私の名前はジロギン。

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【ハンターハンター】クロロは旧アニメスタッフからも愛されていた!やっぱりクロロモテ過ぎ!

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久しぶりにハンターハンターに関する記事です。
今回のテーマは


「改めて考えると旧アニメ版ハンターハンターのスタッフに対するクロロへの愛情はかなり強かったなぁ。クロロモテすぎだなぁ。」


ということですね。


旧アニメ版のクロロは非常に力を入れて描かれている気がします。
代表的なのはクロロvsシルバ・ゼノの一戦ですね。もう15年以上前の作画のはずですが、今見ても色褪せない臨場感と迫力があります。

 

 

 

 

 

このシーンだけ見ても明らかにクロロはアニメスタッフから愛されてるなぁと思えますが、個人的にはもう一つクロロが愛されてると感じたシーンがあります。


正確に言うとアニメではなくOVA版になるのですが、ゼノ・シルバ戦終了後、オークションの宝を手に入れた旅団がクロロに「ラブリーゴーストライター」の能力で占ってもらうシーンです。
各団員の占い結果から、ヨークシンシティを離れるか、ヨークシンシティに残りクラピカを探し出すかを決める大事な場面です。


各団員の中には死を彷彿とさせる予言が出た者もおり、本来ならクラピカを負わずヨークシンシティを去れば誰も死なずに済んだ可能性が高かったのですが、ヒソカはクラピカと手を組みクロロと戦いたかったので、ヨークシンシティに旅団を足止めするよう占いを改ざんするんですよね。


ヒソカの嘘の占い結果に翻弄される旅団ですが、クロロはヒソカの占いと幾つかの質問からクラピカの能力を割り出します。
その際のクロロのセリフが、原作だと以下のようになっています。


原作クロロのセリフ

「赤目の客…鎖野郎は…最低でも2つの能力を有する敵だ。1つはウボォーを捕らえた時の能力。もう1つはヒソカの言動を縛っている能力。
後者の能力は『掟の剣』という表現から察するところ、相手に何らかのルールを強いるものだろう。
『オレにウソをつくな』と『オレに関して一切説明するな』といったところか、鎖野郎がヒソカに与えた『掟』は。


ここからはさらに想像に依るが、ヒソカの体内には敵が仕掛けた何かが埋まっている。
『物々交換』で『差し出す』とあるにもかかわらず『攫う』のでは前後の文意が食い違ってしまう。これは『掟の剣』がヒソカを攻撃するという予言を暗示させるため差し出すと刺し出すを掛けたものだと思う。」

 

というセリフです。
この時のクロロの鎖野郎とヒソカに対する推察は正解でもあり不正解でもあるんですよね。


クラピカの能力が最低でも2つというのは正解で、この時点でクロロが想像したのは「チェーンジェイル」と「ジャッジメントチェーン」の存在。確かに両方ともクラピカの能力です。


さらにジャッジメントチェーンの能力を「相手にルールを強いる能力」とまで推察しています。ヒソカが肝心なことを喋らないので、クロロはジャッジメントチェーンの能力を推察することができました。これも正解です。


しかし、「ヒソカの体内に何かが埋まっている」というのは正解でもあり不正解でもあるんです。確かにジャッジメントチェーンは対象者の心臓に掟の剣を物理的に刺す能力ですが、この時のヒソカには刺さってはいませんでした。
さらに「掟の剣がヒソカを攻撃する」という想像から「ヒソカの体内に何かが埋まっている」と推察するのは少し強引といいますか、飛躍している感じがあるんですよね。
もしかしたらヒソカがウソをついたらその場から存在が消えてしまうとか、どこからともなく弾丸が頭を撃ち抜くとか、そういう念能力である可能性も考えられるのです。


結果的にジャッジメントチェーンは体内に鎖をつけ埋め込む能力なのでクロロの想像した通りになるので正解でもあるのですが、いかんせんヒソカの体内に何かが埋まっているとという想像は強引というか蛇足感が否めません。
「ウソをつくと攻撃される」だけでも「ジャッジメントチェーンは相手に能力を強いる」という推測は可能だと思うのです。

 

 

 

 

 

そんな私のようなひねくれた読者の要望に、アニメスタッフは答えてくれていました。
OVA版の同じシーンでのクロロのセリフは、


「赤目の客…鎖野郎は…最低でも2つの能力を有する敵だ。1つはウボォーを捕らえた時の能力。もう1つはヒソカの言動を縛っている能力。
後者の能力は『掟の剣』という表現から察するところ、相手に何らかのルールを強いるものだろう。
鎖野郎がヒソカに与えた『掟』は、『オレにウソをつくな』と『オレに関して一切説明するな』といったところか…」


となっており、「ヒソカの体内に云々」のくだりはカットされていました(ちょっと記憶違いの可能性もありますが、確かそうだったと思います)。
これはたぶんクロロの推測を100%正解にするためのアニメスタッフからのクロロへの気遣いではないかなと思います。クロロの株を落とさないための。

 

実際のところ、OVA版はかなり原作からカットされているシーンが多く、このクロロの推測ののちにある、ナレーションによるヒソカがウソの占い結果を用いた理由とその内容に仕組まれたトリックを種明かしするシーンなども丸々カットされ、視聴者に「汲み取ってね!」みたいになっています。一回見ただけじゃわからないですけどね。


単純に制作費を掛けないために、できるだけ短くするために余計な部分は排除しようとしていたのかもしれませんが、私は何となく当時のアニメスタッフはクロロがお気に入りで、「完璧なクロロ」を描きたかったんじゃないかなと思います。

 

 

 


ハンターハンター再開でついにヒソカvsクロロ戦が描かれた際も、やはり未だにその人気は健在でしたからね。戦闘には賛否両論でしたが。
旅団メンバーはクロロが大好きですし、ヒソカも付け狙ってますし、アニメスタッフにまで愛されているなんてどこまでモテるんだよ…
クロロになりたいなぁ〜

 

 

 

 


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