キルアのおじいちゃん、ゼノは戦闘描写こそあれど、まだ本気で戦ったとこのない、未知な部分が多いキャラです。
しかし、その言動や能力、戦い方、経験などを見る限り、作中でも屈指の強者だとみて間違いないでしょう。
そこで今回は、現在わかっている限りで、ゼノ=ゾルディックの強さや魅力を紹介したいと思います。
(やっぱ100均のペンじゃうまく描けないな・・・とプロっぽいことを言ってみる)
ゼノ=ゾルディックとは?
伝説の暗殺一家・ゾルディック家の一員で、キルアの祖父、シルバの父にあたります。
殺し屋としての腕前は超一流で、同業の殺し屋たちも直面だけで臆してしまうほどの威厳に満ちています。
キルアに対して過保護と言えるほど厳しい教育を施してきたゾルディック家ですが、ゼノはキルアに対して甘めなようです。流石に孫には厳しく出来ないみたいですね。
ただ、キルアの頭に刺さっていたイルミの針の存在は認識していたようで、やはりキルアをなんとかして暗殺者にしたいという考えはゾルディック家のみんなと同じようです。
ハンター協会元会長のネテロとは古くから付き合いがあるようで、キメラアント編では、王と護衛軍の分断役として作戦に参加しました。
後述しますが、ネテロとゼノの関係は本人曰く「持ちつ持たれず陰と陽」で相互に協力関係にはありますが、実力差は大きいようで、ゼノはネテロに敵わないみたいです。
作中でのゼノの活躍
ゼノはソルディック家の一員として舞い込んでくる依頼をこなしています。
まずはマフィアの依頼で幻影旅団の暗殺。
団長のクロロと交戦しましたが、依頼人のマフィアトップ・十老頭が孫のイルミによって暗殺されてしまい、任務を中断。クロロ及び幻影旅団を仕留めることなくその場を後にしました。
ネテロの依頼でキメラアント護衛軍と王との分断にも参加。これは暗殺の任務ではなく、ネテロが王と一騎打ちする時の邪魔が入らないようにするためだけの任務でした。
ゼノは上空から念能力を使って奇襲をかけましたが、ターゲットではないただの人間であるコムギに重傷を負わせてしまい、それをきっかけに王はすんなりとネテロとの一騎打ちを認め、ゼノにとっては取り越し苦労をなってしまいました。
ゼノは超一流の暗殺者であることは間違いないのですが、作中だけの描写で見ると、どの任務も成功しなかったと言いますか、ゼノにとっては消化不良な結果になっていると思います。
現状はストーリーの主軸に関わることがなくなっていますが、ゼノが任務完遂するシーンを描かれることも祈っています。
暗殺のプロとして
ゼノはビジネスマンです。「殺しは仕事」と割り切っています。
クロロとの戦闘中に突如戦いをやめたゼノに対して、クロロは殺さなくていいのか?と尋ねました。が、ゼノは個人的にクロロに恨みがあるわけでも、快楽のために殺しに来たわけでもなく、ただの仕事でしかないので、依頼人が死んだらタダ働きはしたくないと口にし、任務を中断しました。
暗殺のプロなので依頼された以上のことをしないのがゼノです。ネテロの依頼でも、思った以上にすんなりと任務達成してしまいましたが、それ以上は何もせずに帰宅しました(シルバがキメラアント師団長のヂートゥを殺害しましたが)。
ちょっと冷たい印象がありますが、逆にプロとしての流儀をとても大切にしています。
ゼノの攻撃がコムギにあたり、コムギが瀕死の重傷を負ってしまった時には、「仕事以外で初めて人間を殺めてしまったかもしれない」と凹んでいました。
しかも初対面で自分の命を狙いに来たヂートゥに不安を漏らすくらいでしたから、相当ショックだったのでしょう。
ゼノはプロの暗殺者として、流儀、矜持を持って殺しをしています。暗殺の仕事という点ではちょっと危険な気もしますが、プロには変わりないのです。
ゼノの強さ
ゼノは変化系の念能力とされています。
能力名は「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」で、オーラをドラゴンの形に変化させて敵を攻撃します。
ドラゴンのオーラを操作して攻撃する「牙突(ドラゴンランス)」、無数の小さなドラゴンが空から降り注ぐ「龍星群(ドラゴンダイブ)」など、応用技も多いです。
「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」で致命傷に陥ったのが非能力者のコムギだけなので、破壊力がどれくらいなのかはわかりません。クロロは「牙突(ドラゴンランス)」が直撃しましたが、大ダメージを食らっている様子はありませんでした。
「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」は能力そのもので敵の殺傷を狙うものではなく、戦いの補助をする能力みたいな感じですかね。非能力者相手なら殺傷できますが、念能力者相手だと厳しそうですね。
ゼノ自身が暗殺者で、殺しの技術を体得してますので、念能力者と直接戦闘する時は補助能力として使う感じになると思います。
暗殺者らしく不意打ちをすれば「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」も有効打になると思いますけどね。作中での戦闘は本来のゼノの戦闘ではないとも言えます。
「龍頭戯画(ドラゴンヘッド)」は攻撃だけでなく、ドラゴンの背に人を乗せて運ぶこともできます。
変化系は、オーラを手元から離して扱うことに長けた放出系から遠めの能力なので、オーラを切り離して扱うのは苦手なはずです。それでもゼノはメルエムとネテロを数キロ離れた場所へ運んでいました。
作中での正確な言及がないのでゼノの系統は謎ではあるのですが、放出系の能力もかなりハイレベルで使えていると思います。オーラをドラゴンの形にするのは変化系っぽいですけど、使い方は放出系的な使い方をしています。両方とも鍛えたんでしょうね。
強さ的に、ネテロ相手ではゼノといえども歯が立たないみたいです。まぁネテロは最強の念能力者でしたから仕方ないですね。
しかし、ゼノがクロロと戦った時は、本気でやり合えばどちらが勝つかわからないと言っていました。クロロは策を練ればヒソカを圧倒する実力があり(共闘していた可能性もありますが)、作中屈指の強者とみて間違い無いでしょう。ゼノとシルバ2人相手でも余裕で戦ってましたからね。
一概にゼノの力を語ることはできないのですが、クロロと同等くらいと考えればいいと思います。ゼノは70歳近いので全盛期はとっくに過ぎているのでは無いかと思いますが、それでもクロロクラスの力があるとすると強すぎますよね。若い頃はどれだけ強かったのか・・・
もしゼノとクロロが戦ったらどちらが勝つのか・・・という予想はこちらの記事で書いています!
関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた! - 私の名前はジロギン。
ゼノの今後
ゼノは誰かと因縁があったりするわけではないので、今後ストーリーの主軸に絡むことは少ないのではないかなと思います。
できればクロロと戦って本当にどっちが強いのか明らかにして欲しいところですけどね。でもクロロもゼノに対して何か恨んでいるわけでもないですし、ゼノもクロロと戦ったのは仕事と割り切ってましたので、それ以上戦うことはないでしょう。
依頼があればゼノがまたクロロを暗殺しに行くくらいですかね。個人的には是非戦って欲しいです。
ゾルディック家の内情についても、ゼノはあまり関与してなさそうです。今後はゼノの祖父にあたるマハ同様、傍観する立場になっていくと思います。
そう考えるとゼノの出番は、今後多くはないのではないかと思うわけです。
ゼノの考え方や、仕事に対する姿勢はとても好きで、是非登場して欲しいのですが、きっかけがあまり思いつかないですね。せめて強さだけは明らかになって欲しいです。