあったとしても、この敵対関係の間には団長の手刀を見逃さなかった人のような敵に対するリスペクトが感じられません。
ストレス発散のように感じます。
リスペクトする心があれば、正々堂々と戦うはずです。
さらに言えば、リスペクトする心があれば「敵」の存在も変わると思います。
今みなさんが「敵」と見なしている人に対してリスペクトの心はありますか?
もしなければ、それは敵ではありません。
本当は眼中にないはずの人なのです。
「この人はすごい!この人は優秀だ!」
そう感じる人こそ競い合う敵であるはずです!
リスペクトする気の無い敵は敵ではありません。
今あなたがいじめている相手は敵ではありません。あなたはもっと上の相手と競わなければなりません。
今あなたをいじめてくる相手も敵ではありません。あなたには本当に目標とするべき敵がいるのに、余計な方に気を取られてます。
リスペクトできる「敵」を探し戦う…
まさに団長の手刀を見逃さなかった人が団長の手刀を見逃さなかった時のように…
そうすれば、理不尽ないじめなんてなくなると思います。
そう、いじめに悩む人はハンターハンター11巻をよく読んでください!
本当の敵は別にいますよ!
団長の手刀を見逃さなかった人はいじめを無くします!そう、彼のような敵をリスペクトする心を、みんなが持ち合わせることが出来ればね!!
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