私の名前はジロギン。

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【ハンターハンター】幻影旅団のシズクはクルタ族殲滅に参加していない!?その理由を考察してみた!

今回はハンターハンターの時系列に関する考察です。

 

主人公ゴンとともにハンター試験を切り抜け、友人の一人となったクラピカ。

彼がハンターを目指したきっかけは、全員がA級の賞金首で、熟練のハンターでもうかつに手が出せないほど危険な「幻影旅団」によって、自らの一族「クルタ族」が殲滅されたためでした。唯一生き残ったクラピカは、幻影旅団に盗まれ、世界各地に散らばった仲間の「緋の眼」を全て回収することと、幻影旅団を全滅させることを目標とし、ハンターになりました。

 

クラピカから復讐心を向けられている幻影旅団の面々ですが、時系列的に

確実にクルタ族殲滅に参加していないメンバーがいるのです。

それは・・・

シズク

です!彼女はクルタ族殲滅に参加していないはずなのです。ヒソカも参加していませんが、ヒソカは入団したふりをしていましたので、正式には幻影旅団メンバーではありません。

ではなぜシズクはクルタ族殲滅に参加していないと言えるのか、その理由を書いていこうと思います。

 

 

シズクとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻192P/冨樫義博)

幻影旅団のメンバーです。団員ナンバーは「8」。黒髪に黒ぶちの大きなメガネが特徴。朗らかな性格をしており、なんでもすぐに忘れてしまうような天然っぷりを見せますが、時に躊躇なく殺人を犯す冷酷さも持っています。首からは団長のクロロが着ているコートの背中に書いてある模様と同じ形の中二病ネックレスを下げていますが、クロロとの関係性は不明です。

シズクの念能力は「デメちゃん」と呼ばれる口と目がついた掃除機を具現化する能力。生物以外ならなんでも吸い込むことができます。生きていなければ人間の死体も吸い込むことが可能。何を持って生物とするかは今の所明らかになっておらず、植物は吸い込めるのかどうかなどもわかりません。また念能力で作られたものも吸い込むことができませんが、シズクはこの制約を使って念でできたトラップなどを見抜いているようです。

デメちゃんで敵を殴る他に、傷口から敵の血液を全て吸い取るという攻撃もできるという何気に恐ろしい能力です。

 

ちなみにシズクは結構ナイスバディ・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 22巻68P/冨樫義博)

おっと、失礼しました!関係のないことです!

それでは考察していこうと思います!

 

 

シズクの入団時期

幻影旅団のフェイタン、ノブナガ、フランクリンが初登場した際、「旅団が一堂に会するのは3年2ヶ月ぶり」という会話をしていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻149P/冨樫義博)

そこでフェイタンは「当時とメンバーが変わっており、4番と8番は別の人」と言っていました。4番はヒソカ、8番は先述の通りシズクを指します。すなわちシズクは、ヨークシンシティ編直前から3年2ヶ月前までに入団した新メンバーだということになります。

旅団の掟では、団員が死んだ時は、殺害された場合殺害した者が新しくメンバーになるか、団長がどこからかメンバーをスカウトしてくることになっています。シズクは前の8番のメンバーが何らかの理由で死んだため、補充要員として入団したのでしょう。シズクが殺害して入団を希望したことも考えられますが・・・ん?そういえば、誰かが旅団メンバーを暗殺していたなぁ・・・

 

 

前任の8番が死んだ時期

ヒソカは前任の4番と入れ替わりで入団したと本人が語っていました。新アニメの劇場版では4番の前任者は「オモカゲ」という念能力者で、ヒソカに殺されたふりをして、旅団を抜けていたことが明らかになりました。原作でヒソカは「前任者を殺害して入団した」とは言っていませんでしたが、戦闘狂のヒソカのことですから、おそらく前任者を殺害して入団しているでしょう。 

もう一人、ヒソカ以外に旅団メンバーを殺害しているキャラクターがいます。それはキルアの父、シルバです。シルバは過去に旅団メンバーの暗殺の仕事を請け、暗殺しています(その際にクロロとも交戦した模様)。旅団の掟に則れば、シルバがメンバーを暗殺してできた空席を埋めるためにクロロは新しいメンバーをスカウトしなければなりません。シルバが旅団を暗殺したのがキルアの話では約3年ほど前とのこと。3年・・・ということはシズクの入団時期に非常に近いです。このことからシズクはシルバが旧メンバーを殺害して、その後釜としてクロロに勧誘され、入団したと見ていいでしょう。

 

 

クルタ族殲滅事件

クラピカの話では、クルタ族が幻影旅団に皆殺しにされたのは、5年ほど前と言っていました。5年前ということは、3年2ヶ月前に入団したシズクはクルタ族殲滅には参加していないものと思われます。ヒソカに関しては自ら「(クルタ族殲滅は)自分が入団する前の出来事」と言っています。シズクも同様にクルタ族の件に関しては入団時期的に、参加はしていないものと考えられます。ここで全てが繋がってきました。

ここで一旦、これまでに挙げた作中での出来事を起こった順に並べると

 

5年前 幻影旅団がクルタ族を殲滅

3年◯か月前 シルバが旅団の元8番を暗殺

3年2か月前以内 シズク(ヒソカも)が入団

現在 ヨークシンシティ

 

という感じになるでしょう。

 

 

 

逆恨みではあるけれど…

正確に言うとシズクはクルタ族の殲滅には関わっていないわけで、クラピカが殺害のターゲットとするのは逆恨みに近い感じがします。まぁシズクは事件のこと自体は知っているでしょうし、クラピカがウボォーギンを殺害し、他の旅団メンバーを追っていると気がついてからもクラピカを仕留める気でいましたので、これはもう「連帯責任」というやつですね。クルタ族を殲滅した旅団の一員であるならば、参加していようがいまいがクラピカのターゲット!シズクにも蜘蛛の刺青は入ってますし、チェーンジェイルもしっかり発動する事でしょうね。

もしかしたら、クロロはイルミに協力を仰ぐこともありますので、外部委託として入団前のシズクに死体の処理などを依頼していたことも考えられますが…作中で明言されていませんので、ここは素直に時系列的にシズクはクルタ族殲滅には参加していないということにしようと思います。

 

 

ちなみに…

シズクとヒソカに関してはクルタの殲滅には時系列的に参加はしていませんが、他にも「参加していない可能性がある」メンバーがいるのです。

パクノダが死ぬ際、自分の命と引き換えに、能力で自分の記憶を幻影旅団創設メンバーに渡すのですが、その際に渡したのが、

マチ、シャルナーク、フィンクス、フェイタン、ノブナガ、フランクリンの6名でした。ここに死んだウボォーギンと団長のクロロ、パクノダを加えて、9名が創設メンバーであり、ヨークシンまで生き残っていました。他にも創設メンバーはいた可能性がありますが、何らかの理由で入れ替わりが行われていたことになります。以上のことからシズク、ヒソカ以外のコルトピ、ボノレノフについても創設メンバーではないようです。自ら入団を希望したか、クロロがスカウトしてきたものと思われます。

コルトピとボノレノフの入団時期に関して、クルタ族の事件以後〜3年2ヶ月前の間であれば、クルタ族殲滅には参加していないことになります。彼らの入団時期については不明なのですが、もしかしたらシズク同様、クラピカの逆恨みパターンかも…まぁやっぱり連帯責任ってことで。

 

 

 

長期連載漫画はだんだんと時系列が乱れてしまって、物語の序盤と終盤で矛盾が生じまくってしまうこともザラなのですが、ハンターハンターに関しては意外とその辺がしっかりとしていて、時系列的な矛盾がそんなにないなと感じます。冨樫先生もこんなに連載のスパンが長いと忘れてしまうことも多そうですし、ミスが生じても仕方なさそうなものですが、かなり過去の話を読み直して描いているのではないでしょうか?冨樫先生自身が最も熱心なハンターハンター読者かも?

シズクの入団時期とクルタ族殲滅事件との時系列という細かい点にまで矛盾がないとは…こういう部分含めて私はハンターハンターが好きです。

 

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