ハンターハンターの世界に登場する犯罪者の中には、危険すぎるがあまり高額な懸賞金が設けられている者もいます。
例えば幻影旅団のメンバーは、マフィアによって1人20億ジェニーの賞金がかけられました。
こういった賞金のかかった犯罪者を捕まえたり、始末したりする賞金首ハンター(ブラックリストハンター)や殺し屋たちも多数存在します。
ハンターハンターに登場する殺し屋と言えば、やはり「ゾルディック家」ですよね。
シルバが過去に幻影旅団の1人を暗殺していることからも、ゾルディック家の面々はこれまでに依頼で賞金首を暗殺しまくっているはずです。
そんなゾルディック家は殺し屋でもあり、賞金首でもあります。キルアはハンター試験時にゴンに「家族全員捕まれば、いい金になる」と言っていました。
殺し屋としても優秀ですが、逆に恨みなども買ってしまい、危険人物としても認定されてしまっているようです。
そんなゾルディック家ですが、実は
顔写真にも懸賞金がかかっている
そうでして、その金額は1億ジェニー近いとのこと。
ということは、キルアの顔写真にも賞金がかかっていてもおかしくはないはず。
ですが、ヨークシンシティでお金稼ぎに励んでいたゴンとキルアに「キルアの顔写真を売る」というような行動には出ませんでした。
以上のことから生まれた疑問、
キルアの顔写真にも懸賞金はかかっているのか?
について考察していこうと思います。
- 信ぴょう性の問題はあるが・・・
- キルアの顔写真にもかかっているのか?
- 金策のためにキルアの顔写真を売らなかったのはなぜ?
- キルアの顔写真に賞金かかっていない可能性は低い
- 自分の顔写真が高額で取引されるのって怖い
信ぴょう性の問題はあるが・・・
ゾルディック家の首に賞金がかかっていることは、実際の家族であるキルアが話していることからも間違いないでしょう。
しかし顔写真にも賞金がかかっているという話は、ゾルディック家に乗り込もうとしていた殺し屋2人組の話でしかないんですよね。
しかも彼らの口ぶりからも「って話だ」程度にしか知らなかったみたいですので、信ぴょう性がイマイチ。噂話レベルです。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻74P/冨樫義博)
ただゾルディック家は誰も顔を知らない幻の殺し屋一族です(普段変装も潜伏もしていないのですが、おそらくソルディック家の者が仕事を請ければほぼ確実にターゲットが死に、痕跡も残らないので、誰も知らないという状況が生まれるのでしょう)。
顔写真を拝みたい熱烈なファンや、関係者を殺された恨みからどうしてもゾルディック家の手がかりを掴みたくて、写真にすらお金を払う人はいそうです。
作中でその真偽は判明しませんでしたが、現実の世界でも指名手配犯の提供者にも賞金が払われるケースがあるそうですので、おそらくゾルディック家の顔写真だけにも賞金はかかっていると私は思います。
ただ、公的な機関がかけているというより、個人や私的な組織などが非公式にかけていそうです。
ゾルディック家はハンター協会ともズブズブの関係ですので。
関連記事:【ハンターハンター】キルアのハンター試験合格の裏にあるネテロとゾルディック家との癒着 - 私の名前はジロギン。
キルアの顔写真にもかかっているのか?
シルバ、ゼノ、イルミあたりは現在も殺し屋としてバリバリ現役ですし、歴もだいぶ長いですので相当高額な賞金がかけられているはず。
もちろん顔写真にも。特にイルミは祖父や父と異なり変装も得意なので、顔写真の価値は一番高そうですよね。
ただキルアに関して言うと、父や祖父、兄よりは生きてきた年月が少ない分殺し屋としての活動期間も短め。ですがキルアのセリフからも実際に暗殺の仕事は行っていたようですし、6歳時点で天空闘技場200階まで上れる力もあったので、その時から仕事をしていたと考えて、殺し屋歴は長くて6年ほどでしょうか・・・
ちょっと待てよ、6年って結構やってますね笑。3年くらいで職を変える人も多い中、6年続けるっていうのは相当長い方な気がします。
しかもゾルディック家には日々仕事が舞い込んでくるでしょうから、キルアもかなり多くの案件をこなしてきたはず。となるとキルアも裏社会ではかなり有名だったのではないでしょうか?十分顔写真に賞金がかかる程度には。
もちろんもっと長くやっているシルバ、ゼノ、イルミたちの方が高額でしょうけどね。
ということでキルアの顔写真にも懸賞金はかかっていたと思います。
金策のためにキルアの顔写真を売らなかったのはなぜ?
ヨークシンシティ編にて。ゴンとキルア、そしてレオリオはオークションにてゴンの父・ジンの居場所のヒントがつかめる可能性の高いグリードアイランドを競り落とすためお金集めに必死でした。
最初は「ストリート腕相撲」などをしていましたが、マフィアが幻影旅団に高額な賞金をかけていることを知り、旅団を捕まえることで一気にお金を手に入れようとしていたのです。
ただ、旅団の手がかりを掴むこと自体が難航し、ハンターサイトで情報を募るにしても情報提供者に謝礼金を払う必要もあり資金不足の状態でした。
そこでゴンは自らのハンターライセンスを質に入れ、軍資金となる1億円を借りました。
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻25P/冨樫義博)
この時に、素直にキルアの顔写真を賞金をかけている事物を調べて渡したり、情報提供者に「ゾルディック家の写真です。これを欲している人に売れば場合によっては1億ジェニー近い金額になります」とか伝えて写真をメールで送れば情報提供者に支払う謝礼金すら入らなかったはず。でもそんなことはしませんでした。
おそらくですが、これにはとても大切な理由があると思うのです。
友達のことは売らない
ゴンもレオリオも、ゾルディック家の顔写真に懸賞金がかかっているという話は先述の殺し屋1人組から聞いています。レオリオは「写真撮っておけばよかった!」てきなことまで言ってましたし。
合理的に考えればキルアの写真を使ってお金を稼ぐのが早いでしょうが、それはすなわちキルアの命を狙う人間を増やすことにつながります。キルアが危険にさらされてしまうということですね。
キルアが負ける相手というのはほぼいないとは思うのですが、世の中にはヒソカや幻影旅団、ゲンスルーなどの高い念能力を悪用している輩もたくさんいます。
ヨークシン時点でのゴンは念能力者の脅威を十分承知していましたので、キルアといえど勝てない能力者入るとわかっていたはずです。
ですので、キルアの顔写真を売るというような金策を考えなかったのだと思います。
レオリオも「写真撮っておけばよかった」などと言っていましたが、人一倍友情に熱い男ですから、キルアから馬鹿にされまくっているとはいえ友達を売るような真似はしないと思います。
キルアの写真を金儲けに使わなかった理由が友情だとしたら、なんていい話なんでしょうかね・・・私は友達の顔写真に1億円の価値があるとしたら即売りますが。
キルアの顔写真に賞金かかっていない可能性は低い
ゴンたちがキルアの写真を売ろうとしなかった理由には、もちろん「キルアの顔写真には賞金がかかっていないから」という理由も考えられます。やはりまだ子供で危険認定されていなかった(念能力も使えませんでしたし)場合などですね。
キルア、アルカ、カルトのちびっこさんたちはまだ懸賞金がかかるほどではないと世に認識されていたかもしれません(アルカに関しては幽閉されてましたし)。
ただ、これは旧アニメオリジナルの話なのですが、ハンター試験中の飛行船の中でキルアに父を殺された少女が敵討ちに来るという話がありました。
オリジナルの設定とはいえ、同様にキルアに恨みを持つ人間はいそうなので、すでにキルアに賞金はかかっていると考えたほうが自然でしょう。
12歳にしてキルアは、一流の殺し屋でしたからね。キルア自身、そして顔写真にもやはり賞金はかかっていたと私は考えます。
自分の顔写真が高額で取引されるのって怖い
私は賞金首ではないのでわかりませんが、普通は自分の首に賞金がかけられてるとしたらまっとうな精神状況では生活できそうにないですよね。
いつも誰かに狙われているような感覚で過ごさなければならないはずです。
めちゃくちゃ怖いですよ。どんなタイミングで自分が殺されるかわからないなんて。迂闊にコンビニにも行けませんよ。
でもゾルディック家の面々は全然気にするそぶりなく生きてます。シルバもゼノも普通に素顔のまま出歩いてますし、キルアも天空闘技場に出て有名になっても全然命の危機を感じていませんでした。
ゾルディック家の屋敷自体入り口までは観光名所になっているほどです。
彼らはいわゆる超人で、念を使えなかったキルアでもまず倒せる人はいないほどの実力ですから、たいていの殺し屋やハンターなら返り討ちにできちゃいます。一般人なら戦うまでもなく萎縮してしまうでしょう。その実力が余裕につながっているようですね。
自分の顔写真に懸賞金がかかっている・・・あまり想像もできませんが、例えば芸能人とかアイドルとかの人たちはまさにそんな感じですよね(懸賞金という悪い評価ではなく、その希少性などに価値があるという意味でですが)。
顔写真が1億とはいきませんが数千円とか数万円とかで売られているのを見たことがあります。
もし自分の顔写真に価値があるのだとしたら、私は「私生活の写真を撮った!」とか言って自分の自撮り写真を自演だとばれないように変装して売りに行ってお小遣い稼ぎをしちゃうでしょう。その日の飲み会の費用くらいになれば万々歳ですね。
・・・・・改めて鏡を見てみましたけど、おそらく私の顔写真にかかる価値は・・・・プライスレス。
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