私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】憧れのジンがレオリオに殴られた時のサトツさんの心情を考察してみた!

ハンターハンターの主人公のゴンの父であるジン=フリークス。

ジンは、作中序盤の時点では「世界的にも有名な偉業を成し遂げてきたハンターであるが、その実態は謎に包まれている」という感じの存在でした。

故にゴンはプロハンターになり、ジンを探すことを旅の目的に据えることになりました。

 

ハンターハンターのストーリーは基本的にゴンの視点で進んでいますが、ゴンが出会った人物でジンのことを語っていたのはカイトやレイザーなど、ジンに個人的に恩を感じていて、ジンを良いように語る人ばかりでした。

そのためゴンの頭の中でジンは自分の憧れのハンター像として描かれていきました。読者もゴンと同じようにジンは立派なハンターなのだと思ってたことでしょう。

 

実のところそれらはジンの美談の一部に過ぎず、十二支んやハンター協会の大半の連中から嫌われていました。

ジンはルールを違反したり、協会の招集を無断ですっぽかしたりと、幻影旅団でいうヒソカのようなことをやらかしまくっていたようです。

 

しかし、ゴンと同様にジンに憧れるハンターがいるのも確かです。その一人が、ゴンが受けた287期ハンター試験で一次試験の試験官だったサトツさん。

彼は同じ遺跡ハンターであるジンを尊敬し、一度会ってみたいと感じていました。サトツさんもゴンと同様にジンと面識はなかったのです。

 

そんなジンが公衆の面前に久しぶりに顔を出した新会長選挙が始まって早々、ジンはプロハンターになったばかりのひよっこであるレオリオにぶん殴られ、会場はスタンディングオベーション状態になりました。

サトツさんももちろん会場にいましたが、憧れの人がぶん殴られて周りのハンター達が喜ぶ場面を見て、どう感じていたのでしょうか・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 30巻200P/冨樫義博)

そこで今回は憧れのジンがレオリオにぶん殴られた時のサトツさんの心情を考えてみました。

サトツとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 1巻134P/冨樫義博)

先述の通りゴンが受験した287期ハンター試験の試験官の一人です。

左右にくるりと巻いた髪の毛ヒゲ、感情のない目、そして存在しない口が特徴。

 

一次試験にて、二次試験の会場までの道案内を兼ねて受験生を振り落とす地獄のマラソンを開催しました(試験内容は試験官が自由に決めていいので、サトツさんはマラソンに自信があったのでしょう)。

 

サトツさんは最終試験のハンゾーとの勝負で気を失ったゴンにその後の試験の顛末を話すなど、試験後のゴンをサポートしてくれました。

そんなゴンが偶然にもサトツさんが遺跡ハンターとして尊敬しているジンの息子だと知り、驚いていました。

当時はジンについて、その功績こそ知っていましたがどんな人物かまでは知らなかったようです。

 

念能力などは不明ですが、ヒソカの投げたトランプを余裕で受け止めるなど、やはりプロハンターらしくそれなりの戦闘力は備えている様子。

ジンの認知度の謎

ゴンが出会ってきたカイト、レイザー、ビスケなどもジンについて知ってはいましたが、その居場所や、どんな人物かまでは把握していない様子でした(カイトはあえてゴンに教えなかったのだと思います)。

ビスケは長い間ハンターをしていたわけで、これまでのキャリアの途中で協会内でジンのことを見かけたり、何らかの接点を持っていたりしてもおかしくそうなものですが、特にジンにつながりそうな情報はもってなかったみたいです。

作中序盤から中盤まで、ジンの存在は謎に包まれていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 14巻170P/冨樫義博)

しかし会長選挙編では、ジンと同じ十二支んメンバーはジンのことをバカだの何だのボロクソに言っていましたし、選挙会場にいたその他のモブハンター達もジンについて既に知っており、ほぼ満場一致で嫌っていました。

 

選挙が始まるまでジンは行方不明だったみたいですから、ゴンがクジラ島を出てからの間にジンが協会に対して何かやらかしたわけではないと思います。

おそらく、それ以前から続くジンの迷惑行為は大勢のハンターに知れ渡っていたのでしょう。

ですが、それを知らない人もいるのが謎です。ゴンが偶然にもジンについてあまり知らないハンターに出会ってしまったのか、それともビスケも実はジンについてよく知っていましたが、「ロクなやつじゃない」と思っていて話題にすら出したくなかったのか・・・ジンの認知度には謎が多いです。突然嫌われキャラになってましたよね。

 

サトツさんはそんなジンの評判をうまいこと?耳に入れずにハンターをやっていたみたいです。

まぁハンターって個人事業主ですからね。干渉し合わなそうではありますが。

憧れの人が目の前でぶん殴られたらどう思う?

サトツさんにとって憧れだったジン。

是非とも会いたいと思っていたところ、会長選挙にジンが参加しているではありませんか。

まるで欲しいおもちゃを目の前にしたヒソカ子供のようにサトツさんは目を輝かせていたことでしょう。

 

しかし次の瞬間、自分が試験官を務めたハンター試験でプロハンターになったレオリオとかいう若造が憧れのジンをぶん殴ったのです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 31巻104P/冨樫義博)

あなたは憧れの人がぶん殴られたらどう思いますか?私はですね、さすがに

「何やっとんじゃワレェェェ!」

ってなります。怒ります。多分全然怖くないけど。

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私の憧れの人といいますと、そうですね・・・宮崎あおいさんですね!宮崎あおいさんは私にとって憧れの存在。サトツさんにとってのジン同然です。

宮崎あおいさんが目の前で殴られたとしたら、もう発狂もんですよ!

まぁ宮崎あおいさんが殴られる状況ってドラマや映画のワンシーンくらいでしかないでしょうけど。

 

憧れのジンを殴ったレオリオに、サトツさんは激おこだったと思いますよ。しかしそんなサトツさんの気持ちに反して会場は拍手の嵐。

この時のサトツさんの心情はおそらく、

 

サトツ「あのレオリオとかいうガキィィィ!ジンさんを殴りやがって!しかもジンさんに向かって死ねだと!?理由はあれども許せん!レオリオ・・・お前を一発殴って・・・あれ?みんな拍手してる・・・え?なにこれ?え?じゃあ私も拍手しておくか一応。」

 

という感じだったことでしょう。

レオリオをオーラを込めた「硬」パンチで殴るつもりが、会場の雰囲気に流されてしまったに違いありません。

新会長選挙時には面識はあったかも?

サトツさんはゴンがカイトからもらったダブルハンターの認定カードを見て、ジンのものだと気がつき、カイトとジンのつながりについてもゴンから聞きました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 5巻60P/冨樫義博)

その時ゴンはカイトの連絡先は知りませんでしたが、カイトはジンのように身を隠したり、違反行為をして他のハンターから嫌われてたりはしていなかったみたいですから、ハンター協会のつてを辿れば接触できなくもないでしょう。

そのため、ハンター試験後、サトツはカイトを見つけ、カイトの紹介でジンと会っている可能性もあります。

 

となると、選挙の時には既に面識があったということになりますね。

いやぁ、実際にジンと会ってみてのサトツさんの反応はどうだったんでしょうかね?意外と、

 

サトツ「ジンさんってすごい人だと思ってたけど・・・ろくでなしじゃん!息子をほっぽり出して、自分は好き勝手に行動して、そんな息子をグリードアイランドとかいうヤバいゲームで遊ばせて、キメラアントの事件の時にも何もしないし、想像してた人と全然違うじゃん!」

 

と愕然としていたかもしれません。この場合、レオリオがジンを殴った時は、

 

サトツ「よっしゃ!やれレオリオ!そんな息子の見舞いにすら行かねークソ親父再起不能にしろ!」

 

と思いながら心からの拍手をレオリオに送っていたかもしれませんね。

まぁサトツさんの性格は冷静そうですのでそれはないかと思います。よく見極めた上で、ジンの本質を理解してくれているはずです。

サトツさんは貴重なジンのファン

息子のゴン、弟子のカイト、正しい道を示してもらったレイザー、憧れているサトツさんはジンを尊敬している貴重なジンファンです。

ジンの行動はあまりのも核心を突き過ぎていたり、誰も予想できないほどの先読みをしていたり、周りの迷惑を考えていなかったりするので大体の場合いろんな人から悪い印象を抱かれがちです。

しかしジンは目的と意志を持って行動しており、その行動は全て意味のあるものだと思います。

 

こう考えると、ゴンが会ってきたジンを知る人たちは、ジンの表面的な横暴で、自分勝手な性格ではなく、その本質にあるジンの信念や考え方を見抜き、賛同している人達だったとも言えるでしょう。

ある意味ジンの実体をなんとなくでも捉えられる人物こそ、優秀なハンターになっていくのかもしれません。

 

サトツさんもその一人で、ジンの本質を見抜いていたのであれば、レオリオがジンを殴った時、ジンがレオリオの力量(いろんな意味で)を測っていたことや、レオリオほどの仲間がゴンにいるのであれば確実にゴンは助かると考えていたことなども理解できたと思います。

確かにジンを素行だけで評価すると、決していいハンターと言えないと思います。だからこそ人の周りには、そういうジンの表面に見えているものだけで彼を判断しない、懐の深くて優しい才能ある人物たちが集まるのかもしれません。

 

ジンは十二支んからも、他のハンター達からも、一緒にグリードアイランドを作った仲間達からも悪口を言われていたので、ジンにとってサトツさんは貴重なファンの一人に違いありません。

大切にして欲しいです・・・

そういえば、新会長選挙の最終投票後に、ジンは悪口を言いまくるハンター達を十二支ん以外全員ボコボコにしてましたよね・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻100P/冨樫義博)

あの選挙は基本的に全員参加ですから、サトツさんも会場にいたとしたらジンにボコられてるかも・・・

 

サトツ「ジンさん!私ジンさんの大ファンでして・・・」

 

ジン「うるせー!今さら媚び売ってんじゃねー!」

ボコッ!!!!!!

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レオリオがジンをぶん殴るのはハンターハンター31巻!