死後強まる念によって復活したヒソカは、クロロの戦力を削るべく幻影旅団員たちの抹殺を開始しました。
最初の標的となったのは、実際にクロロに能力を貸していたシャルナークとコルトピ。夜の公園でヒソカに奇襲を仕掛けられ、2人とも死亡した模様です。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻145P/冨樫義博)
この2人の末路、特にシャルナークについては実は
ヨークシンシティでクロロが占った通りの結末を迎えている
と思えてしまうのです。この辺を考察していこうと思います。
シャルナークの占い結果
ヨークシンシティ編にて、クロロはノストラード組ボスの娘・ネオンから「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」を盗みました。
100%当たる占い能力で、非常に貴重な能力ということもあり、クロロは盗んだようです。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻9P/冨樫義博)
マフィア襲撃後、ヨークシンシティから撤退しようとしていたクロロと、ウボォーギンを殺害したクラピカへの復讐が達成できるまでヨークシンシティに残ると言い始めたノブナガ。
どちらが旅団にとってベストな選択かクロロが「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」で団員たちの未来を占ったところ、団員の中には命を落とす占い結果が出た者もいました。シャルナークもその一人。
シャルナークの占いは、このような結果でした。
電話を掛けてはいけない
一番大事な時につながらないから
電話に出るのもすすめない
3回に一度は死神につながるから
「天使の自動筆記(ラブリーゴストライター)」の占いは、1週間ごとに1ヶ月先までの未来を占えます。
シャルナークの占いはどうやらこの詩だけで止まっていたようですので、1週間以内に死亡するという結果でした。
クロロ始め旅団メンバーの行動の結果、シャルナークの未来が変わり占いの通りにはなりませんでした。
が、この時点で詩の内容的に、ヒソカがシャルナークを殺すという占いが出ていたとも取れるんですよね。
死神=ヒソカ?
詩の内容からするとシャルナークの死には「死神」が関わってきそうです。
私の考えを成立させるには「死神=ヒソカ」とならなければなりません。
クロロとの戦いにおいて、ヒソカは天空闘技場の実況のお姉さんから「休みがちな死神」というニックネームをつけられていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻7P/冨樫義博)
これはヒソカが試合に姿を見せないことが多かったことと、試合に出ればほぼ必ず相手を殺害することからつけられたと思われる名前です。
正式なものではないにしても、ヒソカは「死神」という評価をされています。
ヨークシンシティ時点でも、ヒソカはクロロとタイマンするべく邪魔な旅団員を始末する(またはクロロとの戦いに邪魔が入らないようにするべく)ためにクラピカと手を組んでいました。
場合によってはシャルナークも殺害対象に入っていた可能性はあります。どのみちシャルナークはヒソカの手によって始末されていたと考えられます。
ちなみに、シャルナークがヒソカに殺されるのだとしたら、ヒソカの占い結果にもシャルナークを殺すことが言及されていてもいいはずです。それがなかったのは、クロロとの戦い以外興味のないヒソカにとって、団員であるシャルナークを殺すことなんて「取るに足らない出来事」だったからと考えられます。
昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらないということです。
占いの有効期限
ただこの考察の問題点としては、「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」の占いは1ヶ月先までしか占えないという点があります。
クロロがシャルナークを占ったヨークシンシティ編は、シャルナークの死から作中時間で1年半〜2年近く前のことです(ヨークシンシティ編からシャルナークの死まで2回ハンター試験が開催されていますので)。
当時のシャルナークの占いからはるかに長い時間が過ぎています。
この点を考えると、シャルナークがヒソカによって殺されたのは、占い結果の有効期限を超えていますので、占いとは関係のない事案だったと考えるべきですよね。
占いとは関係なかったとしても、シャルナークがヒソカに殺されるのは必然と言いますか、占いがなくても起きたことなのだとは思います。
幻影旅団メンバーを倒せるキャラと言いますとかなり限られてますし、そもそも団員が死んだ時、報復までしてくる旅団を狙っているような物好きは、旅団に因縁あるクラピカとヒソカくらいなものです。
クラピカは旅団を始末することよりも緋の目の回収を優先していますので、旅団を狙い続け、かつ旅団メンバーを倒せる実力があるような人物はヒソカくらいなんですよね。
占いがあってもなくても遅かれ早かれ、シャルナーク及び他の幻影旅団メンバーはヒソカに命を狙われることとなっていたでしょう。
ケータイがあればシャルナークはヒソカに勝てたのか?
シャルナークがヒソカに殺された際、シャルナークの能力発動に必須となる携帯電話はクロロに貸しっぱなしでした。すなわちヒソカへの対抗手段がない状態でシャルナークはやられたわけです、もしシャルナークがケータイを持っていればヒソカに勝てたでしょうか?
シャルナークはキメラアントの雑兵相手にも、苦戦といますか、手傷を負う程度には追い込まれていました。
本人はいたって冷静でしたが、シャルナークは戦いをそれほど得意ではないと思われます(旅団での役割も情報処理なので、前線に立つことは少なそうです)。
特に接近戦は苦手そう。
ですので、「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」の強みであるアンテナを刺せば敵を操作でき、ほぼ一撃必殺という戦い方をヒソカ相手にするのは無謀そうです。
ヒソカはガチガチの戦闘タイプで、しかも死後の念で体の一部がゴムになっています。ゴムの弾力を使った移動スピードをシャルナークが捉えるのは厳しいでしょう。
また、シャルナークのもう一つの戦闘方法として、自分にアンテナを指して爆発的にオーラを増幅させる「自動操作モード」があります。
この状態になれれば接近戦でもヒソカとも善戦できそうではあります。しかし、発動までに時間がかかるため、手段を問わず殺しにかかってくるヒソカは発動を待たずしてシャルナークの命を取りに来るでしょう。発動までの時間が大きなスキとなってしまいます。
ケータイがあってもシャルナークがヒソカに勝つのはかなり難しかったのではないかと思います。
まとめ
シャルナークの占い結果としてはヒソカに殺されるという結末があらかじめ出ていました。
ただ、それはクロロ戦後のヒソカに殺されるという意味合いではなく、ヒソカが積極的に幻影旅団抹殺を狙っていて、かつ旅団員に勝ち得る実力を持っている者がヒソカ以外にほぼいないことからも、ヒソカに殺されるくらいしかシャルナークの死はなかったということになるでしょう。
占い結果に関わらず、シャルナークが死ぬ場合、ヒソカの手によるものになったという感じです。
旅団は強く、危険なため、熟練のハンターでも手が出せません。伝説の殺し屋であるシルバですら警戒するレベルですからね。
それでも尚旅団を狙うような輩となるとヒソカくらいしかいなさそうです。
ということでシャルナークは結果的に占い通りの結末を迎えましたが、クロロの占いが直接、ヒソカに公園でやられるという死を占ったわけではないと私は思います。
ハンターハンタークイズ!
最後はハンターハンタークイズです!
前回の答えは
A.一日一殺
でした!
それでは今回は「シャルナーク」に関するクイズです!
Q.シャルナークが「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」のアンテナを体に指して発動する「自動操作モード」を使ったのち、シャルナークの体に起こるリスクがありますがそれはなんでしょう?
難易度:星2(ダブル)
ヒントは22巻!
答えは次回!それでは〜!