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【ハンターハンター】解体屋ジョネスはなぜ死刑ではなく懲役刑に服していたのか?

 

今日はハンターハンター3巻を読み直していました。ハンター試験三次試験と四次試験が収録されている間ですね。まだヒソカさんが強キャラ感全開だった時代です。懐かしいですね。

 

 

三次試験が行われたトリックタワーでゴンたちは、長期に渡る懲役刑を宣告された試験官兼囚人たちが出す課題をクリアする必要がありました。その時にキルアは大量殺人鬼「解体屋ジョネス」と戦いました。試験というよりはただの殺し合い(キルアによる一方的な惨殺)でした。

この時のストーリーを読んでいてふと思ったのですが、ジョネスはキルアにとっては弱かったものの超危険な殺人鬼であることには変わらないはず、しかし「懲役刑」に服していたんですよね。ハンターハンターの世界ではレイザーなどの死刑を宣告された囚人もいます。ジョネスも死刑になっていて良さそうですが、なっていませんでした。

そこで今回は

解体屋ジョネスはなぜ死刑ではなく懲役刑に服していたのか?

について考えてみたいと思います。

 

 

 

ジョネスとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻76P/冨樫義博)

「解体屋(バラシや)」という異名を持つ殺人鬼です。異常なまでの指の力だけで老若男女合わせて判明しているだけで146名を殺害。その死体は全て少なくとも50以上のパーツに分解されていました。猟奇殺人鬼でもあります。その悪行からジョネスは懲役968年の刑に処されていました(ほぼ死刑みたいなものですが、トリックタワーでは囚人たちは受験生を足止めした時間分刑期が短くなるというルールが適用されていたので、釈放になる場合もあります)。 

トリックタワーにてキルアと対戦した際にはキルアに心臓を盗まれ、遊び半分で殺害されてしまいました。人間をあらゆるパーツに分解してきた解体屋でしたが、プロの殺し屋であるキルアは大切なパーツひとつを取るだけで人を壊せるのでした。

それではジョネスが死刑囚ではなかった理由を考えてみたいと思います。

 

 

念能力者じゃないから?

ハンター試験編ではおそらく念能力の設定がなかったとはいえ、ジョネスも念能力者ではなかったと思われます。念を使えないキルアにあっさりを殺されすぎです。キルアは未熟ながら念を使えたズシ戦った時も念なしで勝っていますが、ほぼ全力を出していました。ジョネスに対しては完全に遊んでいましたね。試験をゲームって言ってましたし。

関連記事:【ハンターハンター】解体屋ジョネスは念能力者だったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。

トリックタワーにいる死刑囚たちは試験官であったリッポーやその他プロのブラックリストハンターたちが捕まえてきた囚人ばかりでしょうが、プロハンタークラスの人間にとっては凶悪な犯罪者といえど念も使えないのであれば恐るるに足らずです。一発ぶん殴るだけで制圧できるはおろか殺すことさえできてしまいます。

世の中にはレイザーや幻影旅団などプロハンターかそれ以上のレベルで念能力を扱える犯罪者はいっぱいいます。そのことを考慮するとプロハンターからすれば念も使えない弱っちいジョネスは死刑にする必要すらないのかもしれません。

 

 

法律の問題?

ジョネスが捕まった場所はザバン市と呼ばれる地域です。ハンターハンターの世界は共通語こそあるものの、クラピカ(クルタ族)やフェイタンなど独自の言語を話す民族もいますので、地域によって法律も全く異なるはずです。となれば、もしかしたらジョネスが捕まったザバン市は死刑が存在しない国にあり、ジョネスも死刑宣告されることなく異常に長い懲役刑に服すという判決が下った可能性が高いです。現実でも死刑がない国では数百年あるいは数万年単位で懲役刑を言い渡された犯罪者もいたようですからね、ジョネス以上です。

レイザーがジンに捕まった国では死刑制度が認められている国であり、死刑囚となったと考えるとなんとなく話の辻褄は合いますね。ただレイザーの犯した犯罪の大きさなどがわからないのでなんとも言えませんが、レイザーならその強さから考えてもジョネスの146人殺し以上に危険なことをやっていそうではありますが。

関連記事:【ハンターハンター】グリードアイランドはレイザーのような死刑囚を閉じ込めておく牢獄でもある? - 私の名前はジロギン。

 

 

弁護士がめっちゃ優秀だった

その事件の凶悪性から実は死刑宣告されていたジョネス。しかし第二審以降ジョネスの弁護についていた弁護士がその優秀さを発揮、見事死刑を覆し懲役刑にまで減刑させることに成功した・・・という可能性も否めません。まるで堺雅人さん主演のドラマ「リーガル・ハイ」さながらの逆転劇がジョネスの裁判では起きたのかもしれません。普通ジョネスレベルの犯罪を犯せば即死刑だと思います。やはり危険なことには変わりませんからね。それが懲役刑になっているということは、弁護士がなんとかしたのでしょう。あまり詳しくないですが。

そういえば十二支んのミザイストムって弁護士でしたよね・・・もしかして・・・

 

 

 

上2つは影響していそう

ここまでに挙げてきた要素のうち、上2つの要素はジョネスが懲役刑になったことにつながっていると思います。念能力を使える犯罪者がゴロゴロしている世界では念なしの犯罪者はそれほど危険視されないためジョネスも死刑に処されることはなかった。そしてそもそもザバン市のある国のルールとして死刑制度がないので超長期懲役刑になったという理由が一番納得できそうですがね。

ジョネスは懲役968年の刑に服していました。トリックタワーのルールでは受験生を足止めした時間分刑期が短くなります。トリックタワークリアの制限時間は72時間。すなわち最大で72年刑期が短くなるということですね。もしジョネスが968年の刑期を0にしようと思ったら、トリックタワーの試験が毎年開催されて、かつ毎年受験生を72時間足止めできたとしたら、

968÷72=13.3611111・・・

13〜14年我慢すれば出所できるということですね。これはだいぶ短くなりましたね。ジョネスでこれですから、もっと刑期の短い死刑囚にとってはトリックタワーの試験は非常にありがたいものです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 3巻75P/冨樫義博)

でも・・・ジョネスが出所し、またシャバの肉をつかんだところですぐにハンターにバレますし、今度は逮捕されるだけでなく即殺されてしまう可能性もあります。ジョネスが見事出所し改めて犯行を重ねるには、自分を捕まえにきたブラックリストハンターなどを返り討ちに出来る念能力の習得が必須のようです。

まぁ、もう死んじゃいましたけど。