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【ハンターハンター】ツェズゲラさんのような「良いおっさん」になりたい!!

グリードアイランド編に登場するツェズゲラさん。

昔はツェズゲラさんのことを「なんかウザいおっさん」くらいにしか思っていませんでしたが、大人になってツェズゲラさんの年に近づくにつれて(ツェズゲラさんが何歳から知りませんが)、段々と彼の良さがわかってきました。


今回は嫌味な男に映りがちなツェズゲラさんの良いところを紹介しようと思います。

なんだかんだでツェズゲラさんは良いおっさんだと思うのです。

ツェズゲラさんとは?

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「グリードアイランド」という、念能力者にしかプレイできないゲームのクリアを目論む大富豪・バッテラ氏に雇われたハンターの1人。

ツェズゲラさんはバッテラ氏にもかなり信頼されており、グリードアイランドクリアに名乗り出たハンター達の能力を査定する役割まで与えられていました。


一つ星ハンター(シングルハンター)の称号を持つハンターであり、当時のゴン、キルアより総合的な能力は上(自称)とのことでした。

 

しかし、キルアに「練(修行の成果)を見せろ」と言われた際に、突如上空に飛び上がり、「垂直跳びの自己ベストは16m80cm」と自慢しだすという謎の実力の示し方をし、すごいのかイマイチわからないキャラクターとなりました(その直後ゴンとキルアにもっと高く飛ばれていました)。

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 段々と良い人になるツェズゲラさん

最初はゴンとキルアを査定する側として「練を見せろ」と偉そうだったツェズゲラさん。

さらにゴンとキルアが言葉の通り、オーラを練る「練」をすると、ツェズゲラさんは、

「何普通に『練』やってんの?言葉の意味も理解してないやつらにグリードアイランドクリアなんて無理だから帰れ。」

 というような態度を取り、ゴンとキルアを苛立たせました。

 

この後からです、ツェズゲラさんが段々と良いやつになるのは。


ゴンとキルアに出会った数日後、再び選考会で2人を査定することになったツェズゲラさん。

2人はたった数日で「発」を体得しており、

「あり得ない…たった数日で『発』を体得するとは…」

とゴンとキルアの才能に気圧されていました。

 

その後、ツェズゲラさんがグリードアイランド内でゴン達に出会ったのは、レイザーとの戦いを乗り越え「一坪の海岸線」を手に入れるためでした。

お互いに手に入らずにいたカードであったため、行動を共にすることに。


ドッジボール戦でのツェズゲラさんは、ゲーム序盤にレイザーと念獣達との連携パスに翻弄され、ボールがぶつかる瞬間にオーラの攻防力移動で防御し、威力を軽減するものの肋骨などを骨折し、早々にリタイアしてしまいました(そのあとヒソカに「一度外野(念獣)をパスが経由すれば威力が落ちる」と言われてしまいます)。


なんとも見せ場のないツェズゲラさんですが、ここからさらに良いおっさんぶりを発揮するのです。


ゲームから外れ休息をとるツェズゲラさんは、ゴンとキルアのオーラの攻防力移動を見て「美しい」と評価します。あれだけ2人を見下していたツェズゲラさんからは想像もつかない言葉です。

さらにそんな2人のひたむきさを見て、「総合的な力は自分の方が上」と感じながらも、何年も怠っていた基礎修行をしなければと考え方まで改めます。若い世代の才能を見て、嫉ましく思うのではなく、むしろ自分を見直す機会とする、これはおっさんの鑑でしょうね。

気を遣えるツェズゲラさん

さらにツェズゲラさんは気まで遣えるおっさんです。


ゴンの「ジャン拳グー」で打ち出すボールでなければレイザーには敵わないことがわかったゴン達ですが、グーでボールを打ち出すためには、ボールを素手で支える必要がありました。

その役割を負ったのがキルアでしたが、ゴンの邪魔にならないよう手をオーラでガードしていなかったキルアの手は、元に戻らないと思えるほどグチャグチャになってしまいました。

そんなキルアの様子に最初に気がついたのがツェズゲラさんでした。そしてツェズゲラさんは、

「自分の超高速の攻防力移動ならばゴンの邪魔をせずボールを支えることができる」

と不調のキルアの代わりを務めようと名乗り出ます。

自分の実力を「超」をつけてまで美化するのはどうかと思いますが、何歳も年下の子供にすら敬意を払い、代役を務めようと気を遣えるのがツェズゲラさんの良いところなのです。


しかし悲しいことにこの後ツェズゲラさんは、ゴンに

「お前じゃ無理。キルアじゃなきゃダメ。」

というようなことを言われ、せっかくの提案も却下されます。

 


ゴンに無下に扱われたツェズゲラさん。

普通子供に自分の提案を真っ向から拒否られたら普通のおっさんならブチギレていることでしょう。

しかし、最後のゴンとレイザーの一騎打ち。

オーラを使い果たし気絶してしまったゴン。

真っ向からレイザーを倒さなければ意味がないと言い放ったゴンですが、結局は気絶してしまい、もし本当の戦闘ならこの時点でゴンの負けと言っても過言ではないでしょう。


けれどもここでさらにツェズゲラさんの良いところが発動!

気絶してレイザーの返したボールを避ける形になってしまったゴン。しかしこのままボールは場外に出てレイザーはアウトになり、ゲームとしては勝ち。勝負としては負けたと言えるゴンに対してもツェズゲラさんは

「ゴン、お前の勝ちだ!」

とゴンを賞賛しました!

確かに今回はドッジボールのルールで勝てば戦いに勝ったことになります。まるで課題をクリアした小学生を褒める先生のようにゴンを勝者認定してくれました!


条件を満たせば、どんなに自分に歯向かってきた子供に対しても賞賛し、しかもその基準が結構甘いという、優しさ!これもツェズゲラさんの良いところです!優しいおっさんツェズゲラさん!

 

しかしこの後ヒソカがアウトになるはずのレイザーのボールをバンジーガムで弾き返し、

「完璧に勝つ、だろ?ゴン」

とレイザーをアウトにし、ゴンの意向をしっかりと全うしてくれた上に、せっかくのツェズゲラさんの優しさを崩してくださいます。

…ツェズゲラさん…

ツェズゲラさんみたいなおっさんになりたい

咬ませ犬感の拭い去れないツェズゲラさんですが、徐々に丸くなり、作品が進むごとに随所に良さが見られるようになります。

最初は厳格で無粋な人だと思いましたが、そんな厳しさの中にしっかりとした人間性、優しさを持っている。それがツェズゲラさんだということです。


一見怖い上司も、実は自分のことをよく見てくれていて、評価してくれていて、上司自身も我が振り直しているかもしれません。

そんな人が自分の周りにいることは幸せなことですし、逆に自分がツェズゲラさんくらいのおっさんになった時には、ツェズゲラさんのようなおっさんになっていたいですね。


…本当はモラウみたいなおっさんが良いんですけど。

 

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