今回はNARUTOに登場する術の考察です。
私は小学生、中学生時代にNARUTOが大流行しまして、みんなナルト大好きでした。
そうなるとやってしまうのは、やはり「ナルトごっこ」ですよねー。
NARUTOに登場する忍術を友達と真似してしまいました。同じような経験がある方も多いのでは?
そのナルトごっこをする中で「絶対に誰かが真似するであろう術」は何かというと、間違いなく「千鳥」!
モーションが真似しやすいのもありますが、かっこいいんですよ!
暗殺用の忍術でチャクラがバチバチ激しく鳴り響き・・・
ん?暗殺用の忍術なのに、音が出る?だとしたら、暗殺には不向きなんじゃないの?
ふと疑問が出てきました。ならば考えてみましょう!
「千鳥」はバチバチうるさいのになぜ「暗殺用の忍術」なのか?
考えていこうと思います!
千鳥とは?
(引用:NARUTO 13巻94P/岸本斉史)
千の術をコピーした「コピー忍者のカカシ」ことはたけカカシが考案した、自身唯一のオリジナル忍術です。作中ではカカシとサスケが愛用していました。
サスケは中忍試験の第三次試験本戦前にカカシに教わり、体得。
術の正式名称はチッチッチッチッという術の発動音が千の鳥の地鳴きのように聞こえることから「千鳥(ちどり)」と言います。
しかし、カカシが使う場合のみ「雷切(らいきり)」という名称になります。名刀と同じ名前です。
その由来は「カカシが千鳥で雷を切ったという実話から」だそう。カカシは千鳥で雷を切るというよくわけのわからない離れ業をやってのけました。
術を一言で表現するならば「ただの突き」。
しかし、手に集中した目に見えるほどのチャクラと高速の突進で突き手の貫通力を高める術です。
大量のチャクラと高速で移動できる肉体が必要となる高度な術なのです。
千鳥単体でも術として使うことはできるのですが、突進の際にあまりにもスピードに乗りすぎてしまうため、敵のカウンター攻撃に反応出来ず返り討ちにあってしまうという欠点がありました。
その欠点を補うためには、敵の動きを先読みする「写輪眼」が必要不可欠であり、千鳥は写輪眼を持つカカシと、うちは一族のサスケでなければ使えない術でもあります。
(引用:NARUTO 13巻101P/岸本斉史)
作中時間が進むごとに、千鳥は「雷遁」に属する忍術で、バチバチ音がなっているのは電気が流れている設定になっていきました。が、最初はただチャクラを手に集中させたことにより、チャクラ同士の反発でバチバチ音がなっているという設定でした。
千鳥はバチバチ音がするうるさい術であるにもかかわらず、暗殺用の忍術とされていました。それは何故なのでしょうか?私なりに理由を考えました!
そもそも暗殺とは?
「暗殺」の意味って結構ぼんやりしている方が多いのではないでしょうか?
ここでウィキペディア先生に聞いてみましょう。
暗殺(あんさつ)は、主に政治的、宗教的または実利的な理由により、要人殺害を密かに計画・立案し、不意打ちを狙って実行する殺人行為(謀殺)のこと。
Wikipediaより引用
「不意打ちをする」というのは多くの方にある暗殺のイメージに近いのではないでしょうか。物陰から襲いかかったり、遥か遠くから狙撃したりする感じですよね。
また「政治的・宗教的な理由で」ともあります。確かにカカシは任務で政治的な理由でターゲットを暗殺したことがあると思います。それなら、カカシがクナイや手裏剣でターゲットを殺したって同じなわけですから、「千鳥=暗殺用の忍術」ではないですよね。
やはり不意打ちを仕掛けるという意味で、千鳥=暗殺用の忍術と考えるべきなのでしょう。だとすると、尚のことうるさいのはデメリットになるはず・・・
音が聞こえた時には死んでいる
千鳥は激しい音が鳴ってしまう術でありますが、高速の動きでターゲットを一突きします。並の忍者では千鳥の突きは防げません。体を貫通します。基本的に千鳥は当たれば即死です。
さらに千鳥の術者は高速の動きをするので、音が聞こえたとしても高速の動きで近づかれれば、反応できないままに殺害されてしまうと思います。
作中では描写の関係でそれほど高速移動しているようには見せていませんでしたが、サスケは千鳥を体得するためにロック・リーのような「目に見えない高速移動を可能にする肉体作り」もしていました。
リーの動きはカカシも写輪眼を使わなければ見切れない速度だったので、常人ではまず千鳥のスピードを見切れないでしょう。音が聞こえた次の瞬間死んでいるので、もはや音なんて関係ないはず。
バチバチ鳴る音は囮
ダジャレではなく真剣に言っています。
どこからともなく突然「バチバチ」と音が聞こえたら相手は不審に思い動揺します。
音は相手を動揺させるために使い、隙を作って一気に攻め込み、千鳥をお見舞いする。だとすれば、あのバチバチうるさい音は囮として使えそうです。
さらに、もしターゲットに数人の護衛がいたとしたら、バチバチと音を鳴らすことで護衛を警戒させ、ターゲットを守る側と、音源を探る側に分断させることもできそうです。
そうなれば実質ターゲットを守る護衛は減るので、接近しやすくなります。
バチバチとうるさい音も応用すれば暗殺に使えると思います。
手ぶらを装える
任務によっては、ターゲットが手荷物を厳しく検査する地域内にいる可能性もあります。そうなると、武器を持って接近することは難しいです。
しかし千鳥ならば、術を発動しなければ手ぶらであることを装えるので、武器を持つ必要はありません。自らの腕が最高の暗器になるので。そういう意味でも暗殺用の忍術と言えるでしょう。
しかもサスケは千鳥を応用して、千本(針のような武器)や刀などを作り出していました。これは千鳥=雷遁であるという設定が付き、千鳥のバチバチと集まったチャクラそのものに攻撃力が付加されているという設定になったため可能となりました。
千本や刀を作り出せるのであれば、勢いをつけて接近する必要は無くなります。
敵の背後から近づいてブスリと腕を突き刺すことができてしまいます。ここまでくると完全に千鳥は暗殺用の忍術と言えるでしょうね。
やっぱり千鳥は暗殺専用の術だ!誰が何と言おうとそうだ!
千鳥は中二病をくすぐる最高にかっこいい術です!
しかも「暗殺用」という設定も中二には大好物!
でも「暗殺専用」という設定はだいぶ千鳥の人気を押し上げているなと思うところがありまして、私としても「千鳥はうるさいから暗殺用じゃない」というイメージを払拭したかったのです。
・・・そんな中でサスケは暗殺用だという千鳥をナルトの螺旋丸に真っ向からぶつけたりして、ちょっと使い方間違えてないか?と思うこともありました。
しかし、サスケはあの世界では敵なしの怪物ですからね、千鳥が暗殺用なんて認識はないですし、ナルト以外なら誰でも殺せてしまうので、そんなことはどうでもいいのです。
千鳥は暗殺用の忍術と呼ばれる理由は、こんな感じだと思います。以上で考察を終了します!