週末はハンターハンター記事を書くというのを信条にしておりますので、今回はハンターハンター記事です!
ちょっと微妙なシーンといいますか、マイナーなシーンについて考えたいと思います。
陰獣について
私が一番好きなヨークシンシティ編。
幻影旅団が活躍するシーンが多々ありますが、その中でも見所は、旅団の1人ウボォーギンに関するシーンでしょうね。
ヨークシンシティ編前半は旅団というよりこのウボォーギンにかなりフォーカスされています。
ウボォーギンの戦闘力を描写するシーンとして「陰獣」たちとの戦闘シーンがありますね。私も好きなシーンです。
「陰獣」とは、世界のマフィアたちが作り上げたコミュニティの中でも、最も腕が立つ念能力者10人で構成された武闘派集団です。
マフィアにとって「殺し」は「脅しの手段」であって実は専門ではありません。その殺しを専門とする集団こそが「陰獣」なのです。
陰獣たちは、おそらく念能力の扱いは当時のゴン、キルアより上だったと思います(直接戦闘したらなんだかんだでゴン達が勝つと思いますが)。
病犬、豪猪、蛭、蚯蚓の4人は、4対1とはいえウボォーギンを一時的に追い詰めました。
陰獣の梟はなぜ捕まえたノブナガを殺さなかったのか?
で、今回考えたいシーンというのが、陰獣とウボォーギンの戦闘シーンではなく、その後のシーンです。
陰獣4人を始末したウボォーギンは、直後クラピカの鎖によって攫われてしまいます。
クラピカは車で逃走し、幻影旅団メンバーのシャルナーク、マチ、フェイタン、ノブナガ、シズクの5人も車で追跡します。
その途中、旅団との車のフロントガラス部分に飛び込んできた男が1人。
その男は陰獣の1人「梟」というサングラスをかけた男。
梟は自身の念能力「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」によって旅団メンバーの乗る車を捕縛します(ファンファンクロスは布で包んだものを小さくしてしまえる具現化系と思しき能力です)。
指でつまめるほど小さくなってしまった車ですが、旅団メンバー達は全員布で車が包まれる前に脱出しておりました…ただ1人を除いては!
そうノブナガ!ノブナガは車ごと布で包まれてしまいました。
ノブナガは後部座席の真ん中に座っていたので、脱出が遅れてしまったのです。
隣に座っていたマチとフェイタンがノブナガを足蹴にした可能性もありますが…音が聞こえるより早く耳をふさぐことが出来るほどの反応スピードを持ち旅団でも、車で座っている位置が悪いと脱出はできないようです。
なぜ梟はノブナガを殺さなかったのか。
梟は陰獣として旅団を殺害するためにやってきたはず。指でつまめるほど小さくなった車及びノブナガなんて、踏み潰せば余裕で始末出来そうです。
しかし、陰獣は旅団によって全滅。梟はフェイタンに拷問され、ノブナガさんは何食わぬ顔で別のシーンで登場していました。
ちょっと疑問に思ったので考えてみました。
梟は実は人を殺すのが苦手?
まず可能性として考えられるのは、梟は「実は人を殺すのが苦手」ということですしょうか。
陰獣を武闘派で殺しの専門集団と紹介しましたが、梟は例外で、敵を捕獲することまでが仕事で、殺すのは他のメンバーがやっているのかもしれません。梟は、
「悪人だろうが、命は命だから奪うのはいけないよ。それに人を殺しても残るのは罪悪感と虚しさと血の匂いだけだ…そんなことしたくないよ」
という様な考え方をしているのかも?
…うーん、そんなキャラには見えないな…
制約だから?
一番納得がいくのが「能力の制約だから」という理由ですかね。
「ファンファンクロスで捕まえた生物は殺せない」という様な制約がかかっているのかもしれません。
でなければファンファンクロス強すぎますからね。捕まえてプチッて潰せば勝てますから。
さすがに旅団クラスの使い手を捕まえるのは困難そうですが、そこらの念能力者では初見でファンファンクロスを避けられないと思います。
この様な制約があって梟はノブナガを殺さなかった、正しくは殺せなかったのかもしれません。
そういえば、クロロもゼノ、シルバと戦った際、ゼノを「生け捕り」にするためにファンファンクロスを使いました。
あの時はゼノの念を盗みたかったから生け捕りにしたものと思いましたが、ファンファンクロスの制約から生け捕りしかできなかったのかもしれません。
生け捕り専用の能力という感じですかね。
もしファンファンクロスを使ってゴキブリなどを捕まえたとしても、殺すことはできないかもしれません。
せっかく捕まえても殺せないとしたら、ファンファンクロスを開いたらまたゴキブリは逃げてしまいます。結局新聞紙などで潰さなければならないと思います。
便利っちゃ便利ですが、虫とかを捕まえたい時には不向ですね。昆虫採集をする時なら役に立つかもしれませんが。
作中では明かされてないでものの、「こういう制約がありそうだなぁ」って能力はいっぱいありますね。ファンファンクロスもその一つです。
まだクロロがファンファンクロスの能力を持っている可能性が高いので、ヒソカ戦で再登場するかと思ってましたがそんなこともなかったです。
もし「捕まえた生物を殺せない」という制約がなかったとしたら、強すぎるだろ…
クロロがファンファンクロス持って戦う姿もカッコ良かったので、また見たかったです。
…私が望んでいたのとは少し違うヒソカvsクロロでした…賛否両論だとは思いますが…
冨樫先生〜続き描いて〜
梟のファンファンクロスが炸裂するのは、ハンターハンター9巻!
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