ハンターハンターのキャラクターたちの中には、「強いんだか弱いんだかわからない絶妙な強さ」のキャラクターも多数います。
キャラクターの強さ考察をするにあたり、「最強は誰か」という考察をするのも楽しいのですが、「中途半端な強さのキャラ同士が戦ったらどっちが強いのか?」という考察をするのも楽しいです。
今回はそんな絶妙な強さを持つキャラ同士のドリームマッチについて考えてみます。内容は・・・
カストロと陰獣はどちらが強いのか?
です!
ヒソカの強さを示し、念能力の奥深さを読者に知らしめるために犠牲となったカストロと、ウボォーギンの桁外れのパワーを示すために犠牲になった陰獣たち(戦闘シーンのあった蚯蚓、蛭、病犬、豪猪)。
双方とも幻影旅団メンバーの咬ませ犬になりましたが、果たしてどちらが強のでしょうか?
カストロとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 6巻148P/冨樫義博)
天空闘技場200階クラスにいた闘士です。作中屈指のイケメンでもあります。
過去にヒソカと闘技場で戦うも敗北。その後はヒソカに勝つことだけを考えて独学で念を習得。持ち前の体術「虎咬拳」と念能力を併用することで再戦したヒソカを翻弄し、両腕をちぎるなど勝負を優位に運びました。
念能力は「分身(ダブル)」で、自分と全く同一の分身を具現化する能力です。分身の死角から攻撃をしたり、2対1で襲いかかったりなどかなり戦闘を有利に運べる能力です。
しかし、ヒソカには「イメージが具現化した分身は本体に比べて服の汚れなどがなくキレイだから見分けがつく」「人間一人を具現化する能力は燃費が悪く、発動すると他に何もできなくなってしまう、つまりメモリの無駄遣い」という弱点を看破され、そのままカストロは敗北、そして死亡する結果となりました。
関連記事:【ハンターハンター】カストロの強さはどれくらい?「分身(ダブル)」の念能力はかなり強い! - 私の名前はジロギン。
陰獣とは?
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻36P/冨樫義博)
マフィアンコミュニティーのトップである「十老頭」お抱えの10人の念能力者からなる武闘派集団です。
全員戦闘にはかなり自信があるようで、幻影旅団相手でも臆することなく戦っていました。
皆、生き物の名前を持っているようですが、パッとしない生き物の名前ばかりです。
戦闘シーンが描かれたのは陰獣のうち、蚯蚓(地中に敵を引きずり込み、また自身の力を上げていく能力)、蛭(体内に飼っている蛭を自在に操る能力)、病犬(牙を強化する能力)、豪猪(体毛を柔らかくしたり硬くしたりする能力)の4名。梟は念能力「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」の使用描写こそありましたが戦闘シーンはなかったので、実力は不明です。
関連記事:【ハンターハンター】陰獣は弱い?いやいや結構強いと思える5つの理由! - 私の名前はジロギン。
ウボォーギンと戦いになりましたが、4対1だったにもかかわらず殺され、残りの陰獣も旅団メンバーによって全滅させられました。
今回は蚯蚓、蛭、病犬、豪猪がカストロと戦った場合を想定してどちらが強いのかを考えたいと思います。
カストロvs蚯蚓
まずはカストロと蚯蚓の一戦を考えてみたいと思います。
蚯蚓の能力は敵を地中に引きずり込む能力です。幻影旅団一のパワーを誇るウボォーギンでも抜け出せなかったので、かなり強力な能力だと思われます。
カストロも地中に引きずり込まれればひとたまりもないでしょう。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻44P/冨樫義博)
しかしカストロの能力「分身(ダブル)」は自分と全く同じ人間を一人生み出す能力ですから、戦闘力もカストロレベルはあるはず。
例えば自分、またはダブルを囮にして、一方が引きずり込まれている間に他方が援護し、地中の中の蚯蚓を掘り出して攻撃するなんてことができそうです。
またカストロの虎咬拳はヒソカの腕を簡単に引きちぎったり、大木をも圧し折るほどの体術ですので、地面を掘ることぐらい余裕でしょう。
(引用:HUNTER×HUNTER 6巻186P/冨樫義博)
蚯蚓はウボォーギンの「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」に対して避けることなく真っ向から食らってしまったことから考えても、地中にいるときは地上の様子をうまく察知できないようです。ですので、地上から蚯蚓を攻撃すれば不意打ちができ、その一発が虎咬拳だとしたら蚯蚓は致命傷を負うか死ぬと思います。
ということでカストロvs蚯蚓は、カストロが勝つと考えます!
カストロvs蛭
この勝負は完全にカストロ有利っていうか、カストロが負けるはずがないですね。
蛭が操るのは本物の蛭で、さすがに真っ向勝負で人を殺せるだけの力はないです。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻52P/冨樫義博)
ウボォーギンとの戦いでも、蛭は病犬の牙に仕込んだ神経毒が効いてから本格的に動きを見せました。明らかに他のメンバーと比べても戦闘には不向きだと思われます。蛭自身武器なども持っていなそうなので、カストロ一人でも負けないでしょうし、ダブルを使えばほぼリンチ状態になりそうです。
カストロは念能力を使えないときでもヒソカが認めるほどの戦闘力は持っていましたから、一人で戦ってもかなり強いのです。
よってカストロVS蛭の戦いは、カストロの勝ち!これは間違いないでしょう!
・・・陰獣って武闘派集団って名目でしたが、蛭は明らかに拷問要因でしたね。戦うのは得意じゃなさそうです。体型的にも。
カストロVS病犬
病犬はかなり強いですよ。陰獣4人の中で1番強いのではないかと思います。
素早いフットワークと、強化した牙での攻撃は脅威です。戦車も一発でオシャカにするスーパーバズーカを食らっても生きているウボォーギンの体を噛みちぎるほどの力ですからね。
さらに牙には神経毒が仕込まれていて、少しでも傷をつけられたら動けなくなってしまいます。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻49P/冨樫義博)
カストロも接近戦は望むところで、虎咬拳も一発食らえば致命傷になりかねない威力を誇りますが、病犬の動きを捉えるのは至難の技かと思います。
ダブルを使えば片方を囮にもう片方が攻撃をすることもできますが、病犬の神経毒は一瞬で体の自由を奪います。
ウボォーギンの巨体だからこそ毒が回るまで少し時間がかかりましたが、カストロ本体が食らえば一瞬で動けなくなるしょう。お互いに一撃食らえば勝負が決するイーブンな状況です。
この勝負は・・・微妙!本当に微妙!ドローかな、引き分けかな。ほとんど同じくらいの力な気がします。でも2対1に持ち込める分、若干カストロの方が有利ですかね。
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カストロVS豪猪
ウボォーギンとの戦いを見る限りでは、豪猪の「体毛を操る能力」には高い攻撃力はなさそうなんですよね。
鋼のように硬くもできるみたいですが、所詮は毛ですから、細すぎて致命傷になりにくい気がします。
まぁウボォーギン戦での豪猪の役割は撹乱することのようでしたから、積極的に攻撃には映らなかっただけかもしれません。
数万本の毛を硬くして敵を串刺しにすることくらいはできそうです。
また毛を柔らかくすればウボォーギンのパンチも防げるので、どちらかというとサポート・防御要因なのでしょう。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻48P/冨樫義博)
カストロの虎咬拳は「殴る」というより「引きちぎる」感じでした。
豪猪の硬くなった体毛をもちぎれるかはわかりませんが、柔らかい毛ならば余裕で切ったりむしったりできそうです。
けれど、さすがに全身の毛を硬くされたらカストロ的にも攻撃できない・・・と思いましたが、ダブルに攻撃させれば本体にダメージはないので、ダブルに特攻させて虎咬拳で体毛ごと皮膚をえぐり、本体がその部分に追撃を与えれば、豪猪は一方的に追い込まれるでしょう。
よってカストロVS豪猪の戦いはカストロの勝ちとします。
カストロVS陰獣4人
ここまで3勝1分のカストロさん。
では作中のウボォーギンのように蚯蚓、蛭。病犬。豪猪の4人が同時に襲いかかってきたらどうでしょうか・・・?これはさすがにカストロが負けますね。ええ。
カストロがダブルを具現化したところで4対2ですから、数的にはやはり不利です。
さらい蚯蚓と豪猪が撹乱、足止めし、病犬が分身とカストロ本体を攻撃、分身が消え、本体に神経毒が回ったら蛭が拷問したり、そのまま4人で攻撃をしたりすることで倒す。
ウボォーギンがやられた陰獣4人による連携をカストロが破るのは難しいですね。
虎咬拳はどちらかというとサシでの勝負に向いた技です。ウボォーギンもカストロ同様体術主体で戦うキャラクターでしたが、一発の威力、何より攻撃範囲がカストロとは桁違いに広いので、1人で4人を相手にすることも余裕でした。声だけで人を殺せますからねウボォーは。
陰獣たちが4人でかかればカストロに勝つことはできるでしょう。・・・まぁ念能力者4人もいればかなり強いのは間違いないですよ。
サシならカストロ、集団戦なら陰獣
カストロと陰獣が戦った場合、どちらが強いかを決めるとなると、
サシで戦ったらカストロの方が強い。
集団戦なら陰獣の方が強い。
って感じですかね。
カストロの戦い方は完全に天空闘技場向けの、1対1での戦いを想定したスタイルでした。
虎咬拳はもちろんのこと、「分身(ダブル)」を編み出したのも、サシでの戦いになる天空闘技場で2対1に持ち込めるのは有利だと考えたからだと思います。
そう、カストロはサシと言いながら、能力を使えば常に2対1なんですよね。単純に戦力が2倍ですから、勝てる可能性も高まります。
まぁ、「分身(ダブル)」はカストロには燃費が悪すぎる能力なので、それが弱点になる場合もありますが・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 6巻191P/冨樫義博)
一方で陰獣は、武闘派集団と言いながらも蛭や豪猪のようなサポート的な能力を持つメンバーがいることからも、集団戦を得意としていると思います。
ウボォーギンとの戦い方を見ても、かなり連携が取れていて、一朝一夕で身につけたものとは思えませんでした。
普段から陰獣たち同士でチームを組んで戦うことを想定し、戦闘訓練を積んでいるのかもしれません。
武闘「派」集団ですから、完全に戦いに特化した能力者だけで成り立っているわけではないということでしょう。
各メンバーの能力を生かしてチームとして強さを発揮していると思われます。
カストロにしても陰獣にしても、私としては両方とも大好きなキャラクターなのです。
読者が盛り上がるために負けを選ぶ彼らのようなキャラクターたちに当ブログはスポットを当てていきたいと思います。