ハンターハンターのキャラクターの中には、人間離れした皮膚の硬さを持つ者がいます。
キメラ=アントたちは人間ではないので例外ですが、人間のキャラクターでも超硬い皮膚をしているキャラがいるのです。
例えばキルアの父であるシルバ=ゾルディックも、本人のセリフのみでしたが、普通の刃物では傷すらつかないほど硬い皮膚をしているようでした。
でも、そんな皮膚をだとしたら予防接種の注射を打つときどうするのかな?と疑問に思ってしまうのです。
そこで今回は、超硬い皮膚を持つシルバは予防接種のときどうしているのか、考えてみたいと思います。
シルバ=ゾルディックとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻117P/冨樫義博)
白銀の長い髪と屈強な肉体が特徴的なキルアの父です。
暗殺一家ゾルディック家を支えるべく様々な暗殺の仕事をこなしています。大黒柱です。
作中ではマフィアの依頼で幻影旅団抹殺のためにクロロと戦ったり、ネテロの依頼でキメラ=アントが占領した東ゴルトー宮殿に乗り込んだりもしていました(シルバの見せ場はかなり少なかったですが)。
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実力の片鱗こそ垣間見れてはいるものの、まだきちんとした戦闘描写がなく真の力が不明なキャラクターの一人です。
しかし過去にもクロロと戦闘をして生存していたり、幻影旅団のメンバーを暗殺していることからも、かなり高い戦闘力を持っていることは間違いないと思われます。
シルバの硬い皮膚
シルバの皮膚が非常に硬いと思われる描写は、クロロとの戦闘中にありました。クロロが使ったベンズナイフでシルバの皮膚が切られた時です。
傷は深くまで達していたわけではなく多少の出血が伴う軽傷だったようです(しかしナイフには0.1mgで鯨をも動けなくさせる薬が塗られていましたが)。
その時のシルバのセリフが「俺の肌に傷をつけるとはなかなかいいナイフだな」というもの。
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻99P/冨樫義博)
このセリフから察するに「シルバは普通の刃物では傷をつけることすらできない皮膚を持っている」ということになります。
ベンズナイフは「凝」で見るとわずかにオーラを纏っている代物です(製作者のベンニー=ドロンという殺人鬼が無意識に念を込めて作ったものであるためだと思われます)。ただのナイフとは全然違います。
ベンズナイフだからこそシルバの皮膚に傷をつけられたわけですし、ベンズナイフが普通の注射器の切れ味と言いますか、鋭さに劣るとは思いにくいです。
となると、シルバがインフルエンザの予防接種を受けるときなどは、注射器が刺さらず一苦労だと思います。
ウボォーギンの体に注射器は刺さらない
ちなみに、シルバと同じくらいかそれ以上に硬い皮膚を持つと思われるウボォーギンには注射器が刺さらない描写がありました。ウボォーギンを捕まえたダルツォルネが言及していましたね。
なんなら、ダルツォルネの持っていた剣も刺さりませんでした(旧アニメだとダルツォルネの剣は念を纏うことで強化され、ウボォーに5mmくらい傷をつけることに成功するという謎の優遇がありました)。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻96P/冨樫義博)
この時のウボォーギンは拷問されまいと「纏」を使ってオーラを体に纏っており、体がより頑強になっていたこともありますが、もともと鋼のように硬いその肉体は銃弾すら通しません。
ウボォーギンクラスになると注射器は完全に通らず、予防接種もできないでしょう。
シルバも同じような体だと思います(ちなみにダルツォルネも銃弾10発くらいならば耐えられる体をしているそうなので、シルバはそれ以上に硬い皮膚をしていることはほぼ間違い無いでしょう)。
ウボォーギンは盗賊なのでインフルエンザだの風邪だのは気にしなそうですが、シルバはそうもいきません。
家長が風邪をひくわけにはいかない
シルバは現在のゾルディック家の家長です。家族の代表的な存在。もしシルバが風邪やインフルエンザで寝込んでしまったとあれば、仕事に穴があいてしまいますし、ゾルディック家としての信用にも関わってきてしまいます。
超有名なゾルディック家には暗殺の任務が日夜舞い込んでそうですから、仕事を休むわけにもいきません。
さらにゾルディック家で中心となって仕事をこなしているのが、シルバ、ゼノ、イルミあたりで、そのサポートとしてカルトやマハが出向いている感じです。
次男のミルキはゲームやパソコンに夢中(もしかしたら遠隔で暗殺できるような仕事をしている可能性もありますが、微妙です)、三男で家族期待の星であるキルアは絶賛家出中、四男のアルカはその能力を使うとターゲット以外に大量の被害者が出てしまう危険性があるなど、なかなか人員が足りていない状況。
執事たちも戦えはしますが、もし仕事をしくじればゾルディック家の看板に泥を塗る形になりますので、暗殺の仕事は家族のみでこなしていると思われます。
実働メンバーの中心であるシルバが、体調を崩して仕事ができなくなるわけにはいかないはずです。
となれば冬場などはインフルエンザの予防接種を受けて、対策をしておく必要があります。いくらシルバが強くても風邪は引くでしょうから。
シルバはどうやって予防接種を受けるのか?
では刃物や注射器すらろくに通らないシルバが予防接種を受けるには、どうすればいいのかを考えてみたいと思います。
まずは体を強化してしまうオーラを消すことからですね。
シルバはおそらく変化系に属する念能力者だと思われます。変化系は強化系と隣り合う系統なので、オーラによる肉体の強化も効果が高く出てしまいます。ですのでオーラを「絶」(体の精孔を塞いでオーラが出ない状態にすること)によって消して、オーラによる肉体の強化が出来ない状態にします。
2023年追記:シルバは放出系の念能力者であることが、冨樫義博展の公式図録で明らかになりました。しかし、放出系にしてもやはり強化系と隣り合う系統のため、肉体を強化する力にも長けていると思われます。
これだけでは不十分。ウボォーギンは「絶」の状態でも「クラピカがオーラで強化した拳で殴ってやや攻撃力が上回る」ほど頑強な体でした。
シルバも「絶」になったところで注射器が通らない体の硬さには変わりないかもしれません。
そこで念能力が使える医者に予防接種を頼みます。「纏」の応用技「周」を使って注射してもらうのです。
「周」とは持っているものにオーラをまとうことで攻撃力や鋭さなどを向上させる技術のことです。
(引用:HUNTER×HUNTER 15巻21P/冨樫義博)
「周」によって注射器を強化し、シルバの皮膚にも刺さるようにすれば注射器が通るようになる・・・はずです!
これでも無理ならばお医者さんにオーラを一点集中させる「硬」でもって注射器の先端にオーラを集めて注射してもらうしかないですね。
ただ、お医者さんの念の技術力次第でもありますが、いくらシルバとはいえ「絶」状態のところに「硬」で強化された注射器を刺されたら腕ごと貫かれてしまいそうです・・・ダメだ、想像したら力抜けてきた・・・
シルバの「絶」と念を使える医師が必要
ということでシルバが予防接種を受ける際には「絶」でオーラが出ない状態にし、念能力を使えるお医者さんに「周」(または「硬」)で強化した注射器でもって注射してもらうという方法をとるしかないと思います。
ゾルディック家には大量の執事がいますから、中には念を使える専属の医者や医療知識を持った執事もいるのではないでしょうか。
そういったものたちがシルバの予防接種なども担当していると思われます。
シルバを手術をするときも、同じようにメスを強化しなければならなそうですね。
それか、ハンターハンターの世界ではすでに飲み薬として予防接種の効果がある薬が発売されていたりするのかも。
それならばシルバのように硬い皮膚を持つ者でも問題なく予防接種が受けられますね。
もしくは「体に入り込んだウイルスを消滅させる能力」を持った念能力者もいるかもしれません。
その場合何系の能力になるのかな・・・?やはり体の免疫力や自己治癒能力を高める強化系かな?
それとも目に見えないほど小さな念獣を具現化して体の中のウイルスと戦わせる具現化・操作・放出の複合能力か・・・などと妄想してしまいますね。
ただひとまず注射器を使った予防接種方法は考えられたので、これでシルバもインフルエンザなどに備えることはできそうです。
ゾルディック家はいわば自営業ですから、シルバが体調を崩せばそのまま収入の減少に繋がります。
自分自身も収入もダウンするわけにはいかない、そんなシルバに予防接種は欠かせません。