今日は散々な日でした・・・私は営業職として働いているのですが、今日はお客さんから電話で大きなクレームをもらってしまいました。いや、「もらってしまった」という言い方は正しくないですね、正直なところこちらのミスだったらただ謝るしかないのですが、相手に100%過失がある状況だったにもかかわらず逆切れのような形で怒鳴られました。
普段私は感情的になることはまずないのですが、今日ばかりは「怒ってたみたいだけど大丈夫?」と周りの方から言われてしまいました。さすがに私も道理に合っていないことに対しては頭にきてしまいます。働いていると理不尽にクレームを受けることもがありますよね。
私がジョジョの中で、最も好きなキャラクターの一人である吉良吉影も普段はサラリーマンとして働きながら、裏で綺麗な手をした女性を殺害していました。吉良はスタンド能力「キラークイーン」を持っており、簡単に、しかも痕跡を残さずに人を爆殺することができます。サラリーマンである吉良がこんな能力を持っていたらですね・・・
間違いなく仕事中のクレーマーも爆破している
と思うのです。今回はそう考えた理由や、ちょっとゆがんでいるかもしれませんが、私の吉良に対する憧れを書いていこうと思います。
吉良吉影とは?
(引用:ジョジョの奇妙な冒険 29巻 集英社文庫106P/荒木飛呂彦)
ジョジョ4部ダイヤモンドは砕けないに登場する敵キャラクターです。サラリーマンとして働く裏で生まれ持った殺人衝動と趣向から「手の綺麗な女性を爆殺し、その手だけを持ち歩く」という奇行を見せていました。主人公・東方仗助たちにとって倒すべき杜王町の平和を脅かす最後の敵が吉良でした。
吉良のスタンド能力「キラークイーン」は触れたものを爆弾に変える能力(第1の爆弾)を基本に、熱を感知してターゲットを爆破させる自動追尾爆弾「シアーハートアタック」(第2の爆弾)、吉良の正体を知ったものを爆破し、時を1時間巻き戻すという一連の流れを繰り返すことで吉良を知るものをこの世から葬り去る「バイツァ・ダスト」(第3の爆弾)などを使い殺人を行っていました。
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キラークイーンが爆殺した人間は跡形もなく消すことができる(手だけを残すなど部分的な爆破も可能)ので、吉良は証拠を残すことなく十数年にわたり殺人を続けてきました。
クレームが多そうな職場
吉良は「カメユーデパート」というデパートに勤めていました。作中時点での職種は不明でしたが、吉良の同僚によれば「使いっ走りばかり任されている」とのことで、おそらく事務職である可能性が高そうです。
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あっ!すみません、語弊がありますね。事務職=使いっ走りというわけではないですよ!そういう雑務をこなしてくれる事務職の方がいるからこそ営業などの仕事が回るわけでして・・・(例外もあります。例えば今私が勤めている・・・おっとなんでもないです!)事務職として働く方に大変不快な思いをさせてしまったこと、お詫び申し上げます。吉良を語る上で仕方がないことなのです・・・
吉良は33歳で大卒で就職していることから約10年くらいはサラリーマンをしていました(転職経験なし)。同じ会社で10年も働けばそこそこの地位につけているでしょうから、直接お客さんと接する機会は少ないかもしれません、(多分)事務職ですし。ただ勤務先がデパートという性質上、若手の頃は現場を知るために客先に立たされていた可能性があります。
サービス業でしかもたくさんの人がやってくるデパートですからね・・・もちろんクレーマーも相当いたはずです。毎日のように文句を言われるような生活でしょう。
「ちょっとこのクッキー全部割れてたんだけどどうなってんのよ!」
みたいな(あくまでも私のイメージです)。となれば吉良も頭にくる日があってもおかしくはないはずです。
ムカついた相手は爆破している
吉良が「キラークイーン」を使えるようになったのは杉本鈴美を殺害した後だそうなので(吉良にとって初犯である鈴美以外の被害者は全て行方不明扱いとなっていますが、これは吉良がキラークイーンで証拠が残らないように爆破したためです)、10代後半頃〜20代前半にはすでに能力を発現していたと思われます。就職した時点ではすでに「キラークイーン」は使えていたはずです。つまり吉良が気に食わない人間は新卒の時からすでに痕跡なく消し去ることはできたということです。こんな新卒嫌ですね。
作中で吉良は仗助たちなど吉良の正体を暴こうとしているものはもちろんのこと、電車内で吉良に突っかかってきた不良っぽいカップルや、
(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫253P/荒木飛呂彦)
吉良に喧嘩を売ってきた「梨央ちゃんのストーカー」みたいな男など、
(引用:ジョジョの奇妙な冒険 29巻 集英社文庫109P/荒木飛呂彦)
吉良が確実にムカついたであろう人物に関しても爆破しています。吉良が殺害するのは何も手の綺麗な女性だけではないのです。大なり小なり自分にとって邪魔だと感じる人間も爆殺します。
この吉良の性格からしても、絶対に仕事中の吉良に突っかかってきたクレーマーも爆破していると私は思うのです。
もちろん堂々とはやらない
吉良が最も恐れていることは「自分の犯行がばれること」、そしてその結果「安心という自分の精神的な安らぎがなくなること」です。いくら腹の立つクレーマーがいて、スタンドはスタンド使い以外には見えず、証拠もなくその場から消えたかのように相手を爆破できるとしても、突如として吉良の目の前から吉良に文句を言っているクレーマーが消えたとしたら同僚たちは不審がります(吉良が不良カップルを爆破した際、スタンド使いでない早人視点では突然消えたように見え、不自然に感じていました)。レジ打ちしている最中に爆破するのは身バレするリスクが高いです。
そのため、吉良がもしクレーマーを爆破しようとしたら堂々とはやらず、影でこっそり爆破していたと思います。例えば
「クレームを言ってきた相手をデパートの外まで尾行し路地裏で爆破」
したり、
「クレーマーが買ったバナナを爆弾に変えて、クレーマーが家でバナナに物触れた瞬間に爆破」
したりとか、そういう方法でクレーマーに対して報復してそうです。
不良カップルを爆破する際も、駅から彼らの家まで尾行してまで爆殺してましたから、これくらいなら余裕でやるでしょう。吉良の執念は蛇以上かもしれませんね。
(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫255P/荒木飛呂彦)
もしキラークイーンが使えたら・・・
私が吉良に対して憧れるようになったと言いますか、吉良を好きになった大きな原因としては、やはり「就職したこと」があるともいます。仕事中に理不尽に怒られたり、ひどくプレッシャーやストレスを感じたりするような経験が増えたのです。正直かなり歪んでいる考え方とは思いますが、そういう時になると
このプレッシャーやストレスの原因になる相手を消し去ってしまいたい!
という考えが頭をよぎってしまうのです。こういった状況に陥るのがだいたい「クレーム対応中」、しかも今日のような「ほぼいいがかりに近いクレーム」を受けている時です。自分が悪ければ誠心誠意謝ります。でもこちらに非がないのに文句を言われても対応仕切れませんし、そのクレームというか、逆ギレを受けている間は何も作業できませんので、正直「相手を消し去る」というのが一番の解決方法だと思ってしまうのです(我ながらサイコパスだな・・・)。
そんな時に思い出すのが吉良吉影、彼なのです。吉良のようにキラークイーが使えれば、この厄介なクレーマーの住所を割り出して帰り道などを追跡し、すれ違いざまに爆破してやるのに・・・
(引用:ジョジョの奇妙な冒険 27巻 集英社文庫256,257P/荒木飛呂彦)
ってことを考えてしまいます。
・・・本当はダメですよね。よくないことです。こういうこと考えるのは。「お客様は神様だ」って精神で、どんなクレームに対してでもこうべを垂れられなければ仕事人にはなれませんよね。でも私も人間ですから、譲れない部分はあるのです。どうしても引き下がれない時はあるのです。
もちろん私はキラークイーンを使えません。スタンド使いではないです。ですのでこうしてブログで愚痴混じりの記事をちまちまと書くことで精神を安定させることしかできません。
でも今日みたいなクレームを受けた時に頭の中で「もし自分が吉良で、キラークイーンを使えたらなぁ・・・」なんていう妄想をするだけでもだいぶ救われるような気がします。嫌なことを頭の中でぶっ飛ばす事で、少しは楽になる気がするのです。もちろん妄想にとどめなければなりませんけどね!実行するのは絶対にダメです!
吉良は職場の同僚ともほとんどコミュニケーションをとっておらず、両親もしに、友達もほとんどいない状況。唯一心を開ける相手は殺害した女性の手くらいでした。誰にも何も感情を吐露出来ないに等しい環境下で、クレーマーからの激しいクレーム祭りを受けたとしたらそりゃね、爆破したくもなっちゃいますよね。
吉良は生まれながらに殺人をする運命を背負ったどうしようもない悪人なのですが、同時にかなり人気のあるキャラクターでもあるんですよね。アンチヒーローってやつですか。おそらくこの社会には私同様吉良に憧れる人も正直多い気がします。吉良の良さがわかったら、いい意味でも悪い意味でも大人になったってことですかね。