私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】クロロ戦の時のヒソカはフロアマスターだったのか?考察してみた!

ハンターハンターに登場するクロロは、いつの間にか天空闘技場の「フロアマスター」という階級に位置していました(フロアマスターについては後述します)。

ストーリーに描かれていない場面で、ちゃっかりと天空闘技場で成果を出していたようです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻10P/冨樫義博)

クロロについては作中で、フロアマスターである言及がしっかりとありました。

ヒソカとの一戦はクロロはフロアマスターとして戦っていたのです。

ただ、相手のヒソカについては、フロアマスターともフロアマスターではないとも取れる説明をされているのです。さらっと読み飛ばしてしまいそうな部分ですが、とても気になりました。

 

そこで今回は、クロロと戦った時のヒソカは天空闘技場のフロアマスターだったのかどうかについて考察してみようと思います。

フロアマスターとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 6巻90P/冨樫義博)

1日平均4,000人の腕自慢たちがやってくる「天空闘技場」において、1階から勝ち上がっていき、さらに念能力者も多数蔓延る200階クラスを勝ち抜いた21名の最高位闘士のことをフロアマスターと呼びます。

 

天空闘技場の230階〜250階の各フロアを1名の闘士が占有しており、フロアマスターになると2年に1回開催される格闘家の祭典「バトルフロンティア」の参加資格を得ることができます。

バトルフロンティアで優勝すれば最上階が自分の家となり、副賞として希少なお宝ももらえるという至れり尽くせりな生活が待っています。

 

フロアマスターになるには、200階クラスで10勝し、その時のフロアマスターに挑戦し、勝利する必要があります。が、200階クラスを勝ち抜いたフロアマスターはかなりの手練れと思われ、簡単になれるものではないと想像できます。

 

ヒソカがフロアマスターなのか疑問が生まれたセリフ

まずは、私が疑問に感じたシーンのセリフをご覧いただきましょう。

天空闘技場の実況のお姉さんが、ヒソカとクロロの一戦を紹介しているセリフです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻7P/冨樫義博)

このセリフ、ヒソカがフロアマスターともそうでないとでも取れてしまうのです。

「休みがちの死神がフロアマスター戦として最初に選んだ相手はー!」

この「フロアマスター戦」というのが、ヒソカが挑戦者、そしてクロロがフロアマスターだからヒソカにとっての「フロアマスター戦」なのか。

それともヒソカもクロロもフロアマスターだから「フロアマスター戦」としているのか判断がつきにくいです。

 

また、その後に続く

「最初に選んだ相手はー!同じくフロアマスターとして初めての試合を迎える」

このセリフの「同じく」がどこにかかるかによって内容が変わってきます。

同じくフロアマスターとして初めて

→ヒソカが初めてフロアマスターに挑むことと、クロロもフロアマスターとして初めての試合であることから単に「初めて」同士でかかっている

 

同じくフロアマスターとして初めて」

→ヒソカもクロロ同様フロアマスターであるという意味合いのセリフ

 

2つのパターンが考えられてしまい、ヒソカがフロアマスターなのかどうかわかりにくいのです。

作中でフロアマスターへの挑戦権までは持っていたヒソカ

また、先のセリフをややこしくしている要因として、ヒソカの天空闘技場での戦績があります。

作中でヒソカはカストロ、そしてゴンに勝利し200階クラスで10勝を確保、フロアマスターへの挑戦権を得ていました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻185P/冨樫義博)

ただ、その後実際にフロアマスターに挑んだかどうかは明らかにされていません。

もしこの時点でヒソカはフロアマスターに挑んでおらず、そのままの状態だったとしたら、クロロとの一戦はフロアマスターになったクロロに挑戦者として、200階クラスで10勝した段階のヒソカが戦いを挑んだという形になり、ヒソカはフロアマスターではないことになります。

 

この考えでもまかり通るのですが、200階クラスでは戦闘準備期間90日を過ぎると何勝していても失格になってしまうという制限が付いていました。

フロアマスターへの挑戦権も同じように時間制限があった可能性もあります。

ただ、もしフロアマスターへの挑戦権はもっと長い期間確保されるのであれば、「ヒソカは200階クラスで10勝してしまい、天空闘技場ではフロアマスターとしか戦えないので、先にクロロにフロアマスターになってもらい、ヒソカは挑戦者として戦った」と考えることができます。

ヒソカはフロアマスターではないということになりますね。

しかしこの場合「200階クラスでは10勝すると、以降200階クラスの闘士と戦えない」というようなルールがある前提にはなります。

もしヒソカがフロアマスターだったら

もしゴンとの戦い後にヒソカがフロアマスターになっていたとしたら、クロロが200階クラスをクリアした時点でフロアマスターであるヒソカに戦いを挑むことができたはず。

つまりクロロとヒソカの立場が逆になったということですね。

普通に考えるとこの順序になると思うのですが、クロロはフロアマスターになっているのは確定です。

 

ヒソカの話ではクロロは除念後にヒソカから逃げ回って戦闘を避けていた様子。

天空闘技場での戦いもクロロが拒み続け、現行のフロアマスターの中にどうしても盗んでおきたい能力を持っている闘士がいて、ヒソカと互いにフロアマスターになってから戦いを提案したとも考えられますね。

そのフロアマスターが「人間の証明(オーダースタンプ)」か「転校生(コンバートハンズ)」の持ち主だったとしたらありえます。

 

ヒソカがフロアマスターだった場合、クロロもフロアマスターというのは順序的に違和感がありますが、可能性として決してないわけではないです。

しかしこの場合、さらに次の疑問点が浮上してきます。

フロアマスター同士の戦いは行われているの?

その疑問とは「フロアマスター同士の戦いは日常的に行われているのか」ということです。

作中で答えは明らかになっていないのですが、天空闘技場的にお客さんを呼んで、高いチケットを買わせるにはフロアマスター同士も戦わせたほうがメリットはありそうですよね。より強い者同士が戦ったほうが人気が出ますし。

しかもフロアマスターにも230階〜250階までと階級が分かれているみたいですし、上の階になるほど待遇も良くなるようですから、フロアマスター同士が戦って順位を競うことも取り入れなければ不公平になりそうです。

その順位入れ替え戦が2年に1度行われるバトルオリンピアなのかもしれませんが、2年に1度ってかなりスパンが長いですよね。

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻10P/冨樫義博)

ただ、仮にヒソカもクロロもフロアマスターだとしたら、作中の時間的に2人の戦いはこのバトルオリンピア内での一戦だった可能性もあるのです(34巻にバトルオリンピアという言及はありませんでしたが)。

ゴンたちが天空闘技場に挑んだ時からハンター試験が2回行われているので作中時間で約2年経ってます。当時ちょうどバトルオリンピアの開催される年だとしたら、ヒソカとクロロが戦ったタイミングもバトルオリンピア開催の年に当たるのです。

晴れの舞台として2人は、バトルオリンピアでの戦いを選んだってこともありえますね。やりかねないと思います。

 

バトルオリンピアが開催されることと、タイミング的に2年に1度に合致することから、ヒソカとクロロ両方ともフロアマスターだった場合、もし天空闘技場でフロアマスター同士の戦いが日常的には行われていなかたっとしても、戦う機会が全くないわけではないです。

「最初に選んだのは」というセリフの疑問

ヒソカがクロロを対戦相手に指名するにあたり「最初に選んだのは」と言われていました。「最初に」ということは連戦する可能性があるいうことですよね。これも2パターン考えられまして、

200階クラスで10勝した挑戦者は、フロアマスターを1人ずつ倒していき、階を上げていくことができる。負けた時点でその階の1つ下の階のフロアマスターになれる(最下層のフロアマスターは脱落)

というパターンと、

フロアマスター同士の戦いは自分が死なない限り何回でも自由に行えて、ヒソカもクロロもフロアマスターとしては初めての戦いだった

というパターン。

 

前者の場合はヒソカはフロアマスターではなく挑戦者として初めて選んだ相手がクロロとなり、後者はヒソカもクロロもフロアマスターとなります(そして日常的にフロアマスター同士の戦いは行われている可能性が高まる)。

 

いやはやこれは・・・もうわけがわからなくなってきたぞ!どちらとも取れる・・・考え方によってはどちらとも取れる・・・やばいぞ、どう結論付けましょうかね・・・

考え方次第

結論。正直なことを申し上げますと・・・考え方次第かなと思います。

まぁヒソカがフロアマスターであろうがなかろうが、それほどストーリーにおいて重要なことではないと思いますので。

「ヒソカはフロアマスターには勝っていない。そもそもゴンとの戦いで燃え尽きて挑戦すらしていない」

と考えるか

「ヒソカはフロアマスターも遊び殺して余裕でいた」

と考えるかによりますね。お好きな方でいいと思います。

 

私としては「ヒソカはフロアマスター」説を推したいところではあります。つまり実況のお姉さんのセリフを「同じくフロアマスターとして初めての試合を」という意味合いでのセリフだったと考えたいです。クロロもヒソカもフロアマスターだっという意味合いですね。

フロアマスターの強さがいまいちわかりませんが、ヒソカにはフロアマスターくらい楽々制することができるほどの力を持っていて欲しいです。

ということで

ゴンとの戦い後、ヒソカはフロアマスターになったが、他のフロアマスターは弱くて戦う気がない

クロロと天空闘技場で戦うことになったがフロアマスターは200階クラスで10勝した人かフロアマスター同士の試合しか受けられない

クロロは200階クラスで10勝してヒソカに挑む権利を得たが、現行のフロアマスターの中にどうしても能力を盗んでおきたい能力者がいた(戦闘をすれば「相手の能力を見る」という「盗賊の極意(スキルハンター)」の条件を満たしやすいため戦った)

クロロもフロアマスターになったが、ちょうどバトルオリンピアの開催年だったのでフロアマスター同士でヒソカと戦えた(ヒソカにとってもクロロにとっても初のフロアマスター戦)

って感じで、ヒソカはフロアマスターだったと思います、願望としては。

 

ただ流れ的に考えると、

クロロがヒソカに天空闘技場で戦うことを提案(コピー人形を使った作戦を実行するため人が多く、かつ一騎打ちになる天空闘技場がベストと考えたため)

しかしヒソカは200階クラスで 10勝してしまい、その時点で戦いをストップしていたのでフロアマスターとしか戦えない

クロロが頑張ってフロアマスターになる(その間にヒソカ戦で必要となる能力も盗んだ?)

ヒソカが挑戦者としてフロアマスターとなったクロロに挑んだ

という方が自然ではあるんですよね。ヒソカがフロアマスターではない方が。

 

色々考えましたが、こればかりは答えが出ません。すみません!せめて天空闘技場のルールがもっと詳しく分かればいいのですが、作中の説明ではこれが限界です。

ヒソカさんの強さを信じるか信じないかは、あなた次第って感じですね。

 

でもちくしょう・・・わからなかった・・・悔しい・・・今回のはハンターハンター考察っていうか「国語の問題」だよ・・・ややこしすぎるよ・・・

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻88P/冨樫義博)

 

2023年追記:カキンマフィアの会話で、ヒソカが天空闘技場のフロアマスターだと言及されました。クロロに敗北後もヒソカはフロアマスターなのかは分かりませんが、対戦当時はフロアマスターだったことが確定しましたね。

 

 

 

ハンターハンタークイズ!

それではハンターハンタークイズで締めくくりましょう!

前回の答えは

A.6位

でした!

www.g913-jiro.com

それでは今回は「天空闘技場」に関するクイズ!

 

Q.キルアが天空闘技場190階クラスで勝った時にもらったファイトマネーはいくらくらいだったでしょうか?

難易度:星3(トリプル)

 

ヒントは6巻!

 

答えは次回!それでは〜!