ハンターハンターの中でも根強い人気を誇っているのが
ヒソカとイルミ
の2名だと思います。両者ともまだ強さの底を見せていない上に(ヒソカはクロロ戦が全力だった可能性もありますが、死後の念でさらに強くなっているようです)、最初期から登場しているのに未だに強キャラという位置付けを保っているほど厚く支持されています。
ヒソカとイルミは意気投合し、お互いビジネスパートナーとして行動を共にすることが多いですが、ヒソカにとってイルミは「戦いたいターゲット」であり、イルミもヒソカが「キルアの命を狙う」発言をした際に殺意をむき出しにしていましたから、互いに互いを殺すことに何のためらいもなさそうです。
協力関係にありながら殺し合いも厭わないヒソカとイルミ。こうなると気になるのが
ヒソカとイルミはどちらが強いのか?
ということですよね!今回はどちらが強いのか、作中の描写やセリフなどを参考に考えてみました!
まずはヒソカとイルミの説明を簡単に。
ヒソカとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻138P/冨樫義博)
奇術師を名乗るピエロのような格好をした男。語尾にはトランプのマーク4つのいずれかがつき、トランプを武器にした戦います。
自他共に認める戦闘狂で、常に強者を求めてあちこちさまよっています(その割にあまり強くない人とばかり戦っているようですが・・・)
イルミとはハンター試験で意気投合し、以降はお互いに困った時に協力し合うビジネスパートナーのような関係になっています。2人とも友達がいないので、友達がいない者同士つるんでいるという、意外と可愛い一面があります。
念能力は変化系能力の「伸縮自在の愛(バンジーガム)」。ヒソカのオーラをガムとゴムの性質に変化させ、敵にくっつけて捉えたり、ゴムの力で飛んできたものをはじき返したり、オーラで手足を作り出すことまでできます。
また「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」という能力も持っており、この能力でヒソカは平面上に肌や紙などの「質感」を再現し、書かれた内容なども改ざんすることができます。
イルミとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻56P/冨樫義博)
暗殺一家・ゾルディック家の長男で、キルアの兄にあたります。長い髪と感情を読み取らせない大きな瞳が特徴的です。暗殺の仕事が嫌で家でしたキルアとは対照的に、イルミは積極的に暗殺の仕事をこなし、父、母の指示に従って行動しています。
「ギタラクル」として参加したハンター試験の時にヒソカと意気投合し、以降はヒソカがクライアントの一人になっていましたが、イルミからもヒソカに仕事の協力を仰ぐこともあるようです。
関連記事:【ハンターハンター】なぜイルミは「ギタラクル」としてハンター試験を受けていたのか? - 私の名前はジロギン。
念能力は自前の針を用いて、刺した人間を操作する操作系の能力です。針を刺された人間は「針人間」となり、念を解除したとしてもイルミの強力なオーラによって廃人となってしまいます。
また針を自分の顔に刺すことで顔の骨格を変えて変装することもできます。針を使わなくても変装はできるのですが、この場合数時間しか変装が継続しないので、針を刺した方が長時間の変装が可能です。針が刺さっているという違和感はありますが。
それではヒソカとイルミ、どちらが強いかを考えていこうと思います。
95点
ヒソカは獲物に対して「採点」を行っているようです。会長を決める選挙の際は選挙そっちのけで獲物の採点を行っておりました。プロハンターの中にはヒソカの満足を満たす者はおらず、ハンター協会のトップである十二支んメンバーでさえもカンザイが85点、ギンタが90点、ピヨンが77点とヒソカ的にはイマイチだった模様。しかしその場にイルミが来た際、ヒソカはイルミに対し「95点」と最高得点を与えました。
(引用:HUNTER×HUNTER 30巻203P/冨樫義博)
このヒソカの採点がどんな基準で行われているのかわかりません。オーラを見てその強さだけを判断しての評価なのか、それとも「戦ったら面白そう」な評価なのか。自分を100点とした場合、どれくらいの相手なのかを測っているのか、それはわかりません。まぁ「戦いたい度合」みたいなものだと思います。
ヒソカの評価は、ゴンやキルア、何ならレオリオの才能も見抜くくらいに精度は高いので、この採点も全く信憑性がないわけではないと思います。そうなるとイルミの95点は「かなりいい勝負ができるけどヒソカの方が若干上」くらいの評価と取れそうです。自信家のヒソカですので、自分の方がしたという判定はいかなる場合でも下さなそうですが。
集団戦に持ち込める
イルミの強みとして「針人間を使えば集団戦に持ち込める」という点があります。ヒソカと1対1の勝負に持ち込む必要もないのです。やはり多勢に無勢であり、数で押されればヒソカも厳しい戦いを強いられると思います。
クロロはヒソカと戦うにあたり、「コルトピのコピー人形を使った集団戦」を作戦として実行してきました。おそらくこれはヒソカの能力的に多くの敵を一度に攻撃する方法が限られていると判断したためでもあると思います。ヒソカの攻撃は基本的にバンジーガムを用いた肉弾戦とトランプによる斬撃です。応用すれば多人数への攻撃も可能ですが、クロロは数百体のコピー人形で攻撃を仕掛け、ヒソカも対応できないほどの物量作戦で勝利しました。
イルミの針の限界本数もありますが、イルミも周りに人間さえいれば数百人を操作できてもおかしくはないので、クロロ同様ヒソカに対して集団戦を仕掛けることも可能です。
一撃必殺
操作系の能力、特にイルミのような「発動条件さえ満たせば相手をコントロールできる」能力は、条件を満たした時点で勝ちです。一撃必殺の能力なのです。しかもイルミの場合その条件が「針を刺す」だけなので、だいぶ簡単な条件です。
関連記事:【ハンターハンター】最強の念系統は強化系ではなく操作系?「操作系最強説」を検証! - 私の名前はジロギン。
ヒソカに近寄り針をさせれば(近寄らなくても投げた針が刺されば)操作可能となります。その時点でヒソカは何もできないので、イルミの勝ちとなります。
これはイルミにとってだいぶアドバンテージですよね。一撃で勝負を決める方法があるというのは。しかし、ヒソカがやすやすと針を刺ささせるとも思えないのです。
接近戦ではヒソカが有利
ヒソカは自らの肉体で戦うスタイルです。トランプ投げでの中距離戦もできますが、ヒソカ自身変化系で、強化系能力も得意ですので、接近戦でもかなりのパワーを発揮できます。一方でイルミは操作系。系統的に強化系は苦手系統ですので、接近戦になればヒソカが有利です。となるとヒソカに馬鹿正直に針を刺しに行くというのはイルミの自殺行為となりそうですね。思えばクロロもシャルナークの「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」がありながら、直接密かに針を刺して操作することはありませんでした。クロロの体術はシルバもヒソカも評価するほど技術として高いのですが、それでもアンテナを刺しに来なかったあたり、ヒソカの体術はもっと警戒していたのでしょう。イルミの体術がいかほどなのかは作中で明らかになっていませんが、体格的にもヒソカに分がありそうです。しかも死後の念で足がゴムになり、異常なスピードでの移動もできるようになりましたし。
隙をついて針を刺す
イルミがヒソカに直接針をさせる方法としては、「針人間の一人に変装して針を刺しに行く」という方法がありそうです。針人間はイルミに操作されているだけで、さらに針で操作するということはできないはず。イルミだけが針人間を増やせます。ということはヒソカはイルミを特に警戒するはず。その中でイルミはヒソカを襲う針人間の一人に変装し、ヒソカを狙う。
ただそもそもヒソカは針人間からの攻撃を食らう気はないでしょうし、変装して不意をついたとしてもヒソカに避けられてしまえば無意味になってしまいます。隙をつける分イルミが有利ではありますが、リスクがある以上取るべき策ではないと思います。
ヒソカは集団戦が苦手でもない
実際のところヒソカは集団戦が苦手というわけでもないです。ハンター試験時には武装したハンター候補生達数十人を皆殺しにしていました(ヒソカ的に「不合格」な人間達だったので、何人いても始末していたでしょうが)。
(引用:HUNTER×HUNTER 2巻15P/冨樫義博)
クロロ戦でも、コピー人形達1体1体が「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の効果で1発食らえば大ダメージを免れられない爆弾人形となっていたことがヒソカ苦戦のおきな原因であり、ただ単に数で押されていたのであれば、そのうちクロロを見つけ出して1対1に持ち込めていた可能性もあります。
イルミの能力では、確かに針人間で数こそ増やせても、爆発などの効果までは再現できませんので、ヒソカは余計な心配はせずに1体1体倒していけばよさそうです。あまりにも大多数になればヒソカも厳しそうですが、先述の通りイルミの針の本数にも限りがあると思いますので、ヒソカもそのうちイルミを見つけ出すでしょう。
隠された能力あり?
例えばシャルナークは自らにアンテナを刺すことで無意識になる代わりに爆発的なオーラで格闘能力を向上させる「自動操作モード」を使っていました。こういった能力が他人を操作するタイプの操作系に共通しているとしたらイルミも「自分に針を刺すことで肉体を強化する」ことができるかもしれません。こうなるとヒソカと接近戦しても勝てそうです。が、そうしたら「ヒソカも隠し持った能力がある」とも考えられてしまいきりがないです。新しい能力や隠された能力についての言及はやめておきます。
私の考えたところではヒソカとイルミが戦った場合
ヒソカの方が強い
と思います。理由は、
・ヒソカは集団戦でも十分戦える
・ヒソカには簡単に念の針が刺さらない
・接近戦ならヒソカが有利
とヒソカにとってイルミはそれほど苦戦する状況に陥りにくいと考えたためです。
逆にイルミはうまくヒソカに決定打が与えられず、勝負を決めきれないと思います。
ただヒソカがゴトーを殺害した時のように
「答えはお死枚」
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻145P/冨樫義博)
なんて余裕ブッこいて勝てるわけではなく、最初にあった「95点」というようにヒソカもギリギリ勝てるくらいな勝負になると思います。イルミもヒソカを殺す気満々でいるようですし、若干密かが強いかもしれませんが、ほぼ同格くらいなのかなと。
おそらくゾルディック家の中では、シルバ、ゼノはまだまだ子供達には負けないと思います。そんなゼノ、シルバと同格かそれ以上に戦えるクロロ
関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた! - 私の名前はジロギン。
そのクロロに対して勝負を挑もうとするイルミとほぼ同格のヒソカは、やはりクロロには敵わないという結果に落ち着きそうです。まぁクロロはヒソカ対策万全でしたし、旅団員たちと共闘していた可能性もありますが。
そう考えても
クロロ、シルバ、ゼノ>ヒソカ、イルミ
みたいな力関係が今の所落ち着きそうです。死後の念で蘇ったヒソカならもしかしたらクロロにも対抗できるかも。
ヒソカとイルミについてはお互いに互いをに殺すような発言をしているので、もしかしたら作中でバトルになる可能性もなくはないと思います。特に、今ヒソカは旅団狩りを始めましたので、メンバーになったカルトまで殺すとなるとイルミが黙ってなさそうですからね。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカは旅団を皆殺しにできるのか?ヒソカが各旅団員に勝つ方法を考えてみた! - 私の名前はジロギン。
この戦いも見てみたい。本当にどっちが強いのか・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻122P/冨樫義博)
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻198P/冨樫義博)
ヒソカとイルミが大暴れの31巻!