私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

他の子と感性が変わっていた少年時代の話

 

私の名前はジロギン。

 

今回は私の少年時代の話をしようと思います。

 

遡ること17〜18年ほど前。私が小学校1年生だった時の話です。

今でこそすっかり友達を失った私ですが、当時はそこそこ明るく、クラスメイトとも毎日のように遊ぶ活発な少年だったのです。

 

いつの時代もそうだと思うのですが、男の子というものは「◯◯ごっこ」をよくします。

その時流行っているアニメや漫画のキャラクターの真似をして、みんなで戦い合います。休み時間などに。

私が1年生の時は、今はもう世界的な漫画になった

「ワンピース」

がアニメ化されまして、クラスメイトみんなが大好きだったんですね。

f:id:g913:20171104140505j:plain(引用:ONE PIECE 12巻表紙/尾田栄一郎)

 

だからワンピースのキャラクターの真似をして戦う子が多かったです。

ゴムゴムのバズーカ!!

とか

鬼斬り!!

とか

ルフィやゾロの必殺技が乱用されてました。

サンジの技は名前が難しく、当時アホだった僕たちの中には真似する子はいなかったですね。

 

それと時を同じくして、ニンテンドー64のゲーム

「大乱闘スマッシュブラザーズ」

も大ヒットしたんです!

f:id:g913:20171104140236p:plain

(引用:大乱闘スマッシュブラザーズ公式サイト)

URL:https://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nalj/

 

任天堂ゲーム作品のキャラが作品の垣根を超えて戦うゲームです。

めちゃくちゃ流行りまして、放課後は誰かの家でスマブラやってました。私はサムスが好きでした。遠距離攻撃キャラ大好きなんです。

 

このスマブラの影響もありまして、私たちが休み時間にやっていた戦いも、ワンピースのキャラのみならず、色んな作品のキャラが混在するようになったのです。

各々が好きな作品のキャラを真似していました。

 

でも共通していたこととして、みんな「派手な必殺技があるキャラ」を真似ていました。

やっぱり小学校1年生はビジュアル的にド派手な技があるキャラこそかっこいいと感じる年齢なのです。それは変わりませんでした。

 

ただ、当時の私はその感覚からやや離れていたみたいです。

当時私が真似ていた技というのが、

キルアの心臓抜き

だったんですね。

f:id:g913:20171104135706j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 3巻77P/冨樫義博)

確かに必殺技なんですよ。「必ず敵を殺す技」なんですよ。キルアの心臓抜きは。

でもそれじゃダメなんですよね。

男の子のごっこ遊びって、すなわちプロレスなので、相手を一発で殺しちゃうガチの技はタブーなんです。

 

ワンピースの必殺技というのは、必殺技って言っても相手を殺すための技ではないです。だからいろんなキャラがたくさん技を持っていて、技の応酬になります。

それでいてド派手なので、子供達のごっこ遊びには持ってこいなんですよね。

 

しかし私が大好きだったハンターハンターに登場する技って、派手さはないんですけど、条件にはめれば確実に相手を殺せたり、相手が気づかないうちに命を奪っているような技が多いんです。

言い方悪いですけど、必殺技が陰険なんですよね。少年漫画らしい清々しさがないのです。まぁそれがハンターハンターの売りでもあるんですけど。

 

さらにキルアは暗殺者ですから、相手に気づかれず、無駄なく仕留める技が多いです。

心臓抜きはその代名詞的な技だと思います。

 

ただ、客観視などできなかった小学1年生当時の私は、ごっこ遊びの中で心臓抜きの真似を多用してしまったのです。

 

ハンターハンターは対象年齢がやや高めなので、クラスメイトの中でもハンターハンターを知っている人自体多くなかったのです。このキルアの心臓抜きについて説明しても、なかなか理解は得られず・・・

しかも挙げ句の果てに、

ジロギンの技は即死だから気をつけろ

みたいな風潮まで生まれてしまい、私との戦いを避ける子も増えてきてしまったのです。

やられた子はその時点で戦いから離脱しなければならないので、面白く無いですよね。

 

それでもアホだった私は

みんなが戦いを避けるほど強キャラな俺!(ドヤァ)

程度にしか考えてませんでしたが、この時から「孤独」という名の螺旋階段を昇り始めていたのかと思うと・・・

 

少年時代はなかなかハンターハンター好きが理解されなかったのですが、

その十数年後にハンターハンターのブログを書くことでちょっとだけ注目されるとは、当時の私には知る由もなかったのでした。

 

今は変わっていると思われる感性でも、月日が経てば、どこでどうつながってくるかはわかりませんね。