今回はこれまで1回も触れてこなかったちょいキャラにフォーカスしていこうと思います。多分ハンターハンターをお読みの方ならば分かるはず。グリードアイランド編に登場した、
プーハット
と言う人物です。
グリードアイランドに入る前にゴンとキルアに接触してきた男がプーハット。一応グリードアイランドに入りはしたのですが、彼の作中での活躍を考えると、
ただの営業マン
なんですよね。今回はプーハット=ただの営業マン説を検証してみたいと思います。
プーハットとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 13巻156P/冨樫義博)
グリードアイランドに入るプレーヤーとしての資質があるかどうかをテストするツェズゲラ開催の品評会にて、ゴンとキルアに絡んできたのがプーハットです。あご髭と短髪、スーツが特徴的な男性です。
プーハットはツェズゲラのテストを受けるに当たり、受けに行く順番から他の参加者の力量を測るような能書きを垂れていました。洞察力は高そうでしたが、実力のほどは全くもって不明でした。
作中では、ツェズゲラたちとは別で動き大人数でカードを集めていた、ハメ組に参加しましたが、グループに忍び込んでいたゲンスルーに爆殺されてしまいました。
一応、念は使える
(引用:HUNTER×HUNTER 13巻158P/冨樫義博)
グリードアイランドに入るためには、ゲーム機に向かってオーラを練る必要があります。プーハットがゲームに入れたということはオーラを使えるということで、念の心得があることになります。
そもそもツェエズゲラの品評会は「練」を見せろということで、念の修行の成果を見せなければなりません。プーハットがクリアしていたということは、シングルハンターでもあるツェズゲラのお眼鏡にかなう、相応の能力を持っていたのでしょう。あの理屈っぽい感じは操作系か、変化系な感じがしますね。
プーハットは「ただの」営業マンかというと、そうでもなさそうです。念を使えるので。
グリードアイランド内での行動が完全に営業マン
プーハットが最もフォーカスされたのは、先述の通り品評会の時と、ゲンスルーを相手にカードと「命の音(カウントダウン)」の解除の交渉をしに行ったときですね。品評会でのプーハットは実力者感がありました(キルアには馬鹿にされてましたが)。しかし、グリードアイランドに入ってからのプーハットは営業マンそのものです。
「命の音(カウントダウン)」を仕掛けられたグループのメンバーたちの前では、おそらく「自分ならばうまく仲介ができる」と言い張り、ゲンスルーの前でも「自分ならうまく中を取り持てる」と言いたげな感じでした。はいこれはまさに営業マンそのものですね。私も営業をしているのでわかります。
(引用:HUNTER×HUNTER 15巻68P/冨樫義博)
営業マンの仕事はすなわち「交渉」です。自分の会社の言い分をできる限り通すべく、お客さんのところに向かって商談をします。その中で条件のすり合わせや値段について話し合うのです。
ただ、基本的に営業マンは「コウモリ」です。自分の会社の上の方の人にもいい顔をし、お客さんにもいい顔をしなければなりません。上司とお客さん、どちらも言い分がありますが、妥協点を見つけていくのが営業の仕事です。
仲間たちとゲンスルー、彼らの妥協点を探ろうとしていたプーハットは営業マンの働きをしていました(ただダメなところとして、あわよくばゲンスルーの仲間になろうとしていたところですね。営業はお客さんの意見に寄りすぎてもダメです)。自ら交渉しに行こうと名乗りを上げたことからも、相当営業力に自信があったんでしょうね。妙にコミュ力が高いのも営業マンっぽいです。
まぁ失注しましたけど。自分の仲間を裏切ろうとして失注というのは営業マンとしては恥です。
(引用:HUNTER×HUNTER 15巻69P/冨樫義博)
もし営業に関する能力だったら?
例えば、プーハットの念能力が営業に関する能力で、「ある条件を満たせば交渉を100%成立させることができる」などであったとしたら、実はグリードアイランドではかなり役に立ちそうな能力なんですよね。
グリードアイランドのクリアにはゲーム中に存在する100枚のカード全てを揃えなければなりません。カードの入手難易度は様々で、レイザーのイベントのように発見することすら困難なイベントをクリアしなければ、入手不可能なカードもあります。そういったカードを手に入れるために、プレイヤー同士がカードをトレードしたり、情報や報酬、協力などあらゆる対価でもってレアカードを他のプレイヤーから貰い受ける場合もしばしば。
こうなると、もしプーハットが営業や交渉に関する能力だったとしたらかなり使い勝手が良さそうです。交渉しても破綻になる可能性が低くなりますので。何でしょう、「ある言葉を聞かせたら相手の意思を操り、交渉を成立させることのできる操作系能力」とかですかね。こんな感じの能力だとしたら、ツェズゲラも有用だと感じ、プレイヤーとして認めたのもうなずけます。
ゲンスルーに対しては・・・プーハットが能力を発動する前にやられてしまったんでしょうね。事前に、ゲンスルーの能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」についてはプーハット自身直に見ていました。しかし、ゲンスルーに喉を掴まれた時点で、オーラの攻防力移動を行ってなかったあたりを考えると、プーハットは念能力者としてもイマイチだったみたいです。
プーハット=ジロギン
この「=」はハンターハンターのキャラクターたちの名前と苗字の間に入る「=」ではありません。「同じです」という意味での「=」です。
プーハットは、当ブログの運営主である私、ジロギンそのものです。念使いにして営業マンのプーハット。私も念使いにして営業マンをしています。
【ハンターの日常】会社内僕「トイレの個室空いてるかな?仕方ない『円』を使うか」 - 私の名前はジロギン。
商談に行くも、結局破綻となってしまうあたりも似ています。なんとなく以前からプーハットには近しいものを感じていたのですが、今回で合点がいきました。
ただ、プーハットは、営業マンにしては髭面だし、ノーネクタイだしで、商談に行く身なりとしては良くないです。これではゲンスルーも
「何この営業マン!?言ってることも甘ちゃんすぎるし、ムダ毛の処理も衣服の整備も何もかも甘すぎるわ!きもい!死んで!『一握りの火薬(リトルフラワー)』!!」
と聞く耳持たなかったのうなずけます。営業マンは口のうまさだけでなく、身なりもかなり重要なのです。
プーハットは念を使えましたし、「ただの営業マン」ではありませんでした。しかし、念能力者としても、営業としても実に中途半端でした。
たぶんですが、あの身なりでグリードアイランドに参加したことからも、プーハットは
会社でリストラにあって無一文になり、グリードアイランド攻略の報酬で一発儲けようとしたサラリーマン
だったのかもしれません。