私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

ハンターハンターのレオリオ流「出世街道」は現実社会にも通じる?

仕事をしていると必ず付きまとうのが


出世


という現実問題。
新卒のうちは「そこそこ働いていればそこそこの地位に就けるだろう」程度に考えがちですが、いやいやそうもいかないのが厳しいところ。
やはり優秀な人ほど良い地位を得ますし、年々差がついてきます。あー、考えたくないですね。


しかもただ優秀な人が出世するとも限らないというのも、難しいところ。
マシーンのように仕事をこなしていれば良いわけではないのです。人間関係だったり、ちょっと怪しい関係だったりがあって出世する人もいます。

 


ハンターハンターのレオリオの「出世街道」はなかなか面白いものがあります。
レオリオは決して優秀ではなかったはずが、現在はとても高い地位を勝ち得ています。


今回はレオリオ流の出世街道を紹介していこうと思います。

 

 

レオリオとは?

 

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本名レオリオ=パラディナイト(カッコよすぎ!)


主人公・ゴンが受けたハンター試験に同じく受けていた19歳の男(現在20歳くらい)。
身長は193cmと大柄で(ヒソカより大きいです)サングラスにスーツ姿の男で、謎のおっさんみたいなキャラクターでした。19歳ですがかなりおっさんに描かれていましたね。明らかに19歳ではないです。


念の系統は放出系。パンチを遠距離に飛ばしたり、エコーなどで目に見えない対象物の位置を把握したりできます(エコーに関してはレオリオが使用したわけではなく、レオリオの技を真似たジンが応用して使用しました)。


ハンター試験を乗り越えて以来、ゴン、キルア、クラピカとは友達となり(キルアには名前を覚えてもらえていなかったり、おっさん扱いされたり、クラピカには連絡を無視されたりして、ゴンくらいしかまともに接してくれていませんが)、お互いが困った時には連絡を取り合って、協力し合える関係となりました。

 

 

 

 

レオリオの出世街道


ハンター試験〜ゾルディック家


もともとレオリオは「医者になるため」にプロハンターを目指しました。
友人がとある病気にかかってなくなってしまいましたが、原因は「高額な手術費が払えなかったため」で、決して治らない病気ではありませんでした。
レオリオは医者になり、友人と同じ病気にかかった子どもを治療し、医療費や手術費を取らない医者になりたいと考えていました。


しかし、医者になるためにもお金が必要なのはハンターハンターの世界も現実世界も同じ。そこでレオリオはプロのハンターになれば国立医大の授業料が免除になることを知り、プロのハンターを目指したのでした。

 


試験で知り合ったゴン、キルア、クラピカとともに協力し合いながら試験を突破していきますが、どちらかというとレオリオはみんなの足を引っ張りがちでした。
当然と言えば当然で、ゴンは父親が伝説のプロハンターで、自然の中で培った驚異の身体能力を持っています。
キルアは殺し屋一家のエリートで幼い頃から暗殺や拷問の訓練を積んだ天才です。
クラピカは幻影旅団のウボォーギンが「あいつら強かったな」と評価するほどの力を持つクルタ族の一人。
こんな超人たちの中でレオリオは「背の高い人」くらいのイメージしかなく、男気はあれどもギャグキャラクター感を払拭出来ずにいました。


ただ、ヒソカはこの頃からすでにレオリオの素質を見抜いており、試験中はいつでも殺せる状況にありましたが、あえて殺さず生かすことを選びました。さすがヒソカさん。

 

周りの協力と強運でハンター試験を合格したレオリオ。ここまではあまりレオリオの良さは見えてきません。しかし、プロハンターになったことから、レオリオは完全に出世街道を歩み始めていたのです。

 


ハンター試験をリタイアしたキルアは実家に帰ってしまいます。
キルアを取り戻すため、ゾルディック家に乗り込んだレオリオ、ゴン、クラピカ。
ゾルディック家に入るには「試しの門」と呼ばれる数トンの重さがある門を開ける必要がありました。
厳しい特訓の末、レオリオはゴン、クラピカが開けた以上に重い門を開けることに成功しました!
もともと背が高いので、同じくらいトレーニングを積めば当時のゴンよりパワーがあったのです(今はさすがにゴンに負けるでしょうね)。
戦闘力はほぼないに等しかったレオリオですが、試しの門を開けるほどのパワーをつけたことで、少し強キャラ化しました!これもひとつの出世です!

 

 

 


ヨークシンシティ


しばらく忘れ去られていたレオリオですが、ヨークシンシティでゴン、キルアと再開します(この時キルアにも名前を忘れられていました)。
手始めに「ビートル07型」というカブトムシの形をしたケータイを値切る「値切りオヤジ」と化して、ゴンとキルアに安くケータイを買わせていました。


医大に受験するため勉強中だったはずのレオリオですが、この時すでに念を習得していると語っていました。
しかし念といっても「纏」という念の基本のひとつのみしか使えず、その他の技術については全く知らない様子でした。
この時、ゴンとキルアには呆れられていましたが、レオリオが念のことを詳しく知らなかったことを考えると、恐らくレオリオは独学で念を使えるようになったと考えることができます。


ゴン、キルアはもちろん、クラピカですら師匠のもと念を学びました。それでも急激な成長速度に周りは驚いていましたが、いやレオリオの方がすごいですよ!一部のみではありますが独学でマスターしてますからね!
そこから1年以内に「発」も習得してますから、もし独学でマスターしたとしたらゴンとキルアなんて比較にならないほどのポテンシャルがあったと見て間違いないでしょう。

 


そして、レオリオはヨークシンシティを去る際に、クラピカの同僚センリツから「ヨークシンシティで会った人の中で一番良い心臓の音をしている」との旨を伝えられ、「医者や学校の先生に向いている」とも言われます。
一連の事件の中でレオリオの周囲からの評価はかなり上がったようです。
決して敵と戦ったわけではなですが、仲間をサポートし続けるレオリオは縁の下の力持ちとしてみんなに評価されたのでしょう。


…まぁヨークシンシティでセンリツか会った人って大半はマフィアですし、クラピカは復讐心に駆られてますし、ゴンは根っからのヤバい奴ですし、キルアは元殺し屋ですし、幻影旅団は言わずもがな危険な連中ですしで、この中で一番って言われてもレオリオ的には喜んで良いのかどうか…

 

 

 


選挙〜暗黒大陸


ここでレオリオは急激に出世します!
まさに出世街道のピークと言えるでしょう!


約1年ほどの勉強を経て、医大生になったレオリオ。それもすごいですね!1年の勉強で普通医大生になれないですよ。しかも色々と遊んでいたようですし、それでもなれるってどんだけ要領良いんだ!?さすが独学で念を習得するレオリオだけはありますね。


キメラ=アントとの戦闘後、瀕死の重症に陥ったゴン。にも関わらず見舞いにすら行かないゴンの父・ジンに対してレオリオはブチギレ!
大勢のハンターの目の前でジンを殴り飛ばします!
ジンは好き勝手やり過ぎてハンター協会からは嫌われているようで、レオリオの株が急上昇!行われていた新会長選挙で候補者ランキング第3位に突如としてランクインしてしまいます!

 

結局会長になることはありませんでしたが、(レオリオは不本意ながら)最終候補4人に残る大健闘を見せ、一気にレオリオの名はハンターの中で知れ渡りました。


新人ハンターで、ハンターとしての活動というよりはただの受験勉強をしていたレオリオが、ハンター達のトップに君臨しかけるという事態。まさかの超出世です!
レオリオに殴られたジンからも「あいつは伸び代デケェ」と評価されるほど、これでもないほど株が上がりました。もうストップ高でしょうね。

 


さらに選挙後、「十二支ん」を抜けたジンと元副会長・パリストン。十二支んとは、会長の下くらいに位置する12人のハンターによって組織された、協会の幹部みたいな組織のことです。
ネテロが選んだメンバーで、どのメンバーも曲者ぞろい。高い洞察力と実力を持っているとされています(その割にはジンとパリストンに振り回されっぱなしで、ヒソカからは、ヒソカ的に77〜90点くらいの実力だとされているメンバーがいますが。イルミは95点です。)。


抜け番が出たことで、選挙で一躍有名となったレオリオがその影響力などを買われてまさかの十二支ん入りを果たしました!
新人がいきなりハンター協会の幹部になってしまいました!


会社で言ってみれば、去年入社した新人が取締役になっているようなものです。
これは島耕作もビックリな出世スピードでしょう。

 

 

 

 

ということで、ハンターになってからわずか1年ちょっとで十二支んまで上り詰めたレオリオ。
自分の実力というよりは、運や偶然、周囲の助けという部分が強めの出世でしたが、そういった自分を取り巻く環境を利用するというのも、ある意味実力だとわたしは思います。
もはやレオリオは出世に特化した念能力でも作ってたのかも知れませんね。


現実の世界でも、そんなに仕事の成績は良くなくても、上司に気に入られたり、ポイントポイントで成果を残したことが評価に繋がってポンポン出世する人もいます。
レオリオは完全にこのタイプでしょうね。
仕事が出来るに越したことはないのですが、仕事だけが上に登る方法とは限りません。
このタイプは汎用性が高いので、どういう組織でも上に上がれます。

 


ちなみにクラピカも十二支ん入りしていますが、その出世街道はレオリオとは逆で、完全に仕事を頑張ってきたタイプです。
また今度別途記事にしたいなと思います。


レオリオのような出世の仕方はかなり向き不向きがあると思います。
私にはちょっと向いていないかなと思う方法です。運任せになってしまいますからね。
ただレオリオは意識的に人に取り入ろうとしたのではなく、ありのままに振舞ってきた結果繋がった出世だと思います。作為的に出来ることでもないということも意識しなければなりません。

 

ひとまず出世したければ目の前の課題を一つずつ、余計なことを考えずにこなしていくしかないのかも知れません。
私は仕事が増えるので、出世とかあまりしたくないですけどね。

 

レオリオの大出世が始まるのがハンターハンター31巻!

 


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