私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ジョジョ7部】バレンタイン大統領VSDio&ホット・パンツの熱く燃えるバトルを紹介する!

 

今回はジョジョシリースの中でも私が一番好きな7部スティールボールラン・・・の中でも最も好きなシーンについて記事を書こうと思います。

考察記事というよりは、

こんなに燃えるシーンなんだぜ!

ってことを紹介していこうと思います。

 

そのシーンというのがですね、

スティールボール・ラン19巻の

バレンタイン大統領VSDio&ホット・パンツ

の一戦です。

 

 

この3人の戦いが燃えるのです!個人的にはスティールボール・ランの中で一番萌える戦いかもしれないなと思っているほどです。

・・・ジョニィVS大統領も燃えますが、個人的にはDioとホットパンツの活躍に目がいってしまうのです。この一戦について、是非紹介させてください。

 

 

 

バレンタイン大統領とは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻78P/荒木飛呂彦)

本名はファニー・バレンタイン。アメリカ合衆国の大統領であり聖者の遺体の回収を目指しスティールボール・ランレースを利用した張本人でもあります。作中序盤はかなりのメタボ体型でしたが、気がついたらスタイリッシュになっていました。

大統領のスタンド能力は「D4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheep)」というもので、日本語の意味としては「いともたやすく行われるえげつない行為」という意味です。大統領自身が「何か」と「何か」との間に挟まることで別次元にある平行世界を行き来することができます。また自分以外の人間を挟むことでその人間を平行世界に移動させることもできます。平行世界の人物同士が接触すると体がバラバラになり消滅してしまいます。

 

 

Dioとは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻138P/荒木飛呂彦)

本名はディエゴ・ブランドー。相性はDio(ディオ)でジョースター家と長きにわたり争ってきたディオ・ブランドーと同じ呼ばれ方をしていますが、厳密に言うと別人です。7部では天才ジョッキーという設定でした。主人公のジョニィやジャイロにとってレースを戦うライバルでもあり、遺体を奪い合う敵でもありました。

スタンド能力は「スケアリー・モンスターズ」で、自分が触れた生物を恐竜に変えて使役したり、また自分自身の体を恐竜に変化させることで驚異的な身体能力や異常に発達した五感などを手に入れることができます。

 

 

ホット・パンツとは?

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻35P/荒木飛呂彦)

スティールボール・ランレースに参加していた女性の騎手です。幼い頃自らが助かるために犠牲にしてしまった弟への贖罪の意味も込めてレースに参加し、聖者の遺体を手に入れようとしていました。主人公のジョニィやジャイロにとってホット・パンツはレースの上では敵ですが、ピンチの時に助けてくれる味方に近い存在でした。

スタンド能力(か不明なのですが)は「肉スプレー」で、スプレーから人肉を噴射し敵の動きを止めたり、変装したりできます。またスプレーから放たれた肉がつながっている部分であれば自分の体の部位も自由に移動可能です。傷の治療も行えるという万能な能力です。

関連記事:【ジョジョSBR】ホット・パンツの「肉スプレー」はスタンド能力なのか? - 私の名前はジロギン。

 

 

戦いの始まり

遺体を全て揃えた大統領は汽車で逃走を図ります。Dioとホット・パンツは手を組み、そうはさせまいと大統領を馬で追いかけます。

大統領が平行世界から連れてきたDioとホット・パンツをかいくぐり、なんとか汽車に手折りつくことができました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻84P/荒木飛呂彦)

ここからバレンタイン大統領とDio&ホットパンツの一戦は激化していきます。

列車という狭い場所は「何かと何かとの間に挟まれば別次元に逃げられる」という能力を持つ大統領にとっては非常に有利な場なのです。それに対してDioとホットパンツは策を練り、大統領を追い込むのでした!

 

 

各々の目的

Dioにもホットパンツにも遺体を手に入れたい目的と強い信念がありました。

Dioはすべての人間の頂点に立つために遺体を欲しました。スタンド能力を発現させることもある遺体のパワーが手に入れば自分が頂点として人類の上に君臨することができると踏んでいたのです。いつの時代もどの世界でもDioと呼ばれるものは野心家のようです。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻116P/荒木飛呂彦)

ホットパンツは先述の通り、弟に対して自分が犯してしまった罪を清めるべく遺体を欲しました。ホットパンツは修道士でもあったので、非常に信心深いのです。自らの罪悪感から逃れるため、そして善に尽くすために遺体を欲しました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻115P/荒木飛呂彦)

大統領はDioと近い目的です。やはり遺体の力が欲しかったという感じです。各々が遺体に対する強い目的を持って戦いに臨みました。

Dioとホットパンツは本当の目的は違えど、「大統領に遺体を渡さない」という意味では目的は近かったのです。

 

 

 

追い詰められる大統領

Dioはスケアリーモンンスターズの能力で、体を一瞬で切り裂く爪を出現させ大統領の体を切り裂きまくりました。「えぐり出す」そして、「肉を切り裂き臓器を順番に床に並べてやる」というなかなかクレイジーな宣言をしていました(まぁできなかったんですけど)。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻123P/荒木飛呂彦)

この時Dioは、自分の体ともので大統領の体を挟むような攻撃をしないようにしていました(拳と拳で挟んだり叩きつけたりなど)。この結果大統領は怪我をしても別次元に逃れることができません。別次元にいる自分と交代すれば大統領とほぼ同じ自分を連れてくることで大統領が戦闘で死ぬことはなくなるのです。

しかしDioの攻撃を利用して別次元に逃れられない大統領は自ら自分を何かと何かで挟むしかありません。しかしそれをさせまいとホットパンツがDioを援護。ドアやカーテンに挟まろうとした大統領を肉スプレーの力で挟みこめないようにしていました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻125P/荒木飛呂彦)

序盤は完全にDioとホットパンツの流れでした。が、ここから大統領は形成を逆してきます。

 

 

3人の大統領

大統領のD4Cは、何と「こぼれた水と床の間に大統領が挟まることでも別次元に行ける」ようで、花瓶に入った水が床に溢れる前に大統領にかかることで水と床に挟まれたことになり別次元に逃げました。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻134P/荒木飛呂彦)

これはDioとホットパンツにとっては大誤算。逃せば無傷の状態の別次元の大統領がやってきてしまうので、これまで与えたダメージが無意味になります。

しかし大統領はそんなDioたちをさらに上回る行動に出ます。何と別次元から3人の大統領を連れてきたのです。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻143−144P/荒木飛呂彦)

戦況は2対1から2対3と不利になってしまったDioとホットパンツ。しかしDioはホットパンツに「このためにお前を連れてきた」と言い放ちます。まるでこの不利な状況を待ち望んでいたかのようでした。

 

 

 

4人目の大統領?

ホットパンツの肉スプレーの能力の一つに、「肉を吹きかけた相手を別の人物に変装させることができる能力」があります。ホットパンツはこの能力でDioを大統領に変装させたのです。4人目の大統領が出現しました。3人の大統領は見た目こそ同じものの意識を共有しているわけではないので別人に等しいです。なので、自分とそっくりに変装してしまったDioを見抜けませんでした。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻151−152P/荒木飛呂彦)

この大統領の隙をつき、Dioは別次元の大統領2名の首を切り裂き即死させ(大統領は生かしておくと別次元に逃げてしまうので、即死させなければどれだけダメージを与えても無意味です)、最後の1人を追い詰めることに成功しました。

 

 

人間世界の悲惨の線だ!

窓から電車の外に飛び出した大統領。そしてそれをおかけて飛び出すDio。大統領は割れた窓ガラスの破片と地面との間に挟まることで別次元に逃れようとしましたが、今更そんなことをDioがさせるはずがありません。そしてDioは大統領の首を切り裂きこう言い放つのです。

「切り裂いた首のその傷は!俺がいた人間世界の悲惨の線だ・・・」

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻164P/荒木飛呂彦)

うん・・・どういう意味なのでしょうか?ユリウス・カエサルの「賽は投げられた」という有名な言葉の一部っぽい感じがしますが、よく意味はわかりません。

でもDioはこういう意味わからないセリフが多いです。そしてさらに大統領の体を今度は縦方向に切り裂き、

「そしてこれが!それを超える線!この俺が手に入れる世界への線だ!」

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻166P/荒木飛呂彦)

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻167P/荒木飛呂彦)

と言い放ちました。正直これもよく意味がわかりません。

おそらく「このDioが紆余曲折あって大統領を倒し遺体を手に入れ、世界を支配してやるぜ!」って感じの意味だと思います。このセリフを正しく解釈するのは難しいです。

でもですね、私はこのセリフ超好きです。超中二病!一度は言ってみたいですね。

 

 

しかし・・・

こうして大統領を追い込んだDioとホットパンツでしたが敗北してしまいます。えっ!?ここからどうやって敗北するの?って感じかもしれませんがそれは実際に漫画を買って読んでください・・・

なんていうことは言いません。Dioは大統領を仕留めきれず、大統領は最後の力を振り絞って汽車の車輪と線路の間に滑り込みます。その時にDioもろとも車輪の下に引きずり込んだのですが、大統領はD4Cの力で別次元に逃げたものの、Dioは車輪と線路の間に挟まれ胴体が切断。そのまま死亡しました(のちに別次元のDioがやってきますが)。

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(引用:STEEL BALL RUN 19巻173P/荒木飛呂彦)

ホットパンツにつきましては・・・遺体の力が発現し、周りにあるものが遺体を中心に吸い寄せられる中で、割れた列車の窓枠がホットパンツの体に刺さり、そのまま死亡しました。ホットパンツはあっけなく死んでしまいます。

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(引用:STEEL BALL RUN 20巻50P/荒木飛呂彦)

バレンタイン大統領VSDio&ホットパンツの戦いは大統領に軍配があがったのでした。

 

 

 

 

Dioは大統領を倒すために様々な策を練ったのですが、運は大統領の見方をしたようで、最終的に戦局をひっくりされてしまいました。遺体の力が発現しなかったとしてもホットパンツだけで大統領を倒すことは難しかったでしょう。結局大統領を倒すことなく2人の野望はついえたのでした。Dioに関しては後に別次元からやってきますが、主人公ジョニィらに野望の邪魔をされ、もちろんDioにとってのハッピーエンドにはなりませんでした。

 

まぁDioもホットパンツも主人公格のキャラではないので、倒されてしまうのは目に見えていたことなんですけどね。だいたいラスボス級のキャラの強さを読者に示す時ってラスボスキャラに圧勝させるものなのですが、この戦いはかなり大統領押されているんですよね。大統領のスタンド能力はどちらかというと攻撃向きではなかったので、Dioなどの攻撃に特化したスタンド能力相手だと厳しいのかなと思いました。

 

今回の記事、半ば何のこと書いているのかわからなかったかもしれませんが、

ジョジョの戦いってこんな感じなんですよ。

とりあえずよくわからないけど何かが行われていて、いろんな屁理屈みたいなもので勝ち負けが決まるのがジョジョの戦闘です。あまり深く考えてはいけないのです。少年漫画だけdに少年らしく「何かわからないけどすげーことが行われている!」と思いながら見るのが一番だと思います。

またジョジョ7部はこれまでのジョジョシリーズと一線を画して、登場人物や時代背景などが全く異なるので、7部から読み始めても楽しめると思いますよ!

7部ファンが増えてくれるといいです!それではこの辺で!