例えば、妻にも子供にも逃げられ、金も家もなくなり砂漠をフラフラとさまよっていたマイケルさんという男性がいるとします。
突然ですが、そんな追い詰められた状況のマイケルさんに幸運が訪れます。なんと無限に水が湧き出るオアシスを見つけたのです。
マイケルさんは考えました。
この広大で灼熱のような暑さの砂漠で水を売ればぼろ儲けできるのではないかと。
水は無限に湧いてくるから原価はほぼタダ。さらに砂漠をさまよう人は水はいくらあっても困らないだろうから絶対に欲しがるはず。
マイケルさんは砂漠のオアシスで水を売る、まさに水商売を始めました。が、問題が発生。お客さんが全く通りがからないのです。
それもそのはず、広大な砂漠でマイケルさんのオアシス近くを偶然人が通る確率はとても低いのからです。マイケルさんのビジネスは失敗したように思えました。
そこに通りがかったのは私ジロギン。
マイケルさんにこう提案しました。
「私はこの砂漠の中でも1日100km走り回れるスタミナがあります。
私が砂漠のいろんなところへ走り、オアシスまで人を連れてきたり、オアシスに案内する看板を立ててきましょう。もちろんお金はいただきますけどね。」
マイケルさんは私の提案に乗り、ビジネスを再開しました。
この時に私が提示するマイケルさんからの仲介手数料のもらい方で、コミッション制度とフィー制度が分かれます。
コミッション制度
「じゃあマイケルさんよ。私は人を集めるから、売り上げの10%をくれよ。」
このような提示をした場合、私はコミッション制度を採用したということになります。
「売り上げに対して○%」というような仲介手数料の取り方をコミッション制度と呼びます。
売り上げが高ければ高いほど、すなわち仲介する人間が頑張れば頑張るほど仲介手数料も高く取れるのがコミッション制度の良いところです。
しかし、もし売り上げが上がらなければ仲介手数料の取り分も低くなるので、相応のリスクを負うことにもなります。
フィー制度
「じゃあマイケルさんよ。私が毎日走るとしたら食料と水が必要だ。それに看板を作る費用も必要。もろもろ含めて1000万円でこの仕事やるよ。」
人件費やその他のコストを予め算出し、それに見合った仲介手数料を契約時点で提示する方法をフィー制度といいます。
この場合私はどれだけ頑張ろうとも、頑張らなかろうとも1000万円は確保できるのです。
売り上げに左右されない分フィー制度は安定して確実に仲介手数料を取れるというメリットがあります。
マイケルさんのようなお金を払う側も、私の頑張り次第では払ったお金以上の効果を獲得できる可能性があります。
しかし、私は頑張っても1000万円以上もらえないので、ある程度のところで力を抜くかもしれません。
またマイケルさんは1000万円払うと約束してしまっているので、もし1000万円払えるほどの売り上げが上がらなかったとしても、なんとかお金を捻出して、私に払わなければならないということにもなります。
まとめると
コミッション制度
「売り上げの○%」という仲介手数料の取り方。
売り上げ次第では取れる仲介料も上がることも下がることもある。
フィー制度
「○万円の手数料を貰います」と予め決める仲介手数料の取り方。
売り上げが立たなくても決めた分の仲介料は貰えるが、売り上げがいくら上がっても定額。
この2つの言葉の違いが気になったのでまとめました。イマイチ意味のわからないまま言葉を使っていると間違えてしまうと思いますので、自分へのリマインドを兼ねて書きました。
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