ヒソカとの戦いでクロロが披露した念能力「番いの破壊者(サンアンドムーン)」。この能力を使ってクロロは人間を「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」でコピーした人形を爆弾に変えてヒソカを敗北(一時的な死)に追い込みました。かなり強力な能力でしたね。
クロロが「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を披露するまでは、ハンターハンターの世界における「爆発系の能力」を使うキャラと言えばゲンスルーだったと思います。戦闘では主に「一握りの火薬(リトルフラワー)」を使い、爆発で攻撃していました。
同じ爆発を利用する両者の念能力。そこで今回は、クロロの「番いの破壊者(サンアンドムーン)」とゲンスルーの「一握りの火薬(リトルフラワー)」の性能差をまとめてみました!
- 「番いの破壊者(サンアンドムーン)」とは?
- 「一握りの火薬(リトルフラワー)」とは?
- 威力の差
- 発動条件の差
- サシでの戦闘なら使い勝手が良いのは「一握りの火薬(リトルフラワー)」
- ハンターハンタークイズ!
「番いの破壊者(サンアンドムーン)」とは?
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻21P/冨樫義博)
まず「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の説明からします。
先ほどはクロロの能力と説明しましたが、正確には流星街の長老からクロロが盗んだ能力です。
左手で「太陽(プラス)」の刻印、右手で「月(マイナス)」の刻印を対象物に押印し、プラスとマイナスの刻印が触れ合った瞬間爆発します。
刻印自体は一瞬で押せますが、押している時間によって爆発の威力が変わり、だいたい3〜5秒押し続けると最大の威力になり、爆発物の傍にいる人間までも粉々に吹き飛ばします。
また、死後強まる念の効果で、一度押印された刻印は爆発するまで消えることはないという厄介な能力でもあります。
「一握りの火薬(リトルフラワー)」とは?
(引用:HUNTER×HUNTER 15巻52P/冨樫義博)
爆発魔ゲンスルーの念能力です。手で掴んだ部分を爆発させます。
爆発の威力はそれほど高くないですが、当たりどころによっては致命傷を負ったり、オーラでガードしなければ腕や足が吹き飛んだりするくらいには威力があります。
「一握りの火薬(リトルフラワー)」は単純に直接戦闘で相手を攻撃する能力でもありますが、ゲンスルーのもう一つの能力「命の音(カウントダウン)」によってセットした爆弾のの解除に来た人間を撃退するための能力でもあります。
また「一握りの火薬(リトルフラワー)」を使用する際にはゲンスルーの手も爆発に巻き込まれてしまうので「凝」を使ってオーラで手を防御しなければなりません。
これらを踏まえて、2つの能力の能力の性能差を見てみたいと思います。
威力の差
まずは威力について比較してみたいと思います。
先述の通り「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は刻印を押している時間によって爆発の威力が変化します。
作中でクロロが天空闘技場の審判を爆破した時は、審判の胴体部分が弾け飛ぶくらいの威力でした。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻20P/冨樫義博)
審判に対して発動した際は、おそらく刻印時間はごく短かったものと思われます。
この状態での威力は「一握りの火薬(リトルフラワー)」とそれほど差はない様子。「一握りの火薬(リトルフラワー)」も胴体に食らえば爆死する威力だと思いますので。
ただ押印時間を3〜5秒かけた「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の爆発の威力は「一握りの火薬(リトルフラワー)」とは比較になりません。
爆弾となった対象者だけでなく傍らの人間も粉々に吹き飛ばすほどですから。
めちゃくちゃ高火力です。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻108P/冨樫義博)
おそらく、「一握りの火薬(リトルフラワー)」の10倍の威力を誇る「命の音(カウントダウン)」以上だと思われます。
カウントダウンには傍らの人間まで粉々に吹き飛ばすような威力の描写はありませんでしたので。
ということで威力だけで見ると「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の方が「一握りの火薬(リトルフラワー)より上だと思われます。
発動条件の差
「一握りの火薬(リトルフラワー)」の発動条件は「相手の体の一部を手で掴む」程度なもの(「凝」で手を保護する必要もありますが、ゲンスルーなら一瞬で行えます)。発動までの条件や制約などはかなり容易ですね。
しかもゲンスルーは体術も非常に高いレベルですので、並の使い手ではゲンスルーの接近を妨げることはできません。
敵に接近するのもゲンスルーにとってはさほど難しくはないはずです(相手の能力にもよりますが)。
一方で「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は威力こそ高いものの、プラスとマイナスの刻印が触れ合わなければ爆発しないという条件が付いています。
これが意外と使い勝手を悪くさせる制約だと感じます。
流星街の長老は、流星街にちょっかいを出してきた連中への報復として住民を「番いの破壊者(サンアンドムーン)」で爆弾に変えて対象者の元へ送り込んでいたようです。流星街の住民には一様に「報復する」意思があるようで、報復のためには自分の命も厭わない思考をしています。
彼らは流星街の意思に従い、長老に押された刻印を合わせて自爆するのでしょう。
このように「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を発動させるには、爆弾となった人間自らが刻印を合わせるか、クロロのように操作系能力を併用して強制的に刻印を合わせさせるかしなければならないと思います。
能力者の意思だけで爆発させられないのが難点です。相手の体に無理やり刻印して合わせようとすれば、自分が爆発に巻き込まれてしまいますし。
人間ではなく物に刻印して爆発させることもできると思いますが、発動条件の難易度から、「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は「一握りの火薬(リトルフラワー)」に遅れを取ってしまうと思います。
戦闘には0.1秒の遅れが命取りになるハンターハンターの世界で、爆発を最大化するために刻印を3〜5秒押し続けなければならないことと、刻印を合わせなければ発動しないことは命取りになりそうです。
サシでの戦闘なら使い勝手が良いのは「一握りの火薬(リトルフラワー)」
「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は1対1の戦闘で使うには、発動条件や発動スピードなどから使い勝手が悪いと思います。
もちろんクロロがヒソカに仕掛けたのような戦術が取れれば別ですが、あれはいくつも能力を保有できるクロロだからこそできた戦い方です。
「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は最大威力で決まれば相手を一撃で倒すことなど容易ですが、サシの状況で易々と発動の準備はさせてもらえないでしょう。
思えばクロロも「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を使うにあたり、コピー人形を大量に生み出してヒソカを撹乱するという「集団戦」に持ち込んでましたもんね。
サシでの戦闘で使い勝手がいいのは圧倒的に「一握りの火薬(リトルフラワー)」だと思います。
威力が低いこととオーラの攻防力移動を極めた相手には防がれてしまう可能性があることが難点ではありますが、「相手を掴むだけで発動できる」という素早さは、サシでの戦闘に向いていると思います。
まぁ、ゲンスルーは「一握りの火薬(リトルフラワー)」発動にあたり「凝」をするのならばそのまま殴った方が早そうですけどね。
「番いの破壊者(サンアンドムーン)」はやはり戦闘中に使う能力というよりは、テロ行為に使うような能力だと思います。
もはや「自爆用」の能力といってもいいのではないでしょうか。
戦闘中なら敵を操作しなければ、刻印したところで「じゃあプラスとマイナスを合わせますね」と敵が言うことを聞いてくれるわけがありませんので、補助的な能力がないとは発動は難しそうです。
戦闘に使うのであれば「一握りの火薬(リトルフラワー)」、テロのような一方的な攻撃や自爆に使うのであれば「番いの破壊者(サンアンドムーン)」といったところでしょう。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻35P/冨樫義博)
クロロはヒソカとの戦いで「番いの破壊者(サンアンドムーン)」を攻撃にも応用していましたが、どちらかというと「番いの破壊者(サンアンドムーン)」の刻印は死後の念で消えることがなく、刻印すれば「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」で作ったコピー人形も消えないという裏技を使うための能力として目をつけていたと思います。
ヒソカをミスリードさせるためですね。
「番いの破壊者(サンアンドムーン)」は攻撃的な能力だとも思いますが、サポート的な面も強い能力であるとも思います。
ハンターハンタークイズ!
最後はハンターハンタークイズで終わりにしたいと思います!
前回の答えは
A.2億ジェニー(くらい)
でした!
それでは今回は、ゲンスルーの能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」に関するクイズです!
Q.ゲンスルーが「爆発魔(ボマー)」であることを明かした直後に「一握りの火薬(リトルフラワー)」で顔面を爆破した人物の名前は?
難易度:星3(トリプル)
あまり目立たなかったけどしっかり名前があるキャラです!ヒントは15巻!
答えは次回!それでは〜!