私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

イシガキアイランドと呪われし海の秘宝

 

私の名前はジロギン。

 

プロとはいえ駆け出しのトレジャーハンター(お宝を探すハンター)である私は、先週の金曜日から昨日日曜日にかけて、イシガキアイランド(石垣島)を訪れていた。目的は

呪われし海の秘宝「スカルパール」

を見つけるためである。

私はある人物から「スカルパール」という秘宝がイシガキアイランドの海に眠っているとかいないとか、そういう話を聞いた。本来どの職業でも「プロ」と呼ばれる者たちは成功率の低い仕事はしない。失敗をしないことこそがプロである。私もプロハンターとしてはこの話に確証が持てない以上は手を出すべきではないのはわかっていた。だが、そこに待ち受けている冒険が私を呼んでいる気がした・・・というより今はハンターとしての仕事が全くないからどんな仕事でもやらないわけにはいかった!

トレジャーハンターとしての初仕事!今はとにかく生活費が欲しい!

 

 

 

「スカルパール」とは?

まずは今回の私のターゲットである呪われし海の秘宝「スカルパール」について説明しておこう。

 

遡ること400年前・・・とある海賊船の船乗りが敵船の船乗りを殺した際に、1つの真珠を強奪した。その真珠は、例えるとミートボールくらいありそうな大きな真珠で、高額で売れることは間違いなかった。

その海賊船では敵船を襲って得た金品は一度全て回収し、取り分が平等になるよう計算されて、各船乗りに再分配するというルールがあった。もしこのルールに背き、宝などを隠し持っていた者は、その場で死刑にされることになっていた。

船乗りは手に入れたパールをどうしても自分のものにしたかった。そして欲に負け、ルールに背き真珠を隠してしまった。しかしウソというのはやがてばれてしまうもの。船乗りが真珠を隠し持っていたことが乗組員全員に知れ渡り、死刑に処されることとなった。

仲間たちに数十本のサーベルを向けられる中で、船乗りは真珠を海に投げ捨てた。直後幾多の刃に貫かれた船乗りも真珠の後を追うように海へ落ちていった。そして船乗りの無念の感情、仲間たちへの怒りや復讐心が海の底へと向かう真珠に取り付き、真珠は醜悪な表情を浮かべる骸骨のような形へと変貌し、「スカルパール」となって未だに海の底に眠っているという・・・

 

こんな話を私はある男から聞いた。この話が本当かどうか定かではない。しかもその男も、「あと2杯くらい酒を飲んだら死ぬんじゃないかな」ってくらいベロベロに酔っていたから、ガセネタの可能性が高い。

しかし生活費を貸せが明ければならない私はこの話を信じ、「スカルパール」を探すことにした。

 

 

 

到着

ということで私はイシガキアイランドへと向かった。人生で初めて訪れる地だ。そもそも私はトレジャーハンターを名乗ってはいるが基本的に家が大好きだから自分の家から5キロ圏内から出ることもまずない。大体の場所が初めて訪れる場所だ。

飛行機を降り、イシガキアイランドの地を踏みしめる。そして善は急げ、早速「スカルパール」を探すべく、行動を開始しようとした。しかし・・・

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天気悪っ!超雨降ってるっ!!

初日からまさかの大雨。写真だと分かりにくいかもしれないが、シャワーかのような雨が降っていた。こういう時は行動しないほうがいい。これで雨に濡れて風邪引いたら、肝心の探索ができなくなっちゃうかもしれないから。ホテルにチェックインしないといけないし。ということで「スカルパール」を探すのは明日にすることにした。

無理はしない!それがプロハンター!

 

 

海へ

翌朝。私はホテル近くの海へと向かった。「スカルパール」は例の男によるとイシガキアイランド近海にあるそうだが、ノーヒントすぎる。海は広すぎる。イシガキアイランド付近と言っても一人で探索できる広さではない。

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確かに「スカルパール」はミートボールくらいとかなり大きいが、海はその何億、いや何百億倍もある。いやもっとかもしれない。そんな広い海から真珠を探すのは無理だ。が、諦めない。手近なところからでも探すそれがプロハンターだ。

仕方がない「円」を使うか。あれは神経削るからしんどいんだが

自身のオーラを一定範囲にまで広げて維持する念能力の高等技術「円」。この「円」の中に入ったものの形や動きなど全て察知することができる。私の円の範囲は半径40m。海に比べれば非常に狭いが、目視で「スカルパール」を探すより、「円」を展開しながら探したほうが見つかりやすいはず。

私は海の中に入った。しかし、冒険にはありがちなのだが、「スカルパール」がそれほど簡単に見つかるはずもなく、この後私は危機的状況に陥ることになるのだった。 

 

 

 

戦闘

海の中をどんどん潜っていく・・・体感ではあるが、100mは潜っただろうか・・・いや、確かに体感的には100mくらい潜った気がするけど、泳ぐのとか超久しぶりだったし、水をかいてもかいても全然進まないから多分10mも潜れてなかった気がする。でも「円」があるから。水面にいても40mは潜っているのと同じだから。とりあえず浅瀬を探ることにした。

その時だった。海の底から私めがけて突進してくる何かが「円」の範囲に入ってきた。そしてその何かは私のお腹に勢いそのままにぶつかってきた。まるで、ドッジボールで球のスピードが速い男子の速球がお腹に当たった時のような痛みに見舞われた。水中じゃなかったら余裕で避けられたのになぁ。水中じゃなかったら余裕で避けたけど、水中だったから無理だったなぁ動きにくいから。気がついてはいたけどね。水中じゃなかったら確実に避けられてたけどね。

そして私は、そのぶつかってきた何かの正体を目で捉えた。

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巨大な魚!おそらくこの近海を支配している巨大魚だ!

体長は目算で6mはあっただろうか・・・いや4mか3m・・・いや、今冷静になって考えると50〜60cmくらいだった気がする。けど、水中だから50〜60cmの魚でもいざ戦うってなったら10倍くらいの大きさがあるってことでいいと思う。こっちはろくに動けないわけだし。陸だったらなぁ、間違いなく勝てたけど水中だったからね、戦えなくても仕方がない。

むしろ私としてこの状況は喜ぶべきことでもあった。この魚の攻撃性はまるで「スカルパール」を守っているかのようだ。いや間違いない。この魚は「スカルパール」を守る守護神ならぬ守護魚(しゅごぎょ)だ。この魚をなんとかしなければスカルパールにはたどり着けない・・・

だがそう簡単にはいかない・・・魚はまるで割り箸で飛ばす輪ゴム鉄砲のようなスピードで私に突進し、体をぶつけてくる。このまま攻撃され続けたのでは私は死にはしないし、病院に行かなければならないほどの怪我もしないけど丸1日自宅療養が必要になりそうなくらい危険な状態だった。

だったらヨォ、水中戦を得意とする俺の友達を召喚すればいいよなぁ?

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いでよ!我が友!否、我がしもべ!サメ次郎!!

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ようやく呼び出しやがったか!テメェだけ石垣島行きやがってズルいんだよジロギン!

すまなかった!あとついでにあの魚を追っ払ってくれない?

 巨大魚は攻撃をやめ、サメ次郎とにらみ合っていた。おそらく5時間くらいにらみ合っていたと思う。

私はその間に一度ホテルに戻り、昼食と仮眠を取ってからまた来たが、それでもにらみ合っていた。

そこからさらに1時間後、巨大魚は青い海の彼方へと去って行った。

海中の生物でホホジロザメである俺に勝てるやつはそういない・・・ってことを教えるのに時間がかかっちまった。しぶとい野郎だったぜ!

そうか・・・とりあえずありがとう。先に家帰ってていいよ。

 サメ次郎の協力で「スカルパール」を守る巨大魚を追い払った私は引き続き「スカルパール」を探した・・・しかし何時間探しても見つからない。徐々に私は「これならバイトしてたほうが儲かるんじゃない?」という気持ちに見舞われ、捜索を断念しホテルへと戻ることにした。

スカルパールなんてないよ。うん、ない。

 

 

 

大切なもの

3日間の滞在で、私は「スカルパール」を見つけることはできなかった。まぁ3日間ずっと探していたわけではないし、最終日は完全に観光してたけど、見つからなかった。強いて言うならば「スカルパールなんてものは存在しない」という結果を見つけたといったところだろうか。

だが全く収穫がなかったわけではない。そう、私は今回の冒険の中で見逃さなかった。

CAさんがすごく可愛い

ということを。

本当にびっくりするくらい可愛いねCAさんて。普段飛行機なんて全然乗らないから、びっくりりちゃったよ。世の中こんなに可愛い人がいるんだなってね。何といか気分が前向きになれたよ。それだけで十分。

「何をしに行ったんだこの野郎は!」という気持ちになった人もいるかもしれないが、これこそがハンターの仕事なのだ。私にとってハンターの大先輩にあたるジン=フリークスさんはこう言っていた。

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(引用:HUNTER×HUNTER 32巻163P/冨樫義博)

彼は欲しいものを見つけるその過程、そこに至るまでに協力してくれた人たちとのつながりにこそ大切なのだと、気がついたのだそうだ。今回の私の冒険も同じだ。「スカルパール」という欲しいものより、「かわいいCAさんを見る」という大切なものの方が先に来た。そう、これこそが、ハンターの仕事なのだ!

 

 

あとがき

もちろんですが、この物語はフィクションです!

出演協力してくださったのは、石垣空港にある水槽に飼われていたお魚さん

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悪役にしちゃってごめんね!本当は水槽にいる他のお魚さんたちに手を出すことなく優雅に泳いでいる優しいお魚です。

あと3日間石垣島に行ってきたことは本当です。諸々写真を撮ってきたけど、全然使わなかったなぁ・・・まぁ石垣島のことはたくさんのブロガーさんがもっと立派な記事を書いていると思いますので、私は私らしく書いてみました!

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こういう石垣島っぽい写真をもっと使えばよかったですね。まぁ、私の思い出という名のアルバムにしまっておきます。

さてさて、楽しい3日間はこれで終わり。私はまた東京に戻りハンターとして・・・いや会社員としての生活することにします。

天気は悪かったけど、石垣島はのんびりしていて自然が多くて気分転換には最高の島!明日から仕事行くのが本当に嫌になるよ!