私の名前はジロギン。
私の好きな駄菓子に「ビッグカツ」というお菓子があります。私の人生の中で最も古い記憶の時代から食べてますので、3歳とか4歳の時には食べていたと思います。望ましくない食生活は20年以上前から始まっていたようです。
ちなみに今回の記事を書くにあたり、ビッグカツについて調べてみたのですが、wikipediaでは、
ビッグカツは、日本の駄菓子の1つ。名称・外観ともにカツ(カツレツ)に似ているが、原材料はスケトウダラなどの魚肉のすり身で[1][2]、イカの肉の粉末などが用いられることもある。
ビッグカツは魚肉のすり身で作られているんですね。さすがにもう25ちゃいなので肉ではないことは薄々気がついていましたが、幼き頃は完全に肉だと思ってましたね。騙されていました。
でも私は未だにビッグカツが大好きです。これまでに、わかっているだけで363枚のビッグカツを食べています。これは20代男性のビッグカツの平均食数の6〜7倍の枚数に違いないでしょう。それくらい大好きなのです。
ただこんなに食べてくると普通の食べ方では飽きてきてしまいました。そこで今回は
「ビッグカツ」で「カツ丼」
を作って食べてみましたので、その作り方や食べてみた感想などを書いていこうと思います。
普段料理を全くしない私でも作れる超簡単レシピです。味は保障しません。
作り方
まずは駄菓子屋さんかコンビニで「ビッグカツ」を1枚買ってきてください。コンビニに置いてあると思いますが、店舗によっては置いていない場合もあるのでご注意ください。お洒落さ重視の店舗だと置いていない場合があります。ビッグカツは意識低い系フードと思われているのかもしれません。美味しいのになぁ。
その他に「白ごはん」と「ソース」を使います。ご自宅にある方はそのままお使いいただいて構いませんが、ない方は買ってきましょう。ごはんはレンジでチンできるやつがいいですね。これ本当にいい。炊飯器買ったのに全然使わないですからね。炊飯器買わなきゃよかったな。
作り方は簡単!まるで赤子の手をひねるようです。
まずは全行程の中で一番時間がかかるごはんを温めることから始めましょう。炊飯器で炊く場合は40分くらい待たなければなりませんが、このサトウのご飯的なやつであればレンジで2分温めれば完成するので、楽ですね。
ごはんを温めているうちにビッグカツを包丁で切り・・・おっと失礼!持ち方が違いました!これは暗殺者のナイフの持ち方ですね。キッズが見ているかもしれないので、きちんと持ち直します。
こうやってね、持ちます。これが正しい包丁のもちかたなのかどうかはわかりません。ただ何を正しいと思い信じるのか、それは個人の自由です。これが私にとって正しい包丁の持ち方だと思えば、それが正しくなるのです。己の信じる包丁の持ち方をしましょう。でも暗殺者の持ち方が正しい包丁の持ち方でないということ確かです。
ではビッグカツを切っていきましょう。そう、憎きあんちくしょうの顔を思い浮かべながら。今まで生きてきて一番許せない相手の顔に見立てて、さらにその相手にされた一番ひどい仕打ちを思い浮かべてこのビッグカツをザクザクと切り裂くのです。
なんで俺が!俺が!俺ばかりがぁぁ!
(何があったんだこいつ・・・)
はい、ということで八つ裂き八等分に出来ました。いくつのパーツにバラバラにするかはお任せします。気がむくまで切ってみてください。ただ意外とビッグカツは硬いので、指などを切らないように気をつけましょう。小さい子はお母さんかお父さんにやってもらいましょう。お母さんの方が比較的料理を作っているご家庭が多いと思いますのでお母さんに頼みましょう。その時にもう一つ注意することは「なぜビッグカツを切る必要があるのか?」をきちんと説明すること。そうじゃないと「なんでこの子突然ビッグカツを切ろうと思ったの?将来大丈夫かしら?」と不安にさせていまいます。
恨みに任せた包丁さばきをしているうちにご飯が炊けましした。ではビッグカツを乗せましょう。こうやって包丁の上に乗せると様になります。まるでカツ丼屋さんで働いているかのようです。働くの嫌だなぁ。
8つに切ると一つだけうまく入りません。容器の問題もありますが、ファミリーマートに売っているごはんの容器だと1つだけハブられてしまいます。そうまるで中学1年生の時の私のように・・・
(ちょっとジロギンの過去が見えてきたけど触れない方が良さそうだな)
そしてソースをお好みの量かけて完成です!これこそが
ビッグカツ丼
です!ビッグカツ好きの私でもこれは正真正銘初の試みです。果たしてどんな味がするのでしょうか?では実食!
実食
先ほど仲間はずれにされていたかつての私のような一切れとごはんを一緒に食べてみます。そう、いつも最初に犠牲になるのは集団から外れたやつと決まっています。映画でも「やってられねぇ!俺は別の逃げ道を探すぜ!」と言って集団から外れるやつが真っ先に死ぬのが十八番。それと同じような感じで食べてみます。味は・・・
うん、悪くないんじゃないですかね?これはこれで一つの料理として成立している気がしますよ。味がどんな感じかというと、表現するのは難しいですが、
ごはんの上に段ボールを乗せてソースかけて食べてる感じ
ですね。
ダンボールごはんも美味しいよ。ほら、青べこも食べてみなよ。
ヒィィ!ぼ、僕はピアノのお稽古があるから失礼するよ!
3切れ食べましたけど、なんだろうこの「もういいや感」。例えると買ってもらったばかりのおもちゃで遊んでいて、一度棚にしまったが最後翌日には飽きてしまった時のような感覚。そんな「もういいや感」がすごいです。
しかもビッグカツも曲がりなりにも揚げ物なので、ご飯と一緒に食べるとずっしりとお腹にのしかかる重量級の食べ物になります。すごいですね。この「もういいや感」。嫌いになっちゃいそう。
なんとか完食。でも・・・多分もうこのレシピでビッグカツを食べることはないかもしれないなぁ・・・
ビッグカツは発売に当たり、開発者の方々が緻密に計算した調味料の配合加減などによっておいしさを出しているはずです。この味は私のようなど素人が自分なりの謎理論で味付けを加えたりしたらすぐさま崩れてしまうほど絶妙なものだと思います。やっぱりビッグカツはビッグカツ単体で食べるのが一番美味しいのです。
ビッグカツ丼の制作費はソースが家にあればごはんを買っても100円くらいで済むけど、ビッグカツだけなら30円だから、美味しいしお得だね。
今回の「ビッグカツ丼」の敗因を強いて挙げるとするならば・・・やっぱりあれですかね、トンカツソースではなくウスターソースを使ってしまったことですかね。