私の名前はジロギン。

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【ハンターハンター】シャルナークはケータイがあればヒソカに勝てたのか?

久しぶりにハンターハンターの考察記事を書こうと思います。

 

結構楽しみにしていたのですが、描かれることのなかった、シャルナークの強さについての考察です。

 

クロロと戦い、死ぬギリギリの所で復活したヒソカ。

そのヒソカが旅団抹殺を企て、最初に狙ったのが、クロロに能力を貸していて「発」が使えなかったシャルナークとコルトピでした(コルトピは使えた可能性もありますが、シャルナークはケータイごとクロロに渡していたため使えませんでした)。

f:id:g913:20171001200040j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 34巻143P/冨樫義博)

 

そのままシャルナークはヒソカに殺されてしまいましたが、もしもシャルナークがケータイを持っていたらヒソカに勝てたのでしょうか?

この点を考察していこうと思います。

 

一撃必殺の「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」

シャルナークの「発」である「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」は、対象人物にアンテナを突き刺すことで、携帯電話を使って自在に操作できる能力です。

典型的な操作系能力と言えます。

 

作中でシャルナーク本人や、クロロと戦ったヒソカが言及していたように、アンテナさえさせば敵を操作できるため、実質一撃必殺の能力です。

非常に強力ですね。ヒソカもだいぶ警戒していました。

 

シャルナークも携帯があれば、ヒソカと対峙した時に操作できる可能性はありました。

が、実際にシャルナークがヒソカにアンテナを突き刺すことは難しかったと思われます。

 

理由は戦闘能力の差ですね。

クロロはシルバやヒソカですら感服するほどの体術使いでありましたが、ヒソカ戦で「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」を使用した際は、ヒソカにアンテナは刺さず、「一撃で勝負を決める能力を持っていると警戒させる」ことをメインに、闘技場の観客を操ることに使っていました。

f:id:g913:20171001195002j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 34巻18P/冨樫義博)

シャルナークの体術は、キメラアントの雑兵と戦っても手傷を負ってしまうレベルで、クロロやヒソカと同等だとは考えにくいです。

クロロがヒソカに接近してアンテナを刺すことを実行しなかったことを考えると、シャルナークがヒソカにアンテナを指して、操作できた可能性は低いと私は思いました。

関連記事:【ハンターハンター】クロロの素晴らしい体術について紹介する! - 私の名前はジロギン。

自動操作モードなら?

「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」には、「自分自身を操作する」能力があります。

シャルナークは自分にアンテナを刺すことで、「自動操作モード」に入ります。

このモードについての詳細などは作中でなかったのですが、オーラ量が数倍に跳ね上がり、シャルナーク自身の身体能力も大幅に向上するようです。

一瞬でキメラアントをバラバラにしていました。

(ただしシャルナーク自身に戦闘中の記憶はなく、体の限界を超えた動きをするため、能力解除後に筋肉痛になる模様)

 

この「自動操作モード」になれば、シャルナークもヒソカと戦えた可能性はあります。

シャルナークの戦闘力がどれくらい向上するのかは不明ですが、一撃でやられるようなことはなかったはずです。

 

しかし、難点として、自動操作モード発動までにはかなり時間がかかります。

シャルナークがアンテナを差す→携帯電話が自動音声開始→能力発動

と、少なくとも数秒はかかるはずです。

 

ハンターハンターの戦闘は0.1秒を争う世界ですので、数秒のラグでもは命取りと言えます。

さらにヒソカは当時、切断された右足を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で補い、ゴムの反動で高速移動が可能となっていました。

 

能力が発動すれば戦えたかもしれませんが、発動までの時間でシャルナークはヒソカにやられていたと思います。

逃げることはできた?

どのみち、ヒソカとの戦闘を真っ向から受けていたら負けていたと思われるシャルナーク。

では逃げることは可能だったのでしょうか?逃げ切れれば、旅団メンバーとともにヒソカを襲撃できるので、コルトピ以外の犠牲者を出さずに済みそうですが・・・

 

これも難しいと思います。

通常状態のシャルナークではまずヒソカから逃げ切れないでしょう。

スピードもそうですが、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」は敵を捕らえるための能力ですから、ヒソカはガムを飛ばして、シャルナークをはりつけにもできたはずです。

 

自動操作モードで逃げればチャンスはありそうですが、そもそも自動操作モードはシャルナークの意思とは関係なく体が動いてしまうようですので、逃げる判断を下すことができるのか微妙です。

多分、ヒソカを標的と定め、戦いに行ってしまうのではないでしょうか。

 

もし自動操作モードで逃げられたとしても、シャルナークの体では限界の動きを強いていますから、逃げているうちに体がボロボロになってしまうでしょう。

こうなると、旅団全滅を企むヒソカとしてはむしろチャンスで、シャルナークを追跡し、殺害するはずです。

 

ヒソカは長年クロロのストーカーをしてきましたし、自分が死んでいるうちにどこかへ消えたコルトピとシャルナークの居場所をその日中に割り出していたので、追跡力は異常です。

逃げたシャルナークも必ず追跡し、仕留めたでしょう。

 

結論:シャルナークの勝機は…

結論として、シャルナークはケータイがあってもヒソカに勝つのは難しかったのではないかと思います。

 

シャルナークが弱いということではなく、状況的にヒソカの不意打ちみたいな形でしたので、シャルナークの能力では対応できなかったって感じですかね。

 

まぁそもそもシャルナークは旅団の戦闘員ではなく、情報処理担当です。

直接的な戦闘を得意としているタイプではないので、ヒソカのようなゴリゴリの戦闘タイプとやりあうのはキツイと思います。

 

シャルナークの自動操作モードの力はどんなものか気になっていたので、敗北してもいいからヒソカと戦闘して欲しかった感じはありますけどね。

それに加えて、クロロが自分を自動操作モードにしたらどれくらい強かったのかも気になります。

 

いいキャラだったのになぁ・・・シャルナーク・・・

あの退場の仕方はもったいない・・・