プロハンターと一概にいえども、その功績やハンター協会への貢献度によって「星」が与えられ、その数に応じてランクが分かれます。現在判明している限りでは
通常のプロハンター(星なし)
↓
シングルハンター(一ツ星)
↓
ダブルハンター(二ツ星)
↓
トリプルハンター(三ツ星)
と言う具合に階級が上がっていくようです。以前別の記事でまとめました。
関連記事:【ハンターハンター】シングルハンターからトリプルハンターまでのなり方や条件をまとめた!(その他ハンターについて) - 私の名前はジロギン。
ハンター協会にハンター自らが申請する、または協会からの辞令で階級が上がるとみられています。
モラウはシングルハンターですが、キメラアント事件での活躍から「一気にトリプルハンターになるのではないか?」と作中で噂されていました(トリプルハンターになる条件が、ハンターとして大きな功績を残すことと弟子のハンターがシングルハンターになることですので、モラウの弟子であるナックル、シュートがキメラアント事件に協力したことからシングルハンターになれるとするならば、モラウもトリプルハンターになる条件を満たしたことになります。キメラアント事件は世界的事件に発展しかねなかったので、それを解決した功績は最大級のものでしょう)。
また一方でゴンの父・ジンはトリプルハンターになる申請が面倒だからという理由で、条件は満たしているもののトリプルハンターにはならず、ダブルハンターのままです。
飛び級できたり、申請しなければならなくても良かったり、「功績」の定義が曖昧だったりとハンター協会の星制度はかなりガバガバ判定のようです。
これまで明らかになった星制度の基準でいったら、主人公のゴンとその親友キルアにも「シングルハンター」の称号くらいは与えてあげてもいいのではないかなと私は思うのです。
ゴンとキルアもプロハンターになってからかなり大きな功績を挙げてきましたからね。
今回はゴンとキルアのシングルハンター昇格を後押しするべく
ゴンとキルアのプロハンターとしての功績
をまとめてみました!
グリードアイランドクリア(ゴン、キルア両方)
(引用:HUNTER×HUNTER 18巻144P/冨樫義博)
ゴンとキルアはこれまでに誰もクリアできなかった世界で最も危険なゲーム「グリードアイランド」を初めてクリアしたプレイヤーでもあります。グリードアイランドは「莫大なお金があれば手に入れることはできる」ことから入手難易度は最低クラス(と言っても発売当時の定価で58億ジェニー。現在は生産がストップされ、初生産さ、世の中に出回る100本のゲームを入手するにはオークションで競り落とす必要があり、さらに高額なお金が必要でした。ゴンとキルアはお金ではなく、グリードアイランドクリアを狙っていたバッテラ氏に雇われる形でゲーム内に入り込みました)でしたが、クリア難易度は異常な高さでした。特殊な条件下でしか発生しないイベントが多数あったり、プレイヤーがみな念能力者で殺し合ったりしていたことからもクリアするのは至難です。
ゲーム開始当初は危険なモンスターやゲンスルー達ボマー組、幻影旅団、レイザーなどゴンとキルアが遭遇したら到底歯が立たない障壁が多く、不利な状況でのプレイでした。しかし、ゲーム内で出会ったビスケの修行と協力により、ボマー組に負けずを劣らない(ゲンスルーのみに関してはゴン、キルアより強かったと思われますが)力をつけ、見事クリアに成功しました。
もともとグリードアイランドは開発者の一人であるジンが「息子のゴンを強くするため」に編み出したゲームであり、ゴンのためだけのものだったんですよね。ですのでゴンは強くなりましたが、グリードアイランドのクリアが世の中に及ぼす影響はそれほど大きくないのです。それでも、誰もクリアできなかったゲームをクリアしたというのはハンターとしての強さや資格の証明にもなるので、十分誇れることだと思います。
ゴンはゲームプレイ開始時点からプロハンターでしたし、キルアもゲーム途中でハンター試験に合格しましたので、両名共ゲームクリア時点ではプロハンターでした。グリードアイランドクリアはプロハンターとしての功績に入ります。厳密に言うとグリードアイランドの最後の試練をクリアしたのはゴンなのですが、キルアがいなければ最後の試練までたどり着くことすら無理でしたので、グリードアイランドクリアは2人の功績としてもいいでしょう(あとビスケも)。
キメラアント編にて(キルアの功績)
キメラアント編でのゴンとキルアの功績、活躍はすさまじいものですよね。プロハンターといえど12〜13歳くらいの、中学生くらいの歳の子供が世界的危機を救うほどの作戦に貢献したわけですから。私が中学生だった頃はずーっと部活でテニスしかしてませんでしたよ。そう考えるとより凄さがわかります。
まずはキルアの功績から見ていきましょう。
キルアは護衛軍たちに対して「陽動作戦」を単独で行いました。より強力なキメラアントの軍隊を作り出すべく念能力者を集めていたメルエム(すぐにコムギと軍儀にはまってサボってしまいますが)は護衛軍たちの協力のもと、東ゴルトー共和国内の村々に刺客を放ち、念を込めた攻撃を国民に行うことで生きて念能力を使えるようになった者のみを「選別」していました。キルアはこの選別の阻止と護衛軍をメルエムから引き離すべく陽動作戦として単独で東ゴルトーの村を回り、村人たちに逃げるよう呼びかけました。そして騒動が明るみになればメルエムの側を離れない護衛軍も動きを見せると踏んだのです。数日間ほぼ寝ずに行動し続け、その最中にキメラアントとも連戦しているキルアの体力と活躍は異常です。
(引用:HUNTER×HUNTER 22巻165P/冨樫義博)
結局メルエムが軍儀に没頭するあまり護衛軍たちが選別どころではなくなってしまったため、国民の犠牲者数は一時的に増えることがなくなりキルアがこれ以上動く必要も無くなりました(途中でキルアもダウンしてしまいましたし)。小さな国だとしても各地を回って避難を呼びかけるなんて無理です。暗殺者だったキルアが人助けをするというのも感慨深い成長ですよね。
そして少し触れましたが、キルアは一人で数多くのキメラアントを倒しています。
・師団長ユンジュの部下だった蚊のキメラアント
・カエル型キメラアントの部下のキメラアント
・兵隊長ラモット
・樹上で戦ったキメラアントの兵隊5体(2体仕留め損ねましたが重傷を与えた)
・イカルゴ(無力化し仲間に迎えいれた)
・オロソ兄妹
・宮殿内のキメラアント2体
師団長以上のキメラアントの撃破こそなかったものの、それに次ぐ兵隊長クラスのキメラアントととは数多く戦闘をこなし撃破しています。オロソ兄妹に関してはダーツを極めたキルアでなければまず勝てない相手でしたので、仕留めたのは超ファインプレーといえます。
(引用:HUNTER×HUNTER 23巻81P/冨樫義博)
キメラアントは兵隊長といえども並のハンターでは殺される危険性があり、幻影旅団メンバーですら手こずるほどの戦闘力を持っています。できる限り排除した方が良い存在です。そんなキメラアントの兵隊たちをキルアはバッタバッタと倒していきましたので、貢献度は高いです。
またユピーの自爆に巻き込まれそうだったナックルの援護をしたり、サシでプフの分身に挑んだり、ピトーに戦いを挑んだゴンを救出しに行ったりと、宮殿突入後も仲間の窮地を救う活躍を見せました。キルアなしでは犠牲者がもっとたくさん出ていたと思います。キルアの功績はシングルハンター、いやもうダブルハンターでもいい気がしますね。
キルアの功績をまとめると
・グリードアイランドクリア
・東ゴルトー国民への避難の呼びかけ(陽動作戦)
・多数のキメラアント撃破
・王討伐作戦時の仲間の救出
という感じです。
キメラアント編にて(ゴンの功績)
キルアだけでなくゴンももちろん活躍しました。
キルアが東ゴルトーの国民に避難を呼びかける裏で、ゴンはキメラアントの兵隊、兵隊長を3体倒しています。そしてキルア同様ユンジュの部下の腕をたくさん持っているキメラアント、さらにアルマジロ型のキメラアントなどを単独で撃破しています(まぁ強い能力は使ってこないキメラアントがばかりでしたけどね)。
(引用:HUNTER×HUNTER 22巻164P/冨樫義博)
そして功績と呼べるかはわかりませんが、ゴンはキメラアントの師団長「メレオロン」を仲間にしました(メレオロンから手を組もうと切り出してましたが)。メレオロンはメルエムへの反逆を企ててこそいましたが、見た目は完全にキメラアントです。本来なら駆除の対象として即始末されてもおかしくはありません。しかしゴンはメレオロンの言葉を信じ仲間にしました。メレオロンの念能力である「神の共犯者(パーフェクトプラン)」は宮殿侵入後非常に役立ち、作戦の要とも言える能力になりました。ゴンの柔軟な思考と性格があったからこそメレオロンという戦力を確保でき、作戦をより潤滑に進める事が出来たと言えます。
やはりゴンの一番の功績といえば
ネフェルピトーを倒したこと
でしょう。生まれた直後から異常な戦闘力の高さを誇り、カイトですら勝てなかったピトー。
関連記事:【ハンターハンター】カイトは両腕ならばピトーに勝てたのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。
ピトーと戦うことは「カイトの仇を自分の手で討ちたい」というゴンのわがままもありました。ゴンがピトーに挑むのは無謀中の無謀な行為でしたが、どのみちピトーと戦って勝てるキャラはまずいませんでした。ネテロですらどうなるかはわかりません。しかしメルエムと護衛軍を引き離すためには誰かがピトーを相手取らなければなりませんでしたので、ゴン(とキルアもですが、キルアはピトーと対峙した際にゴンから邪険にされてしまいました)が担当になりました。
蓋を開けてみるとピトーはネテロとゼノが上空からの宮殿侵入時に、ゼノが放った「龍星群(ドラゴンダイブ)」にあたり負傷したコムギを治療する必要が出たため、ゴンたちが何もせずともメルエムから分断される形になりました。
この流れが良くか悪くかゴンをゴンさんへと覚醒させ、ピトーを討ち取ることにつながりました。しかしゴンは瀕死の重傷を負い、それを助けるべく行動したキルアが兄のイルミに狙われ、その過程で民間人、ハンターとも多数の犠牲者が出るというなかなかスリリングな展開を招いてしまいました。余波は出ましたがあの時点でピトーを倒せるのはゴンさん化したゴンしかいなかったんですよね。結果的にゴンは無事生還。危険な状態だったもののキメラアント護衛軍の一角を単独で倒したという功績が残りました。うん、犠牲は出たけど、ピトーを倒せなかった時の危険度の方が上だったから、仕方ないね。
(引用:HUNTER×HUNTER 29巻131P/冨樫義博)
ゴンの功績をまとめると
・グリーどアイランドのクリア
・キメラアントの兵隊の討伐
・ネフェルピトーの討伐
があります。天空闘技場は個人的なお金稼ぎでしたから功績とは呼べないですよね(闘技場の闘士たちもそんなに強くないし)。幻影旅団と対峙した時はゴンもキルアも基本はクラピカと旅団のやり取りを傍観するような立場でしたので、本格的な活動はグリードアイランド編以降になります。
おっと、忘れてました。
ゴンとキルアとも
殺人鬼ビノールトを更生させる
という功績も上げてましたね。本人たちにその自覚があるかはわかりませんが、ビノールトはゴンとキルアの修行に付き合わされる中で少々改心し、自首することを決意していました。
ただビノールトのその後は不明で、グリードアイランド内で死んだか、本当に自首したかはわかりません。それでもビノールトによる殺人が収まるのであればそれはそれで功績と言えますよね。この功績、俺でなきゃ見逃しちゃうね。
ゴンとキルアがシングルハンターになると
ここまで紹介したハンターとしての功績、活躍から、私はゴンとキルアにシングルハンターの資格を与えても良いと思うのです。いや、ダブルハンターでも良いかも。
だって、シングルハンターって、モラウは大活躍かつかなりの強さを示してましたけど、謎のジャンプ力を自慢していたツェズゲラやヒソカに戦闘シーンなくやられたとみられるブシドラですらなれているんですよ。ゴンとキルアもシングルハンターかそれ以上の資格を貰っても良いはずです。
関連記事:【ハンターハンター】ブシドラ=アンビシャスの強さや性格を考察した! - 私の名前はジロギン。
ゴンとキルアがシングルハンターになると、師匠にあたるウィングさんがトリプルハンターになる条件をひとつ満たすことができます。
ビスケはすでに弟子のウィングさんがシングルハンターですので、ゴンとキルアがシングルハンターになってもあまり状況には変りがないかと(ビスケもキメラアント討伐に参加していればトリプルハンターになれたかもしれませんね)。
ただウィングさんはゴンとキルア、ズシの修行を指導したことからも後進の育成に力を入れているみたいですから、トリプルハンターになろうとまで考えていなさそうですね。ズシまでハンターになってシングルになるまで成長したら、「良きハンターを育てることがハンター協会への貢献」と認められ協会側がウィングに星を与えそうですが。
・・・もしかしたら、ハンターを育てるハンター、すなわち「HUNTER×HUNTER」とはウィングさんのことを指していた・・・ってことはさすがにないか。
これでもし暗黒大陸編にまでゴンとキルアが絡むことになったら確実に昇格でしょうね。いや、ゴンはジンとの関係がありますし、キルアはアルカが暗黒大陸出身であることからも確実に絡んできますよね。ゴンもキルアも今のところ星持ちのハンターになることにこだわりはなさそうですが、やっぱり最終的にはトリプルハンターになって、ゴンがハンター協会の会長、キルアが副会長を務めるって結果になるのかも?