私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターの日常】クセになってんだ、(会社内で)音殺して動くの

 

私の名前はジロギン。

 

ハンターハンターの物語中には、もちろんたくさんのハンターが登場するが、同じくらい「殺し屋」や「暗殺者」と呼ばれるキャラクターたちも多く登場する。ただ作中の描写や、ネテロ会長のキルアやイルミに対する評価を考えると、信念や探究心を持って仕事に挑むハンターと、冷酷無慈悲にターゲットの命を奪うことを生業としている暗殺者とでは相容れない部分というのもあるようだ。

それでも、暗殺者の技術はハンターとしても役に立つものも多く、私もハンターとして、そして会社員としても取り入れている。

 

 

キルアは暗殺一家ゾルディック家で、生まれながらに暗殺の訓練を積んできた、幼いながらもプロの殺し屋だ。そんなキルアは歩いたり走ったりするときに、常人の何倍も優れた聴力を持つセンリツにもやっと聞こえる程度(音楽用語でエスティント:estinto)の足音しか立てない。

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻94P/冨樫義博)

命を取る取らないは別にしても、ハンターも暗殺者も

「ターゲットに気づかれないよう身を潜め、接近する」

という技術は共通して必要となってくる。私も「足音を消して動く」という技術を取り入れるべく、これまで過酷な訓練を積んできた。

 

 

 

足音を消して動くようになったのは、遡ること8年前、私が高校2年生の時からだ。当時私は部活動でやっていたテニスにはまっていた。ハンターになる前の私だ。そんなある日部活の顧問の先生から、

「プレー中のお前はバタバタと足音が大きい。それは地面を足の親指の付け根で蹴れていないからだ。足の親指の付け根で地面を蹴らないと移動速度も上がらない。今日から立っているときはずっとつま先立ちで生活をしてみろ」

と言い渡された。本当に少年漫画の修行パートさながらの宣告である。この日以来私は毎日つま先立ちで過ごすことにした。

つま先立ち生活の本来の目的は「速く走れるようにするため」だったはずだが、私は副次的な効果として「足音が小さくなる」ということに気がついた。地面と足の接地面が小さくなるため、発生する足音も小さくなるようだ。

以来8年間、私は立っているときはずっとつま先立ちをしてきた。時折

「ジロギンって身長173〜174cmくらいって言ってたけど、もっとでかくね?」

と周りの人に言われることもあるが、それは私がつま先立ちをして生活しているからなのである。実際の身長プラス3cmくらいになっているはず。

こうして私は足音を消して動く技術を体得した。8年も続ければもう体に染み付いていまっている。すなわち私は

クセになってんだ、音殺して動くの

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(引用:HUNTER×HUNTER 12巻94P/冨樫義博)

 

 

 

 

日常生活でつま先立ちをしていれば間違いなく足音を消して動けるようになる。しかし目的は足音を消すことにあらず。「いかにターゲットに気づかれず接近するか」が肝要なのだ。足音を消せたところで自分の存在が相手に察知されなくなっているのかどうかはわからない。そこで私は裏稼業として働いている会社にて、社内の人を相手にこの「気づかれずに接近する」ということを実践し、その人の反応から成功したかどうか確かめることで訓練しているのだ。

例えば、コピー機で印刷された書類を社内の人に持って行く時などは最高の練習タイミングになる。つま先立ちで足音を、そして「絶」でオーラと気配を断つことで気取られないようにして書類を持って行く。

 

スーッ・・・(密かに接近するジロギン)

〇〇さん書類印刷しましたか?

(ビクッ!)ああ…したね、ありがとう(バカな!?こいついつの間に私の背後に!?)

相手が一瞬ビクッとすれば私は完全に気取られることなく接近できたということになる。位置的に私が接近することを視認されてしまえばいかに足音を消して「絶」を併用したとしてもバレてしまう。あくまでも相手の死角から近づくときのみこの訓練はできる。 ただつま先足立の訓練をするだけでなく、実践を通して初めてものになるのだ。

 

 

 

ハンターや暗殺者としてはマストで必要となってくる「足音を消して歩く」技術。だが、日常的な生活や会社員としての生活においては全く必要ではない。むしろ私のように会社内でこの訓練をしまくると気味悪がられてしまう。私は会社内の人とコミュニケーションを図ろうとしてはいないのでむしろ自分の存在感を消せるのは好都合。だが、キチンと会社内の人たちとも接点を持ち、コミュニケーションをとりたいという人はこの訓練はやめておいたほうがいいだろう。半端な覚悟で、ハンターや暗殺者の道に足を踏み入れることは、己の破滅を意味するのだ。