今となっては、ハンターハンターに登場するキャラクターの多くが念能力を使えます。が、序盤のハンター試験編では、まだ念能力の概念すら登場していませんでした。
そんな中でも突出して強かったのがキルアですね。
ゾルディック家の厳しい教育を受けたキルアは、多彩な暗殺術で試験を乗り切っていました。
今回はハンター試験時の念を使えないキルアがギリギリ勝てそうな念能力者は誰か?を考えてみたいと思います。
ハンター試験時のキルアのスペック
(引用:HUNTER×HUNTER 4巻60P/冨樫義博)
まずはハンター試験時点で、キルアがどんな能力を持っていたかまとめます。
・念は使えないし、知らない
・でも肢曲(歩きに緩急をつけ分身したように見せる)や、すれ違いざまに心臓を抜き取るなど人間離れした暗殺術を使う
・ナイフより切れる爪を持つ
・試しの門の3の門(重量16トン)を素手で開ける
・暗殺一家ゾルディック家(全員念が使える)から見てもキルアは天才
・難関と言われたハンター試験も念能力者と戦わなければ余裕でクリアできる
・大量殺人鬼でも遊び殺す
などなど・・・
関連記事:【ハンターハンター】キルアのかっこいい暗殺術をまとめてみた! - 私の名前はジロギン。
念を使えなくてもすでに化け物じみているキルアくんですが、念能力者は当時のキルアくんを軽くしのぐ猛者ぞろいです。
ヒソカ、イルミには敵わなかった
キルアと同じタイミングで試験を受けていたヒソカとイルミ。
彼らは持ち前の能力の高さもありましたが、当時から念を使えて、試験中は「接触したら死亡確実」くらいの規格外の強さでした。
それはキルアにとっても例外ではなく、ヒソカとの接触は避けてましたし、イルミと対峙した時は完全に戦意喪失していました(イルミがトラウマだったことと、キルアに念の針を仕込んでいたことも原因)。
当時のキルアではヒソカとイルミに勝つのは無理だったでしょう。
同時に、この2人と同じ程度の力だと思われる幻影旅団のメンバーや、星持ちのプロハンター、ゲンスルーなどにも勝つのは無理でしょうね。
旅団に関してはキルアが念の基礎を学んだ時点でも勝てないと認識してましたので。
カストロでさえキルアが勝つのは厳しい
もっと細かく見ると、天空闘技場の闘士・カストロ相手にも勝てなかったと思います。
キルアは念を使えるようになった状態でもカストロの「分身(ダブル)」を見破れていませんでした。
念なしのキルアがカストロと戦っても翻弄されて、虎咬拳の餌食となっていたことでしょう。
ただ、これは仕方のないことで、カストロは念能力者のはびこる天空闘技場200階クラスで9勝を上げており、ヒソカからもその実力は認められていました。
ヒソカとも善戦できた可能性を秘めています。
カストロはかなり強いんですよね。なので念を知らないキルアが勝てないのは当然なのです。
関連記事:【ハンターハンター】カストロがヒソカに勝つにはどうすればよかったのか? - 私の名前はジロギン。
キルアが勝てるとしたらカストロ未満の力を持つ念能力者になるでしょう。
ズシには勝てる
念なしで念能力者に勝つのは無理なのではないかと思われますが、そんなことはありません。
実際にキルアは天空闘技場で、当時念の基礎修行中であったズシを倒しています(結構本気でやったみたいですが)。
念が未熟な者、念を習得していても修行を怠っている者が相手であれば、キルアは勝てるでしょう。
200階クラスでも、ルーキー狩りをしてまともに戦っていなかったサダソやリールベルトは、念を使っていないキルアに威圧、圧倒されていました。
同時に、グリードアイランドでゲームから出られずにいたモタリケなども余裕で倒せるでしょう。
そんなキルアが勝てそうな相手は・・・?
以上の結果から私は、ハンター試験時のキルアがギリギリ勝てそうな念能力者は・・・
陰獣の病犬だと思いました!
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻49P/冨樫義博)
病犬は、幻影旅団内でも随一の戦闘力を誇るウボォーギンですら捉えられないスピードで動き回り、ウボォーギンの硬い皮膚を噛みちぎる牙の鋭さを見せました。
これらは念能力によるものだと思いますが、ハンター試験時のキルアの戦い方に近いものがあります。
目にも留まらぬ動き(分身を見せるほど)で敵を翻弄したり、一瞬で死角に回り込んで鋭利な爪で急所を貫くキルア・・・戦い方は病犬に近いです。
念で強化された病犬ではありますが、これらのスペック的にキルアと似たタイプの強さだと思います。
さらにキルアに有利な点として「毒が効かない」という点があります。
病犬は牙に仕込んだ神経毒で動きを奪ってきますが、キルアは度重なる訓練で毒は効かない体質になっています。
キルアに毒が効かない以上、病犬は体の自由を奪う戦法は取れません。
致死性の毒を仕込んだとしてもキルアに効かない可能性は高いです。
そして病犬が牙で嚙みつくだけでは、一発で致命傷を与えることは難しいでしょう。
むしろキルアに近づけば、一発で心臓を抉り出されてしまいますので、病犬の方が危険です。
当時のキルアでも重量16トンの門を素手で開けるパワーがありましたので、念のガードの上からでも貫いてきそうです。
よって病犬相手であれば、完勝とはいかないまでも、念なしのキルアでもギリギリ勝てそうだと思いました。
その他の候補
病犬と同じ陰獣でも、攻撃性のあまりない蛭や豪猪ならば念なしのキルアでも余裕で倒せそうです。彼らは集団戦で強みを発揮するタイプのようですので、今回は外しました。
蚯蚓に勝つのは厳しいかなと思いました。
地面に逃げられたらキルアでは手も足も出ませんし、地面に引きずり込まれたら、ウボォーギンでも脱出できないほどパワーを上げる蚯蚓相手では相性が悪い気がします。
あとはバショウあたりともいい勝負をしそうだなと思いましたが、バショウの能力「流離の大俳人(グレートハイカー)」は俳句を書かなければならず、出来によっては効果がイマイチな場合もあります。
隙が大きい上に、失敗するリスクも高い能力ですので、キルアに隙を突かれて殺されそうです。
その他にもダルツォルネ、ヴェーゼ、スクワラ、トチーノなども候補にいました。
が、彼らはプロハンターではないようですし、作中でもあっという間に殺されてしまったので、おそらく念なしのキルアでも余裕ではないかなと思います。
カキン帝国第1王子・ベンジャミンの護衛たちや、ビヨンドの部下である協専ハンターたちはまだ実力が定かではないので抜かしました。
キメラアントは、兵隊長のラモット相手でもキルアが怯えていたことから、念なしの状態でキメラアントに勝つのはほぼ不可能と判断しました。
病犬も世界のマフィアが誇る武闘派集団の一員です。
世界最強の暗殺一家期待のホープであるキルアと肩書きとしては遜色ないかと。
念を習得した後のキルアなら病犬程度余裕そうですが、念なしのキルアならばいい勝負をしそうだなと思いました。