今回は先日書いた『ハンターハンターの心優しいキャラクターランキング』にて3位にランクインさた、このキャラクターの強さや魅力を語っていこうと思います。
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3位は誰かと言うと、ゴトーです!
ゾルディック家の執事長で、紳士的な面持ちなゴトーですが、前回のランキングではその魅力を語り切れませんでした。
そこで今回、ゴトーの強さや魅力を語っていきます。
ゴトーとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻135P/冨樫義博)
伝説の暗殺一家・ゾルディック家に使える執事の一人で、「執事長」という執事たちを取りまとめる役割を担っています。
オールバックの髪型にすらっとした長身とスーツ姿が特徴的な男性です。
主人公のゴンたちが初めてであった時のゴトーは、最初こそ客人として執事室に迎え入れてくれたものの、次第に態度が急変し、口調も脅迫じみ、怖い雰囲気を漂わせていました。
時折マフィアさながらの態度を見せながらも、実はゴトーは心優しき執事でした(後述します)。
念能力は「コインを弾丸以上の能力で弾き飛ばす」能力です。系統は不明ですが、放出系か強化系、あるいは操作系に当たる能力だと仮定されます(冨樫義博展の公式図録で、ゴトーの得意系統は強化系だということが判明しました)。
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻137P/冨樫義博)
ゴトーにとってコインは愛着のある道具のようで、ゴンたちに提案したゲームも「キャッチしたコインがどちらの手に入っているかを当てるゲーム」でした。
念を込めて飛ばされたコインは弾丸以上の威力で木をなぎ倒し、回転を加えればヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を巻き込んで絞め殺しかねないほどの威力にもなります。
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻140P/冨樫義博)
そんなゴトーですが、ゾルディック家の四男・アルカをめぐるキルアとイルミの抗争に巻き込まれる形で、残念なことにヒソカに斬首されて死亡しました。
とても人気のあるキャラでしたが、本当に名残惜しいです。
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻135P/冨樫義博)
それではゴトーの魅力を語っていこうと思います。
キルア思いの優しい執事
基本的にゴトーはゼノ直属の執事です。本来ならばゼノの意思を尊重して、彼らの指令を破るわけにはいきませんが、ゴトーはキルアを親のように愛していて、シルバらの言いつけを破る(正確にはシルバたちとの関係に支障が出ない範囲でキルアの見方をする)姿も見られました。
孫であるキルアに甘いゼノ直属ゆえにゴトーもキルアに甘くする部分もあるかもしれません。
ゴトーはキルアの意思も最大限に尊重したいと考えており、ゾルディック家の掟に背く行為を働くキルアを影ながら応援しています。
本来は執事としてやってはいけないことなのですが。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻164P/冨樫義博)
ゾルディック家で暗殺者として育ったキルアは、子供らしさはもとより人間らしささえ失っていました。
そんなキルアを憐れんでか、ゴトーはキルアがゾルディック家の掟に背くことを甘く見ていたようです。
むしろ人間的に構想してくれていることに喜んでいたことでしょう。
ゴンたちに関しても、キルアにできた初めての友達として、最初こそ怖い態度を取っていましたが、敵意があったわけではなく、キルアの友達として大丈夫かどうかを見ていただけでした。
愛情の裏返しのような感じです。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻154P/冨樫義博)
キルアを守るためなら命を賭ける
新会長選挙の裏でキルアはアルカを守るべくイルミから逃げていまいた。
ゴトーはもちろんキルアの味方でしたので、追ってくるイルミとヒソカからキルアを守る必要がありました。
ゴトーはヒソカと一騎打ちに挑みますが、ヒソカの戦術に翻弄され、殺害されてしまいます。
ゴトーとしてはキルアを守るために命を賭けて戦いました。
それをあざ笑うかのように余裕勝ちしたヒソカに少しムッとしてしまいますが、ゴトーの必死さも伝わる熱いシーンだったと思います。キルアのためならば命など惜しくないのです。
ちなみにゴトーの死はキルアには伝えられておらず、変化のできる魔獣・キリコがゴトーになりすましているようです。
ゴトーの本当の気持ちがキルアには伝わらないっていうのは悲しいことですね。
(引用:HUNTER×HUNTER 32巻185P/冨樫義博)
ゴトーはかなり強い
ゾルディック家の執事は基本的に家族の身の回りの世話が仕事のはずです。
ゾルディック家の屋敷には賞金稼ぎやハンターもやってきますが、大体番犬のミケが食い殺してくれます。
執事たちは戦うことなんてほとんどなさそうですが、ゴトーは一時ヒソカを追いつめる強さを見せました。
強さ的に言えば、幻影旅団員には敵わないかもしれませんが、天空闘技場なら余裕で200階クラスに行けるくらいの力はありそうでした。
ギドとかサダソとか、敵じゃなさそうですね。ゴトーは執事とは思えない強さでした。
ゾルディック家で執事の教育を積んだということは生半可な念の鍛え方はしていないでしょうし、執事としては下っ端のカナリアですら10歳の時点で100人のハンターを返り討ちにする程の強さはありましたからね、ゴトーも強いはずです。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻109P/冨樫義博)
人間関係の保ち方が上手
ゴトーはキルアに対してかなり甘いですが、キルアに寄り過ぎるとゴトー自身も執事としてのルールを破りかねず、最悪の場合死刑になってしまいます。
しかしキルアの味方をしたいゴトーは上手いこと自身にリスクがない範囲でキルアを支援しました。
例えば、
・本来電話で話してはいけないようをキルアがしゃべってから電話を中断させる(これにより重要な情報をモラウに伝えさせた)
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻78P/冨樫義博)
・アルカを護衛するにあたり、それとなく同行していた執事のツボネとアマネの立場を探る
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻113P/冨樫義博)
・キルアが自らその場を立ち去ったのに「はぐれた」と報告する
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻127P/冨樫義博)
など、ゴトーの非とは責められない限りでできる全力の支援をキルアにしていました。
少し保身に走り過ぎと思うかもしれませんが、ゾルディック家の厳しい掟の中ではゴトーの行動もギリギリなのです。ゴトー並みに行動する者は他にいません。
ゴトーはこういったゾルディック家における人間関係の保ち方が妙に上手です。
ゴンにも優しい
キルアが親友と見なすゴンにも、ゴトーは優しかったです。
素直過ぎるがゆえに何事も信じてしまうゴンに対して、ゴトーは「世の中正しいことばかりではない」という厳しい世間の現実を教えてくれました。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻165P/冨樫義博)
まだ子供であるゴンに伝えるには酷な内容だと思いますが、幼くしてハンターの世界に身を置かなければならないゴンとしては、覚悟しておかなければならない事柄でもありました。これはゴトーなりのゴンに対する優しさだとも思います。
このようにゴトーはキルアのみならず、キルアを闇の世界から助けてくれたゴンにも優しく接していました。
ちなみにレオリオに対しては・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻89P/冨樫義博)
見た目と性格のギャップがゴトーの魅力?
登場の場面はそれほど多くなかったゴトーですが、非常に印象に残るキャラクターでした。
やはり最初の怖い態度から突如ハンターハンター界屈指のいい人に早変わりするから、そのギャップからでしょうかね?
ゴトーはゾルディック家に仕えながらも、ゾルディック家で暗殺者として見込まれているキルアに人間らしく生きてほしいと願っていました。
立場と本心が矛盾しているものの、それを表に出さないゴトーはかっこいいと思います。
もしもゴトーが本当のお父さんだったら、キルアもいやいや人殺しをせずに済んだかも。 というよりシルバは、とりあえず次男のミルキを何とかしたほうがいいんじゃないかな?
ゴトーの戦闘シーンが見られるのは31巻!