私の名前はジロギン。
最近私は、ことわざや四字熟語など、日本の慣用句を調べることにはまっています。
意外な意味を持つことわざや、ツッコミどころ満載のことわざまで沢山あるんですよ。
今日もことわざを調べていたのですが、ふと疑問に思うことがありました。
それは、
『ミイラ取りがミイラになる』ということわざの「ミイラ取り」とは何者なのか?
ということです。
ミイラとは、死後風化せず、何百年、あるいは何千年もの間、保存状態が続いている死体のことですね。
ホラー映画、アクション映画の敵としてよく出てきます。
ご存知の方も多いと思います。
一方であまり聞きなれない「ミイラ取り」という人々・・・いや職業といった方がいいでしょうか?
今回は「ミイラ取り」とは何者なのかを調べてみました。
「ミイラ取りがミイラになる」の意味
まずは「ミイラ取りがミイラになる」ということわざの意味を説明します。
意味:ミイラを取りに行った者がミイラになってしまうことから、ある目的で、ある場所に向かった人が、何らかの事情で戻ってこなくなること。
説得しに行った人が、逆に説得されて戻ってくること。
などを意味ます。
使い方としては
「お前さっき『絶対あいつに、今日の昼飯は寿司じゃなくてやっぱりカレーが食いたいって言わせてくる』って言ってたよな?
何でお前まで寿司食べたくなっちゃってんの?なんで?ミイラ取りがミイラになちゃってるじゃん!」
このように使います。
ミイラ取りとは何者?
では本題。
ミイラ取りとは何者なのでしょうか?
そういう職業があるのでしょうか?
まずはグーグルで「ミイラ取り 求人」と調べてみました。
どうやら正式な職業として求人を出してはいないようですね。
ではきちんと調べましょう。ミイラ取りとは何者なのか・・・
それは言葉の通りで・・・
ミイラを取りに行った人
なんですよね
・・・
映画「ハムナプトラ」シリーズの主人公 リック・オコーネルや、
「インディ・ジョーンズ」シリーズの主人公インディアナ・ジョーンズ博士などが近いと思います。
が、
実際のミイラ取りたちは、映画のカッコいい主人公のような存在ではなかったみたいです。
時代は1500年代、海外でミイラは「万能薬」とされていたそうです。
日本でもミイラを万能薬と考えていた時代があったとのこと。
つまりミイラの一部を薬にして服用していたってことですね。
・・・オェェェェ!!
と吐き気がしますが、薬だと信じられていたようです。
当時のミイラは薬になることから高値で取引されていました。
そのため、ミイラを探し当てて金儲けしてやろうと考える人々も多かったそうです。
彼らこそが「ミイラ取り」だったわけですね。
完全に金目的でミイラを探していたわけです。
もちろんミイラは簡単に手に入りません。
そもそも人が死ぬような厳しい環境にあるのがミイラですので。
ミイラがありそうな代表的な場所といえば
高い山の上
ですね。
高度が上がり、極寒の中、息絶えた人の死体がミイラとなります。
現代ですら死者が出るエベレストなど世界の高い山々。
今より明らかに文明の発展していなかった1500年代の人々が無事にミイラを取って帰れるわけがないですよね。
そのため、お金目的でミイラを取りに行ったまま帰らぬ人となった人々を例えて、
「ミイラ取りがミイラになる」
ということわざが生まれたとされています。
ちなみに
ミイラを取りに行くことがあまりにも困難だったため、ミイラを捏造して、売買する人もいたそうです。
例えば、
動物のミイラを作って売ったり、
最近死んだばかりの人を人工的にミイラにして売ったり
などなど・・・
かなりおぞましいですね。人の道を外れています。
ミイラを万能薬と信じていた人々は、偽物のミイラであっても購入したようで、騙すことができました。
こういったアコギなミイラ売買も行われていたそうです。
ミイラは万能薬なんていう根拠はどこにもなく、むしろ雑菌などが付着しているミイラを体に取り込んだことで病気が悪化したなんていうケースもあったとか。
時代が進んだ後、ミイラは汽車を走らせるための燃料にもされていたそうです。
燃やされてたんですよね、ミイラは。
希少価値が高いのに・・・
未だに「鑑賞用」に、貴重なものとして扱われるミイラですが、
過去には「実用品」として重宝されていたみたいですね。
意外と引く手数多だったミイラさん。
私も死んで、誰にも発見されずにミイラになったら、
誰かの万能薬になれるかな・・・?
いや、絶対ダメ!ミイラを飲み込むとか、絶対ダメだよ!
道端にミイラがあっても、口にしちゃダメ絶対!
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