私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】クラピカとセンリツの絶妙な信頼関係に憧れる!

ハンターハンターでは、少年漫画には珍しく、キャラ同士の関係が「お金のつながり」というものも多いです。仕事の依頼人と請負人という関係ですね。ハンターの仕事が「依頼を受けて目的を達成する」というものであるため、どうしてもお金が絡みがちです。もちろんゴンとキルアのような強い信頼関係で成り立っているつながりもあります。

 

キャラ同士の関係が複雑に絡み合うハンターハンターですが、私が個人的に好きな関係はというと、クラピカとセンリツの関係です。

彼らはお金のつながりというわけではなく、ゴンとキルアほど親密な関係でもないようですが、絶妙な信頼関係で成り立っていると私は感じます。この関係が良いのです!特に「あまり人を信用しないクラピカがセンリツに関してはかなり信頼を置いているものの、それでも同僚としての関係は崩さない」ところがグッときます。

 

そこで今回はクラピカとセンリツの絶妙な信頼関係が垣間見れるシーンをまとめてみました!

クラピカとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻63P/冨樫義博)

主人公ゴンの友人の一人であり、共にハンター試験を乗り越えた仲間です。試験後はゴンと別行動をし、念能力を習得。ノストラード組の用心棒になり、幻影旅団に奪われたクルタ族の「緋の眼」の回収に当たっていました。

クラピカのプロハンターとしての初めての仕事がノストラード組のボスの娘、ネオンの護衛でした(本当はこの仕事がしたかったわけではなく、人体収集家でもあるネオンの近くならば緋の眼を回収できる可能性も高くなると考えたため、護衛につきました)。同じくセンリツもネオンの護衛につき、クラピカとは同僚として任務を共にすることになりました。

ヨークシンシティでは幻影旅団を壊滅すべく奔走するクラピカをあらゆる面でセンリツがサポートし、以降も2人はノストラード組に残り、共に働いているようです。

センリツとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻63P/冨樫義博)

小柄な女性です。性格は穏やかで物腰も柔らかいです。とはいえども念能力者であり、笛の音で周囲の人の心を落ち着かせたり、聴力を研ぎ澄ましてはるか遠くの音を聞き取ったりすることも可能です。クラピカもセンリツのこれらの能力に対してかなり高い評価をしていると思われ、いろんな場面で協力を仰ぎました。

センリツの体は、過去にセンリツが演奏した「闇のソナタ」と呼ばれる楽曲によって何らかの影響が出ており、現在の姿が本来のセンリツの姿ではないと思われる描写がありました。

クラピカとセンリツの関係性

クラピカとセンリツの関係性について見ていきましょう。 時間経過とともに、クラピうかがセンリツを信頼していく様子がわかります。

同僚を信頼していなかったクラピカ

ノストラード組の用心棒になるためには、ダルツォルネが用意した戦闘力などを計るテストをクリアする必要がありました。元から組員でテストのために予め部屋にいたトチーノとスクワラを含むクラピカ、センリツ、バショウ、ヴェーゼらは、トチーノの能力である「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」の風船黒子と戦いました。クラピカはその洞察力と「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」の能力を使い、一人でトチーノとスクワラが仕掛け人だと見抜きました。

この時のクラピカは、センリツやバショウらと一切協力する気はなかったと見受けられます。バショウに対しては「私に話しかけるな」と挑発とも取れる一言を放つほど、クラピカは同僚を誰も信頼していませんでした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 8巻71P/冨樫義博)

その点センリツに対してはバショウに比べると多少は不信感を持ってはいないようでしたが、まだこの時は信頼までは置いていなかったとみて間違い無いでしょう。まぁ会ってたった数十分しか経ってませんから仕方ないですけどね。

キルアに同行させる

ヨークシンシティ編にて、幻影旅団のアジトに接近を試みたキルアでしたが、アジトはコルトピの能力で生み出された大量のビルが取り囲み、侵入しても死角だらけでいくらキルアといえど見つかる危険性が高い状態でした。そこでクラピカはキルアの元にセンリツを向かわせ、以後同行させました。センリツの聴力があれば、わずかな物音で死角から接近されても気がつけるからです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻94P/冨樫義博)

キルアが陥った状況を打破できる能力をセンリツが持っていたということもありますが、途中までゴンたちの力も借りずに旅団を倒そうとしていたクラピカが、つい先日知り合ったばかりのセンリツの協力を仰いだという点を考えると、この時点でクラピカはセンリツのことを少なくとも認めてはいると思います。まだ信頼と呼べるにはわかりませんが、クラピカ的に「センリツは有用だ」くらいには思ってたと思います。

 

王子の護衛にも駆り出す

クラピカは緋の眼を持つカキン帝国の第4王子ツェリードニヒと接触するべく、他の王子の護衛募集に応募しました。護衛を募集している王子は複数名いたので、クラピカだけではカバーしきれません。そこでクラピカの知人たちとキルアの紹介でビスケに協力を依頼しました。知人というのはクラピカの師匠のイズナビ、同期のハンゾー、ノストラード組の同僚であるバショウ、そしてセンリツでした。

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(引用:HUNTER×HUNTER 33巻189P/冨樫義博)

ビスケとは報酬金を払うという契約で依頼しているようなので、クラピカと同じノストラード組ではないイズナビとハンゾーに関しても報酬を払う約束で協力してもらっていると思います。クラピカは一応ノストラード組の若頭なので、組員であるセンリツとバショウはクラピカの命令で協力しているかもしれません。

やっぱりここでもセンリツ登場。センリツはどう見ても戦闘タイプではないし、他人の身を守れるほど大柄でもないのになぜ護衛任務ばかり引き受けるのでしょうか・・・

しかも今回は暗黒大陸に向かう船の中ですし、王子達は殺し合う気満々の状況です。それでもクラピカがセンリツを護衛として連れて行くあたり、もうだいぶセンリツのことを信頼していると見ていいでしょう。あとバショウも。最初のクラピカのバショウへの態度から考えるとえらい進歩です。ノストラード組はネオンが占い能力を失ったせいで一時資金難に陥りそうでしたが、クラピカが立て直したようですので、それに協力したとみられるセンリツとバショウへの信頼度も大きく上がったのでしょう。

単純に暗黒大陸や船の中でもわずかな音から危険を察知できるセンリツの能力は役に立ちそうではありますが、センリツはクラピカにとって能力の有用性だけでは片付けられない、仲間のような、心を支えてくれる同僚以上の存在になっていると思います。

 

クラピカを気にかけるセンリツ

ヨークシンシティ編では、幻影旅団を前にしたクラピカが、感情に任せて単独行動をしてしまった結果仲間たちを危険にさらすことになってしまう場面が多々ありました。クラピカの過去を思えば仕方のないことなのですが、相手は超危険な幻影旅団ですから、考えなしに突っ込めば返り討ちにされ、仲間にも被害が及びます。

そんな暴走しがちだったクラピカを止めてくれたのはいつもセンリツでした。笛の音で精神を落ち着かせてくれたり、

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻62P/冨樫義博)

クラピカの行動でゴンとキルアが旅団に捕まった時も、少々言葉を荒らげてはいましたが、クラピカが冷静になるよう諭してくれました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻117P/冨樫義博)

このようなこともあり、クラピカにとってセンリツは心の支えになっていると思います。ミザイストムがクラピカの元を訪ねた時も、まるで営業電話をかけてきた時のように初対面にもかかわらずブチ切れるくらいクラピカはピリついてましたからね。センリツの支えがより必要になっていると思います。

またクラピカのそんな性格を理解してか、センリツはヨークシンシティ編の時からクラピカを気にかけていました。上記の行動もその一環だと思われます。

クラピカはセンリツの性格や能力を非常に頼りにしており、センリツはクラピカに対して「意外と熱くなりやすい人だから私が止めてあげないと」と思っていると見て間違い無いでしょう。ん?なんかカップルみたいだな・・・

 

最初は同じ仕事の募集を受けて集まった、ただの寄せ集めに過ぎなかったクラピカとセンリツですが、死線を超えていく中で互いの信頼関係が深まりつつあるのが少しだけ垣間見れて、私としてはこの2人の関係性に憧れちゃいます、クラピカとセンリツのような「仕事の同僚に過ぎないのだけど、実はとても信頼している、付かず離れずの関係」みたいなの。私もそうなれる相手に巡り会いたいのです・・・その相手が女性だとなお良いのですが、心から信じあえる人が近くにいるという幸せを味わいたいです。でも距離感が大切!微妙に離れているのですが、でも限りなく近いけれど触れ合うことはない・・・ん〜私はだいぶめんどくさい人間ですね。

 

クラピカとセンリツの関係に注目です。これから危険な地帯へ乗り込む二人。その関係は一層深まるのか?それとも・・・?