今回は当ブログの基本コンセプトに立ち返らさせてもらいましょう。
当ブログは漫画などの「咬ませ犬キャラ」を紹介することを生業としているブログです。
最近はちょっとメジャーどころのキャラばかり紹介してしまっていた気がします。
なので今回は、ハンターハンターに登場するあの咬ませ犬キャラについて紹介したいと思います。
本当に文字通り「犬」の紹介です。誰かというと
陰獣の病犬
彼はハンターハンター界でも屈指の咬ませ犬キャラ、いや咬ませ犬そのものです!あ
っという間に退場となってしまいましたが、私が好きなキャラクターの一人です。
今回は病犬さんの強さや魅力を語っていこうと思います。
病犬(やまいぬ)とは?
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻36P/冨樫義博)
「びょうけん」ではななく「やまいぬ」と読みます。
マフィアンコミュニティーのトップである「十老頭」(マフィア界の一番偉い人たち10名)が誇る武闘派集団「陰獣」。病犬はそのメンバーにあたります。
ツンツンの髪の毛に、まるでユニクロで買ったようなぴちっとしたシャツとパンツを着こなしたやせ型の男です。
作中では同じく陰獣である「蚯蚓」、「豪猪」、「蛭」とともに、マフィアの構成員たちを虐殺したウボォーギンを拷問、殺害するべく戦いを挑みました。
序盤こそ優勢だったものの、ウボォーギンの桁外れの戦闘力の前に逆に殺害されてしまいました。
陰獣は「マフィアの中でもさらに念を使える者たちによる武闘派集団」というかなり強そうな前評判があったため、幻影旅団の咬ませ犬としてうってつけでした。
いや、幻影旅団の咬ませ犬になるべく登場したのが陰獣と言ったほうがいいでしょう。
もちろん病犬も漏れなく咬ませ犬だったのですが、ウボォーギンの力を示すという咬ませ犬として素晴らしい働きをしてくれました。
それでは病犬の強さや魅力を語っていこうと思います。
ウボォーギンの鋼のように硬い肉体を引き裂く鋭い牙
病犬の攻撃方法は、自身の歯をまさに犬の牙のように念能力で強化し、噛み付くというものでした(強化系の念能力者でしょうね。作中では明言されませんでしたが)。
「なんだ単純な攻撃じゃないか。脆そうだぜ。」と思うかもしれませんが、この牙の鋭さがバカにできないのです。
病犬はこの牙でウボォーギンの体の肉を噛みちぎっていました。
ウボォーギンの体は鋼のように硬く、弾丸は効かず、バズーカでも致命傷になりません。
さらにウボォーギンがオーラを一切纏っていない状態でも、クラピカの念を込めたパンチを何発も耐え抜くという異常な強度を誇っています。
ちなみにクラピカの元上司であったダルツォルネさんの刀は、原作ではウボォーの体に傷一つつけられませんでした。しかしアニメでは少し優遇されており、オーラを纏った神字の掘られた刀はコンクリートを融解し、ウボォーギンの体に(病犬が傷をつけた箇所から)5ミリほど深く傷をつけました。
そんなウボォーギンの体の肉を噛みちぎる病犬の牙の攻撃力は相当な威力です。本物の鋼でも噛みちぎれるんじゃないですかね?
歯に仕込んだ神経毒
病犬はとても周到です。病犬の鋭い牙には神経毒が仕込まれており、その毒は巨体のウボォーギンが首から上以外ほとんど動かせなくなるほど強力でした。
病犬は牙での攻撃に加えて神経毒を流し込むことで相手の動きを奪うという二段構えの攻撃を行うのです。
病犬が強化系だとしたらあまり類を見ない頭脳派と言えます。
もしこの毒が「オーラを毒に変化させた」変化系の能力だとしたら病犬はかなりの念の使い手ですよ。自信満々に登場したのもうなづけます(おそらくは市販の毒だと思いますが。市販?売ってないかそんな易々と)。
また作中で言われていた通り、病犬は神経毒を使用したものの、致死性の猛毒にしていたら、ウボォーギンも即死してました。
シャルナークは「拷問好きなんだろ(だから神経毒を使った)」と言っていましたね。
しかしその拷問好きが仇となり、ウボォーギンにやられちゃいました。お遊びが過ぎてしまったわけです。病犬はかなりお茶目ですね。
手が綺麗
まずこのシーンをご覧いただきたいです。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻54P/冨樫義博)
病犬さんがウボォーギンの飛ばした蛭の頭蓋骨で顔面を撃ち抜かれるシーンです。見て分かります通り、病犬さんはかなり「手が綺麗」ですね。
指もすらっと長いし、爪もきちんと切りそろえてあって、なんだか敵キャラとは思えない手の綺麗さをしています。
少しごつい感じもしますが、ある意味男性らしい手だと思います。
地味に体型も細身なので、スタイルは結構いいですよね、病犬さん。
美しい手を持っている、これも病犬さんの魅力の一つです。
悪い態度が逆にワイルド
病犬さんの台詞を見てみると、結構相手を悪く言っているセリフが多いです。非常に態度が悪いです。
例えば、
「死ぬのはてめーだよ!」
→人に「死ね」と言うのは良くありません。
「バカ野郎が!」
→もちろん「バカ野郎」と言うのもダメです。
「筋肉バカが手玉だぜ!」
→はいまた「バカ」って言った!「手玉」というのも相手に良くない印象を与えます。
「タフな野郎だ」
→言葉遣いは悪いですが相手をほめているのは良いことですね。もっと丁寧に言うならば「あなたはずいぶん体力がおありですね」でしょうか。
「幻影旅団か・・・ぺっ!」
→唾を吐くのは良くない行為です。まだそんなに年でもなさそうなので、きちんと飲み込みましょう。
という感じで病犬の態度はだいぶ悪いです。
でも、現実だとだいたいこういう悪い男のほうがモテるんですよね。
逆にワイルドなんですかね。こればかりは考察できないです。こういう女性の心理は知りたい。実際に病犬がモテるかどうかはわかりません。
まとめ
まとめると、病犬の強さや魅力は、
- 鋭い牙
- 歯に仕込んだ神経毒
- 手が綺麗
- 口が悪いのが逆にワイルド
という感じですね。あまり病犬の登場シーンが多くないので、これくらいがせいぜいです。
病犬というより陰獣自体が咬ませ犬キャラであり、病犬はその一部に過ぎないので、どうしても活躍が少なくなってしまうのですが、十分咬ませ犬としての役割を果たしてくれました。
病犬のような咬ませ犬がいないとですね、読者に強キャラの強さがいまいち伝わらないんですよね。
注目こそされませんが、私は咬ませ犬キャラにこそスポットを当てていきたいのです。
病犬は結局、蛭の頭を丸かじりしたウボォーギンが口から飛ばした頭蓋骨に貫かれて死亡しました。
あれはおそらく、歯にオーラを集めていた、「硬」か「凝」を使っていた状態で、他の部分に防御用のオーラを回せなかったために、簡単に貫かれてしまったのだと思います。
もし病犬がオーラの攻防力移動をマスターしていたならば、防げたかもしれません。そうなれば毒で動けないウボォーギンになら勝てたでしょうけど・・・結局他の旅団メンバーが数名待機していたので、どうやっても病犬さんは負けてましたね。残念。でも咬ませ犬キャラならば、それでいい!
病犬さん大活躍?のハンターハンター9巻!